岩国や宜野湾が、また日米政府にハメられないように、国民の後押しを!
2012年 02月 12日


最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
【今回の記事で取り上げた岩国基地の問題を、今日12日の午前10時から、テレビ朝日系の「報道SUNDAY」が取り上げるようだ。関心のある方は、是非、ご覧下さいませ。】
今回は、『日米が沖縄の基地返還&海兵隊移転に関して、米軍再編の見直しに合意』のつづきを・・・。
<↑の記事のMore部分に、日米共同発表全文をアップしました。>
今日12日には、普天間基地がある沖縄県宜野湾市の市長選の投開票が行なわれるので、その結果がとても気になっているところなのだけど。
おそらく日米政府は、県外移設を強固に主張している革新系の伊波前市長ではなく、自公推薦の佐喜真候補に、何とか勝ってもらいたいところだろう。^^;
仲井真知事も、県知事選では自公推薦で出馬して再選を果たしており、佐喜真候補の応援に駆けつけたとのこと。
2人とも、今は県外移設を主張しているが、もともとは条件付ながらも辺野古移設に賛成の立場だったし。経済振興政策を強く求めて、辺野古移設を容認する人が多い地元経済界の支持を受けている人たちだけに、日本政府のアメムチ作戦に屈する可能性を否定できないところがある。(~_~;)
<っていうか、それ以前に、日米政府は、サヨク的な革新系の市長は好まない&面倒だから、そういう系統の人には当選して欲しくないという思いも強くあるかも。^^;>
でも、もし自公推薦候補が勝った場合、mewは、宜野湾市も、岩国基地のある山口県岩国市のように、「こんなはずじゃなかった~」「政府に裏切られた~」ということになりかねないのではないかと危惧する部分がある。(・・)
実は、岩国市では1月末に市長選が行なわれ、元自民党の衆院議員だった&自公推薦の現市長が再選を果たしたばかりなのだが。
その直後に、岩国基地に沖縄海兵隊を移転する案が出ているいう話が報じられたことから、住民の中には「米軍再編を了とする民意が示され、米側からすれば『岩国はやりやすい』ということでは」と、基地機能強化への懸念を訴える人が出ているとのこと。(発言部分・読売新聞2月8日より)
要は、強固な反対派ではない市長を選んだ時点で、宜野湾市民は(ひいては沖縄県民も?)、経済振興策を優先するんだなと受け取られることになるので、日米政府としてはアメムチ作戦を展開しやすくなるし。
同時に、ある意味では、扱いやすいorだましやすい市民だと思われるおそれもあるのだ。(-"-)
* * * * *
どうやら、米国は日本政府に、沖縄に駐留する海兵隊の一部を、岩国基地に移転することを打診しているとのこと。しかも、経費の全額負担まで求めているという。(゚Д゚)
『米政府が在沖縄米海兵隊のグアム移転見直しに向けた日米協議で、日本政府に打診してきた海兵隊約1500人の米軍岩国基地(山口県岩国市)への移転に向け、その経費の全額負担も求めていることが9日、分かった。米側は第1海兵航空団司令部を中心とする後方支援部隊の岩国基地への移転を想定している。複数の日米関係筋が明らかにした。
地元の山口県や岩国市は反発を強めており、日本政府内では移転の実現は困難との見方が広がっている。米側は4月下旬に外務、防衛担当閣僚の日米安全保障協議委員会(2プラス2)での合意を目指すが、地元と米側のはざまで、政府は難しい対応を迫られそうだ。(共同通信8日)』
この件に関しては、NHKも含め、複数の報道記事が伝えていたのだが、野田首相や関係閣僚は、この件を強く否定し、火消しに躍起になっている様子。
でも、こんなに必死で否定するところを見ると、きっと本当なのだろう。(@@)
<それに、野田首相は国会答弁でも「岩国移転の協議は日米間では行っていない」と言っていたけど。玄葉外務大臣は、『沖縄の海兵隊の岩国移転を打診されたことに関連し「一般論として、(沖縄の)負担軽減の意味で国外(移転)という面と、全国で負担を分かち合う両面ある」と述べ、国内で沖縄の負担を分担することが重要との認識を示して』、協議が行なわれていることを示唆していたらしい。(琉球新報11日)>
* * * * *
でも、岩国市民は、日米政府に何重にも騙された結果、厚木基地の海軍部隊の移転を受け入れることになったばかりなのに。それに加えて、海兵隊まで押し付けられるとなれば、とても黙ってはいられまい。
これまで、厚木部隊の移転に関しては政府に協力的だった山口県知事や岩国市長も、さすがに今回の報道には怒りを示し、徹底抗戦をする構えを見せているようだ。(`´)
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『米政府が在沖縄海兵隊の一部の米軍岩国基地(山口県岩国市)移転を日本政府に打診したことについて山口県の二井関成知事は9日、「断固反対。『海兵隊の岩国への移転はない』と日本政府が明確に示すまでは愛宕山(地域事業開発跡地)の国への売買契約は留保する」と述べた。記者団の取材に答えた。
日米両政府による在日米軍再編のロードマップ(工程表)見直し発表を受けたもので、空母艦載機の岩国基地移転にも影響が出る可能性が出てきた。
山口県は、米軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地への空母艦載機59機の移転に必要な米軍住宅用地として今年度中に愛宕山跡地を168億9000万円で国に売却する方針を決めていた。二井知事は来週にも福田良彦岩国市長と上京し、外務、防衛両省に地元の海兵隊移転反対の意思を伝える。
8日発表された日米共同文書には岩国移転についての言及はなかったが、在沖海兵隊の移転先の具体的な計画は明らかにされていない。二井知事は、日米両政府が4月末にも開催する安全保障協議委員会(2プラス2)の結果を見るまでは売却しない考えで「外相が一般論とはいえ、国内移転の可能性を示唆した」と指摘した。(毎日新聞2月9日)』
* * * * *
『福田市長は沖縄海兵隊の岩国への移転案について「今回の話はまさに寝耳に水で報道で知った。ふざけるなと感じた」と話し政府への強い不信感をあらわにした。その上で仮に報道が事実であるなら再編計画全体も白紙にする可能性も示唆した。
福田市長は、「気持ち的にはこれまで数年かけていろんな協議を国とやってきている」「信頼を裏切るようなことが仮に起これば市とすれば協力はできない、これまでの計画についてももちろん白紙にして見直すべきだということもありうるという可能性についての話をさせてもらっただけ」と話している。福田市長は、政府に対ししっかり抗議をし事実関係を確認することにしている。(山口放送2月10日)』
* * * * *
このブログでも、何度か岩国基地への米軍移転問題を取り上げたことがあるのだが。
実は、岩国市民は、90年代から何度も米国&日本に騙されて、厚木の米軍移転を押し付けられることになってしまったのである。(-"-)
<先に書いておくなら、山口県は、親族である岸、佐藤、安倍氏と3人の首相を輩出し、高村元防相などの地元でもある、まさに自民党の(超)保守タカ派のお膝元&保守王国だと言うことを、アタマに入れておいて欲しい。>
詳しい経緯は、『岩国市民は、基地移転で政府にハメられた?! 』 などに記したので、ここではざざ~っとだけ書くことにすると・・・。
岩国市には、日本の海軍の飛行場があり、戦後は、そこを米海軍が基地として使用。住民は、その危険性やヒドイ騒音被害に苦悩し続けており、60年代終わり頃から、せめて滑走路を沖合いに移すようにと要望していたのが、日米政府はなかなか善処しようとしなかった。
しかし、92年になって、いきなり日本政府がそれを了承。97年から、
沖合い移設の工事が始められることになったのである。
防衛省は、市内にある愛宕山を爆破して、その土を使って海を埋め立てることを計画。また山口県や岩国市は、愛宕山の跡地に地元住民用の住宅団地&様々な施設を作ったり、道路を拡張整備したりする案を提示し、住民もこの計画に賛同したところがあった。
ところが、やがて、神奈川県にある厚木基地の空母艦載機部隊を、岩国基地に移転することに決まったと。また愛宕山跡地には、海兵隊の家族用の住宅を作ることを計画しているという話が伝わるようになり・・・。
そして、06年、滑走路を沖合いに移転する工事が終わる頃になって、山口県が、赤字事業になるおそれがあるとして、愛宕山住宅団地の建設を中止すると発表した。
そうなのだ。米国&日本政府は、当初から厚木基地の海兵隊を岩国基地に移すことをアタマに置いて、滑走路の沖合い移転工事や愛宕山跡地の整備、道路拡張などの計画を決め、それを実行に移していたのである。(@@)
<厚木基地の空母艦載機部隊は、夜間も含め、タッチ&ゴーなどの訓練を繰り返すため、周辺住民から反発が強まっていた上、次々と騒音訴訟が起きたりしたので、日米政府は、海兵隊を他の場所に移すことを検討。また、米国は中国、北朝鮮、台湾有事などに備えて、中国地方&九州の日本海に近い方に、艦船&軍用機&海兵隊員を増やしたいという思惑もあった。>
他方、岩国の住民にしてみれば、長い間、苦しんで来た騒音や危険性の問題を防止するために、沖合い滑走路の建設に賛成し、住民の利益になると思って、愛宕山の事業にも賛成したのだが。<愛宕山事業の対象地に住んでいた住民は、他の場所に移転させられ、山も無残に破壊されたのよね。>
実際には、彼らは日米政府にハメられ、極秘に計画されていた厚木部隊移転の準備を進める手伝いをしていたことになるのだ。(~_~;)
* * * * *
このような政府の対応に疑問を覚えた当時の岩国市長(井原勝介氏)は、06年に住民投票を決行。移転反対派が過半数を超えたため、岩国市として厚木部隊の移転に反対する意思を表明した。
しかし、市議会には、もともと保守系の議員が多い上、与党議員やその関係者が経済振興策などをエサに市議会や地元企業&商業界などを取り込まれて行くことに。また山口県は、愛宕山造成事業の赤字を岩国市も負担すべきだと脅しをかけて来た。
さらに、07年末には、政府は厚木部隊移転に反対するなら、岩国市庁舎の建設予算などの補助金をカットすると脅したこともあり、住民たちが市の財政や福祉に不安を抱くようになった。
<同じ岩国市内でも、基地周辺の住民と、離れた場所で生活や事業を行なう住民との間に、かなり温度差が生じていたようだ。>
そこで、井原市長は自ら辞職をし、08年に出直しの市長選に出馬して、民意を問うことにしたのだが。結局、対立候補として担がれた元自民党の衆院議員・福田良彦氏に敗北。新たに市長になった福田氏は、厚木部隊移転を受け入れることを表明したのであった。(-"-)
そして、愛宕山跡地を所有していた山口県も、政府の要求に応じて、厚木部隊の家族用住宅を作ることを前提に、同地を170億円で国に売却することに決め、日米政府の思い通りにコトが進みつつあったのだ。(ーー)
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最初にも書いたように、岩国市では、今年1月29日に市長選が行なわれたばかりだった。
市内には、今でも厚木部隊&家族の移転に反対する声が少なからずあり、彼らの思いを受ける形で、井原前市長が、今回も出馬したのだが。結局、福田現市長が再選。(福田4万2千票、井原3万1千票)
福田市長は、これから政府との間で2014年までに厚木部隊を移転させる計画に関して、本格的に協議を進めたいと言っていた矢先だった。(・・)
それが、2月にはいって突然、米国が、沖縄の海兵隊員1500人も岩国基地に移転させることを要望していると報道が出たことで、福田市長も、岩国市民もショックを隠せない様子だという。
岩国市議会は、沖縄海兵隊の移転に全会一致で「反対」の決議を行なったとのこと。また、福田市長は、二井知事が、海兵隊の岩国移転がないことを確認できない限り、愛宕山の事業地を国に売却しないと決めたことに支持を表明した。
そして、2人で今週、早ければ13日にも上京し、防衛大臣や外務大臣に会って、現状を確認すると共に、愛宕山事業地の売却を留保することも含め、県と市の考えを伝えるという。
福田市長は「(上京の際には)気概を持って国に言うべきことを言う」と語っていた。(毎日新聞9日)
* * * * *
でも、今回の市長選で敗れた井原前市長は、自身のブログ「草と風のノート」の中で、このような疑問を投げかけていた。
『知事と市長は、早速、「愛宕山の売却は留保する」とし、議員たちは、「反対」で一致したという。
でも、しっかり思い起こして欲しい。
10数年前にも、彼らはみんな反対といったのである。
それがいつの間にか、裏取引で国の言いなりに。
「基地の拡大は、お金を取る千載一遇のチャンス」
これが、彼らの本音なのである。』
* * * * *
バブル崩壊後、20年以上に及ぶ景気低迷に加え、新自由主義の小泉政権で地方が置き去りにされ、経済格差が拡大したこともあり、宜野湾市や岩国市に限らず、地方の大部分の市町村は、生活苦、経済不況、財政難などに苦しみ続けている。
それゆえ、mewは、どの市町村も、政府の経済振興策&資金の支援を得たいと考えたとしてもムリからぬところがあるとも思うのだけど・・・。
ただ、基地問題に関して言えば、米国はもちろん、日本の政府も自分たちの都合を優先して、アレコレと策を講じるわけで。決して、本当に住民の生活の向上を考えてくれるわけではないし。
また、もし経済的に潤うことがあったとしても、その利益の大部分は一握りの人たちが得ることになる上に、一般の住民たちは利益以上に失うものが大きいということにもなりかねないのである。(~_~;)
<これは原発を受け入れた地域にも、同じような問題があるのではないかと思うし。今後、原発の再稼動に当たって、各市町村や住民の間で同様の対立や葛藤が生じることになるのではないかと思われる。(-"-)>
さらに言えば、米国は、50年以上続いた自民党政権との付き合いの中で、日本の政府(議員や官僚)が、何やかんやあっても、結局は、自分たちの言いなりになるものなのだと。反発を示す各地域の住民も、何とかして押さえ込み、言うことをきかせることができるのだと、すっかり思い込んでしまったような感じがあるのだけど。
<だから、民主党政権に代わってなって、鳩山or菅元首相が、ト自分たちの意に反するような言動をすると、すぐにムカついて、潰しにかかったりするのよね。^^; で、親米保守の野田政権に代わった途端、「早速、コレだよ~」という感じに。(-"-)>
でも、もういい加減、米国にも「そんなに全ては思い通りに行かない」ということを教えてあげるべき時期に来ているのではないかと思うし。
もし、日本政府がそれができないのなら、日本の国民&各地域の住民が「もう、これからは、そうは行かないんだよ」ということを、自分たちの手で知らしめて行くことが必要なのではないかとも思うのだ。(**)
そして、その大きな第一歩にするためにも、沖縄県&宜野湾市&名護市や、山口県&岩国市の首長や住民には、是非、頑張って欲しいと願っているし。
さらに、いつも書くように、日本国民の多くが、もっと基地問題に関心を抱いて、各地域の住民を後押しして行くことが、何よりも重要だと思っているmewなのだった。(@@)
p.s. 岩国市は、mewのごヒイキの民主党の平岡秀夫氏(前法相9の地元なので(井原勝介氏とは高校の同窓生らしい)、ここは何とか平岡氏にも頑張って欲しいところだ。o(^-^)o
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