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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

次々と出る集団的自衛権の容認発言に、7周年も「日本がアブナイ!」と叫ぶ。

頑張ろう、東日本&ニッポン!一歩一歩、前進を。o(^-^)o 

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 1週間ほど前の話になるのだが。当ブログは今月8日で、丸7周年を迎えた。(・・)
 ここまで長く続けることができたのも、いつも読んで下さる方々、コメントやTBを下さる方々、クリックなど色々な形で励まして下さる方々のお陰ゆえ、心から感謝している。本当に有難うございます。m(__)m

<人気ブログRのカウント反映率の不調は、解決法がわからす。(ずっとぶろぐ村の1,3~4倍あったのに、ほとんど同じくらいになっちゃったです。(ノ_-。))折角、クリックして下さっている方々、順位急落を心配して下さっている方々にはには申し訳ないのですが。ご容赦下さい。>

 さて、7年も立つと、本当に色々なことが変わるもので。政治の世界で言えば、政権が自民党から民主党に移ったし。首相も7人替わったし。(~_~;)
 仕事場も住まいの場所も替わったし。自分を取りまく諸状況も変わって来ているし。競馬の主戦がどんどん地方やばんえいに移っているし。
 何より7つも歳を重ねたことで、体力や心とアタマのエネルギーがかなり衰えて来たところがあったりもして。この1年は、毎月のように、一体、いつまでブログを続けられるのかな~と思いながら書いていたりもする。_(。。)_

<少し政治状況が落ち着いたら、少し休むか、不定期更新に変えようと思っているのだけど。後述するように、また日本がどんどんアブナイ状況になっているので、更新をやめるにやめられないところがあったりして。(>_<)>

 とりあえず時間と体力に余裕がある限りは、もうしばらくブログを続けようと思っているのだけど。ただ、いつまで今のペースで更新し続けられるかはわからないというのが実情だ。
 それゆえ、できるだけ自分の書きたいことを書いておかなければ、という気持ちになっている。(・・)

 まあ、mewはもともと、基本的に「自己満足」のためにブログを書いているところがあるのだけど。今後は、も~っと「自己満足」&「mew基準」に徹して行きたいという気持ちが強くなっている。
 だから、もしかしたら、時にはかなりワガママっぽく、また時にはかなり独断と偏見に満ちた感じの記事をアップするかも知れないし。今後は、今まで以上に、報道記事の引用や推敲、編集などでも手抜きをすることが増えるかも知れない。^^;

 それでも、皆さんに伝えたいこと、自分が考えたor感じたことを、mewなりにアタマを使って&心を込めて書いて行きたいと思っているので、もしよろしければ、今後も覗いてやって下さいませ。よろしくお願い致します。m(__)m
 
* * * * *

 最近、繰り返し書いていることなのだが。mewは、日本の国政にそう多くのことを望んではいないのだ。

 理想としては、早くガラガラポンの政界再編が起きて、平和&リベラル&脱原発志向の政党(連立含む)の政権ができてくれれば一番いいし。もっと安心して日々の生活を送れる&老後を迎えられるのではないかと思うのだけど。

 今は、過度な新自由主義の経済・社会政策も、原発推進政策もイヤだけど。
 ともかく、何より「集団的自衛権の行使容認」だけは絶対に許容できないと。そして、何とかそれだけは阻止できないものかという思いが強い。(・・)
<あと自衛隊の海外派遣&武器使用の緩和も阻止したいところ。>

 理由は簡単だ。mewは、日本にはもう2度と戦争をする国にはなって欲しくないからだ。日本の軍隊が、他国を攻撃して、生活の場を破壊したり、人々を死傷させたりして欲しくないのである。(-"-)
 ましてや、集団的自衛権を大義名分にして、どこぞの同盟国の思惑やら都合やらで、一緒に他国を攻撃するなんてことは許容し難いことであって。
 それを防ぐためには、どうしても「憲法9条は集団的自衛権の行使を禁じている」という政府解釈を守って行く必要があるのだ。(**)
 
<もちろん自国が攻撃されて、生活が破壊されたり、人々が死傷したりするのもイヤなので、mewは専守防衛に徹する限り、憲法9条を改正して、自衛隊を軍隊だと認めてもいいと思っているし。
 もしど~しても罪のない人々を救うために他国に武力行使をする必要がある場合には、(5万歩ぐらい譲って)以前、小沢一郎氏らが提唱していたように、各国の軍隊の身分をなくして、世界の警察的な役割を担う国連軍に参加する形をとるなら、まだ許容できるのだけど。残念ながら、現段階では、そのようなシステムが十分に調っていないし。さらなる安保理改革が必要だろう。^^;>

* * * * * 

 でも、ここに来て、日本は本当に本当にアブナイ状況に陥りつつある。(@@)

 もともと民主党の野田&前原Gや自民党のほぼ全員は、集団的自衛権の行使容認に熱心な立場ではあるのだが。

 何と今月にはいって、民主党の前原政調会長も、自民党の総裁選候補者5人も、日本維新の会の橋下徹代表もみ~んな、次々と公の場で「集団的自衛権の行使を容認すべき」だと主張しており、イケイケ・モードにはいっているのである。(-"-)

 また、mew的には残念なことに、小沢新党「国民の生活が第一」が今月、発表した安保外交政策でも、集団的自衛権の容認を示すようなことが記されている。(-_-)

 次の衆院選で、自民党が第一党になるか、他党と組んで政権をとったら、同党は集団的自衛権の行使を認めるための「安全保障基本法案」なるものを国会に提出する予定でいるのだが。<石破茂氏が中心になって、既に法案を作成済み。>

 もし日本維新の会も多数の議席を獲得したり、民主党の保守派議員や生活+αの議員などが法案に賛成したりした場合には、この法案が成立してしまう可能性が大きいわけで。
 そうなれば、日本が戦後60年余り守り続けて来た平和主義、武力不行使は、破壊されてしまうことになるのだ。(ノ_-。)
 
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 次の衆院選では、自民党が第一党になって、政権を奪還するのではないかと言われているのだけど。
 自民党は、衆院選公約に「集団的自衛権の行使容認」&それを実行に移すための「安全保障基本法案の制定」を掲げており、既に法案も作成済みで、政権をとったらすぐにでも国会に提出するつもりでいるのである。(-"-)

 今回、総裁選に出馬した5人の候補者も、全員、公約に「集団的自衛権の行使容認」を明示しており、誰が総裁になっても、それを実行に移そうとするだろう。^_^;
<特に上述の法案を作成した石破くんと、06年から集団的自衛権の解釈変更に取り組んでいた安倍くんは、張り切っているのではないかと思われる。(>_<)>

* * * * *

 また、先週、『橋下が集団的自衛権&靖国参拝に言及』という記事にも書いたのだが。

 今度の衆院選で、台風の目になると見られている日本維新の会の橋下徹代表も、先週13日になって、突然、集団的自衛権に関して言及し始めた。(゚Д゚)

『大阪市の橋下徹市長は2012年9月13日の記者会見で、政府の憲法解釈では行使が認められていない集団的自衛権について、「権利があれば行使できるのは当たり前」と初めて立場を明言し、現行の解釈を「完全な役人答弁。論理的にも言語的にも理解できない」と批判した。
また「憲法9条の観点からしっかりルール化すべきだ」とも述べ、集団的自衛権発動にあたっての基準作りを求めた。(J-CASTニュース9月14日)』

* * * * *

 橋下氏は、今年2月に憲法9条について「他人が困っている時に、自分が嫌なことはやりませんよという価値観だ」と語り、個人的には集団的自衛権の行使を容認するような発言をしていたのだが。
「集団的自衛権をはじめとする、ありとあらゆる安全保障の考え方の根源は、憲法9条の価値観にあり、国民がどういう方向を取るのか確定しないと、安全保障の議論はできない」として、最終的には国民が決めるべきだと主張。
 維新八策にも、その橋下氏の考えを反映して「憲法9条を変えるか否かの国民投票」という一文が記されていた。(・・)
<関連記事・『橋下が9条改正の方法に言及+自民党の改正原案+河村の南京発言の続報』>

 まあ、維新の会は、橋下代表の意見に皆が従う傾向にあるので、おそらく、政党全体として、集団的自衛権の行使容認の立場をとる可能性が大きい。(-_-;)
<衆院選への出馬を望んでいる維新塾の塾生にも、改めて、憲法改正などに関するアンケートに回答させていると報じられていたしな~。^_^;>

 さらに、mewは、橋下氏が軽妙な語りクチで「他人が困っている時に、自分が嫌なことはやりませんよということでいいのか」「集団的自衛権は正当な権利だ。それを認めないのはおかしい」などと言って、一般国民をその気にさせてしまうことを危惧する部分もある。(-"-)

* * * * * 

 また民主党の超親米保守タか派の代表格である前原誠司氏は、昨年9月も米国の講演で、集団的自衛権の行使容認をすべきだと語っていたのだけど。
<それこそ、当ブログの6周年の先日に。^_^;『やっぱ野田&前原政権は、アブナイ!~ と、ブログ6周年の日に改めて訴えたい』>

 10日から訪米した前原氏は、今年もまた講演を行なって、改めてこのような主張をしていたという。

『民主党の前原政策調査会長は、訪問先のワシントンで講演し、「日本周辺の紛争でアメリカが行動し、日本の安全保障に資する場合には、共に活動したり支援したりすることができるようにすべきだ」と述べ、集団的自衛権を行使できる条件について検討を始める必要があるという考えを示しました。
 この中で前原氏は、政府が集団的自衛権の行使は憲法解釈上認められないとしていることに関連し、「わが国を含む地域の安全保障のために必要な法整備を進めていかなければならず、その最たる例が集団的自衛権の在り方の再検討だ」と述べました。

 そのうえで、前原氏は「アメリカが行うすべての戦争に自動的に協力すべきだとは言わないが、朝鮮半島など日本周辺の紛争でアメリカが行動し、日本の安全保障に資する場合には、共に活動したり支援したりすることができるようにすべきだ」と述べ、集団的自衛権が行使できる条件について、検討を始める必要があるという考えを示しました。(NHK9月13日)』

 ちなみに前原氏は、こんなアブナイ話もしていたようだ。

『民主党の前原誠司政調会長は12日夜(日本時間13日午前)、ワシントン市内で講演し、国家機密を漏えいした公務員らの罰則強化を柱とする秘密保全法案の早期成立を目指す方針を表明した。

 政府・民主党は秘密保全法案を先の通常国会に提出する方針だったが、与野党を通じて反対が強く断念した。前原氏は「情報保全体制の強化なしに米国との安全保障協力の進展はできない」と強調。国会議員が主導して法整備に努めるべきだとの考えを示した。(時事通信9月13日)』

<米国との安全保障協力の進展のために、秘密保全を強化するって・・・。日米の安保に関して、一体、何を決めようとしていることやら。(-"-)>

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 この前原氏とタッグを組んでいる野田佳彦氏も、もともと集団的自衛権の行使容認に積極的な立場。
 それでも、昨年9月に首相になったばかりの頃は、「9条で禁止するという政府解釈を守る」と言っていたのだけど。今年7月の国会答弁では・・・

『集団的自衛権の行使は、野田佳彦首相も「容認論者」。7月9日の衆院予算委員会では、「政府内での議論も詰めていきたい」と述べ、憲法解釈を見直す可能性にも言及している。(J-CASTニュース9月14日)』
 
 そう言えば、橋下くんは、7月頃だったか「野田首相は凄いですよ!集団的自衛権もTPPも 着実に実行してる!民主党の支持率は急回復すると思います!」と、いきなり野田首相をヨイショしていたことがあったっけ。(@@)
 
 野田首相は、とりあえずまだ集団的自衛権もTPPも実行に移してはいないのだけど。この言葉は、上の国会答弁などを受けて、早くそれらを実行に移せと野田氏を煽る意図があったのだろうか?^_^;

* * * * *

 またmew的にちょっと残念&ショックだったのは、小沢新党「生活」が発表した安保外交政策の中身だった。

『3。自衛権の行使に係る原理原則の制定
我が国の平和と安全を直接的に脅かす急迫不正の侵害を受けた場合には、憲法9 条に則り武力を行使する。国連憲章上の自然権とされ我が国が国際法上も保有している集団的自衛権については、国民の意思に基づき立法府においてその行使の是非に係る原理原則を広く議論し制定する。原理原則の制定なくして、その行使はしない。原理原則は安全保障基本法に定める。』

 これを素直に読む限りは、安全保障基本法で原理原則を決めれば、集団的自衛権の行使を容認していいという立場であるように思われる。(・・)

* * * * *

 小沢氏は、保守系ではあるもののタカ派とまでは言えず。
 06年に民主党の政権公約を発表した時には「自衛権は、これまでの個別的・集団的といった概念上の議論の経緯に拘泥せず、専守防衛の原則に基づき、わが国の平和と安全を直接的に脅かす急迫不正の侵害を受けた場合に限って、憲法9条に則り、行使する。それ以外では武力を行使しない」としていて。
 国連レベルでの国際協力には積極的な立場だったものの、当時、安倍政権が主張していたような一般的な集団的自衛権の行使の容認には、慎重な立場を示していたのだけど。(-_-)

 ただ、「生活」では、幹事長の東祥三氏が、集団的自衛権の行使容認に積極的な立場のようだし。<9条改憲で「国防軍」でもいいとも言ってたし~。>
 また今回の政策を決めた責任者の牧義夫氏(幹事長代行・政策担当)は、。防衛庁広報紙記者→鳩山邦夫氏の秘書を経て、衆院議員になった人手。日本会議のメンバーだった(今は不明)超保守派&改憲派のようだし。
<慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会などにも参加しているとのこと。先月、生活の議員が、国会で「河野談話」の見直しを求める質問をしていたのも、牧氏の指示かor同士なのか^^;>

 自民党提出の法案に、そのまま賛成するかどうかは「???」だが。民主党にいた頃に比べて、安保軍事強化や憲法改正に前向きな姿勢を示す可能性があるようにも思われる。(-"-)

<それで「国民連合」で社民党やみどりの風と連携しているのか、疑問を覚えるところもあるのだけど。(~_~;)>

* * * * *

 本来であれば、集団的自衛権の行使を認めるためには、憲法9条を改正すべきなのではないかと思うし。<憲法学の世界でも、その見解の方が有力かも。>実際、05年頃までは、自民党内にもそのような意見の人が少なからずいたのである。
 
 だから、mewは、憲法9条の改正が必要だということになれば、国民も集団的自衛権に関して、きちんと&慎重に考えて判断すると思ったし。そうなれば、そう簡単には行使容認はできないと思っていたのだけど・・・。 

 小泉&安倍政権の頃に、日米軍が一体となって太平洋&アジアの安保軍事活動を行なう計画を立てて、早期に集団的自衛権の行使を容認するために政府解釈を変更することを約束。<しかも、2010~11年頃までに憲法改正を行なう予定だった。>
 でも、憲法9条を改正するには時間がかかりそうなことから、自民党は、安倍元首相の時から、改憲をしなくとも政府解釈を変更しようとアレコレの試みを行なっていて。結局、改憲はせずとも、法律レベルで決めればOKだと勝手に解釈して、虎視眈々と&着々とその準備を進めているのである。(`´)

 ただ、新聞などは、まだこの問題に関して少しは取り上げているのだけど。TVは、めったに集団的自衛権に関する発言や問題点などの話題は扱ってくれないし。
 もし民主党の党首が行使否定派の赤松氏にでもなれば、衆院選で戦う際に、その点を批判するかも知れないけど。行使容認派の野田氏が党首では、その辺りはあえて突っ込むこともないだろう。<社民、共産党は批判するだろうけど、スル~されちゃいそうだし。>

 そうなると、今のままでは、国民の多くがほとんど集団的自衛権のことは意識しないまま、衆院選の投票を行なって。ふと気付けば、妙な法案が成立して、自衛隊が海外で他国の軍隊と一緒に武力攻撃をしていたなんてことにもなりかねないし。
 仮に争点になっても、領土問題&悪化する中韓との関係などを持ち出して来て、「防衛のために必要だ」などと主張され、「それなら止むを得ない」とか納得しちゃう人も少なからずいそうな感じもするし。
 それを思うと、このブログを始めた日のように「このままじゃ、日本がアブナイ!」と叫びたくなるほど、イラ立ち&危惧感が募っているmewなのだった。(@@)
 
                 THANKS

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安全保障編・東祥三「集団的自衛権は自然権」「いつまで入り口論にとどまっているのか」

産経新聞 2012.4.13 00:15 ]

「安全保障を法律だけで語ってよいのか」。これが私の本質論だ。安全保障をめぐる環境は変わる。それに合わせて憲法や法律を柔軟に変えなければならないはずだ。それができなければ、憲法解釈の変更で対応するしかない。

 もし現状に即応した憲法改正ができるのならば、こうしたらどうだろうか。

 9条1項は残す。現行の2項は「日本に軍隊を持たせない」と書いてある。つまり国連憲章の「敵国条項」と同じだ。これは断固として削除し「自衛のために自衛隊を使うことができる」とすべきだろう。

 そして3項として国際の平和と安全のため自衛隊を派遣することを新設する。自衛隊という名称を陸海空軍を有する「国防軍」にするのもいいだろう。

 ただし、国の軍隊と位置づけるならば、軍法会議、捕虜の扱い、死者への顕彰-という部分も整備しなければならない。

 自衛権というのは、そもそも各国に当然認められる「自然権」なので憲法に書かれないのは当たり前だ。集団的自衛権も自然権なのに、これを認めない内閣法制局の憲法解釈はどういうことか。シマウマはライオンと戦うとき集団を組んで後ろ足で蹴散らすだろ。これこそ集団的自衛権であり、これを放棄することは「弱者は強者に負けろ」「国民の命は守りません」というのに等しい。

ただ、何のために集団的自衛権を行使するかを考えねばならない。前提には国益がある。将兵の命は国益を守る代替になるからであり「いつ何のために剣を抜くのか」という戦略論を考えねば意味がない。

 集団安全保障の世界ではどうか。国連のお墨付きによって編成された「多国籍軍」の一員として行動することは国の指揮権発動にはならないが、参加の是非についてもしっかり議論すべきではないか。

 実は内閣府副大臣当時、国連平和維持活動(PKO)についても武器使用基準やPKO参加五原則などを一気に見直し、国連のルール・オブ・エンゲージメント(ROE=武器使用権限)に基づく形にしようと検討してみた。ただ、ときの政権が安全保障に精通していなければ難しい…。

 日本の安全保障の議論は、長い間安全を米国に委ねすぎたからか、総花的なことばかりだ。日米同盟だってあり方は変わる。いつまでも入口論にとどまっているべきではないだろう。

                  ◇

 あずま・しょうぞう 東京都生まれ。創価大大学院博士課程修了。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務後、平成2年の衆院選に公明党公認で初当選。平成15年に自由党から民主党に合流。衆院安全保障委員長。5期目。60歳。
by mew-run7 | 2012-09-16 04:50 | 平和、戦争、自衛隊

by mew-run7