My Policy~私の憲法&憲法改正に対する基本的な考え方
2005年 11月 12日
日本がどんどんと危険な方向や好ましからざる方向に進んでいるように実感している
からである。
政治、経済、社会など様々な分野において、それを感じているのだが。何より私が
憂いているのは、やはり憲法改正の問題である。憲法が好ましからざる方向に改悪され
てしまったら、私自身を含め、国民は思ってもいなかったような不自由な生活を強いら
れたり、下手すれば生命や身体や大事な人や生活を奪われかねない。
いよいよ憲法改正が現実味を帯びて来た今日、私はこれから憲法や憲法改正について
書く機会が多くなるのではないかと思う。
そこで、今回は、その前提として、私自身の憲法観や憲法改正に対する考え方を
大まかながら示しておきたいと思う。
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私は今の日本国憲法が大好きである。愛していると言ってもいい。
私が今、こうして国家から自由に、そして様々な人権を享受しつつ、平和で平穏な
生活ができているのも、この憲法のお陰だと思い、心から感謝している。
また一国の憲法としてかなり優れた内容だと思うし、日本の誇りであると思う部分
もある。実際、海外の専門家や人々からも、その内容や精神について大きな評価を
得ているという話をきく。(私自身も外国の人から言われたことが何度かある。)
憲法は極めてドメスティック(国内的)なものではあるけれど、国際社会の中
で、日本の国や国民のあり方を示すという働きも小さくはないのではないだろうか?
その他の憲法観については後述するが、私が憲法に関して一番重視していることは、
「憲法とは、国民が国家(or国家権力)をコントロールするために存在するものだ」
<決して国家が国民をコントロールするためのものではない>ということだ。
そして「主権者たる国民の立場から、国のあり方、国民のあり方を記すもの」
それが憲法だと思っている。
ただ、私は憲法改正絶対反対派(いわゆる護憲派)ではない。
今の憲法が大好きなのであえて積極的に憲法を改正したいとは思わないが、現憲法
自身が改正の規定を設けているのであるし、もし国民にとって利益になる内容のもので
あるならば、その部分においては改正をしても構わないのではないかと思っている。
ただし、国民の利益にならないような改悪は絶対反対である。(特に9条改悪はダメ)
(改正していいと思う点、イヤな点は10月6日の投稿に少し書いたことがある。)
むしろ、私はこれから様々な場で憲法改正論議が行なわれることによって、多くの
国民が、憲法や国&国民のあり方や国政などに関心を抱き、色々と考えてくれるよう
になればいいな~と願っているところがある。
幸い、憲法を改正するには国民投票が必要だ。それもおそらく条文ごとの国民投票
になる可能性が高い。だから、是非是非、国民の多くに関心を持ってもらい、色々な
疑問を持ったり、色々なことを理解してもらい、そしてよ~く考えた上で、国民投票
の日を迎えてもらいたいと思うのである。<逆に言えば、そうなってもらわないと
困ると思う面もある。>
もちろん私自身も色々と勉強して、よく考えて、投票の日を迎えたい。
そのためにも一人の国民として、超微力ながら、このブログを通じて私なりに学んだ
こと、色々と考えたことを記してアピールしたり、他の方々と論議をして行きたいと
考えている次第である。
<もう少し詳細に関しては ↓ More をクリック>
私が日本国憲法の中で、一番好きなのは、その前文かも知れない。
小中学生の頃には、何を言っているのかよく理解できないほど、難しい言葉が多く、
翻訳調の難解な表現&文体なのであるが、読み親しんで行くうちに、実に美しく格調
のある文章であり、ある意味では世界のどの国や国民にとっても重要で、崇高な理想
を掲げた素晴らしい理念を掲げた前文であることに気付く。
この前文を読んで「こういう国っていいよね~」と思う人は多いのではないだろうか?
その前文が掲げる国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、国際協調主義が、本文
の条文に具体化されている。確かに、条文の中にはあいまいな表現やわかりにくい文言
文章、そして若干の不備もあるとは思うが、少なくとも私から見て、一つとして「何で
こんな条文を設けたのか」と疑問に思ったり、納得が行かなかったりしたものはない。
ただ、この憲法の草案は、アメリカのGHQに集められたスタッフが、わずか9日
間で作成したものらしい。たぶん、最初にそのことを知ったのは、中学の頃だったと
思うが、私は少しばかりショックを受け、何だかとても残念に思った記憶がある。
「そうか~、この憲法はアメリカに与えられたものなのか~」・・・だから、私は、
そのことにこだわり、日本国民の手で自主憲法をと主張する人の気持ちがわからない
わけではない。
だが、私は現憲法がこれだけいい内容のものになったのは、おそらく日本の国家or
国家権力の外にあった人たちが作ったものだからかも知れないと思う面がある。
当時の日本国民やましてや国家権力の中にいた人たちには、今の憲法が掲げる諸原則
を採用し、ここまで重視することは、思いつかなかったであろう。実際、日本側が作っ
た草案は、明治憲法を少しばかり変えたものに過ぎなかったという。
それは日本人が劣っているからということではなく、そのような統治や人権保障の
仕方しか知らなかったからだと思われる。「三つ子の魂、百までも」なのである。
確かに天皇主権を廃し国民主権が採用されたのも、軍隊の保有を禁止し戦争の放棄
を明記したのは、日本が敗戦し、勝戦国たちが日本の力をそぐ意図で決められたもの
かも知れない。(また特に米国には、世界に自由&民主主義国を増やすという目的も
あったかも知れない。)年配の方々の話をきいても、国民の中には、天皇主権でなく
なると知った時にはかなり驚いたりショックを受けたりした人が多く、これから日本は
どうなって行くのかと心配した人も少なくないようだ。それをきくと、このいわゆる
「国体」の変革は、決して日本国民が望んで為されたものではないように思う部分も
ある。だが、それも「三つ子の魂、百までも」の現われかも知れない。結果的には(後
から見れば)そのような憲法が作られてよかったと評価する者が多いように思われる。
私は、現憲法の草案作りに至る過程について書かれた本や、それを特集したTV番組
などを見たことがある。GHQはできれば、日本人に新しい憲法の草案を作らせたいと
いう意図もあったようだが、国体を含め主要点での見解の相違が大きく、業を煮やした
マッカッサーは急遽スタッフを集め、憲法の草案作りに取り組ませたようだ。
スタッフの方も短い期間で、一国の憲法の草案を作るのは大変だったとは思う。だが、
多少は下敷きになる日本人の作った草案もあったらしい。また、米国の憲法だけでなく
様々な国の憲法の資料を集め、彼らなりに日本という国に最も合うと思われる憲法を、
そして一国の憲法として当時としてはできるだけ理想に近い形の憲法を作ろうという
意図を持って、課題に取り組んだときく。それは、この憲法の前文や各条文によく現れ
ているように思う。<その理想はあまりにも崇高過ぎて、日本人はそれをいまだに実現
できずにいる部分も大きいかも知れないと思う面もあるほどだ。>
私は彼らに、「いい憲法を作ってくれて有難うね」と言いたい気持ちでいっぱいな
のである。
さて・・・私は現憲法の下で生まれ育った。生活のあらゆる面で現憲法の恩恵を受け
ており、本当にこの憲法の下で生まれ育ち、生活できてよかったと思っている。
ここでも「三つ子の魂、百までも」なのだ。それだけ私が愛し、慣れ親しんでいる
憲法を改正するからには、よほど私を納得させてくれる内容でなくてはなるまい。
私は、よくも悪くも、ものごとを一面的に見るタイプではない。これは自分にとって
重要なものだと思った時には、表も裏も横からも斜めからも、あちこちの角度から検討
するタイプである。
何故なら、どんな物事にもメリットとデメリットがあると考えているからである。
どんな物事でもメリットだけ、デメリットだけということはないように思う。仮にデメリット
だけに見えるものでも、それなりの理由や動機は存在するのである。
もちろんメリット、デメリットは、全て客観的にはかれるものではなく、主観的に決せ
られる部分も大きいとは思うが、このブログを書いて行くに当たっては、できるだけ
多面的な角度から物事を考えるようにして行きたいと思っている。だが、どう考え
ても自分が納得、容認できないことには、どんどんそのことをアピールして行きたい。
それが私のポリシーである。 THANKS
そこんとこは充分しょうちしているのですが、どうも今の流れはそちらの方はついでで、実際に手を付けたいのは前文と9条であるのがみえみえなので余計に反対なのです。いいものはいい!そう、世界に誇れる平和憲法を変える必要はないと思います?
もし一括で憲法改正を認めるなら、私も絶対反対するのですが。
個別に投票するのであれば、国民が選べるのでいいのではないかと
いう気がします。
(ただ、国民が選択を誤ると大変なのですが。^^;)
本当に世界に誇れるいい憲法であって欲しいと思うです。
憲法についての思い、まったく同感です。
これからちょくちょく伺わせていただきます。
憲法に関しては、論を展開するほど自分の考えが
まとまっていませんが、特に平和主義の部分については
平和主義=アメリカと一緒に武力行使するために
改正するように思えてしまうのですね。
今後ともよろしくお願いします。
なるほど、憲法改正内容を一括で国民投票という場合もあるんですね?
心して覚えておきます。
9条を変にいじられると拡大解釈でなんとでもなってしまいそうですからね。
本当に日本は平和な国です。
お陰さまで屋根の下には寝られる生活をできてますから・・・。
まだまだ世間的には、関心が薄い感じがする憲法改正問題ですが。
一度、動き出したら、一気にたたみかけて来そうな感じがしています。
私も皆様のブログを読ませて頂いて、色々とお勉強させて頂いたり、
考えたりして行きたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
ふ・ふ・ふ・・・。文才のある人は、きっと私が書こうと思っている内容を、
この1/3の長さで書けてしまうのだ。
ほんと、何とかもう少し短くできないものでしょうかね~。<マジ悩み
一括投票案は、民主党が反対だし、自民党内にも反対が少なくないらしいので
たぶん行なわれないと思うのですが。
小さな修正(「あつて」を「あって」に直すとか)も多いので、どんな形の投票に
なるのか、まだわからない面も多いです。
ほんと日本は平和ですよね~。有難いですぅ。
子供たち、孫たちの代まで、こういう日本であってくれるためにも、
やっぱ憲法改正には敏感にならないといけないんですよね。
私も国民のためになる改正に賛成するポリシーに賛成です。
ですが・・・。
>9条は最悪であった。
>これでは集団的自衛権も国際協力を名目にした海外派兵もやり放題になってしまう。
集団的自衛権は認められませんか?
現憲法を重視するなら自衛隊は解散すべきですし、
自衛隊を容認するなら今回の草案第9条を認めるべきです。
憲法を変えずに自衛隊も存続させるというのであれば、
それこそ憲法を軽視していると私は思います。
また第9条から「平和主義」が消滅したわけではありませんし、
海外派兵においても武力行使はできません。
日本は確かに平和ですけども、
周辺諸国の脅威が迫っていることも知ってもらいたいです。
北朝鮮に占領されてからでは遅いのです。
戦力の放棄に固執するあまり、戦争に巻き込まれてしまっては本末転倒でしょう?
日本の平和を維持するために、第9条改正は必要なのです。
ついでに防衛庁の広報パンフレットの漫画を紹介しておきます。
ぜひともご覧下さいませ。
http://www.jda.go.jp/j/library/pamphlet/pickles/p00.htm
9条に関しては、文章にするには、まだ勉強が足りないところがあるので
今、準備中なのですが。
私は、憲法で自衛隊(軍隊)の存在を認め、自衛権を明記するまでは
(もう現実にそうであるのだから)容認できるかも知れませんが。
いわゆつ集団的自衛権については、反対です。国際貢献としての
自衛隊の海外派遣にも、慎重な立場です。
自衛権がきちんと認められれば、他国に完全に占領されることはない
でしょう。(幸か不幸か米軍もいますし。)
それよりも、どこぞの国の主観的判断で、自衛隊も一緒に罪なき庶民も
含めて人殺しや生活破壊に赴く方がよほどイヤなのです。
>含めて人殺しや生活破壊に赴く方がよほどイヤなのです。
確かに、戦争協力っていうのは賛成できませんね。
しかし、自衛隊の海外派遣に関しては人道支援ならば、むしろ積極的にすべきだと思います。でなければ、「金だけ出して人は出さない」って思われちゃいますし。
自衛軍だけで日本が守れるくらいの戦力が整い、第9条が改正され戦力について肯定されれば、米軍に協力する必要はなくなりますから、日本は軍縮よりも軍拡したほうが平和を保てますし、武力を行使する可能性も減りそうな気がします。
しかし、現状ではアメリカにある程度同調しなければ、日本経済に影響がでますからね・・・難しいところです。
何はともあれ、第9条はできるだけ日本が戦争から遠ざかるようなものになるといいですね。
×武力を行使する可能性
○戦争に関与する可能性
まぁ、戦争協力や自衛の戦争に突入する可能性が減るんじゃないかっていうことです。
国際貢献でも、先日のパキスタン地震とかスマトラ沖の地震&津波の
ような災害の時には、いち早く駆けつけて欲しいと思うのですけどね。
私は個人的には、自衛隊をメンバーを主体に災害協力隊を作って
世界各地の災害復興に貢献して欲しいと願っています。
戦争はやはり政治的なものが絡みますけど(イラクに行っても、アメリカの
手先という見方はされますしね)。災害復興はまさに人道的支援になりますから。
もし日本がマジメに自力防衛の道を模索するとすれば、核兵器または
それに類する武器も持たなければならないでしょう。
それが世界の軍縮や平和に寄与するか、難しいところだとも思います。
(アメリカもそれには反対するでしょうし。)
ともかくその時々の政府の思惑でどうにでも解釈できるような9条に
改正するのだけは避けるべきだと思います。
その名のとおり改憲反対のためのブログです。
小泉政権ナンセンス。新自由主義=新帝国主義ナンセンスの立場です。がんばって、わたしらのブログを世論にしていきましょう。
中庸はどの辺になるんでしょうか???
色々な組織があるのは重々承知していますが、やたら「日本国」とか「連合」ときたもんなら、一般人は引きますよ。(苦笑)
あくまで私の意見です。
mew-run7さんにはご迷惑が掛からないようにお願い致します。
>日本国憲法擁護連合さん
私は超護憲派ではないのですが、ブログを通じて憲法改正の問題点を
論議し、世に広めて行くことにはおおいに賛同いたします。
>あらびあさん
中庸・・・難しいですよね。
ちょうど真ん中をとればいいってわけでもないですし。
ただ、日本人はそこそこ大半の人が納得できそうな妥協点を見出す
のが上手ですから。
その国民的能力に期待しております。
アメリカとの関係を、大きな摩擦を生じさせないで日本国憲法的に変えていくにはどうしたらいいか・・・・・わたしの研究テーマです。
私もアメリカとの関係はいい形で保ちながら、日本独自の国作りをして行けるようになるのが、一番いいと思っています。
憲法9条に関しても、あちらにも書きましたが、日本のあり方をきちんと示せるようにならないといけないと思います。
この素晴らしい憲法をいかす、政治がしてほしいですね。
その前に、きちんと憲法を理解している政治家に政治をして欲しいな~
と思ったりする今日このごろです。(そうしないと活かしようもないので。)
要するに問題点は米国の圧力もあり、憲法改定派の方向軸は専守防衛にあるのでなくて、日米軍事同盟による地球規模の海外で、憲法第9条に縛られることなく交戦権行使、戦争ができる国にするための憲法改定でしょう。日本はイラクに自衛隊を派遣したものの、憲法第9条の交戦権の縛りで、他国軍に護衛されるような肩身の狭い思いをさせられたこと、国家主義者の安部氏にとっては我慢できないことで「集団自衛権行使」を解釈変更で検討を発言しています。たとえば「公海上で米・日艦船が並行し米艦が攻撃されているのを日本艦船は見ぬふりするのか」などです。(つづき 2へ)
この点では、そもそもイラク自衛隊派遣は憲法第9条の交戦権違反からも無理・難題のことでした。ですから小泉政権の「自衛隊派遣への大義名分は、憲法条文の隙間さがし、戦闘地域・・・は」迷走発言の連続でした。集団自衛権の問題は、なにも憲法を犯してまで戦争・戦闘地域に日本艦船を並行させなければ済むことです。
確かに軍事力による防衛も重要ですが、いま世界の動きは、EU(欧州連合)、ラテンアメリカ諸国連合、ASEAN(東南アジア諸国連合)北東アジアでも平和の共同体が広がる方向の時代です。軍事同盟の時代は終わりを告げる可能性があります。まだまだ課題はあるものの国連・地域連合体による平和の共同体の方向にあるでしょう。世界から軍事同盟をなくし軍事拡大路線を脱して、戦争のない平和な世界、貧困・飢餓からの解放、環境・社会福祉の向上、軍事費の削減につながるような努力が緊急課題でしょう。世界の英知ある未来は勝利すると思います。北東アジアでの最大問題は北朝鮮でしょう。6者協議の枠組に包囲できるかどうかです。( つづき 3へ )
なにも憲法を犯してまで戦争・戦闘地域に日本艦船を並行させなければ済むことです。と前に記しましたが、現実的にはこれで済まない問題を抱えています。いまイラク周辺の海域で日本艦船が米軍空母艦船・米空軍向けに燃料補給していること。また日本航空自衛隊がクウエートからイラクのバクダット米軍基地や南部・北部地域の戦闘地域に米軍用向けの武器弾薬、資材、備品等の空輸支援(まさに憲法違反)をいまでも継続・拡大していることです。
問題は集団的交戦権にかかわる危険が現存することです。現自衛隊は日米安保条約・日米軍事同盟に完全に組み込まれていて、日米安保条約(専守防衛)の範囲拡大が条約改定なしに、なし崩し的に、それも地球規模の日米軍事同盟が拡大してしまっていること。米国のイラク侵略戦争に伴い、日本は巻き込まれ?、いや日本自衛隊は米軍に従属化・一体化していることです。( つづき 4へ)
やはり私は支持する政党は、世界からの軍事同盟をなくしていく綱領を持つ日本共産党を軸に、憲法9条を支持する「全国5000以上規模の地域・職場憲法9条の会」社民党、無所属党、無党派層と連帯し、憲法9条の一点で結集した統一戦線。地についた組織形成の成功となれば未来は開ける、憲法改悪派に勝てる自信を感じています。 もう一つの問題は、はじめに記した、日本が武力で侵略された場合は自衛権の行使は現憲法を超越し(国連憲章に基づき)許される、その自衛組織の問題です。現自衛隊に自衛交戦権があるか、どうか、やや問題を抱える点を私は感じています。( つづき 5へ )
最初に・・・申し訳ないのですが、当ブログはTB、コメントのお願い
<カテゴリー内>に書いていますように、一投稿は1コメン欄に
おさめて頂くようにお願いしています。よろしくお願いいたします。
ところで、書かれていることにはおおむね賛成です。
もともと私は世界がバランスをキープしつつ少しずつ軍縮して行く
ことが望ましいと思っています。
また本当は自衛隊を作る前に、もしどうしても必要だと思うなら、
民主主義的な手続きをとって、きちんと憲法を改正すべきだったのでは
ないかとも思っていました。
ともかくこのままなし崩し的に、日米間で集団的自衛権を認めさせる
ことは、何とか阻止しなければと思います。ましてや解釈改憲なんて
許せません。
まっずは野党4党でしっかり頑張って欲しいと思います。共産党も
選挙協力も含めて、考えていければと思います。
日本にとって最も重大な岐路が訪れようとしているのですから。
ダワーさん: 基本的にはマッカーサー憲法であることは事実ですが、本人は複雑な人で非常に保守的である一方、急進的な軍人でした。それゆえ平和がいかに貴重で、戦争がいかに恐ろしいかを心底から知り抜いていた。当時の日本が置かれていた状況もよく理解していた。世界中が日本に対して本質的な軍国主義国に不信感を抱いていたので、マッカーサーは「そうした認識をくつがえすことは可能だ」と考え、侵略、抑圧の日本軍国主義のシンボルでなく、反軍国主義のシンボルになることの法制化にすればいい。人権の尊重や主権在民を盛り込もう。すべてを一つのパッケージにしてしまおう。そうすれば世界から尊敬を受ける国に生まれ変わることができる・・・。ドイツのナチやほかの侵略国家のような侵略者のモデルになるのでなく、将来の道標のモデルになればいい。ゼロから出直して戦争のない世界という最高の理想を体現すればいい。これがマッカーサーの思いであった。
すばらしい言葉を有難うございました。
私もマッカーサーの思いは知らなかったのですが、GHQの憲法
チームが、これからの国際社会で理想となるような世界で最高の
憲法を作ろうと言い合っていたという話をきいたことがありました。
それに、私、一般庶民は、早く平和で自由な生活ができる日を
待ち望んでいたと思うのです。
だから、す~っと受け入れられたのではないかな~と思います。
>世界中が日本に対して本質的な軍国主義国に不信感を抱いていた
これは米国の戦時プロパガンダでした。英仏もアジア諸国もこのような感情はなかったでしょう。しかも、この煽動が要因となって、すでに降伏を打診している日本に対する不要な無差別爆撃、沖縄戦、原爆投下及び軍事占領が行われたのです。
この「日本軍国主義論」が嘘だということは、GHQの一員であった歴史学者ヘレン・ミアーズの1948年の著書に明確に示されています。
また、マッカーサーがどのような想いであったにせよ、占領軍による憲法改変の強制は、国際法であるハーグ陸戦規則第43条の「占領地の法律の尊重」の違反であり、またポツダム宣言12条の「日本国民の自由に表明せる意思に従い」という条件に背反します。
こんな「強制」を支持できるのならば、国旗国歌に対する起立・斉唱の強制などカワイイものではないでしょうか?
「米国の戦時プロパガンダ」の映像を見たことがありますが、酷いものでした。「善玉・中国を侵略する悪玉・日本」という構図です。ラルフ・タウンゼントはこのような米国内の世論操作に「騙されてはいけない。何者かが日米戦争を引き起こそうとしている」と警告してました。
ちなみにその「米国の戦時プロパガンダ」映像には偽造文書の所謂「田中メモランダム」が大々的にフィーチャーされてました。この「田中メモランダム」というのは、コミンテルンの謀略文書であるらしいのですが、後に、日本を悪玉に仕立てようとする「東京裁判」ですら、偽造文書だと却下しました。
呆れることに、中国の歴史教科書&抗日記念館で未だに利用されています。
現・日本国憲法を制定したGHQの中心人物のハーバート・ノーマンはソ連のスパイですし、草案を作ったC・ケーディスはユダヤ人ニューディーラーです。「現・日本国憲法&教育基本法&皇室典範は日本を弱体化し共産化するための第一歩」と言われます。
上述の「ダワーさん」というのはジョン・ダワーのことでしょうか。著書がTBSブリタニカ、岩波書店から発売され、朝日新聞にもたまに登場する左翼人ですね。
史実をよくご存知ですね。
「歴史」とは、「現在」がどうやって構築されたか、という「理由」を示す部分ですので、決して疎かにはできません。不幸なことに、自らの罪を覆い隠そうとするGHQの工作によって、歴史を軽んじるように仕向けられてしまっていますが。
歴史の知識が足りない方々は、現・日本国憲法が世界180カ国の憲法の中で15番目に古く、50年以上も憲法改正なしの世界記録を更新中だということもご存じないのでしょうね・・・
その「日本の憲法が古くて、改正しない記録が云々」というフレーズは、よく改憲派の
主張として見かけるフレーズなのですが。
まず、世界200ヶ国近い中で、日本よりあとに成立して憲法を作ったところが
2/3ぐらいあったと思います。<アジア、アフリカの独立、東欧諸国の分離等、
国体の変革などによる。>だから、古く成立したものになってしまうのですよね。
次に、日本の憲法は、国の統治の中核になること、国民全般に該当することを中心に
最低限のことしか規定されておらず、中核だけは変えないということで硬性憲法に
なっています。三権の具体的なこと、税金、選挙、地方自治のことなども、法律に
委任してしまい、国民の生活に関わることは一般法(民刑商その他)で決めています。
他国の場合は、日本が法律で決めていることを、憲法に入れてしまっているケースが
少なくないので、法律を改正するのと同じようなレベルで憲法を改正していたりも
するのです。<それで100回以上も改正しているところも>
国によって、憲法の内容や作り方が違うことも理解して頂ければと思います。
おっしゃるとおりです。誤解を招くような中途半端な記述をしてしまいました。
>その「日本の憲法が古くて、改正しない記録が云々」というフレーズ・・・
⇒これは、「古い」「改正なし」をもって改憲せよというつもりではありません。単なる知識として、「憲法とはいえ、時代の流れに応じた修正が為されていくことが一般的なのですよ」ということを言いたかったのです。
仕事上、法令改正に絡むこともあるのですが、憲法も含め法律というものは社会の秩序を保つための果てしない努力の一環であって、社会の進歩と変化に対応していくことが必要となります。また、現実の社会に即していないと「解釈」によって歪められてしまうため、法そのものに対する信頼が失われてしまいます。
だからこそ、硬性憲法であるアメリカ合衆国憲法でさえ、18回、27ヶ条の追補が為されているのでしょう。
私は特に積極的な改憲論者ではありませんが、現・日本国憲法は、成立過程のあやしさとともに、上記の理由からも見直しが必要だと思います。
日本人の手によって、とびっきりの平和主義的な憲法をね。(~~)