党首討論で小沢切りを明言&野田と谷垣が密談連携か+PKOの武器使用緩和を検討
2012年 03月 01日
最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。
昨日2月29日にはが、男子サッカー日本代表が、ホームで行なわれたW杯アジア3次予選C組最終戦で、格下の(はずの?)ウズベキスタンに0-1で敗れてしまった。、
日本代表は、最終予選への出場権は得ているものの、第2シードに回され、代表権を獲得するために厳しい戦いを強いられることになりそうだ。(-"-)
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そして、昨日は、野田首相と自民党の谷垣総裁らの2回目の党首討論が行なわれたのだが・・・。
mewが、この討論の中で最も驚いた&印象に残ったことは、谷垣総裁が何とTV中継のはいった国会の質疑(討論)の場で、堂々と小沢一郎氏の名を挙げて、小沢切りを求める考えをあらわしたことだった。(・o・)
谷垣総裁は、消費税増税に関して「首相が本当にやれるのか、我々も注目しています。だけど一番の問題は、首相は足元が乱れてきているじゃないですか。民主党・小沢元代表は相当なことを言っておられますよ。法案の閣議決定や採決の反対を明言しているじゃないですか」と質問。
それに対して、野田首相も、「51対49の党内世論でも決める」との決意を語り、小沢Gの反対があっても、消費税増税法案を提出する意欲を示したのである。(@@)
『自民党の谷垣総裁は、社会保障・税一体改革について、「小沢(一郎・元民主党代表)さんは(消費増税法案の)閣議決定に反対を明確にしている。倒閣を示唆している。手順、段取りをしっかりしないと根底が崩れる」と“党内不一致”を追及した。
これに対して、野田首相は「(党内で)熟議を重ねて党議となっている。51対49の党内世論でも手続きを踏んで決めたら進める」と述べた。(読売新聞2月29日)』
そして、野田首相が「一緒に消費税を引き上げるために、通すために、努力しようじゃありませんか」と強い口調で、谷垣総裁に協力を呼びかけたのに対して、谷垣総裁は「国民との信頼関係を作り直すこと、つまり解散だ。それをやれば協力する道は開ける!」という言葉で討論を締めくくったのであった。
であった。(発言部分は、産経新聞29日の詳報より)
<この野田首相の言葉を見て、一体化云々はさておき、ともかく「消費税の引き上げ」こそが最大の目的であることが伝わって来た感じが。^^;それに、「51対49でもという考え方は、(橋下徹くん同様)真の民主主義のあり方を軽視する暴君的な発想だと思ったです。(~_~;)>
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先日、『小沢の「倒閣宣言」と自民の「話し合い解散」の誘いの間で揺れる野田首相』という記事に、自民党執行部が野田首相&周辺に対して、盛んに
「話し合い解散」&「小沢抜き連立」を呼びかけているという話を書いたのだが。
谷垣総裁も自ら、今年にはいって「小沢切り」を求める発言をするようになっており、それこそ23日の記者会見では、小沢氏のことを、排除すべき病原であるかのような言い方までしていたのだ。(-_-)
『自民党の谷垣禎一総裁は23日の記者会見で、野田佳彦首相に退陣を求める行動を示唆した民主党の小沢一郎元代表の発言について「民主党の宿痾(しゅくあ)だ」と述べ、同党の治らない病気のようなものだと指摘した。その上で、「首相がやることは足元を固めることだ」と述べ、首相が小沢元代表に、消費増税に協力するか離党するかの決断を迫るべきだとの考えを改めて強調した。
(時事通信23日)』
しかも、今回、あえて「小沢切り」を国会で発言したことで、谷垣総裁は、今後、自民党がとる方針を党内外に宣言しようとしたのではないかと思ったりもした。^^;
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実は、昨日の夕方、この2人が25日にホテルで密会をしていたという情報が、いくつかのメディアで流れていたのだ。
『野田首相が25日、東京都内のホテルで自民党・谷垣総裁と約1時間、極秘会談を行っていたことが、日本テレビの独自取材でわかった。関係者によると、「社会保障と税の一体改革」の与野党協議や、消費税増税法案への対応などについて意見交換を行ったとみられている。
消費税の増税という大きな政治課題の解決に見通しが立たず、「議員定数の削減」など自ら身を切る改革にも政治が答えを出せない中で、2人の極秘会談は事態の打開を目指した、ものとみられるが、今後、波紋を広げることになりそうだ。(NNN2月29日)』
『首相は25日昼、このホテルにある日本料理店で、藤村修官房長官と約1時間会食したことになっていた。首相と谷垣氏は29日、いずれも会談を否定。しかし、民主党幹部によると、同日の政府・民主三役会議で藤村長官は「外(向け)には会っていないということだ」と説明した。自民党幹部は「会談はあった」と明言した。(時事通信2月29日)』
<つまり、オモテ向きは藤村くんと食事をするということで日本料理店に行き、店内の個室かなんかで谷垣くんと落ち合ったということね。^^;>
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野田首相も谷垣総裁も、とりあえず、この報道を否定したとのことだが。谷垣総裁は含みを残す発言を行なっていたという。
『首相は首相公邸前で記者団の質問に「会っていません」。谷垣氏も記者団に「全くなし。何でああいうことになるのか」と述べたが、将来的に会談する可能性については「一般論だが、政治家は場合によって、さしで会って話さなければできないことはいろいろある」と含みを残した。(時事通信2月29日)』
毎日新聞29日は『関係者によると、会談は首相の働きかけで行われた。詳細な会談内容は明らかになっていないが、首相は「このままでは消費増税法案を小沢元代表につぶされる」と強い懸念を示したという』と、時事通信29日は『会談は谷垣氏側が呼び掛けたとの見方が出ており、表面化したことと併せ、自民党内では谷垣氏の行動に批判も出そうだ』と記していたのだが。
どちらが呼びかけたのかはともかく、2人とも切羽詰った状態にあるだけに、両者の思惑が一致したのではないかと思われる。^^;
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この密会報道の真相はわからないけど。mewは、この2人が密会&密談を行なって粉っていたしていたとしても、何の不思議もないように思う。
そして、もし二人が本当に会っていたとしたなら、今後、消費税増税法案を成立させるためにどのような形で協力して行くのか、「話し合い解散」や「小沢抜き連立」のことも含めて、お互いの考えや意思を確認し合ったのではないかと察する。(・・)
もともと野田氏と谷垣氏には、前原誠司氏らのような先鋭的な人たちに比べれば、もう少し穏健な保守タカ派であり、かなり政治理念が近いし。何より、2人とも財務大臣を経験した財務省っ子&消費税増税派だという大きな共通点がある。
<谷垣氏は、自民党の小泉政権で03~06年まで財務大臣を務めており、財務大臣当時もチョットそうだったのだが、06年の総裁選に出馬した頃から一環して、消費税増税を強く提言して来た人だし。野田氏は、09年に鳩山政権で藤井裕久財務大臣に評価され財務副大臣に就任。菅政権で財務大臣に昇格し、2年間ずっと財務畑におり、今、党の税制調査会長&「社会保障と税の一体化」担当の首相補佐官を務める藤井氏と共に、消費税増税案を練って来た。>
そして、野田氏も谷垣氏も、財務省の計画に沿って、早く消費税率の引き上げを実現しないという思いや危機感を共有しているだけに、お互いにこの点では協力し合いたいという気持ちが強いのだ。(@@)
しかも、2人とも、今、党内では、いわば「崖っぷち状態」である点とも共通していると言えるかも知れない。
野田首相は、内閣支持率がどんどん低下している上、小沢一郎氏から「倒閣宣言」を受け、ここから党内での「野田おろし」の動きと戦わなければならない状態にある。
他方、谷垣総裁は、自民党の支持率がなかなか上がらないこともあって、「谷垣おろし」の話が再燃しているため、選挙前に何とかリーダーシップを示して、その動きを阻止したいところなのだ。
さらに、もし今、解散総選挙になれば、自民党も民主党も過半数がとれず、2人の立場もどうなるかわからないような状況にある。(~_~;)
それゆえ、谷垣氏と野田氏やその周辺の議員が自分たちの立場をそれなりにキープする形で、共通の目標である消費税増税を実現して、政治家としての実績を残すには、二人が手を組むのが一番手っ取り早い方法なのである。_(。。)_
<あと、mewが察するに、この2人はたぶん橋下徹氏&維新の会を好んでいないので、彼らを排して政権をキープするには、民主党と自民党が連携する方がいいと考えている可能性もある。(・・)>
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しかも、野田首相が困っているのは、消費税増税の問題だけではない。
実は、自民党の理解や協力が得られないと3月末までに予算が成立しない可能性が大きくなっているのだ。毎年書くことだが、行政府の長である内閣総理大臣にとって最も重要な仕事は予算を成立することであるだけに、野田首相としても、かなり焦っている部分がある様子。
また、最高裁で違憲判断を受けた衆院定数是正に関する与野党協議も暗礁に乗り上げてしまい、2月25日には勧告期限を過ぎて完全に違法状態に突入してしまったため、こちらも何とかしたいところ。
おまけに、野田内閣は3月中にもPKO法の改正(武器使用基準の緩和)を実現したいと考えているという話もあるし。<この法改正も、民主党内ではもめる可能性がある。>他にも谷垣総裁や自民党の同志の協力を得たいことがた~くさんあるのだ。^^;
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野田首相と谷垣総裁がここで動いたのは、自民党と民主党の間のアチコチで出ている連立話を抑えて、自分たちが主導権を握る形で連立を行なおうという思いを強くしているからだろう。(・・)
このブログでも何度も書いているように、昨年来、自民党側では、森元首相、石原幹事長、石破茂前政調会長、安倍元首相などなどが次々と「話し合い解散」や「民主党との連立」の話を公の場でしているのだが。
mewは、おそらく、それぞれタッグを組もうとして水面下で協議を行なっている相手が違うのではないかな~と察するところがあるし。彼らが主導権をとった場合には、特に谷垣総裁は、自民党が総選挙で圧勝でもしない限り、排除されてしまう可能性が大きいように思われる。^^;
<石原くんはたぶん岡田くんと(野田くんでも可?)、石破くんは前原くんと組みたいはず。安倍っちは「???」なのだが、自分が首相になるのを支持してくれる人かな?ちなみに他の2人も、自ら首相になることを目指している。
森元首相は、もしかしたら、改めて小沢Gとの連携を模索している可能性もある。この辺りは、また機会があったら書きたいけど、他の人たちは「小沢抜き、自民党の長老抜き」の連立がしたいと考えているので、彼らが主導権を握る形の連立が成功したら、両者とも排除されてしまうおそれがあるからだ。^^;>
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ただ、野田氏と谷垣氏の計画を、彼らの思い通りに実行に移すには、多くの難関が待ち受けている。
自民党の議員にとっては、もちろん、まずは政権奪還することが一番の目標なのだけど。政権与党になっても、そのTOPor中枢に位置して 国政の実権を握れなければ、その意味は半減してしまうわけで。
おそらくここから、自民党内でも民主党内でも、連立を前提としたの主導権争いが繰り広げられることだろう。(~_~;)
既に、自民党内では、谷垣氏の討論の仕方や、密会報道に関する批判が次々と出ているとのこと。谷垣ー野田計画を潰すために、「谷垣おろし」の動きが早まる可能性もある。^^;
他方、野田首相と谷垣総裁が、小沢Gの存在を軽視して、消費税増税法案で協力して行く姿勢を公の場で明らかにしたことで、小沢一郎氏は本格的に「野田おろし」に動くことになりそうだ。(・・)
小沢氏は、先週、1回生の議員に「来月、いろいろ動く」と語っていたとのことだが。
小沢氏はおそらく、まずは消費税増税に反対する議員を集め、野田首相のいう「51対49」が、「49対51」(orそれ以上の数字)だということを認識させると共に、小沢G以外にも解散総選挙に突入することに不安を抱いている議員にも、「野田おろし」に協力するように呼びかけを行なうのではないかと思ったりもする。<いざという時の連携相手も決めることになるだろう。>
そして、この党首討論の2人の発言によって、ついに民主党丸争奪戦の火ぶたが切られたかも、と感じてしまったmewなのである。_(。。)_
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最後に、気になったニュースを一つアップしておきたい。
一つは、上でも少し触れたのだが、野田内閣がPKO法案を改正して、自衛隊の武器使用基準の緩和を行なうことを本格的に検討し始めたことがわかった。
『政府は29日、国連平和維持活動(PKO)に自衛隊が参加する際の武器使用基準の緩和に向けた検討に入った。現在の武器使用は正当防衛や緊急避難の場合に認められているが、自衛隊の宿営地外で攻撃を受けた民間人らも保護できるようにする。こうした内容を盛り込んだPKO協力法改正案の今国会提出を目指す。
現行法に基づくPKO参加5原則は、隊員による小銃などの武器使用を「要員の生命などの防護のため必要最小限に限る」とし、防御の対象を自己や自己の管理下にある国連職員などに制約している。今回の見直しでは、宿営地外で活動する国際機関やNGOの職員らを防護するための武器使用を検討する。
一方、他国の部隊が攻撃された場合に、自衛隊が駆け付けて反撃する「駆け付け警護」は、海外での武力行使を禁じた憲法9条に抵触する恐れもあるため、見直しの対象外とする方針だ。
PKO協力法の見直しはこれまで、民主党の前原誠司政調会長の指示により党主導で進めてきた。藤村修官房長官は29日の記者会見で、政府の対応について「PKOの在り方に関する見直し内容や法改正の要否について議論し、検討を進めている」と説明。玄葉光一郎外相も衆院予算委員会で「武器使用権限の法制面も含めて検討している」と述べた。(時事通信2月29日)』
このPKOの武器使用に関しては、昨年9月、前原政調会長が米ワシントンで、自衛隊の国連平和維持活動(PKO)など海外派遣について、行動をともにする他国部隊が攻撃された際に武器を使用して反撃できるように法的な課題を解決すべきだとの見解を表明している。
<関連記事・『やっぱ野田&前原政権は、アブナイ!~ と、ブログ6周年の日に改めて訴えたい』
この前原発言に対して、野田首相や藤村官房長官は、とりあえず、PKO法改正には消極的であるかのような姿勢を見せていたのだが。案の定、部隊を送って間もなく、PKO法改正の話を持ち出して来た。(-"-)
野田政権は、まずは、とりあえず「民間人を守るため」という大義名分で、武器使用の基準を一つ緩めることにして。そのうち、やはり周辺が危険だということで、一気に他国部隊の警護のためにも武器使用を許可すべきだと言い出すのではないだろうか?(`´)
<自民党の協力が得られるようになれば、鬼に金棒だし?(ーー)>
そして、改めて、やはり野田&前原政権はアブナイと。ましてや彼らが自民党が連立政権を組むことになったら、日本は本当にアブナくなってしまうということを、声を大にして訴えたいと思うmewなのだった。(@@)
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