小沢ー橋下が互いに評価+石原が橋下に激怒+竹島提訴と小沢発言
2012年 09月 02日
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*印がついた報道記事は、記事の最後のMore部分にあるです。
まず、竹島に関する話を・・・。
野田首相は、竹島の領有権の問題に関して、李大統領に国際司法裁判所に共同提訴することを提案していたのだが。韓国政府が30日に、日本政府に対して、これを拒否する口上書を正式に伝達して来たことから、日本政府は単独提訴を行なう方針を決めたという。(・・)
『政府は30日、島根県・竹島の領有権問題に関し、韓国政府が国際司法裁判所(ICJ)への共同提訴を正式に拒否したことを受け、単独提訴の手続きに着手する方針を決めた。日本が単独提訴に踏み切るのは初めて。ただ、韓国側は同意しない立場に変わりはないとみられ、裁判は開かれない見通しだ。訴状作成には数カ月かかるため、日韓対立は長期化が避けられなくなった。
玄葉光一郎外相は同日、韓国政府の拒否回答を受けて談話を発表し、「ICJへのわが国単独での付託を含め、適切な手段を講じていく」と、単独提訴の手続きを進める方針を明示。韓国側の対応について「竹島問題を解決するための具体的な対案も示していない回答には、極めて失望している」と批判した。
外相はこの後、首相官邸で野田佳彦首相と会談した。単独提訴の方針を確認したとみられる。(時事通信8月30日)』
日本政府としては、この単独提訴を国際社会にアピールする材料に使いたいという意図があるようなのだが。この提訴により、日韓の対立が長期化することを懸念する声もある。^^;
『外務省はICJ提訴をきっかけに、竹島問題を国際社会にアピールする考え。21日には、欧州・東南アジア諸国連合(ASEAN)の約20カ国の在京大使館員を外務省に招いて、日本のICJ提訴の背景について説明会を開催した。在外日本大使館でも、現地の有識者や他国の大使館員に説明を行うなど、広報活動を強化している。
ただ、日韓の対立が長期化、先鋭化することは日本政府も懸念している。外務省高官は「やることはやった上で、収めるところは収めたい」と語る。玄葉外相はこの日の談話で「法にのっとり、冷静かつ平和的に紛争を解決するため適切な手段を講じる」として、日本の冷静な対応を強調した。(毎日新聞8月30日)』
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竹島と言えば、30日に小沢一郎氏が韓国大統領と会談した際に、竹島の領有権を放棄すると語ったというニュースが突然出て、驚かれた方も多いのではないだろうか?(@@)
『【ソウル西脇真一、光田宗義】韓国紙、東亜日報系テレビ局「チャンネルA」は29日、09年に民主党幹事長として訪韓した小沢一郎氏(現「国民の生活が第一」代表)が青瓦台(大統領府)で李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談した際、竹島(韓国名・独島)の領有権について「自分が首相になれば放棄する」と語ったと報じた。会談にかかわった外交消息筋の話として伝えた。
報道によると、小沢氏は、日韓関係改善のためには竹島問題の解決が最優先だとし、韓国の領有権を認めることに言及。ただ、条件として島根県の漁民が竹島周辺で操業できるようにすることを挙げたという。(毎日新聞8月30日)』
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小沢氏は、同日中に自身が主催する勉強会で、この報道内容を否定。
『「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は30日、国会内で開いた自らが主宰する勉強会で、韓国紙が小沢氏が平成21年に訪韓した際、自身が首相となれば竹島の領有権を放棄すると発言していたなどと報じたことについて「私は記者会見などで尖閣諸島と竹島はわが国固有の領土であるということを何度も申し上げている」と述べ、報道内容を否定した。
小沢氏は「ただお互いに感情的にいがみあって喧(けん)嘩(か)状態になる前に、まずきちんと歴史的な交渉から冷静に議論し、合意と理解を得るようにお互いが努めるべきだ」とも語った。(産経新聞8月30日)』
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おそらく小沢氏サイドが何らかの形で、韓国政府にこの報道の確認をとったのではないかと察する。(・・)
翌日になって、韓国政府がこの報道が誤りだと確認したというニュースが出たのだけど。
『新党「国民の生活が第一」は31日、小沢一郎代表が2009年12月に韓国の李明博大統領と会談した際、自らが首相になった場合は竹島の領有権主張を放棄すると伝えたとする30日付の韓国紙報道について、在京韓国大使館から「報道は誤りで、事実無根だ。韓国大統領府としても確認した」との連絡を受けたと発表した。(時事通信8月31日)』
『新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表が平成21年に訪韓した際、自身が首相になれば竹島の領有権を放棄するなどと発言したと韓国紙「東亜日報」が報じたことについて、韓国大統領府は31日、在京韓国大使館を通じ、同党の東祥三幹事長に「東亜日報の報道は誤りで事実無根である」と連絡した。東氏が産経新聞の取材に答えた。(産経新聞8月31日)』
ただ、この誤りだと確認したという報道記事はかなり小さいものだったので、妙な誤解をしたままでいる人が多かったらイヤだな~と思ったmewなのだった。(@@)
<雑誌とかもそうだけど。何で訂正とか謝罪の記事は、あんなに小さいんでしょうね~。(-_-)>
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その小沢氏に関する話をもう一つ。
昨日31日に産経新聞(関西版)が、『また出た!!橋下氏の小沢氏“好き" 「強い思い持った政治家」~橋下徹氏が常に〝持ち上げる〟小沢一郎氏』というタイトルの記事を掲載していた。
『大阪維新の会を率いる橋下徹大阪市長は31日、「国民の生活が第一」の小沢一郎代表について「統治機構を変えるという、強い思いを持った政治家なのは間違いない」と述べ、政治姿勢を評価する考えを示した。
同時に「自分の思いを突き進めようと思えば、反対する人も山ほど出てくる。反対する人がいない政治家の方が役に立たない」と述べ、「剛腕」と呼ばれた小沢氏の政治手法にも理解を示した。市役所で記者団の質問に答えた。(産経新聞8月31日)』
<このタイトルを見て「産経は、橋下氏が小沢氏を評価するのが、よっぽどイヤなのかしらん」って思ったりもして。^^;>
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また、これを受けてなのかどうかわからないけど。小沢氏の方も、同日、橋下氏との連携に意欲を示したという。(・・)
『新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表は31日の朝日放送の番組で、「大阪維新の会」を率いる橋下徹大阪市長について「統治の機構、日本の行政、国家機構を変えなければいけない。言っていることは私も同感だ」と評価した。その上で「いいリーダーがいれば、どんな形でも協力する」と述べ、次期衆院選での連携に意欲を示した。
大阪維新は「生活」との連携に慎重とされるが、小沢氏は「橋下さんがどういう考えか分からないから。私はどなたであれ協力するし、協力しなければ選挙に勝てない」として、可能性はあると強調した。(時事通信8月31日)』
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以前から書いているように、小沢氏と橋下氏の考え方というのはかなり近いものがあって。<やや保守&小さな政府&中央の権限抑制などなど>
mewは、維新の会の綱領案を見て、自由党の綱領と共通する部分が大きいな~と感じたものだった。(・・)
それゆえ小沢氏は、早くから橋下氏を評価していて、しばしば「自分と考えが近い」「お株を奪われた」とクチにすることがあったし。
また、小沢氏は民主党にいた頃から、もし新党を結成して連合体を作る時には、<93年に細川護煕氏をTOPに担いで8党連立の政権を作った時のように>、誰か若くてフレッシュで、国民からの人気や期待度が大きい&パワーのある政治家をアタマに置きたいと考えていたようなのだけど。
おそらく小沢氏にとって、最適だと思う候補は、橋下氏だったのではないかと察する。<細野豪志氏なんかも、候補として名が挙がっていたとか?>
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また、以前から書いているように、橋下氏は、以前から小沢氏の手腕を高く評価していて、政治家としてかなりリスペクトしている感じがあるし。
本当なら、橋下氏は特に国政選挙の戦い方に関して、小沢氏の知恵を借りたいと思ったりとか、国政進出後も、たまに力を借りたいと思ったりすることもあるのではないかな~と察する部分もある。(**)
<橋下氏は府知事時代も、小沢氏と会談しているし。あと昨年、大阪市長に当選して各党の幹部に挨拶をしに来た時も、当時は無役だった小沢氏と会う機会を設けたりしていたんだよね。>
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とはいえ、橋下氏は、党のイメージなどの問題もあるので、旧体制のイメージがある小沢氏と衆院選前には、まともに手を組む可能性は乏しいように思うし。
<「生活」&「国民連合」の政策は、ちょっと維新の会と異なるところがあるし。社民党なども一緒なので、その点でも組みにくいかも。>
それに、たぶん松井幹事長が、小沢氏とあまり考えが合わない&好んでいないような感じがあるので、それもネックになるのではないかと思うのだけど。
<小沢氏は、敬愛する安倍元首相の政権を倒した天敵であるだけに、尚更に!?(@@)>
ただ、mewは、以前からチラホラ書いているように、維新の会が国政進出をした後、橋下氏と松井氏は袂を分かつ可能性があるのではないかと思っているところがあるのだけど。
<橋下氏と松井氏は、基本的な政治理念や目指す方向や形、政治手法などなどが、半分ぐらいしか一緒じゃないように見えるのだ。^^;
実際、松井氏も分裂の可能性を示唆しているしね。→『橋下維新の会に内紛、分裂のおそれ&松井も将来の解散、改編を示唆』>
http://mewrun7.exblog.jp/18372957/
そして、もし維新の会が解散or分裂した時には、橋下氏が小沢氏サイドと連携することは十分にあるのではないかと思うし。
また、もしかしたら次の衆院選でも、大村知事や河村名古屋市長辺りを媒介する形で、水面下で選挙協力(プチ棲み分け?)をする可能性もゼロではないように思っている。(・・)
<大阪維新の会は、関西圏は強いけど。東日本が弱いみたいだしね~。(九州も弱いけど、そこは松野、原口、東国原氏辺りを頼りにしているのかも。^^;)>
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他方、これまでずっとタッグを組んでいて、国政進出の際も連携して行くことが確実視されていた橋下氏と石原氏の間が、ちょっとギクシャクし始めているような感じがある。^^;
『大阪市の橋下徹市長が実現を目指す「大阪都構想」について、東京都の石原慎太郎知事は31日の記者会見で、「大阪都」の名称使用に反対する考えを改めて示した。
石原知事は、記者から「大阪都構想の関連で」と水を向けられると質問を遮り、「都構想って言わないでもらいたい。元首がいて、国会があるところが都なんであって、キャピタル(首都)とはそういうもんだ」と不快感をあらわに。橋下市長が大阪府を改称するため住民投票を実施する意向を示していることについては、「それは、もう全然間違い。迷惑千万だ」と断じた。
橋下市長はこの日、石原知事の発言を受け、「首都は一つだが、行政の『都』は国の危機管理上、二つ必要だ。ただ、名前だけの問題であれば『州』でもありかなと思う」と述べた。大阪府庁で報道陣に答えた。(読売新聞8月31日)』
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先月29日、参院で大阪都構想案が可決。<問責決議の直前にね。^^;>
与野党が協力して、橋下氏の念願の法案を、しっかりと作って差し上げたのだけど。
<維新の会が、大阪都構想の法案作りを提言してから2年かかったため、橋下氏は「長かった~!」と、民主主義は時間がかかるというような感想を述べていたのだけど。
mewから見れば、ひとりの地方首長や地域政党が突然言い出したことを、(いわば人気もののご機嫌をとりたいがために)、与野党がみんなで協力して、こんな短期間のうちに法律化すること自体、かなり異例なことではないかと思うんだけどな~。(ーー)>
実は、法案提出の段階から、橋下氏が不満に思っていたのが、大阪都構想であるにもかかわらず、大阪「都」の名称を使うことができないような条文になっていることなのだ。^^;
何故かって、石原先生もおっしゃっているように、超保守派の政治家の常識に照らせば、当然にして、国体&国家元首である天皇がいる「みやこ」しか「都」と名乗ることができないからである。(・・)
<7月に行なわれた自民党の総務会でも、こんなことがあったのよね。
『自民党が3日開いた総務部会などの合同会議で、与野党5党が大筋合意した「大阪都」法案に関し、橋下徹大阪市長が「都」に名称を変更できないのは問題だと表明したことを疑問視する声が相次いだ。自民党は橋下氏サイドから事前に「名称にはこだわらない」との説明を受けたとしており、発言の真意を確認する。
会合では、出席者の一人が「一生懸命成案を得たのに、納得できないと言われるのは心外だ」と不満を示した。「『都』は天皇陛下がおられる首都のことだ。自民党としてぶれるわけにはいかない」と、都への名称変更には応じられないとする声も上がった。(時事通信7月3日)』
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橋下氏は、松井氏などにもいさめられて、とりあえず法案を成立させることを優先したのだが。
どうしても「大阪都」という名称を使えないことには、納得行かない部分があるようで。法案成立後の記者会見で、大阪府の名称を「大阪都」に変える特別法制定を作るために住民投票を行ないたいと言い出したのである。(・o・)
『大阪市の橋下徹市長は30日の記者会見で、憲法に基づき、大阪府の名称を「大阪都」に変える特別法制定を目指し、変更への賛否を問う住民投票を行う意向を明らかにした。29日に成立した都構想を実現する手続きを定めた新法で、橋下市長の主張した「都」に名称変更する規定が盛り込まれなかったことを受けた措置。(時事通信8月30日)』
で、これを聞いた石原都知事が、上述のように「全然間違い。迷惑千万だ」と怒ることになったのだけど。^^;
<たぶん、これから橋下氏と松井氏およびその周辺の超保守派の議員の間では、このような国家観や理念、発想のズレがどんどんと表面下して行くのではないかと思うし。そのうち対立や争い(ひいては、党分裂?)に発展する可能性があるのではないかと思うです。>
* * * * *
また、あの「石原新党」構想が、実現する見込みがなくなりつつあることも、橋下氏と石原氏の間の距離を広げることにつながっているのかも知れない。
石原新党構想の準備を進めていた「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表らは、8月末までには、石原氏が決断をするはずだと語っていたのだが。<もう衆院選が間近に迫っているので、「た」党やその周辺の議員も、かなり焦って来ているのではないかと思うんだけどね~。^^;>
でも、石原知事は、先月31日の記者会見でも、『自らを党首とする「新党構想」について「最後のご奉公で、新党をつくることにやぶさかではない。ただ、一人の人間が同じことを2つはできない。尖閣で忙しい」と述べ、沖縄県・尖閣諸島の購入計画を最優先させたいとの考えを改めて示した』とのこと。(産経新聞8月31日)』
東京都が尖閣諸島を正式に購入するまでは、まだまだ時間がかかりそうだし。東京五輪招致の仕事も残っているし。<石原氏は、橋下氏らとの三都構想なんかより、明らかにこれらの方を重視しているからね。>
息子である自民党の石原伸晃幹事長(選挙の責任者)のジャマをしたくないという思いも強いらしい。<しかも、伸晃くんが総裁選に出馬するとなれば、尚更に慎重な姿勢を示すかも。>
とはいえ、石原氏は都知事の仕事があるからいいけれど。石原新党を頼みにしていた亀井静香氏や「た」党としては、気が気ではないだろう。^^;
今年初め頃は、石原新党こそ政界再編の核として(維新の会以上に)注目していたマスコミも、いまやそんな話があったことさえ忘れているかのような感じもあって。何だか政界(メディア)のうつろひを実感させられてしまうところもあるmewなのだった。(@@)
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