半分与党(?)の維新が、補正予算に賛成&改憲活動+オバマが「核の傘」強調+α
2013年 02月 15日
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12日、グアムの繁華街タモンで、21歳の男性が車で商店街に突っ込んだ後、刃物で周辺の人を切りつけ、日本人の女性2人を刺殺、男性1人が死亡。また日本人を含め10名以上の死傷者が出たという。亡くなった方、ご遺族の方に哀悼の意を表すと共に、負傷者の方にお見舞い申し上げたい。(特に母を亡くした&顔を切られた2人の乳幼児のことが案じられてならない。)
また、正直なところ、犯行の様態があまりにも秋葉原無差別事件と似ているので、ぞっとしたところがあって。同じ国の中で模倣犯が出るケースは珍しくないのだが。犯人は日本に興味があったとのことなので、もしネットなどであの事件を知って、その影響を受けていたとしたらイヤだな~と思ったりもした。(-"-)
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そして、昨日14日には、12年度の超大型補正予算が衆院本会議を自公維の賛成多数で通過した。もし参院で否決されても、憲法の予算の衆院優越規定により、参院で否決されても、この補正予算が成立することになる。
今回、大きな注目を浴びたのは、ある意味では異例なことに、野党第二党の維新の会があっさりと賛成に回ったことだった。
他の野党は「公共事業のバラまき」&「借金(国債)増加」などを理由に反対に回ったものの、維新の会は「7割は賛成できる」として賛成票を投じたのである。(・o・)
さらに、維新の会は、安倍首相が目指している憲法改正(改正要件緩和)の早期実現に協力するために積極的に活動していて。民主党に衆院の衆院憲法審査会の会長代理の座を奪おうとしたり、みんなの党などに改憲への協力を要請したりしているとのこと。^^;
維新の会は、自公と対抗する勢力を作るべきだとして、国会活動や参院選で野党共闘を呼びかけているのだが。
彼らは、もはや半分以上は与党(=自民党の補完勢力)であって、本当の意味では野党ではないということを、国民はしっかり認識しておく必要があるのではないかと思う。(**)
<安倍首相は、1月にわざわざ大阪に立ち寄り、維新の会の橋下代表&松井幹事長と面会し、補正予算への協力をお願いしていてたしね。
昨日も、安倍首相は、国会が終わった後、早速、維新の会の幹部のところを訪れて、「賛成、ありがとう」のご挨拶をしていたです。^^;>
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自民党が、昨年、何としても年内解散に持ち込みたかったのは、民主党の野田政権も計画していた12年度の補正予算作成の権限を、自分たちが得たかったにほかならない。
衆院選での勝利を確実にし、参院選でも期待や支持を得るためには、これまで自民党と強い結びつきがあったゼネコン、自治体などの各方面に期待を持たせるようなバラまき予算を作る必要があったからだ。^^;
そのために、景気回復の大義名分の下に、財政再建軽視&新たな国債発行もためらわず。何でもありに近い超大型の補正予算を作るることになったわけだが。
まあ、これはある意味で、自民党の伝統的な手法ゆえ(結局は、先祖返りしたのよね)、mewはそのことにはさして驚きはしない。
『補正予算としては、09年度第1次補正の総額14兆7000億円に次ぐ過去2番目の規模。当初予算と補正を合わせた12年度の一般会計予算総額は100兆5000億円に膨らむ。
補正予算案は緊急経済対策関係経費に10兆3000億円を計上。財源には11年度の剰余金や利払い費が想定を下回ることによる国債費の余剰分などを充てた。不足する財源を賄うため、建設国債を5兆5000億円追加で発行。また、基礎年金の国庫負担分に充てるため将来の消費税増税分で返済する「つなぎ国債」は2兆6000億円発行する。このため、12年度の新規国債発行額は50兆円を突破した。(Sankei Biz 2月14日)』
『総額13兆1000億円の補正予算は、公共事業関連費が4兆7000億円を占める。(Sankei Biz 2月13日)』
ただ、民主党やみんなの党は、その点を指摘し、組み替え動議(修正案)を提出した上で、議決には反対。生活、社共など他の野党も反対したのだが・・・。
何と維新の会は、そのままこの補正予算に賛成したとのことで、「何だかな~」
&「やっぱね~」と思ってしまうところがあった。
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『民主党は13日、補正予算案に反対する方針を決めた。桜井充政調会長は記者会見で「公共事業に偏り過ぎており、財政規律の面から問題がある」と述べた。14日の採決前に公共事業の約3割を見直す組み替え動議を出し、政府が修正に応じなければ反対する。
みんなの党も「不要不急の無駄遣いに当たる部分は精査すべきだ」とし、新規公共事業の見直しや年金特例公債の廃止などの修正を求める組み替え動議を提出。修正が受け入れられない場合は反対する構えだ。
一方、日本維新の会の小沢鋭仁国対委員長は13日の党国対役員会で賛成する考えを表明。松井一郎幹事長(大阪府知事)も府庁で記者団に「従来の野党のように全て反対ではなく、7割部分が賛成であれば、賛成する」と語った。(産経新聞
2月13日)』
維新の会は、もともと新自由主義的な「小さな政府論」が基本理念としている政党で。おそらく昨年秋頃までだったら、橋下代表が、国による公共事業のバラまき&新規国債発行を、めちゃくちゃ批判しまくっていたのではないかと思うのだけどね~。(・・)
でも、石原太陽族と合流してからの維新は、すっかり自民党の補完勢力に。<石原太陽族には、大きな政府もOKのリベラル系議員が少なくないしね。>
おまけに、今年1月に安倍首相がわざわざ大阪にいた橋下代表&松井幹事長の下を訪れ、補正予算への協力を求めたこともあって、最初っから今回の予算には反対する気がなかったのである。(~_~;)
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また、維新の会の大部分はもともと憲法改正に熱心なこともあるのだろうけど。 同党は、安倍自民党が目指す憲法改正を早期に実現させるために、国会の中でも積極的な活動を行なうようになっている。
mewがチョット驚いたのは、維新の会が衆院憲法審査会の会長代理のポストを民主党から奪おうとしているというニュースが出ていたことだった。
『衆院憲法審査会の会長代理ポストをめぐり、日本維新の会と民主党が争奪戦を繰り広げている。衆院の議席数で民主にわずか2足りない維新は「野党第一党も二党もない」として、憲法議論に後ろ向きな民主からポストを奪おうと必死。一方の民主は、野党第一党が代理ポストを得るという各党申し合わせを盾に譲る気がないのだ。
7日、衆院憲法審の非公式幹事懇談会で、民主の武正公一氏と維新の馬場伸幸氏が激突した。武正氏が「代理は民主がやらせていただく」と表明すると馬場氏がすかさず反論、結論は先送りされた。
馬場氏はほかにも、14日の審査会開催や与野党筆頭幹事間協議への維新の参加も求めたが、武正氏はいずれにも即答を避けた。
維新幹部は「民主に会長代理を任せたら憲法論議が停滞してしまう」といらだつが、対決モードは民主の術中にはまっているとの見方も出ている。(産経新聞2月11日)』
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安倍自民党は、参院選後、できるだけ早い段階で、憲法96条改正の発議を行ないたいと考えている。
<まずは、改憲の国会発議の要件を衆参2/3から衆参1/2の賛成に改正して、憲法改正を行いやすくしておき、次に憲法9条を改正。最終的には、自分たちの思想に合うような形で憲法全文を作り変えることを目指している。>
自民党は、昨年末の衆院選で圧勝。維新の会も議席を伸ばし、既に2党合わせれば、衆院では憲法発議に必要な衆院2/3の議席を得ている。
そして次の参院選でも、自民党+維新の会+αの保守勢力が圧勝し、2/3の議席を得ることができれば、本当に憲法改正の発議が可能になるのだ。(・・)
そこで自民党&維新の会としては、衆参の憲法調査会での審査会をどんどん開いて議論を進め、夏ごろまでに一定の段階まで結論を出しておきたいところなのだが。
野党第1党であり会長代理ポストを握る民主党が、憲法改正自体&96条改正に慎重な姿勢を示していることから、イラ立っているのである。(~_~;)
7日に行なわれた衆院憲法調査会の幹事懇談会でも、自民党は14日の審査会開催を提案し、維新も賛同したのだけど。民主党の幹事は、少数政党の意見も聞くべきだと主張。14日に改めて、みんなの党、共産党、生活の党がオブザーバーとして参加する幹事懇談会を開くことになったのだが。
『7日の幹事懇談会終了後、出席者の1人は「審査会の開催に後ろ向きなのは民主党だけだ。明らかに憲法論議の開始を先へ先へと引き延ばそうとしている」と民主党の姿勢を批判』していたという。(産経新聞2月7日)』
<この辺りのことは改めて書きたいのだが。維新の会は、衆院の各委員会でも野党の筆頭理事の座を民主党から奪い、自民党と結託して、自分たちの思うように審議を進められるようにと画策。他党の反対を受けたため、早くみんなの党と合流するか、民主党から議員を引き抜くなどして、今国会中に野党第一党になろうと考えているのよね。>
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維新の会は14日、みんなの党に憲法96条改正に協力することを要請したという。
『日本維新の会とみんなの党は14日午前、国会内で幹事長・国対委員長会談を開き、憲法改正の発議要件を定めた憲法96条の改正に協力して取り組む方針を確認した。維新の松野頼久国会議員団幹事長は記者団に「維新とみんなの党だけでは(賛同者が)足りないので他党にも呼びかけをしていく」と述べた。
安倍晋三首相は先月末の国会答弁で96条改正を目指す考えを表明している。(産経新聞2月14日)』
『改憲発議には衆院議員100人か参院議員50人が必要だ。みんなと合わせても足りず、自民党か民主党の協力が不可欠になる。維新とみんなが組んで、改憲派と護憲派が混在する民主党を揺さぶることで、分裂を誘う狙いがある。(毎日新聞2月14日)』
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ただ、維新の会が、今回の補正予算の決議で、みんなの党と(&民主党の前原Gなどとも?)一致した行動がとれなかったことは、今後の野党共闘に影響を及ぼすおそれがある。
『維新とみんなで賛否が分かれたことには両方の党内から「良くなかった」という声が漏れる。両党が参院選での選挙協力を実現するため、政策協議を進めている最中で、予算案という基本部分で態度が分かれたことは痛手だ。維新の松野頼久国会議員団幹事長とみんなの江田憲司幹事長は14日、国会内で会談し、13年度当初予算案などでは一致した対応を目指すと確認。これ以上溝が広がらないよう、腐心している。(毎日新聞2月14日)』
また、もし維新の会が、今後の国会審議でも自民党寄りの姿勢を示す機会が多くなった場合は、国民からも自民党の補完勢力だとみなされ、参院選で苦戦するおそれがあるだけに、どこまで「与野党こうもり」を続けるのか、しっかりとウォッチしておきたいところだ。(@@)
<実際のところ、近時の世論調査では、支持率がやや低下しているしね~。衆院選直後は、支持率が民主党を上回っている調査結果もあったのだけど。今月の各社の調査では、民主党より下になっているもんね。(・・)>
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話は変わって・・・。
昨日、安倍首相は、米国のオバマ大統領と電話で20分ほど会談を行なったのだけど。オバマ大統領から、「核の傘」に関する話が出たという。
『首相は、北朝鮮を批判した大統領の一般教書演説を「高く評価している」とし、「金融制裁についても日米で協力して対応していきたい」と要請した。
大統領は「核の傘を含め日本に対する米国の防衛コミットメント(関与)は不動だと明確に再確認したい」と述べた。首相は来週訪米して大統領と会談する予定で、両首脳はその際に北朝鮮問題の対応をさらに協議することも確認した。(毎日新聞2月14日)』
<ちなみにオバマ大統領は、韓国の李大統領にも電話をして「核の傘」の話をしたとのこと。また、安倍首相も李大統領と電話会談を行なった。>
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オバマ大統領が、あえて「核の傘」の話を出したのは、北朝鮮に対して、日米韓3国の同盟関係を強調し、日韓両国が米国の核に守られていることをアピールして、北朝鮮の暴挙を牽制するためのものだと思われるのだが・・・。
先日、ロシアの下院外交委員長が、今回の北朝鮮の核実験を契機に、日本が核武装を考えることを懸念する発言を行なっていたという話を書いたのだが。<安倍首相や麻生副総理をはじめ、安倍内閣の閣僚や超保守仲間の議員の中には、以前から核武装論を唱えている人が少なくないので。^^;>
どうやら韓国でも、一部の保守タカ派層から核武装論が出始めているとのこと。
もしかしてオバマ大統領は、あえて日韓に対し「米国の核の傘」をアピールすることによって、日本や韓国に「米国が核の傘で守るので、決して自分たちで核武装をすることは考えないように」というメッセージも込めようとしたのかな~と思ったりもしたmewなのだった。(@@)
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