細野が出馬すると野田ピンチに+自民は混戦+防衛省談合&原子力人事など
2012年 09月 06日
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最初に、防衛省で談合事件が発覚した件とオスプレイの話を。
東京地検特捜部は、4日、陸自のヘリ開発&納入に関する談合(競売入札妨害)容疑で、防衛省の技術研究本部や受注したメーカーの川崎重工業など複数の関係先を一斉に家宅捜索した。その後、関係者から事情聴取を始めたことがわかった。
問題になったのは、次期多用途ヘリコプター「UHX」の発注。ヘリ1機が10億円以上、7年間で280億円の費用をかけた開発プロジェクトを川崎重工と富士重工が争っていたのだが。防衛省側が、川崎重工業に有利に働く提案要求書を作った疑いが持たれているという。
『森本敏防衛相は「昨日、東京地検の担当者が捜索のために来たことは報告を受けている。防衛省として協力する。捜査の内容についてはコメントできない」と述べた』とのこと。(毎日新聞9月5日)
詳しい関連記事を*1にアップしておくが。重大な事件だと思うのに、何だかTVでは、ほとんど報じられていないような感じも。
<守屋ゴルフ事件の時には、被疑者が事務次官だったこともあるけど、各メディアが小さなことまで、めちゃんこ取り上げていたのにね~。^^;>
防衛省では、相変わらず(政)官財の癒着が続いている可能性が高まったのだから、検察はもちろん、政府もマスコミもしっかりとチェックして欲しいものだ。(・・)
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防衛省がらみで言えば、オスプレイの問題も、最近、ばったりと報じられなくなってしまった感じがあるのだが。^^;
森本防衛大臣は、先月に訪米。オスプレイに体験試乗をすると共に、米国側からレクチャーを受けたとのこと。
その後、先月末に沖縄や山口に「機体は安全だ。事故は操縦ミスで人災だった」と説明に行ったのだけど、沖縄県知事は当然にして導入に賛同せず。飛行訓練を行なう各地の知事たちも、安全性に疑問を呈する情況が続いている。(-"-)
そこで森本くんは、何と知事たちにオスプレイに体験試乗してもらって、安全性を確認してもらうという案を示したらしい。(・o・)
『森本氏は会談後、記者団に対し「安全に飛行できることを広く国民に分かっていただくためだ。山口だけでなく沖縄県民を含め全国の希望する方に乗っていただく。できれば政治家や専門家らに乗ってもらいたい」と述べた。(産経新聞8月30日)』
だから、1度乗ってみたからって、それで安全性が確認できるというもんじゃないって言ってるでしょうが。(`´)
<試乗では、超熟練したパイロットが、超安全飛行を行なうわけで。実際の訓練みたいに、未熟なパイロットが低空飛行をしたり、難しい場所で離着陸したりするわけじゃないんだから。>
こちらも防衛省が<世間の目が、党首選や維新の会の動向に目を奪われている間に>強引に、オスプレイの試験飛行や普天間への導入を進めないように、マスコミや全国の国民がしっかりとウォッチしなければと思う。(**)
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もう一つ、原子力規制委員会の人事に関して問題だと思ったニュースを。
『野田佳彦首相は5日、原子力の安全規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の委員長と委員4人について、国会閉会後の今月中旬にも任命する方針を固めた。国会の同意が必要な人事だが、民主党内に異論があるため今国会の採決を見送り、規制委設置法の例外規定を適用する。国会同意人事で首相の任命権行使は極めて異例。
政府の人事案通り、初代委員長には田中俊一前原子力委員会委員長代理を、委員に中村佳代子日本アイソトープ協会主査ら4人をそれぞれ起用する。
与野党に田中氏らを“原子力ムラ”の出身だとして差し替えを求める声が根強い中、重要な人事を政権が押し切る形になったことに対し、批判が出るのは必至だ。(産経新聞9月5日・全文1)』
9月に新設される原子力規制委員会の人事は、本来であれば国会の同意を得て決めることになっているのだが。
政府が初代委員長に選んだ田中俊一氏や複数の委員が、原子力ムラに関わっていたことから<電力会社、関連機関から支援を受けていた人もあり>、野党だけでなく民主党内からも人事差し替えを求める声が続出。さらに国会が混乱していたこともあって、政府与党は結局、同意人事の採決を行なわないままでいる。(~_~;)
野田首相は、党内に反対が出ているにもかかわえらず、ともかく人事を差し替えようとせず。<mewはひそかに、野田くんが差し替えようとしないのは、自民党&経産省と人事を決めたからではないかと疑っているのだが。>
問責決議を受けて国会が実質的に休業中なのをいいことに<ちなみに民主党だけで審議を続けている委員会もあるんだけどね>、例外規定を適用して、同意を得ないまま任命する方針を決めたというのである。(-"-)
ただ、首相が任命しても、国会で事後承認が必要であるため、秋の臨時国会で賛成多数を得られなければ、委員は罷免されることになるとか。
興味深いことに、5日になって自公が、この同意人事は今国会中に行なうべきだと言い出したという。
『自民、公明両党は5日午前、国会近くのホテルで幹事長・国対委員長会談を開き、原子力規制委員会の委員長ら5人の国会同意人事案について今国会の会期中に処理すべきだとの考えを改めて確認した。
民主党の輿石東幹事長が設置法の例外規定に基づき野田佳彦首相が任命する可能性を示唆したことに対して、出席者からは「例外規定は緊急事態を想定して設けられたものだ。民主党が(党内で)決めきれないことを理由に使ってもいいのか」「民主党さえ決められればうまくいく。法の趣旨に乗っ取ったやり方をすべきだ」などと批判が相次いだ。(産経新聞9月5日)』
もしかしたら、こちらも民主党内の反対を押し切る形で、民自公が協力(談合?)して、強引に採決&同意してしまう可能性が出て来たのだが。
そうなると、民主党内から造反者が出たり、野田首相への反発が強まったりするおそれがかなり大きいことから、野田首相もアタマを悩ましていることだろう。(-"-)
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さて、やっぱ気になってしまう民自党首選の話を・・・。
民主党の代表選では、10日の公示日が近づくにつれ、野田首相の対抗馬として、細野豪志氏を擁立することを目指す勢力がどんどん拡大。
昨夜は、細野氏が出馬に前向きな姿勢を見せたというニュースも出たことから、野田陣営としてはビクビク・モードになりつつあるのではないかと察する。(@@)
『5日に国会内で開かれた細野氏の擁立を目指す会合には、代表選の事前説明会に「勝手連」として出席した津村啓介、階猛、小川淳也の3衆院議員のほか、柚木道義、辻元清美、中山義活、阿久津幸彦、石津政雄、福島伸享、津川祥吾、増子輝彦の衆参国会議員が出席した。
小川氏は、首相の再選支持を表明している前原政調会長のグループ幹部の一人だ。阿久津氏は菅前首相グループ幹部、中山氏は鹿野道彦前農相グループ幹部で、石津氏は中間派の当選1回議員で作る「礎会(いしずえのかい)」の会長を務めるなど、党内の主流派と中間派の幅広いグループから集まった。(読売新聞9月6日)』
『中間派の鹿野道彦元農林水産相のグループ幹部も細野氏を支持しており、擁立に向けた動きが強まっている。(産経新聞9月5日)』
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細野氏本人は、まだ41歳と若い上、当選4回で党の要職や重要閣僚の経験もないことなどから、代表=首相になること自体、時期尚早だと考えている様子。
また首相になっても、政局的にあまりにも大変な状態だし、衆院選で負けて短期で政権が終わる可能性が大きいだけに、今回は出馬を見送りたいという思いが強かったという。
それゆえ、ここまで「代表選のことは考えていない」と言い続けていたのであるが。
昨夜、若手議員との会合に参加した際に、強く出馬を要請されて、心が揺れ始めたようだ。
『細野氏は「白紙だ」としたうえで、「民主党が政権の座を失ってしまうと、自分たちの目指す復興もできなくなる」とも強調。立候補への意欲もにじませた。(朝日新聞9月5日)』
『出馬を求める若手議員らの働きかけについて「重く受け止めなければいけない。民主党を何とかしなければいけないという思いもある」と周辺に語った。(読売新聞9月6日)』
『細野氏から相談を受けている党幹部は「細野氏は代表選で敗れれば傷つくかもしれないことは承知しているが、『選挙で落選危機の仲間を救ってほしい』との声を意気に感じ、揺れ動いている」と語る。(毎日新聞9月5日)』
細野氏の支持グループは、今日6日、改めて正式に細野氏に出馬を要請する予定なのだが。もし細野氏が了承した場合、さらに党内での支持が拡大して、野田首相と一騎打ちの様相になる可能性がある。(・・)
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実は、昨日5日には、民主党復活会議の予備選が行なわれる予定だったのだが。こちらの方は、結果的に立候補者が山田元農水大臣1人になったため、無投票で、推薦をすることに決定するという、ちょっとショボイ状況になってしまった。(~_~;)
3日の立候補者の受付では、山田氏のほか桜井充氏(政調会長代理)の2人が申し込んだのだが。一部議員が強く望んでいた田中真紀子氏も立候補をしなかったほか、期待したほど立候補者が出現せず。
もともと山田氏と桜井氏は、同じ方向を目指している仲間ゆえ、あえて戦って会議のメンバーが分裂するのは回避した方がいいという話になったようで、桜井氏が5日の昼頃、立候補の取り下げを発表したのである。(~_~;)
<この背景には、細野氏擁立の話が進んで、会議参加者の中に「細野氏が出馬するなら、そちらを」と考え始めた人が増えたことがあるように思われる。>
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田中真紀子氏の擁立をあきらめ切れない議員は、5日の夜、真紀子氏と直接会って、正式に出馬を要請したのだが・・・。
『会談後、記者の質問に応じた真紀子氏は「私はそういう器ではないし、自分の器量はどういうものか心得ている。(立候補要請を)受けるのは難しいと申し上げました」と、辞退の意向を伝えたことを明らかにした。
一方で、「(立候補要請は)前々から言われていることなので、今すぐ机をひっくり返すわけにはいかない」と含みも。「熟慮して、遅くても明後日の午前中までにはお返事をしたい」と、7日までに態度を表明することを明言した。(スポーツ報知9月6日)』
真紀子氏は、もし自分への支持が広がりそうであれば、出馬を検討すべく様子見をしていたのではないかと思うのだが。細野氏など有力候補が出馬する可能性が高くなった場合には、出馬を回避。自分が支援できそうな相手なら、そちらの応援に回るのではないかと察する。(・・)
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他方、再選がほぼ確実視されていた野田首相&陣営は、細野氏擁立の話が本格化して来たことから、危機感を抱き始めていた様子。(~_~;)
野田首相は、当初、国会会期末の8日までは首相としての任務を優先し、代表選のために自ら動く予定はなかったのだが。<確か、野田くんは8日からロシア(APEC)に行くのよね。>
昨日5日には、朝から菅前首相と会談。さらに、前原政調会長、仙谷政調会長代行などと次々と会い、代表選での支持を要請したという。(・・)
前原氏は、公の場で野田首相の再選を支持する発言を行なっているし。<前原くんも10日から(個人的に米国防族と交流するために)米国に行っちゃうんだけど。^^;>前原Gの参謀役である仙谷氏も、オモテ向きは野田氏を支持するのではないかと思われるのだが。
ただ、先述したように、前原Gの若手議員の中には、細野氏擁立のために動いている者もおり、前原G全体で野田氏を支持するかはビミョ~な状況になっている。
<朝日新聞5日は、『前原誠司政調会長のグループは細野氏の立候補を前提に自主投票の方針を決定』と報じていたです。^^;>
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また、菅前首相は、「原発ゼロ」の方針決定を要望する話をしたものの、代表選での支持は明言しなかったとのこと。
菅氏は、ここ何ヶ月か、政府や民主党が「2025年までに原発ゼロにする」という方針を決め、「脱原発基本法案」を作ることを党の公約にすることを求めていることから、もし野田首相がそれに応じない場合は、菅氏と同じ政策を訴える他の候補を支持する可能性が大きいのではないかと察する。^^;
<菅前首相は3・11の時に、細野氏が首相補佐官として官邸で懸命に働いていたことを高く評価しているので、細野氏が出馬&原発ゼロを訴えたら、そちらを支持しちゃうかも?(@@)>
それに、そもそも菅Gはよくも悪くも自由に行動する議員が多いので、グループ(派閥)の締め付けを行なうのは困難な状況。<まさに政策の勉強会の延長のグループなので、脱原発など政策が合うことは一致して動くけど。合わないことは、個人の考えで動くのよね。^^;>
平岡元法務相らは民主党復活会議の設立に携わっているし。菅氏側近の津村啓介氏らは、細野氏擁立に動いており、菅G全体で野田氏を支持する可能性はほとんどないように思われる。(~_~;)
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このような動きに対して、野田陣営は、5日に選対本部を設置することを決定。7日には、野田首相が自ら出馬会見を行なうことにしたという。
『首相を支持する議員グループは5日、国会近くのホテルに選挙対策本部を設置することを決めた。首相は同日午後、首相官邸で民主党の石井一副代表と会談。石井氏が「代表選なんてしなくていい。(民主党政権)3人目(の首相)を4人目に代えるのか」と述べたのに対し、首相は「その通りだ」と応じた。(時事通信9月5日)』
この他に社民系の赤松元農水大臣や、馬淵元国交大臣、原口元総務大臣が出馬の準備を進めていると言われているのだが。
こちらも細野氏が出馬するか否かを見て、対応の仕方を検討するつもりなのではないかと思われる。(・・)
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そして、自民党の総裁選の方はと言えば・・・。
石原幹事長は、2日「谷垣さんを支えるために政治家をやっているわけではない」と豪語して出馬の意欲を見せていたのだが。
総裁を最も支えるべき幹事長が、総裁を裏切るような発言を行なったことに、党内から(長老からも?)かなりの批判が出たようで。
4日になって、「幹事長の任にある間は、執行部の一員として最後まで谷垣禎一総裁を支えていく」と釈明。
そして、同日夜、自派閥の長である山崎元副総裁と会談を行ない、「谷垣総裁が出馬しなかった時は立候補させてほしい。支援してほしい」と要請したという。(毎日新聞9月5日)
谷垣総裁は現段階では、出馬する意向を崩していないのだが。推薦人20人が集まるかさえビミョ~になっているとの話もあるだけに、もし谷垣氏が出馬を断念した場合には、石原幹事長が出馬を決めるということになりそうだ。(・・)
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また、昨日は安倍元首相の支持母体となる「新経済成長戦略勉強会」が5日、発足し、安倍氏を含む同党議員47人(衆院29人、参院18人)が出席したとのこと。<この中には、石破茂氏を支持する議員もはいっているんだけどね。^^;>
安倍氏も石破氏も、推薦人20人は既に確保できていることから、10日までに出馬表明を行なうという。^^;
さらに安倍氏と同じ派閥(町村派)の長である町村元官房長官も、20人の推薦人を確保して、正式に出馬表明を行なうことに決まったとのこと。<安倍氏としては、派閥の票が割れるのは、かなり痛いかも。(~_~;)>
そんなこんなで、自民党の総裁選は混戦状態に。また、民主党の代表選は、細野氏が出馬を決めるかどうかで大きく流れが変わりそうな感じがしているmewなのだった。(@@)
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『陸上自衛隊へのヘリコプター納入を巡り、東京地検特捜部が4日、競売入札妨害(談合)容疑で防衛省の技術研究本部や受注したメーカーの川崎重工業など複数の関係先を一斉に家宅捜索したことが分かった。関係者によると、陸自の次期多用途ヘリコプターの開発に絡み談合が行われた上、同省職員も関与した疑いがあるという。特捜部は今後、押収した資料を分析し、同省やメーカー関係者から本格的な事情聴取に乗り出すとみられる。【山本将克、山田奈緒】
関係者によると、問題になっているのは、隊員や物資の輸送などに使われる陸自の「新多用途ヘリコプター(UH-X)」を巡る発注。UH-Xは、現在陸自が保有する「UH-1J」の後継機。防衛省が発注し、川崎重工業が今年3月、受注した。価格は1機約10億円と見込まれるという。
特捜部は4日、陸海空3自衛隊が使用する航空機や艦艇、戦車などの研究・開発を専門的に担う防衛省の技術研究本部などを捜索。川崎重工業も捜索した模様だ。
防衛省を巡っては、旧防衛施設庁を舞台とした官製談合事件で06年1月、同庁ナンバー3だった技術審議官ら3人が競売入札妨害容疑で特捜部に逮捕された。岩国飛行場(山口県岩国市)や佐世保米軍基地(長崎県佐世保市)などの土木・空調工事で談合の疑いが持たれ、技術審議官は懲役1年6月の実刑判決が確定。07年にも当時の事務次官が防衛装備品の納入に便宜を図った見返りに防衛商社からゴルフ接待などを受けたとして収賄罪で起訴され、懲役2年6月の実刑判決を受け、今年7月に仮釈放されている。
◇「捜査に協力」
「何も話せない」。防衛省への家宅捜索から一夜明けた5日朝、登庁してきた同省幹部らは一様に厳しい表情を見せた。
午前9時半すぎに登庁した森本敏防衛相は「昨日、東京地検の担当者が捜索のために来たことは報告を受けている。防衛省として協力する。捜査の内容についてはコメントできない」と述べた。毎日新聞9月5日)』
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『陸上自衛隊のヘリコプター納入をめぐる談合疑惑で、防衛省技術研究本部に在籍していた幹部が、次期多用途ヘリ「UHX」の受注で川崎重工業に有利になる仕様書の作成にかかわった疑いがあり、東京地検特捜部が任意で事情聴取したことが、関係者への取材で分かった。
防衛省は次期多用途ヘリの開発先の選定で、企業側に技術を提案させる「企画競争方式」を採用。ヘリの調達業務を担当する装備施設本部は昨年九月、必要な性能や仕様などを明示した提案要求書を三社に手渡し、川崎重工業と富士重工業の二社から提案書を受け取った。
提案要求書の基になるのが、ヘリの研究や開発を担う技術研究本部が作成する仕様書。関係者によると、仕様書ができる三カ月前の昨年五月、幹部は川崎重工業の担当者らに原案を提供し、要望を聞いたという。
防衛省は二社の提案書を審査し、川崎重工業を選定。今年三月に随意契約を結んだ。
特捜部はこうした選定経緯について、富士重工業など競合他社の排除を目的にした官製談合とみて、四日に官製談合防止法違反容疑で同省の複数の関係先と川崎重工業を一斉捜索した。
◆発注・受注とも不透明
防衛省が発注した次期多用途ヘリコプター「UHX」は、最初から発注・受注の経緯が不透明だった。
UHXは陸上自衛隊が百四十二機保有するUH1の後継機。「低価格でUH1より高性能」の機種が存在しないため、防衛省は昨年度からの七年間で二百八十億円を投じて開発することにした。
開発先選定で明暗を分けたのは、川崎重工業と富士重工業の提案書。富士重工業は防衛省が示した基準をクリアできなかった。防衛産業の間では「川崎重工業に有利に働く提案要求書が書かれたのでは」とささやかれた。
UHXの母体となる川崎重工業のOH1観測ヘリコプターは、当初見込みの一機七億円が二倍以上の十五億円に高騰。最終的には二十四億円と同種ヘリで世界一高額となり、防衛省は三十二機で調達を打ち切った。
見込み機数の半分以下にあたり、防衛省、川崎重工業双方にとって大きな誤算となった。UHXの発注と受注は双方の信頼回復につながり、絶好の着地点といえる。
防衛省によると、UHXの見込み価格はUH1と同額の一機約十億円という。二十億円以上するOH1を母体にして価格を半額に抑える「魔法の価格」が実現するか否か、開発が終わるまでだれにも分からない。(東京新聞9月5日)』


