「平和で平穏で楽しい生活が一番!」 今はアンチ超保守&安倍政権の立場から、mew基準の(時に偏向した?)視点で、政治や競馬、スポーツなどについて書いています。写真は溺愛馬トロットスター


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小沢&維新の連携、近づく?+橋下の「マニア」発言は安倍、松井との関係に影響も

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 2日に流通ジャーナリストの金子哲雄さん(41)が肺カルチノイドのため他界した。心からご冥福をお祈りしたい。

 近時は、TV番組で、金子さんをよく見かけるようになっていたのだが。本人の人柄に加え、難しいことを身近なものとして興味が持てるように&わかりやすく説明することを常に心がけていたこと、またその能力が優れていたる人だったことが、仕事の幅を広げたのではないかと思ったりもする。
<mewも仕事では(ブログでも?)そうありたいと思っているし。政治家も、もっとそれを心がけて行く必要があるのではないかと考える。>

 また、金子さんの死の迎え方、最後まで前向きに仕事や生活に対応し、葬儀の準備まで全て自分で行なったこと、周囲への配慮などには本当に頭が下がる思いがして、見習いたいところがたくさんあった。

<実はmewも、子供がいないこともあって、お墓や葬儀(超密葬)の準備をすべく研究中。家族に密葬でかける曲のCDは自分で用意して、できれば編集まで済ませて置くように言われているので、CDを集めつつある。(オープニングはモーツァルトのレクエイムのラクリモサが第一候補。)時間があったら自分で作曲するのもありかと思っているのだけど、演奏力がゼロ近くまで低下しているので大きなネックになりそう。(-"-)>

* * * * *

 ところで、4日に行なわれた金子さんのお通夜に、小沢一郎氏が出席していたという報道が出ていたので、「どこかで一緒に仕事をしたのかな~?」と不思議に思っていたところ、その理由がわかった。
 何と金子さんは、小沢氏が01年から主催している政治塾の4期生だったという。(・・)

『「金子さんは、小沢塾の4期生です。当時はまだ無名の経営コンサルタントで、お手製の名刺を配り歩いてたのをよく覚えています。とても、おとなしい人で、後にテレビで見せる明るいキャラなど当時は想像もつきませんでした」(小沢塾関係者)(日刊ゲンダイ5日)』

<4期生ということは、ちょうど小沢氏が民主党に合流して間もなくの頃だろうか?>

* * * * *
 
 その小沢氏が9日、在阪民放の番組に出演して、維新の会との連携に期待を示したという記事が出ていた。

『小沢氏は9日、在阪民放の番組に出演し、維新との連携について、「統治機構を変えると訴える橋下市長と目指すところは基本的に一緒。時期が来れば具体的な議論ができる」と期待を示した。

 さらに、自民党の安倍晋三総裁と維新との関係にも触れ、「古い体制を変えてくれるのではというのが維新に対する期待。自民党と組んだら、もはや維新ではない」と持論を述べた。

 これに先立ち小沢氏は、都内のホテルで開いた政治資金パーティーでのあいさつで、民主、自民の二大政党に代わる第3極の連携について、「われわれと同じ考えの人と力を合わせて、よりよく変えるために、年内にも態勢を築かなければならない」と強調した。(中略)

 小沢氏はお盆明けから、東北や関東での候補者擁立を進めてきたが、維新の本拠地である関西には手を付けず、周囲にも「お前たちは一切動くな。維新は俺がやる」と制してきた。

 これに対し、維新内には「小沢氏とは組むべきではない」「政治とカネの問題を引きずるうえ、古い政治家の典型だ」という意見が多いものの、橋下氏自身は判断を下しておらず、「権力闘争の経験が豊富な小沢氏とは十分組めるはず」(維新関係者)という見方もある。(J-CASTニュース10月10日)』

* * * * *

 8日の『維新がみんなと連携。第三極結集に方針転換か? 』という記事にも書いたのだが。

 日本維新の会は、みんなの党と連携協議を行なうことを発表。橋下代表は、さらに民自以外の「第三の選択肢が触媒になることが必要だ」として、第三極の結集に期待を示す発言を行なっている。(・・)

 以前から書いているように、全国規模の組織が確立していない政党は、国政選挙、とりわけ小選挙区制中心の衆院選では苦労することになる。
 もともと小選挙区制は、二大政党制を念頭に置いて、政権交代可能なシステムを作るために設けられたもので。<小沢氏がそれを目指して、積極的に動いて導入されたものなのだけど。> 基本的に、少数政党や新党には不利なシステムなのだ。(~_~;)
 民自はほぼ全選挙区に候補者を擁立することになるので、同じ選挙区にそれ以外の政党の候補者が乱立しては、よほど知名度や実績のある人でないと勝てる見込みは乏しい。
 それゆえに、民自以外の政党は、基本理念&政策に大きな違いがない限り、できるだけ連携や選挙協力をして、それぞれが得意な(支持率の高い)地域を分担する形で戦う道を選んだ方が当選者を増やすという意味では得策なのである。(~_~;)

 しかも小沢氏は選挙手腕には定評がある上、特に東北地方では支持率が高いことを考えると、次の選挙で小沢氏と組むことは、維新の会&みんなの党にとってプラスになる要素が多い。

 また、橋下氏個人は、以前から小沢氏に一目置いてリスペクトしている部分がある&基本的な考えが合うので、何らかの形で関わりたいとは考えていたのではないかと思うのだけど。<実際に昨年、各党幹部に挨拶するために上京した時も、わざわざ小沢氏と別個に合っているし。小沢氏と親しい大村愛知県知事を経由して、色々と情報やメッセージも受けているだろうし。>
 ここに来て、維新の会の支持率が低下している上、多数の候補者の選定&擁立に不安が生じていることを考えると、尚更に小沢氏の助力を得たいという思いが強まって来ているとしても不思議はないだろう。^^;

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 ただ、橋下自身も含め、維新の会の内部には、小沢氏と組むことに抵抗がある人も少なくないように思われる。
 
 まず、小沢氏と組むことになれば、同氏に主導権を奪われることになる可能性が極めて大きいし。小沢氏は「政治とカネ」の問題も含め旧体制の既存政党の古い政治家のイメージが強いため、既存の古い体制を打ち破るという維新のイメージ&フレッシュさがダメージを受けるおそれも大きい。^^;

 また、小沢氏は、基本的には保守&新自由主義的な要素が強い政治家だし。特に官僚主導の中央集権体制を壊すという大きな政治目標は、維新の会と共通するところがあるのだが。<小沢氏の考えを色濃く反映した「自由党」の綱領、政策は、維新の会の方針と重なる部分が大きい。>
 ただ小沢氏は、民主党に合流してから、保守度を低下させている上、リベラル路線を歩むようになっており、新党「国民の生活が第一」でも基本的にその方針を踏襲。社民党との連携を真っ先に決めたりしているような状況なので、橋下代表は、その辺りを懸念する部分もあるのではないかと思われる。^^;

<mewは、小沢氏が真っ先に社民党の又市副党首に挨拶に行って、連携の話をしたのを見て、「あれ、小沢氏は、維新やみんなと組む気はないのかな」と思ったりもしてたのよね。^^;>

 「生活」は、「脱原発」「消費税増税、TPP反対」をメインの公約にする予定なのだが。維新の会は、「脱原発」では一致するものの、TPPには積極的な立場だし。消費税も地方税化することを条件に賛成の立場なので、それらの点でも合わない部分が出て来る。^^;

* * * * *

 もう一つネックになりそうなのが、松井幹事長&超保守派議員の存在だ。^^;

 松井氏らは、超保守思想を実現することを第一に考えて、維新の会を結成しているわけで。国政進出に当たって、同じ日本会議系の超保守派のリーダーである安倍晋三氏に党首になって欲しいと要請したぐらいだし。安倍氏が自民党の総裁になったこともあり、衆院選では安倍自民党と戦うことになってしまったものの、今でも国政進出後には、安倍自民党と連携をしたいという思いがある。^^;

 また、超保守派にとっては、小沢氏は天敵のような存在ゆえ、同氏とだけは組みたくないと思う人もいるに違いない。小沢氏は民主党代表時代に、安倍自民党と対峙して安倍元首相の政策実現のジャマをし、しかも元首相を辞任に追い込んだ立役者だからだ。(~_~;)

<安倍元首相が最も力を入れていた教育基本法改正、改憲の国民投票法に協力せず、民主党の改憲&タカ派を自民党から引き離した上、安倍内閣を攻撃しまくり07年の参院選で大勝。インド洋給油継続のテロ特措法にも協力しないと決めたことで、安倍元首相は退任せざるを得なくなった。^_^;>

『「橋下さんと、松井さんのズレが大きくなっています。たとえば、みんなの党との関係です。橋下さんは、みんなの党とも手を結びたいが、松井さんは消極的。小沢一郎との関係もそうです。橋下さんは小沢一郎のことを政治家として高く評価しているが、松井さんが毛嫌いしている。」(維新の会幹部)<日刊ゲンダイ9月15日>』

 もし維新の会が小沢氏と組んだ場合には、将来的に、安倍自民党や石原「た」新党との連携は難しくなるだけに<石原都知事も大の小沢嫌いで有名>、松井氏らが反対に回る可能性が大きいように思われる。(@@)

* * * * *

 ただ、9日の『橋下vs.松井+竹中が維新とみんなを使って改革再現?』にも書いたように、松井幹事長は維新の会の現況を考えて、軌道修正をし始めている様子。 みんなの党との連携を容認したのも、そのあらわれだと思われる。^_^;

 もともと「大阪維新の会」は、松井氏が府議時代に作ったグループが母体になっているし。橋下氏は、組織をまとめたり、組織単位の交渉したりするのは得意なタイプではないので、党の運営や他党との連携に関しても松井氏にお任せにしていた部分が大きかったのだが。
 松井氏の思い描いた党運営やの方向性に関するビジョンが次々と失敗に終わっていることから、連携相手も修正せざるを得ない状況になっているのだ。(~_~;)

 フジ産経系ながら(?)、何故かmewと観点が合うことが多い夕刊フジ10日の「鈴木哲夫の核心リポート」にも、こんな記事が出ていた。(全文は*1に)

『もともと、橋下、松井両氏は、国政進出における連携先について考えが異なっていた。維新ブレーンの1人は「橋下さんは全方位で、最終的には反既成政党。渡辺氏とも連絡を取り続けていた。しかし、松井さんは自民党に傾斜した」という。
 橋下、松井両氏には役割分担もあった。橋下氏はメディア戦略や政策構築にたけていた。松井氏は、橋下氏の弱点である議会対策や国会議員ルートを仕切っていた。

 松井氏は、父親が自民党の元大物大阪府議で、自らも自民党府議を経て維新に参加した。「首から下は自民党」(自民党議員)といわれ、連携先も自民党が軸で、維新入りした国会議員も自民党との関係が深かった。
 自民党が総裁選を経て、安倍総裁-石破茂幹事長のコンビで支持率を急上昇させる半面、維新は低迷。このため、橋下氏自らが「安倍自民党とは連携しない」「みんなの党と関係修復する」と発言し、松井氏は外向けの発言を控えた。

 「橋下氏が、松井氏に軌道修正を指示し、松井氏が従ったのだろう。全体会議での発言も、こうした流れを受けたものだ」(同ブレーン)

 ただ、そこはプライドの高い松井氏だけに、全体会議では「みんなの党と連携はするつもりだが、向こうからは何も言ってこないんだよなぁ…」と、皮肉を付け加えることも忘れなかった。橋下氏は近くで、黙って聞いていたという。(夕刊フジ10月10日)』

* * * * *

 ・・・となると、維新の会は、みんなの党の次に、小沢新党「生活」と選挙協力や連携をすることを検討する可能性も否定できないように思われる。(・・)

<もし八策にこだわらず、枠を広げるとしたら、社民党と共産党はムリかも知れないけど。国民新党や舛添氏が率いる「新党改革」「新党大地・真民主党」などは、同じ保守系として連携可能かも。>

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 mewは、昨日、橋下氏の発言に関する報道を見て、「橋下くんは、安倍氏らの超保守派とは連携できないかも」と。また「やっぱ、いずれ松井くんとは袂を分かつことになりそうだな~」と思ったところがあった。(~_~;)

 維新塾の塾生でもある東京維新の会の都議らが、「現憲法を廃棄して大日本帝国憲法を復活すべきだ」とする請願に賛成したことに対して、橋下氏がは「憲法破棄(の立場)は取らない。大日本帝国憲法復活なんてマニアの中だけの話だ」と批判する発言をしていたからだ。(゚Д゚)

<mew知人も超保守派のことを「ウヨ思想のマニア」と表現することがあるので、尚更に「お~」と思ったりして。(・・)>

 実は、今月4日に東京都議会に、大日本帝国憲法(明治憲法)を復活すべきとする請願を採択するかの採決が行なわれたのだ。

『請願書は、「東京維新の会」メンバーの紹介で、京都市在住の男性ら5034人が提出。
「我々臣民としては、国民主権といふ傲慢な思想を直ちに放棄し、速やかに占領典範と占領憲法の無効確認を行つて正統典範と正統憲法の現存確認をして原状回復を成し遂げる必要があります」
などと旧仮名遣いで独自の主張を展開。現行の皇室典範の破棄も求めている。(J-CASTニュース10月9日)』

<ちなみに、東京維新の会は、都内在住外国人への生活保護支給の減額・廃止を求める陳情にも賛成していたらしい。(反対多数で不採択。)>

 この請願は、民自公共社を含め大部分の議員が反対したため、不採択になったのだが。
 石原都知事も日ごろから「現憲法を直ちに廃棄すべきだ」と主張し続けているし。安倍晋三氏も含めて、超保守派のほぼ全ての議員は「現憲法は無効だ」と強く主張をしており、その中には「現憲法の廃棄」を求めている人が少なからずいる。
 また、明治憲法復活までは望まずとも、現憲法を認めない立場から、「憲法改正」ではなく「新憲法制定」という言葉を使う議員も多い。

 彼らの多くは、大日本帝国憲法や明治政府で作られた教育政策(教育勅語)などを高く評価しており、安倍氏もつい7月に「「今、改めて“明治の精神”を考える」と題する講演(日本会議等が主催)を行なっていたばかり。
 安倍総裁が、「戦後レジームからの脱却」を唱えるのも、戦後の占領下で作られた憲法や教育、国のあり方の体制を否定し、戦前の体制に準じた国づくりを行なおうとしているからにほかならない。^_^;

 それゆえ、超保守派の人たちにとっては、東京維新の会の主張は決して異常なものではないわけで。妙な思想の「マニア」のように扱われることには、立腹する人が多いのではないかと察する。(@@)

<マニアの語源は「狂人」で。常人には理解し難いほどに、特定の物事に熱中、傾倒してている人を指す言葉だもんね~。^^;>

* * * * * 

 この「東京維新の会」というのは、民主&自民党を離党した都議3人が作った会派で、代表の野田数都議は「維新政治塾」の塾生になっており、日本維新の会の候補として国政選挙への出馬も考えているとのこと。 

 橋下氏は9日、この件について記者に問われ、「聞いてませんけど、うちは共産党とは違うんでね、分権型の政党を目指そうと言っている訳ですから、各地域の色んなグループが、自らの責任でもって活動することについて、ある意味、党本部の方で、あれやこれやとは言いませんよ」「「地方議会に憲法を破棄する権限はない。そんなんほっといたらいいんですよ」と発言。(発言部分、同上)

 ただ、『「日本維新の会としての方針としては、憲法破棄という方針はとらない。 あくまで改正手続きをとっていく。理論上は憲法破棄ということも成り立ちうるのかもしれないが、その後現実的に積み重ねられてきた事実をもとにすると、簡単に憲法について破棄、という方法はとれないのではないのか」と否定的な見解を示した』 という。(同上)

 しかし、この件に関してメディアやネットでの関心が大きくなったからなのか、『橋下代表は10日、「ありえない」と苦言を呈し、今後の連携を見直す考えを示した』とのこと。
『日本維新は憲法改正を掲げているが、橋下代表は「憲法破棄(の立場)は取らない。大日本帝国憲法復活なんてマニアの中だけの話だ」と批判した。』(以上、毎日新聞10月10日)

『野田都議は、日本維新の衆院選候補者を発掘する「維新政治塾」の塾生。取材に対し、石原慎太郎都知事も「憲法破棄」を唱えているとして、「東京では受け入れられている」と主張する一方、「今後は(日本維新の)方針に従う」と釈明。(同上)』
 東京維新の会は、日本維新の会に請願に賛成したことを謝罪する文書を送付したようなのだが。日本維新の会は、今後の連携に関する対応を保留しているという。^^;

* * * * *

 安倍総裁は、以前より柔軟な考えを持つようになって。自分たちの理想とする「新憲法」を作るためには、まずは「憲法改正(改憲要件の緩和)」を行なうのが得策だと考えたようで、今は自らも「憲法改正」という用語をクチにして、維新の会の協力も求める姿勢をとっているのだけど。
 今回の橋下「マニア」発言には、石原都知事をはじめ安倍氏周辺や維新の会の超保守派議員の中には強い不快感を覚える人が多いのではないかと。また橋下氏との連携を拒否する人も出るのではないかと思ったりもする。<既に橋下氏の竹島「共同管理」発言で、かなり怒リ&呆れている人が多いので、尚更に。^_^;>

 まあ、維新の会としては何とか衆参の選挙が終わるまでは、橋下氏を代表にしておきたいところだろうけど。ただ、国政進出後には、橋下派と松井派に分裂して、それぞれ異なる政党と連携することになる可能性が大きくなって来たように思うし。

 新たに作ることになった衆院選公約の内容(特に国家&憲法観、安保軍事に関わること)に超保守派が譲歩し難いほど納得できない場合には、衆院選前に党が分裂が可能性もゼロではないようにも思えて来たmewなのだった。(@@)
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橋下維新、崩壊への「時限爆弾」「みんな」との連携、松井幹事長との微妙な関係…

夕刊フジ2012.10.10

★鈴木哲夫の核心リポート

 大阪市の橋下徹市長率いる「日本維新の会(維新)」の、路線変更が注目されている。決別したとみられた渡辺喜美代表の「みんなの党」との連携協議を再開すると表明した一方、安倍晋三総裁率いる自民党とは距離を置き始めたのだ。ささやかれる、橋下氏と、維新幹事長である大阪府の松井一郎知事との微妙な関係。維新を内部崩壊させかねない時限爆弾について、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。

 「どちらかが解党して合流するというようなことはしない。ただ、向いている方向は同じだから、1つの選挙区に(候補者を)出し合って、潰し合うのは本末転倒だ。そういうことで、いろいろな政治判断もしながら連携してやっていく」

 6日夜、大阪市内で開かれた維新の全体会議(非公開)。松井氏はみんなの党との連携についてこう語った。これまでとは違う、明らかな路線変更といえる。参加した地方議員が話す。

 「マスコミに注目され、次期衆院選での比例投票先でも躍進したため、維新全体が天狗(てんぐ)になっていた。特に、国政とのパイプ役を務め、政局全般を担当する松井さんは『上から目線』になっていた」

 ところが、潮目が変わった。先月9日、合流予定の国会議員を集めた公開討論会が転換点となった。地方議員は続ける。

 「公開討論会に出てきた国会議員は、松野頼久元官房副長官以外は顔も知らない無名議員で、激しい論戦もゼロ。加えて、先月26日投開票の自民党総裁選に絡んで『安倍氏と維新は近い』と報じられた。政党支持率も急落しため、橋下、松井コンビも『これはまずい』と軌道修正を始めたんだと思います」

 もともと、橋下、松井両氏は、国政進出における連携先について考えが異なっていた。維新ブレーンの1人は「橋下さんは全方位で、最終的には反既成政党。渡辺氏とも連絡を取り続けていた。しかし、松井さんは自民党に傾斜した」という。

 橋下、松井両氏には役割分担もあった。橋下氏はメディア戦略や政策構築にたけていた。松井氏は、橋下氏の弱点である議会対策や国会議員ルートを仕切っていた。

 松井氏は、父親が自民党の元大物大阪府議で、自らも自民党府議を経て維新に参加した。「首から下は自民党」(自民党議員)といわれ、連携先も自民党が軸で、維新入りした国会議員も自民党との関係が深かった。

 自民党が総裁選を経て、安倍総裁-石破茂幹事長のコンビで支持率を急上昇させる半面、維新は低迷。このため、橋下氏自らが「安倍自民党とは連携しない」「みんなの党と関係修復する」と発言し、松井氏は外向けの発言を控えた。

 「橋下氏が、松井氏に軌道修正を指示し、松井氏が従ったのだろう。全体会議での発言も、こうした流れを受けたものだ」(同ブレーン)

 ただ、そこはプライドの高い松井氏だけに、全体会議では「みんなの党と連携はするつもりだが、向こうからは何も言ってこないんだよなぁ…」と、皮肉を付け加えることも忘れなかった。橋下氏は近くで、黙って聞いていたという。

 最近、維新内部の不協和音が表面化している。永田町で活動する国会議員団が、党規約や国会対策、政策について、大阪に陣取る橋下氏らと意見が合わず、ケンカに発展したと報じられた。

 全体会議では、松浪健太衆院議員が「お騒がせしてすみません。橋下代表とは毎日メールをさせてもらっています。歯向かうわけがありません」と語るなど、打ち消しに躍起だったという。

 急成長した組織の宿命は、不協和音と内部崩壊である。橋下、松井両氏の微妙な関係や意思疎通、新参者の扱いなど、一歩間違えると維新はさらに失速しかねない。

 ■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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by mew-run7 | 2012-10-11 09:28 | 未来の党・生活・自由 | Trackback
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