長老は谷垣より石原&町村の決意&安倍は石破と共闘~混乱続く総裁選
2012年 09月 04日
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前記事『森が谷垣のハシゴを外し、石原が浮上。自民総裁選は長老支配がやまず?』のつづきで、自民党総裁選の話を・・・。
昨日3日、谷垣総裁が自派閥の長である古賀誠氏と会談。古賀氏から、総裁選での支持を拒まれたのこと。
谷垣氏は、依然として出馬する意欲を示しているものの、当選できる可能性は極めて乏しくなった上、もし長老たちから包囲網を固められた場合には、推薦人20人の確保も難しくなるため、出馬断念に追い込まれるおそれも出て来た。(-_-;)
他方、町村派(旧森派)から町村氏、安倍氏の2人が出馬の意向を示していることが、<自民党&派閥内では>大きな問題になっているのだが。何と、昨日、町村氏が安倍氏に出馬を控えるように要請を行なったとのこと。(・o・)
しかし、安倍氏はもはや引く気はないようで、もう一人の有力候補である石破茂氏と共闘して、長老派が後押しする石原幹事長、町村信孝氏を撃破する意欲を見せている。(@@)
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まず、昨日の午前中、谷垣総裁が古賀氏と会談を行なったものの、総裁選での支持を得られなかったという話から。
『自民党の谷垣禎一総裁(67)は3日午前、出身派閥の古賀派会長の古賀誠元幹事長と衆院議員会館で約20分間、会談した。谷垣氏は党総裁選(14日告示、26日投開票)に再選を目指して出馬する考えを示し協力を要請したが、古賀氏は「来る総裁は選挙を迎える総裁だ。今回は思い切って若い人を支持したい。若い人を育てる総裁選にしたらどうか」と出馬辞退を求めた。谷垣氏は古賀氏の協力が得られなくても出馬する意向だが、谷垣氏の再選に向けた環境は厳しさを増している。(中略)
古賀氏との会談で谷垣氏は「自民党をもう一回、国民の信頼を取り付けるようにする最後の詰めは私自身の責任でやらなければいけない。3党合意に責任を持たなければならない」と出馬の意向を伝えた上で、「協力してほしい」と要請。会談が決裂に終わった後、谷垣氏は党本部で記者団に「総裁選で派閥が前面に出るのは好ましくない」と述べ、古賀氏の支持がなくても出馬する考えを示した。(毎日新聞9月3日)』
谷垣氏は、もともと3つに分裂した宏池会の一つ・谷垣派(旧加藤派・小里派)を率いていたのだが、08年に同じ宏池会の古賀派と合流。現在32人の議員が所属しており、党内の第2派閥になっているのだが。09年からは谷垣氏が総裁になったため、派閥の運営は古賀氏に任せていた。
しかし、自派閥の長である古賀氏に、総裁選での支持を拒まれることになってしまったわけで。mew的には、ちょっと唖然としてしまうところがあった。(~_~;)
<こんなことなら、古賀派と組まなければよかったね~。(-"-)>
谷垣氏は、伊吹派や麻生派に協力を要請するつもりだが。2人とも谷垣氏とは距離を置こうとしている感じがある。
古賀派の中には旧谷垣派の議員も少なからずいるので、彼らが谷垣氏の支持に回る可能性はあるものの、谷垣氏は下手すると、推薦20人の確保さえ難しい状況に陥るおそれがある。(-"-)
* * * * *
森氏は、07年に自民党が参院選で負けてねじれ国会になってから、ずっと民自の大連立を提唱していたのだが、なかなか実現できず。自民党が09年に下野、民主党が10年参院選に勝てずねじれ国会が続く中、10年夏頃から小沢一郎氏と会合を行なって、連立の機会を狙っていた。
そして、11年6月には小沢Gと組んで菅内閣の不信任案可決をし、自民党と小沢Gが谷垣氏を首相にして連立政権を組むという計画を実行に移そうとしたのだが、鳩山元首相がこれを阻む動きをしたため、失敗することに。
<他方、そのウラでは、自民党の大島副総裁と民主党の仙谷由人氏が、「菅・小沢抜きの民自連立」の計画を立てていたのだが、こちらも失敗。>
その後、森氏らの党内での求心力はどんどん低下して行くことになる。(~_~;)
しかも、11年9月に野田佳彦氏が首相になってからは、谷垣総裁&執行部は、派閥の長の意見は軽視して、独自で民自が協力して「消費税増税を実現」&「解散後の小沢抜き連立」の実現を目指す方向に傾倒。
森氏らは、解散なしの民自連立などを提案していたのだが、谷垣総裁は党内の強硬派の突き上げも意識して「3党協議→小沢切り→解散→連立」のシナリオにこだわった上、8月末に執行部で野党7会派の参院問責決議に賛成することに決めたため、派閥の長老たちから怒りを買ったようだ。(-_-;)
自民党ではいまだに、長老派の意見をきかない総裁は切られてしまうのである。(>_<)
<小泉くんや初期の安倍くんのように、支持率が高い時には、長老たちもそれなりに配慮してくれるのだけど。支持率がイマイチの場合は、アウトなのよね。^^;>
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森氏は、2日にTV出演した際に、『3党合意を否定する内容の首相問責決議可決に踏み切った谷垣氏を批判した上で、「谷垣氏にも限界があるのではないか。がらっと僕の気持ちは変わった」』と発言し、森氏らの意向に沿わなかったことに不満をあらわに。(読売新聞9月2日)
古賀氏は、『3日夜、BSフジの番組で、再選を目指す谷垣禎一総裁について「率直に言って谷垣さんでは選挙は難しい。リーダーは状況判断のため情報を集めなければいけないが、情報収集能力もまずかった」と厳しく指摘し、支持できないとの考えを重ねて示した』とのこと。
また、『古賀氏は自身や森喜朗元首相といった党重鎮や派閥領袖が総裁選に大きな影響を及ぼしているとの批判があることに関し「長老だとか、この人はもう古いとか、排除の論理は政治には極めて危険だ」と反論したという。(産経新聞9月3日)
長老たちは、野党時代には、その影響力を行使する&利権争いをする(?)機会がほとんど得られなかったのだが。<だから、民自連立をして早く政権の座を取り戻したかったのよね。^^;>
ようやく政権奪還できる日が近づいて来たことから、自分たちが総裁選人事の主導権を握らんとして、と~っても張り切っているのである。^^;
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『派閥長老側は意気軒高だ。古賀氏は3日のBSフジ番組で支持を検討する候補者に「同じグループの同志」として林芳正政調会長代理(51)の名前を挙げたほか、「(石原氏も)もちろん対象に入っている」と明言。「どんなに偉い人でも1人の力は限られている。派閥はそれなりの役割を果たしてきた」と派閥と距離を置く谷垣氏の姿勢を批判した。
伊吹派は3日、国会内で対応を協議し、同派幹部は「谷垣氏からは連絡や相談がなく、腹に据えかねている」と別の候補の支持を示唆。引退後も額賀派に影響力を持つ青木幹雄元官房長官も石原氏支持の意向とみられ、額賀派の茂木敏充政調会長は「新しい世代感覚は幹事長とも共有している」と石原氏にエールを送った』という。(毎日新聞9月3日)』
<ちなみに青木氏は10年の参院選前に脳梗塞で倒れた&高齢(76)のため、長男に議員の座を委譲。自らは既に議員を引退しているのだが、いまだに影響力を行使していたりするのである。^^;>
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古賀氏は、一応、オモテ向き、自派閥の林芳正氏を支持するような発言をしているのだが。
ただ、林氏は、まだ51歳と若く知名度や実績も少ない上、やはり参院議員であることがネックになっており、当選し得る可能性は極めて乏しいことから、古賀氏は、今回はとりあえず林氏を出馬させる(推薦人20人は確保する)ものの、森氏らと共に石原幹事長の当選に協力するのではないかと思われる。(~_~;)
<また機会があったら書きたいが。林氏は総裁選出馬を考え、衆院選に鞍替えしようとするも失敗。(他の現職ベテラン議員の選挙区をとろうとしたのよね。^^;)それも古賀氏や一部強硬派と谷垣氏の関係を悪化することにつながったようだ。(関連報道記事*1に)>
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長老派としては、こちらも自分たちの言うことをきこうとしない安倍晋三氏や石破茂氏が総裁になるのを阻止して、何とか石原幹事長を当選させたい&今後も影響力を行使したいところ。
また、石原パパ(都知事)も、早くも息子の総裁(&首相?)就任に期待感を示しているようだ。
『伸晃氏の父親の石原慎太郎東京都知事は2日のフジテレビ番組で、伸晃氏の総裁選出馬について、東京都による尖閣諸島購入方針を踏まえ「(総裁選で)勝つんだったら、ちゃんと尖閣(問題)を処理しろと伸晃に言った。次の衆院選で第1党になるんだから」と期待感を示した。(スポニチ9月2日)』
<石原都知事は、昨日も、野田内閣が尖閣諸島を地権者から直接購入するという報道が出たのを受けて、「次の政権でやればいいことだ」と言っていたのだが。同氏としては、自分が進めた話を息子に実現させて、親子の手柄にしたいのかもな~と思ったりもしたです。^^;>
ただ、石原陣営は、長老派寄りだと見られることに警戒感を覚えている様子。(~_~;)
『石原氏側には「派閥長老寄り」とみられることへの警戒感もあり、3日に予定されていた古賀氏との会談は見送った。石原氏に近い議員でつくる「勁草(けいそう)の会」のメンバーは5日にも石原氏に出馬を要請する予定だったが、情勢を見極めるため延期するなど、党執行部内で谷垣、石原両氏の神経戦が激化している』という。(読売新聞9月3日)
<もう長老派の後押しを受けているのはバレバレなのに。今さら警戒してもね~。^^;>
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他方、森氏が実質的なオーナーである町村派(清和会・旧森派)のお家騒動も、収拾がつきそうにないような状況になりつつある。(@@)
町村氏は、3日も「私は、これまでいろんな役割を果たさせてもらいました。そして、その集大成として、数少ないチャンスである今回、立候補して」と述べ、出馬への強い意欲をにじませたという。(発言部分FNN9月4日)
町村氏が、今度こそ引きたくないという思いを強くしているのには、わけがある。
前記事にも書いたように、01年~09年まで、自民党の総裁人事は、森氏を中心とした長老派の意向によって決められて来たのであるが。
町村信孝氏は、01~06年の間、森&小泉政権で文科大臣や外務大臣を歴任し、ポスト小泉の有力候補になっており、森氏も次は福田康夫氏か町村氏を首相にと考えていたのだが。しかし、実際に、小泉氏の後に首相になったのは、同じ派閥の後輩で、まだ当選5回しかしていない&ろくに閣僚実績もない安倍晋三氏だった。^^;
実は、森氏は、安倍氏に総裁選出馬を回避するように何度も説得を行なっていたのだが。小泉元首相が自分の政策を引き継いでくれそうな安倍氏を後継候補にと考えた上、日本会議系の超保守派や石原伸晃氏などの若手・中堅組も、安倍氏を強く後押ししたこと。さらには、世論調査で支持率が高かったこともあり、安倍氏が総裁選に出馬を決意。福田氏や町村氏は同派閥での争いを避けるため、出馬を断念することになった。(-"-)
町村氏は、06年の総裁選で安倍陣営の選対本部長代理として、自派閥の後輩である安倍氏の当選に貢献したのだが、何と安倍氏は町村氏を閣僚や執行部に起用せず、町村氏は干されるような形に。^^;
そこで森氏は、清和会の長を町村氏に譲り、町村氏は自民党の最大派閥の長のポストを得たのであるが、実際には森氏の院政が続いていた上、長老たちの協議により07年には福田氏、08年には麻生太郎氏が総裁になることに決まったため、町村氏はこれまで総裁選に出馬することさえできずにいたのだ。^^;
しかも、町村氏は09年の衆院選で小選挙区(北海道5区)で落選。何とか比例復活したものの、比例復活では総裁候補になるのは難しいと考え、10年にはわざわざ一度議員辞職をして、衆院補欠選に出馬。無事に当選を果たし、次の総裁選こそ絶対に出馬して、総裁&首相を目指すという強~い信念を抱いて臨んでいるのである。(**)
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町村氏が次の総裁選に出馬する意欲のあることは、森氏も、安倍氏をはじめとする町村派の議員たちも、おそらくは自民党内の議員も、み~んな知っていることだ。(・・)
そして、これまでの常識から言えば、派閥の長が出馬表明をする以上、派閥の議員たちは、その当選のために力を尽くすはずなのであるが。
ところが、昨年辺りから安倍晋三氏が、もう一度、首相に再選することを考えているという情報が流れ始め、今年にはいって超保守派の議員を中心に、安倍待望論が出るようになったことから、町村氏は気が気でなかったに違いない。(@@)
安倍氏本人は、オモテ向きには「自分が出ることは考えていない。誰か同じ志の議員を支えたい」などと言っていたので、町村氏は自分が先に出馬する意向を伝えれば、安倍氏は引かざるを得ないと考えたのではないかと察する。
しかし、今年の春、そして8月に安倍氏に総裁選での支持を求めたものの、安倍氏は回答を保留。実質的に、支持を拒んだのであった。(-"-)
『自民党町村派の町村信孝会長が2日夜、都内で同派の安倍晋三元首相と会談し、谷垣禎一総裁の任期満了に伴う9月の総裁選に立候補する意向を伝え、支援を求めていたことが3日分かった。ただ、安倍氏は支持を明言しなかった。森喜朗元首相が同席した。
党内には安倍氏の総裁選出馬に期待する声があり、町村派として候補を一本化する必要性が指摘されている。関係者によると、会談で町村氏が「総裁選に出馬したいので、協力をお願いしたい」と要請したのに対し、安倍氏は「私にはやり残したことがある。応援してくれる人もたくさんいるので、対応はこれから考えたい」と述べた。(時事通信8月3日)』
『党内では、安倍氏の総裁選立候補に期待する声があり、町村氏と安倍氏は春ごろにも会談したが、安倍氏は回答を保留した。(毎日新聞8月3日)』
* * * * *
森氏は、もし同じ清和会から2人が出馬して争うことになれば、派閥が分裂することになることを懸念し、何とか調整をはかろうと努めていたのだが。
安倍氏は8月中旬頃から、他の議員との会合やTV出演の機会を増やし、総裁選出馬の準備を進めるようになって、29日には、ついに森氏に出馬の意向を表明したという。
森氏としては、これまでの経緯を知っているだけに、安倍氏の出馬を自重させようとしている感じもあって、2日のTV番組でも、このような発言をしていた。
『「国民に、自分の体の関係で首相を辞めたことの説明ができているのかどうか」と語り、「憲法改正や教育の見直しをしたいという理想は素晴らしいが、安倍さんの力を示すのに首相にならなければならないことはない」と牽制。(産経新聞9月3日)』
「2人は清和政策研究会(町村派)を守っていかないといけない立場だ。どちらかにしないと(グループの)みんなが迷惑する」と語り、候補者一本化の必要性を強調した。(時事通信9月2日)』
また町村氏自身も、3日夜、安倍氏に対して自重を求めたことを明らかにした。
『自民党・町村元官房長官:「今回は自重していただくことが、安倍さん個人のためというよりも、やっぱり党あるいは国家のためだと」
一方、町村元官房長官は、安倍元総理大臣に出馬辞退を要請し、町村派として一本化を目指す考えを強調しました。(ANN9月4日)』
* * * * *
しかし、安倍氏は、すっかり出馬する気になっている。(・・)
安倍氏は、5日に実質的に総裁選の支援グループになる「新経済成長戦略勉強会」なる勉強会を発足させるのだが。その発起人となった議員は61人に及ぶとのこと。町村氏や派閥の力に頼らずとも、推薦人の20人を確保することができるのである。
また、安倍氏と石破茂氏は、同じ中国地方の議員&改憲を目指す保守タカ派としてそれなりの付き合いがあり、このグループにも、石破茂氏を支持する議員も加わっているとのこと。
そこで、他の候補の勢力に負けないように、2人で共闘しようという話が持ち上がっているという。^^;
『9月6日には石破、安倍両氏を支持する議員が中心となり、領土問題に関し両氏が講演する勉強会を開く予定。石破氏は30日に出版した本で自主憲法制定や財政再建と税制改革を推進すると表明し、31日のBS日テレの番組収録では「安倍氏は高い理想を掲げ、憲法の秩序、集団的自衛権、教育も見直すと言った。方向性はほとんど一緒だ」と語った。』
『1回目の投票で2位以内に残った候補が3位以下となった候補から決選投票で支援を受ける「2、3位連合」や「1、3位連合」をにらんだ連携の動きとみられる。安倍陣営の中心メンバーの一人は「決選投票になれば、当然、安倍氏は石破氏と組む。長老政治を打破しないといけない」と連携に期待する。』(以上、毎日新聞9月1日)』
石破氏は、「私は総裁を派閥の力学で決めていくということは、これから先の自民党にとってプラスばかりではないと思っています」「ベテラン議員の決定に違和感なく従っていては、国民の信頼は得られない」と強調し、相変わらずの長老支配&派閥の力学が総裁選に及んでいることに不快感を示しており(ANN9月4日)、安倍・石破連合での勝利に力を注ぐ可能性がある。(・・)
* * * * *
ただ、『安倍氏はベテランに出馬待望論の強い石原幹事長とも親しい。「石原氏が出馬すれば、『安倍・石破連合』はすんなりいかない」との指摘も出ている』とのこと。(読売新聞9月2日)<石原氏は、安倍氏が06年に総裁選に出た時に、若手・中堅の票集めに奔走してくれたのよね。^^;>
また、石破氏と安倍氏は、憲法改正や集団的自衛権容認などでは考えが合うものの、石破氏は安倍氏ほどには超保守&新自由主義志向ではないため、両者が完全に連携するのは難しいのではないかという見方も出ている。(~_~;)
・・・というわけで、自民党の総裁選は、立候補者が最終的に決まるまで、まだまだ紆余曲折がありそうな感じがあるのだけど。
現段階で有力と報じられているのが、バリバリの(超)保守タカ派の安倍、石破、石原氏の3人であるだけに、「最悪の展開かも~~~」「日本がアブナイよ~~~」と、毎日のように、心の中でわめいているmewなのだった。(@@)
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自民「お家騒動」山口3区、林議員の擁立認めず
自民党の大島理森副総裁は22日、党山口県連幹部と会い、県連が求める衆院山口3区への党政調会長代理の林芳正参院議員(51)(山口選挙区)の擁立は認めない方針を伝えた。
3区の現職は、全国の選挙対策を仕切る河村建夫選対局長(69)であり、大島氏としては事態の早期収拾が望ましいと判断したとみられる。
「林先生は大変有為な人材。そのことを踏まえてほしい」
大島氏は石崎幸亮・山口県連会長に対し、林氏の擁立方針を撤回するよう低姿勢で求めた。「現職の議員が、他の院の選挙区には立候補できない」などとした党の選挙対策要綱も示し、「公認は無理です」と伝えた。候補者の公認は党本部が決定する。石崎氏は「持ち帰って検討したい」と述べた。
林氏を「将来の首相候補」と期待する県連は、「まずは衆院へのくら替えが不可欠」として山口3区への擁立方針を決めた。当初は、知事選に伴い選挙区支部長が空席となった2区を想定していたが、下関市など県西部を地盤とする林氏が難色を示し、3区となった。
これに河村氏が猛反発。「自民王国」の山口県での“お家騒動”に、執行部が仲裁に乗り出す事態となった。山口県連は、県議らが執行部を占め、国会議員の発言権が弱いことも、こうした事態を招いた一因だ。
(2012年8月23日10時11分 読売新聞)
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自民“長州お家騒動”が泥沼化!林芳正氏vs河村建夫氏ガチンコ2012.08.21
. . 岸信介、佐藤栄作両元首相ら自民党有力政治家を輩出した「保守王国」の山口県で、林芳正参院議員(政調会長代理)の衆院くら替えをめぐる内紛が泥沼化している。党総裁選への立候補をにらみ、林氏は衆院山口3区から立候補しようとしているが、現職の河村建夫元官房長官が猛反発。河村氏は党選挙対策局長でもあるが、足元に火が付いた形で反論文書を配り始めた。野田政権を衆院解散・総選挙に追い込む大事な局面でのお家騒動を早く収めようと石原伸晃幹事長は22日にも調停に乗り出すが、事態収拾は容易ではない。
河村氏は先週、7項目にわたる反論文書を党関係者に配布し、「山口3区の議席を死守し、課せられた現在の職責を全うする覚悟だ」との決意を示した。
反論文書で、河村氏が疑問を投げかけたのは、林氏が「空いた2区、故郷の4区を捨てなぜ3区なのか」という点だ。林氏が党総裁、首相の座を目指すなら、選挙区にこだわる理由はないはずだというのが河村氏の言い分だ。
7月の山口県知事選で自民党支部長が立候補したことに伴い、2区は「空白区」となったが、林氏はくら替え打診を断った。
林氏が父親の林義郎元蔵相の代から選挙地盤とするのは下関を中心とする県西部。2区が含まれる県東部は江戸時代、同じ長州藩でも「周(す)防(おう)」と呼ばれ、西部の「長門」とは「地理的にも心理的にも距離感がある」(県連関係者)といわれる。
4区には安倍晋三元首相がいるため、隣の3区への転出が浮上した。もっとも、現職の国会議員がいる選挙区から同じ党に所属する別の議員が出馬しようというのは異例だ。
県選出国会議員の一人は「不正義だ。絶対認められない。これでは平成の国盗(と)り物語になる」と不快感を隠さない。党執行部も「病気などの問題がない限り無理筋だ」(幹部)として認めない方針だ。
河村、林両氏が激突すれば、保守王国といえども議席確保の見通しは立たなくなる。高村正彦元外相(山口1区)は産経新聞に対し「両者とも党にとって逸材だ。2人で知恵を出してほしい」とコメントした。
ただ、今のところ林氏側は無所属でも立候補する構えをみせている。ここで断念すれば、総裁の道も遠のくだけでなく、改選を迎える来年の参院選の行方もわからなくなる。両者にとって引くに引けない戦いが続く。(ZAKZAK8月21日)