小沢「民主党が何で解散したのかわからない」+傷口なめ合う民主党の総括
2013年 02月 20日
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生活の党の小沢一郎氏が、週刊ポスト(2013年3月1日号)のインタビューに応えた記事がネットに出ていた。
たぶんインタビューの一部だと思われるのだが。非常に興味深い内容だったので、ここにアップしておきたい。
<mewも「民主党が何で解散したのか、今でもわからない」と思っているので、尚更に。そのうち、自分でもこの件に関する記事を書きたいと考えている。>
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『小沢一郎氏「民主党が何で解散したのか、今でもわからない」
NEWS ポストセブン 2月19日(火)7時6分配信
昨年12月の総選挙で惨敗を喫した小沢一郎氏だが、改革への情熱が消えたわけではない。『小沢一郎 嫌われる伝説』著者で政治ジャーナリストの渡辺乾介氏が、自民党と解散について小沢氏に聞いた。
──旧体制の政治技術的なしたたかさというのは相当なもので、野党に転落した時の自民党は、徹底的にスキャンダル攻勢をかける。
小沢:日常の選挙活動でも、それはもう民主党なんかよりはるかにやっています。それはやっぱり大事だと思う。自分の目的に対する執念、そのためにはどんなことを我慢してもやるという執念ですね。そして、それが民主主義の原点だと私は思います。
だから、野党になった自民党は政権を取るために、多少の違いはいいからとにかく皆でまとまろうとする。そこが大人というか、したたかさというか。
民主党が一生懸命やっていたら、政権党に3年半いながら、こんなに負けるわけがない。僕は(民主党時代に)「大衆の中に、国民の中に入れ」と言ってきた。しかし、そう言えば言うほど煙たがられました。
だけれども、国民と直接触れ合うことなく、国民が何を求めているのか、何を期待しているのかがわかるはずがない。残念ながら、そうした政治活動が民主党にはほとんどなかった。結局、永田町で会合ばっかりやって、地元で自分を支援してくれた人たちの意見の吸い上げが全然できていない。それがこんなに負けてしまった最大の原因ですね。
──民主党は、総理大臣自身が負けるとわかっていて解散し、江戸城の無血開城のごとく政権を自民党に譲り渡した。
小沢:当時の選挙の担当者、責任者たちが、選挙中や選挙後に、「筋肉質になってすっきりした」「これだけ負けてよかった」なんて言っていたんでしょう。二百何十人も殺したのに、「これでよかった」と言うのは信じられない。どういう精神構造をしているのか。
それは多分、巷で言われているように、彼らなりの思惑があったんじゃないですか。要するに、自民党も過半数に届かないだろう。自分らもほどほど生き残れば連立を組めるという打算ですね。それを狙って解散したとしか考えようがない。
自分たちが「自民党ではダメだ」と訴えて政権を取りながら、自民党と結ぶことを前提にして政治行動をするというのは、本当にむちゃくちゃで、邪な考え方です。でも、そうとしか解釈できない。何で解散したのかは、今でもわかりません。
──その民主党は、検証作業と称する党再建論争の最中です。
小沢:へぇ、そんなことをやっているの?
※週刊ポスト2013年3月1日号 』
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長いので、チョットお休みタイム。( ^^) _旦~~so-cha o douzo!
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ちなみに、民主党は、落選議員も含め党の議員との会合や地方支部での会合(地方議員や党員、サポーターが対象)を行ない、前政権&衆院選の総括を行なっているのだが。
関係者からは、かなり厳しく辛らつな意見、批判が出ていた様子。
今月16日に香川県で行なった会合では、野田前首相の除名を求める声まで出ていたという。
『 民主党の馬淵澄夫幹事長代理が16日、水戸市を訪れ、党員やサポーターとの対話集会に出席した。
党員らからは「野田前首相を除名にしてほしい」「党の理念が分かりにくい」などと、厳しい意見が相次いだ。
党の再建に向け、全国の党関係者から意見を聞く行脚の一環で、この日は約140人が参加した。
党員、サポーターからは「民主党には空理空論を言う人が多く、時代の流れを見誤る。世の中で何が起き、何をすべきかの判断ができない」「野田前首相を代えて衆院選に臨むべきだった」など不平不満が噴出する一方、「経済政策に力を入れてほしい」「前議員が活動できる環境作りをしてほしい」との要望があった。
集会を終え、記者会見した馬淵氏は「(衆院選で)候補者本人が努力しても、かなわない状況を作った政党の責任は重いと強く感じた。厳しい意見を全て受け止めたい」と語った。(読売新聞2月17日)』
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他の会合や党内でも、野田前首相の解散の判断や選挙戦略への疑問や批判の声が多く出ており、スタッフは当初、それらの意見を率直に反映するような報告書案を作っていたのだが。
党幹部(特に野田陣営?)から異論が出たため、実際に提出&発表される第一次報告書の内容はかなりトーンダウンにしたものになるという。^^;
『民主党は15日、党改革創生本部(本部長・海江田万里代表)の総会を党本部で開き、政権運営や衆院選の総括などを盛り込んだ第1次報告書案をまとめた。小沢一郎元代表や野田佳彦前首相を名指しで批判した記述は削除され、自己批判はトーンダウンした。
素案では、小沢氏の実名を挙げ「政治資金規正法違反事案は冤罪(えんざい)だったが、党のクリーンなイメージの損失は甚大だった」としていたが、「党幹部の政治とカネの問題は党のクリーンなイメージを大きく損ねた」に修正した。
「野田氏は解散時期を見誤った」との一文は「首相の大権である解散を妨げることはできないが、その時期は多くの国会議員にとって納得できないものだった」に変更。「野田氏を前面に出す選挙は間違いだった」とのくだりは削除した。
野田氏に関する記述についてはこれまでの総会で「われわれが選んだ代表ではないか」などの擁護論が続出。「素案は自虐的すぎる」との批判も出ていた。こうしたことを踏まえ、「政治主導」については「官僚主導を否定しただけで不毛の対立を招いた」と明記した部分も削除した。
一方、「権謀術数や無責任というイメージを植え付けた幹部たちの行動、影響力の強い議員の鶴の一声を認める風潮も大きなダメージとなった」との表現は「重要な政局での幹部たちのバラバラな行動や発言も大きなダメージとなった」とトーンを大幅に弱めた。
報告書は微修正した上で24日の党大会で提示する。(産経新聞2月15日)』
『民主党は18日の役員会で、衆院選総括案と党綱領案を了承した。地方の意見などを聴取した上で最終案を24日の党大会に示す。衆院選総括では当初案にあった厳しい表現が後退。野田佳彦前首相と小沢一郎元代表を名指しした部分は削られた。党内からは「世の中は民主党に厳しいのに、表現を和らげるのは逆だ」(閣僚経験者)との批判も出ている。(中略)
13日から3日連続で開いた党改革創生本部総会では「よく厳しく書いてくれた」と評価する声もあったが、「固有名詞を挙げるべきではない」との意見が多く、「客観的な事実として書き改める」(馬淵澄夫幹事長代理)ことになった。(毎日新聞2月18日)』
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政権運営も衆院選の失敗は、個々の代表や幹部だけでなく、党の全ての議員にも責任があることだと思うし。名指しは避けた方がいいという考え方は理解し得る部分もあるのだけど。
ただ、事実や重要な意見を直視せず、表現をやわらかなものに修正して、傷口をなめあうようなことをしていては、解党的出直しをする覚悟が見えて来ないようにも思えるし。相変わらず、こんなことを続けているようでは、民主党が本当の意味で立て直しを行なうのは難しいのではないかな~と、またチョット危機感が欠如しているのではないかな~と憂慮してしまうところがあるmewなのだった。(@@)
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