橋下、石原、安倍は、櫻井翔のブラックボードのような戦前教育を目指している

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最新の記事(10個)のコーナーはヨコの欄に。
*印のついた報道記事は、文末のMore部分にあるです。


TBSが5~7日まで、三夜連続で『ブラックボード~時代と闘った教師たち」というスペシャル・ドラマを放映した。(番組のサイトはコチラに)

 ひとつの中学を舞台に、戦後間もなくの1947年、荒れる学校全盛期の1980年、そして現代(2011年)、それぞれの時代の学校や教師、生徒が抱えていた問題を浮き彫りにしながら、学校や主役の教師がその問題にどのように対応して行ったかを描くという3話シリーズのドラマだ。

<脚本的には多少「う~ん」と思うとこもあったけど、コンセプトはすごくよかったと思う。櫻井くんも役に合ってて好演だったし。あと第2弾は途中から見たのだけど。積み木くずし状態のスケ番中学生の演技が(細かい心理表現とかも)スゴくよくて。あとから志田未来が演じていたとわかってビツクリ。出演者を調べるまで、彼女だとは気付かなかったぐらい別人に成り切っていたです。(・・)>

* * * * *

 昨夜、5日に放送した第一弾(録画分)を見たのだが。今のアブナイ政治の流れに警鐘を鳴らすような内容だったように思えた。

 1947年、まだ敗戦の荒廃が続く中、前年に新憲法が制定され、新たな形の学校教育が始まっていた。そこに嵐の櫻井翔が演じる元教師の復員兵が、大田区の公立中学で再び教師の職に就く。(AKBの大島優子が同僚教師役で出演していた)

『戦争は正しいことだと信じ、生徒にもお国のために死ぬことは名誉なことだと教えて出征した軍国教師。右腕を失くしながらも復員し、敗戦後の日本のあまりの変わりようにとまどいながらも再び教職に就くが、180度転換してしまった教育方針が受け入れられない。かつての自分の教えを信じた結果、出征前に受け持った教え子たちの、現在置かれた状況から、彼らが心に傷を抱えていることを知り、自分の信じたもの、教育とは、教師とは何かということを思い悩み改めて戦争の是非を自分に問いかける。(TBSより)』

 彼は、戦中も教師をしており、生徒たちに大日本帝国のために闘うことを熱く奨励。その指導に打たれ、生徒たちの中にも兵士に志願する者がいたが、命や視力、精神の安定を失うことになった。本人も南方に出兵して、右腕を失ったものの、自害することはできず捕虜になり、ようやく復員。しかし、日本の敗戦や国や社会の変化を受け止めきれず、また自分の言葉で生徒たちが命を含め様々な損害を被ることになった現実に、また自分が戦地で若い米兵をあやめたことに苦悩する日々を送ることになる。

 ドラマの前半で、戦中に教えた元生徒から「もしもう一度戦争が起きたら、先生はまた生徒に戦えと言うのか」(うろ覚え)と問われ、その教師は答えにとまどうのだが。最後には、過去の生徒に命を失わせた責任を負うためにも、2度と戦争をしないようにと教えて行くためにも教員を続けて行くという覚悟を示す。
 ・・・というようなストーリーのドラマだ。(・・)

* * * * *

 mewがこのブログで、いわゆる超保守派の教育政策に関して取り上げることが多いのも、日本がまた戦前戦中のようなアブナイ教育を行なうようになることを、何とか阻止したいという気持ちが強いからだ。(**)

 今さらmewが言うまでもなく、学校で小さい頃から学ぶことは、子供たちの思想形成に大きな影響を与えることになるわけで。特に子供たちは、ある種のマインド・コントロールにかかってしまうようなところがある。
 それこそ、平和や反戦、護憲を強く訴え続けている元社会党党首の土井たか子氏や元共産党書記長の不破哲三氏でさえ、終戦を迎えるまでは、軍国少女&少年だったとのこと。<関連記事・『中曽根、土井、不破3氏の終戦&政治への思い』>

 まあ、世の中、色々な考え方があるのだろうけど・・・。
 mewは、日本が2度と戦争をする国にはなって欲しくないと強く願っているわけで。<そのために、このブログを続けていると言ってもいいぐらいで。>
 日本が平和な国であり続けるためには、また戦前のような「お国のために」という国家主義的な&愛国的な思想に基づくアブナイ学校教育が行なわれないようにすることが最も重要なことの一つではないかと考えている。(・・)

* * * * *

 ところが、残念ながら、日本の戦前教育が変えられてしまったことを快く思わない人たちも少なからずいるのも事実で。<mew周辺を見る限り、そういう人は1割もいないのだけど。何故か政治の世界には、かなりの割合でいるのよね。(~_~;)>
 しかも、彼らは、今、どんどんと日本の学校教育の指導内容を元に戻そうとしているのである。(-_-;)

 最近、マスコミでよく名が挙がっている政治家で言えば、元首相の安倍晋三氏、麻生太郎氏、たちあがれ日本の平沼赳夫代表は、日本会議の議員のリーダー格だし。石原慎太郎氏、亀井静香氏も彼らの同志。
 さらに橋下徹氏が率いる大阪維新の会に所属する議員のうち20名ほどは、日本会議のメンバーで、橋下氏が主張する政策も、その理念に沿うものが多くなっている。(~_~;)

 90年代後半あたりから、日本では戦後体制を否定する思想を持つ超保守勢力が台頭して来て。<その最大の勢力が日本会議ね。(HPはコチラ)>
 政治の世界だけでなく、メディア、ネットをはじめ様々な分野で、自分たちの理念を実現するために、アレコレの策を講じるようになって来た。<2chを中心にネトウヨが急増したのも、彼らの策の一つ。>
 
 そして、保守派の多くは、現憲法に基づく日本の戦後体制(教育、国や社会の仕組みなど)を否定して、現憲法を改正(新憲法の制定)すると共に、何とか戦後教育を変えて、また戦前のように、お国のために戦う&お国のために尽くすのが当然だと思うような愛国少年、少女を育てようと考えているのだ。(ーー)

* * * * *

 でも、mewがもっとコワイ&アブナイと思うのは、子供たちを持つ親も含めて、一般国民の中に、そのことに気付かないorさしたることだとは思わない人が増えていることである。
 その間に、保守派の政治家は、これ幸いに、着々と学校教育の中身を変えて行っていることを思うと<今年度からの学習要領の改定もしかり>、mewはいても立ってもいられなくなるような心境に陥ることがある。(@@)

 たとえば、今、橋下徹氏や維新の会に人気や期待が集まっているのだが。果たして、どれだけの人が、彼らが行なおうとしている教育政策のことを知っているのか、それを知った上で支持しているのか、mewは気がかりでならない。(-_-;)

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 先月、TV等でも話題になった大阪府&大阪市の国旗国歌条例も、彼らの思想を取り入れた教育政策の一つだと言えるだろう。(・・)
<関連記事・『橋下維新の会と安倍、超保守団体のつながり&維新「民意」に委ねると、日本の教育がアブナイ』>
 
 橋下維新の会は、超保守派勢力の思いを実現するための先鋒隊として実績作りをすべく、大阪府や大阪市で、日本で初めて、公務員や教職員に国歌斉唱を(常時の国旗掲揚も)義務付ける条例を作ったのである。

<それゆえ、国政における超保守派のリーダーある安倍元首相も、彼らをとっても評価している。
『自民党の安倍晋三元首相は2日、BS朝日の番組で、大阪市の橋下徹市長を「こういう時代に必要な人材だ」と評価した。橋下氏率いる「大阪維新の会」が首長主導の教育目標の設定などを掲げた教育関連条例案を大阪府議会や市議会に提出、府議会では可決したことなどを念頭に「教育条例についても、教育委員会が動かなかったことをちゃんとやっている」と指摘した。(産経新聞4月2日)』>

 ちなみに、大阪府の国旗国歌条例の目的には、次代を担う子どもに対して「伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資すること」と記されている。
 ここにいう「伝統と文化」とは、主に「天皇は国体(国の中心)」という思想の下に築かれた歴史や慣習、文化を意味するわけで。彼らは、このような超保守的思想や愛国心を植えつけるための教育の一環として考えているのである。(**)

<政府は、君が代の「君」は「天皇」を意味すると解釈しているし。既に学習要綱には、学校で天皇のルーツが神だとする「天皇神話」を教えることも盛り込まれていて、これらを通じて、日本が天皇中心の国であることを教え込もうと、さらに天皇への敬意や、お国への忠誠心を養おうとしているのだ。(-_-)
 そして、君が代の歌詞の解釈や、このような教育は戦後の憲法や国のあり方に反するとして、国歌斉唱を拒んでいる教員もいるのであるが。超保守派は、起立しない教員に強制や処分することで、君が代を斉唱しないことは許されない(非国民的な?)行為だということを子供たちに印象づけたいという意図もあるようだ。(ーー)>

* * * * *

 また、彼らが、この国歌斉唱の強制の仕方や対象範囲を、どんどんとエスカレート&拡大させて行くつもりでいることも警告しておきたい。(`´)

 既に大阪府や大阪市では、府や市の公務員に対しても、式典での君が代の斉唱を義務付けているのだが。保守勢力の中には、いずれその範囲を、まずは公立学校の生徒たちに、そしてその保護者、ひいては一般の生徒や国民にまで広げて行くことを考えている人たちがいるし。さらに、彼らが大阪を皮切りに、東京やその他の都道府県、市町村の自治体にも、この動きを広げる共に、やがては国として、憲法や法律で国歌斉唱を義務付けることを目指しているのである。(**)

<実際、自民党が今月28日に発表する予定の改正憲法(新憲法)案には、国旗国歌の尊重義務の規定を盛り込むことが予定されている。>、
  
* * * * *

 これは公務員の話であるが。先週、大阪市の入庁式では国歌斉唱に関して、こんなことがあったという。

『大阪市の橋下徹市長(42)が2日、大阪市の中央公会堂で行われた発令式で、新入職員140人に「学生気分の甘い人生を送ることはできない」と激励。市の発令式では初めて君が代も斉唱し、歌うときの姿勢まで指導して“橋下イズム”を注入した。この日は新年度が本格的にスタート。各地で入社式や自治体の入庁式が行われた。(中略)

 市長就任後、初めてとなった新規採用職員への発令式では冒頭で、これまで歌っていなかった君が代を起立して斉唱。退席する間際には「国歌を歌うときは手を(体の)横に。気を付け(の姿勢を)してしっかり歌いましょう」と、早速トップ自ら起立斉唱の仕方を指導した。

 大阪市では、橋下市長の意向を受け、国歌の起立斉唱を義務付けた「君が代起立条例」が2月29日から施行。市立中学校の卒業式で起立しなかった教員に対し「ルールを守らないのは民主主義への冒とく」と激怒したこともある。1日には大阪府で「職員基本条例」が施行され、すでに府の全教職員には国歌の起立斉唱を指示する職務命令が出ており、3回同じ命令に違反すると免職対象となる規定が適用される。(中略)

 出席した女性の新入職員(28)は「市民を支えられるような仕事をして、君が代も言われた通りしっかり歌いたい」と引き締まった表情で話していた。(スポーツ報知4月2日)』

* * * * *

 先日、橋下市長の友人(民間から採用)の府立高校の校長が、教職員が国歌斉唱時に起立するだけでなく、きちんと歌っているかを口もとをチェックさせていたという報道が出て、さすがに「やり過ぎではないか」という疑問を呈する声が少なからず出ていたのだが。

 橋下市長は、今年から公務員にも式典の国歌斉唱&起立をさせるだけでなく、今度は「気をつけ」の姿勢をとるように指示したとのこと。<次は大きな声で歌っているか、音量チェックをするかな?^^;>
 
 mewは、「君が代も言われた通りしっかり歌いたい」という女性職員の言葉に、背筋がうすら寒くなってしまうところがあったのだが。<そのうち学校の生徒たちも、同じようなことを言うようになったらと思うと、尚更、ぞ~~っとする。。(((゚Д゚))) >
 
 大阪市でも、もうすぐ職員基本条例が成立する予定で、もし市長の職務命令に従わなければ解雇されるおそれがあるだけに、職員も市長の考えに疑問を抱いても、その意にそむくことはできないわけで。
 橋下氏らは、このようにある種の権力や圧力を用いながら、自分たちの思想や考えに従う人たちを増やそうとしているのだ。(-_-;)
 
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 それは、教育の場でも同じだ。(**)

 上に引用した安倍元首相の言葉の中にも、「教育条例についても、教育委員会が動かなかったことをちゃんとやっている」という話が出て来たのだが。
 mewは、先週、橋下市長が大阪市の教育委員会に関して、このような発言をしていたのを見て、ますますアブナイと思ってしまったところがあった。(-_-;)

『大阪市の橋下徹市長は2日の定例記者会見で、市教育委員1人の全国公募に、関東、近畿、中国地方の8都府県から、男女計58人の応募があったと発表した。(中略)
 
 橋下市長は「大阪市教育委員に、市外、府外からも応募があったのは、関心が高かったからだ。信条や主義を確認し、考え方が合う人に来てもらう」と話した。今後の公募について聞かれると、「わからないが、一度チャレンジして、うまくいけば引き続き公募する」とした。

 府も昨年12月~今年1月、教育委員1人を公募し、122人の応募があった。(読売新聞4月3日)』

* * * * * 
 
 そもそも教育委員会というのは、地方自治体の首長の思想や考え方で教育方針が変わることがないように、また極端な思想が教育に反映されないようにするために、教育行政の安定性、中立性を確保するために設けられた首長から独立した機関で。
 首長から独立政治的、思想的に中立な立場の委員が、合議で、各自治体の学校教育の方針や教科書選定など具体的な事項を決めることになっている。(・・)

 ところが、橋下氏&維新の会をはじめ超保守思想に基づく教育を行ないたいと考えている人たちにとっては、この教育委員会はジャマっけな存在なのである。^^;
<実際、大阪の2条例に関しても府や市の教委が、かなり強く反対&抵抗をしていたのよね。>

 そこで、橋下維新の会は教育基本条例を作って(大阪府は既に制定。大阪市も、近日中に制定される見込み)、首長の教育行政&教委に対する権限を強化したのだが。
 
 しかも、橋下市長は、あからさまに「信条や主義を確認し、考え方が合う人に来てもらう」と公言。自分の考えに合う委員を集めて、自分の思うような学校教育を行なえるように画策しようとしているのである。(ーー)

* * * * *

 実のところ、この手法は、mewの生まれ住んでいる東京都の石原都知事が先に用いているものだ。

都立高生に自衛隊での合宿訓練を計画~超保守派の教育政策はアブナイ』という記事にも書いたのだが。

 石原慎太郎氏は99年に都知事に就任してから、徐々に教育委員会に、石原氏と考えが合う委員が選定されるようになって。ついには、こちらも全国で初めて、03年に式典の国旗・国歌に関する通達を出して、違反した教職員を処分するシステムを導入するなど、次々と保守的な教育方針を導入しているのだ。

<04年の秋の園遊会で「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事」と語り、今上天皇に「やはり、強制になるということではないことが望ましい」とたしなめられた超保守派で有名な棋士・米長邦雄氏も、99年から07年まで都教委の委員を務めていたのよね。^^;>

 橋下氏は、府知事時代から石原都知事と交流を深めており、昨年末も破壊的教育改革を行なうべきだという話で意気投合をしたばかり。
 また、橋下市長が大阪市の特別顧問に任命した中田宏氏も横浜市長時代に、同じような手を使って、横浜市内の多くの学校で超保守系の出版社が作成したmewから見るとアブナイ内容の教科書を使うことに成功している。(-_-) 

<ここの中学の歴史の教科書には、複数の日本神話のコラムが。また、太平洋戦争のことは「大東亜戦争」と記述されている。(*1)>

* * * * *

 このように超保守的な教育を取り入れようとしている自治体(都道府県&市町村)が、全国各地で少しずつ増えて来ているのだが。<住民の多くは、たぶんそのことに気付いていないのではないかと思うけど。>
 橋下氏らは「地域主権」を掲げて、これらの自治体と連携を深めて、このような教育行政のネットワークも広げて行こうとしている。(~_~;)

 同時に、橋下維新の会や石原新党は国政に進出して、安倍元首相や平沼赳夫氏らの超保守派の国会議員らと協力し、国全体の教育も変えてしまおうとしているのである。
<彼らは早く憲法を改正して、日本が他国との交戦&軍事活動をしやすい国に、また政府がもっと国民をコントロールしやすい国に変えようとしていることは言うまでもない。(ーー)>

 mewは、おそらく各自治体の住民や日本の国民の多くは、子供たちに戦前のような教育はして欲しくないと思っているのではないかと察するのだけど。
 でも、その人たちが、橋下氏らの教育に対する考え方をよく知らないまま、彼らを支持すれば、日本は、近い将来、またお国のために奉仕することを美徳としたり、戦争を賛美したりするような国になってしまう可能性がどんどん大きくなってしまうわけで。

 どうか日本が戦後60年余り、懸命に築いて来た平和主義や民主教育の歴史の針を逆戻りさせないためにも、次の国政選挙や地方選挙では、各政党や候補者の国家観や教育政策をよ~くチェックしてから、投票する党や人を決めて欲しいと、切に願っているmewなのだった。(**)

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『横浜市では昨年から8区の公立中学校で、自由社の歴史教科書を使っている。既存の教科書を「自虐史観」とする「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した教科書の内容に、戸惑う教師たちがいる。


■資料補足し教材工夫


 昨年4月。1学期が始まる直前、40代の男性教諭は自由社の歴史教科書を初めて手にし、強い違和感を覚えた。日本神話のコラムが大量に載っていたからだ。「生徒が神話と歴史的事実を混同しないだろうか」。同時に、太平洋戦争を「大東亜戦争」と強調するなど「価値観の押しつけでは」とも感じた。


 授業を始めると、戸惑いはさらに強まった。5~6世紀に大陸から移り住んだ「渡来人」を「帰化人」と黒字太字で表現するなど、語句や史料の使い方も、これまでに使った教科書とかなり違う。それに加えて、写真の裏焼きや単純な事実関係の間違いも他の教科書と比べて多かった。


 他社の教科書で必ず学ぶ内容も抜け落ちていた。江戸時代は「平和と安定」の時代とされ、重い年貢に苦しむ農民たちの実態がほとんど描かれない。生徒たちには、一揆などで用いられた「傘(からかさ)連判状」の資料を示して、武士による支配と団結して対抗した農民のことを説明した。「欧州の市民革命や産業革命の項目でも、民衆の状況の説明が非常に少ない」と話す。


 授業で自作プリントを配るなど、この男性教諭のように補足説明に工夫を凝らす教師は多い。50代の女性教諭は教員仲間で作った研究資料2種類と以前教えていた歴史教科書を参照しながら、自由社版を読み込む。ざっと読んだだけでは気づかないこともあるからだ。「以前よりも、教材研究に多くの時間を取られるようになった」と話す。


 市教委は昨年4月、各校長に「採択した教科書を必ず使用しなければならない」と通知した。「現場に無言の圧力になっている」と困惑する教師は多い。


■問題意識 世代で差


 自由社の歴史教科書の特色は、検定が不要な「教師用指導書」ではさらに強調される。例えば「アメリカと戦争が始まったことを知った国民の多くはどう思ったか」という3択問題。正解は「スカッ、と晴れやかな気分になった」で、「怒った」と「悲しんだ」は不正解となる。「破竹の進撃」をした東南アジアでの日本軍の占領で「一般住民を数多く処刑した」は「×」だ。


 長年にわたって社会科を担当した市立中学校の元校長は「『スカッ、と晴れやか』以外を誤りとするのは、多面的な見方を育てるという教育の目標と対極にある」と批判する。


 だが、こうした問題意識は若い世代を中心に希薄になっている。40代の男性教諭は、教科書や指導書を手にした教育実習の男子大学生から「どこが間違っているんですか。わかりやすくていいじゃないですか」と言われた。この指導書を職員室の机の上に常備している教師もいるという。


 教師の意識の変化には、教科書採択制度が変わったことも影を落とす。横浜市では以前、採択に学校現場の意見を反映させる「学校票」があった。教師たちは採択前に市内数カ所で開かれる教科書展示会に行き、教科書を読み比べて検討。地域性なども考慮して希望する教科書を挙げていた。


 だが、2001年に「学校票」は廃止。代わりに各区校長会が検討し、報告することになったが、それも05年には廃止された。


 「多くの教員が展示会に行かなくなり、教科書を話題にすることもなくなった」と、ある男性教諭は嘆く。


■現場の声が届かない


 横浜国大付属横浜中学校(横浜市南区)は、教師たちが内容を検討した上で使用する教科書を決める。


 社会科担当の30代の男性教諭は「そもそも教科書は記述がまとまりすぎ、使いにくい」と話す。「歴史授業の本質は、どんな視点を基軸にして過去を判断するかを考えさせる点にある。権力者の記録である『史実』の裏側も示すために、副教材のプリント作りは欠かせない」


 そんな教諭の授業に、若い同僚や教育実習生が「歴史って面白いんですね」と、今更のように感心するという。「いろいろな視点から見る訓練をしてないんだ、と痛感する。世の中全体が一方向へと流される危険なムードの今、教室はいろんな意見が自由にぶつかりあう場でありたい」


 公立中学で使う教科書の選択に、現場の声が反映されない仕組みには疑問を感じている。「学校は公共とは何かを教える場。保護者ら周囲の大人や社会全体が、教科書をめぐって学校現場で起きていることに関心を持ってほしい」


(星井麻紀、織井優佳)


 約120人の弁護士が所属する自由法曹団神奈川支部は27日、「歴史や憲法の見方があまりに一面的」として、自由社と育鵬社の中学歴史・公民教科書を採択しないように、横浜市教育委員会に要望した。過去の採択に際し、教育委員の無記名投票が拡大していることについても「密室性、不透明性が増す」と批判、透明で公正な手続きをとるように求めた。


 歴史学研究会(委員長=池享・一橋大学大学院教授)など歴史関連の4団体も「育鵬社版・自由社版教科書は子どもたちに渡せない」とする緊急アピールを共同で発表した。


 アピールでは、近代の戦争を日本の正当化に終始する自国中心の記述にとどまっているなどと批判した。 

朝日新聞2011年07月28日』
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by mew-run7 | 2012-04-09 11:00 | 教育問題