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小沢秘書の控訴審~記者生命を賭けて、石川議員は5千万円を受け取っていない


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 この記事では、小沢氏&秘書の公判の話を・・・。

 小沢一郎氏の秘書3名に対する陸山会事件の高裁判決が出てから1週間立ったのだが。
 相変わらず、判決に納得行かないという思いが続いている。

 そんな中、WEB RONZAに、「石川議員は5千万円を受け取っていない」という記事が載っていた。(この文は途中で終わっている。続きは有料。)

 この件に関しては、実際のところ、「事実と異なる記載(虚偽記載)は存在した」&本人もそれは認めているので、いわゆる「えん罪」とは言い難い部分もあるのだが。
 ただ石川氏本人は、犯罪成立の要件である「虚偽記載の故意」を否定しているし。何より、この犯罪の動機とされている&実質的にはこの事件の中核である水谷建設のウラ献金受領を強く否定しているのである。(**)

 mewは、東京地検が、水谷建設からのウラ献金受領を、起訴された犯罪そのものとしてではなく、動機として入れ込んだところに、改めて巧妙さを感じたりもしているのだけど。
 でも、検察が犯罪の動機だと指摘した事実が存在しないとなれば、犯罪自体も否定することが可能になるという点で重要なことだし。ウラ金の授受の事実があったかどうかは、小沢氏にとっても石川氏らの政治家&ヒトとしての名誉という見地から見ても本当に重要なものになると思うのだ。(-"-)
 
* * * * *

 これを書いたジャーナリストの魚住昭氏は、石川氏から詳しい話をきいた上で、記者生命を賭けて「石川議員は5千万円を受け取っていない」と断言している。

 魚住氏も書いているのだが。mewも以前、ブログに書いたように、本人もそれは東京地検の捜査中も含めて、最初から断言し続けている(石川議員が特捜部の再聴取を受けた際「隠し録音」した田代政弘検事(当時)とのやりとりの中でも発言している)上、前田恒彦元検事も法廷でウラ献金の受領はなかったであろうことを示唆する証言を行なっている。

 そして、この控訴審では、石川氏側が提出した証拠の大部分が、高裁で採用を却下されたと書いたのだが。魚住氏によれば、弁護側の申請した証拠は、何と87通のうち86通が却下されたとのこと。
 その中には、水谷建設からのウラ献金受領がなかったことを立証するための同社の元社長と元会長の陳述書もあったという。(・・)

 でも、控訴審は、事実関係の審理もせずに、簡単に水谷建設からの金銭受領の事実を認め、それを虚偽記載の動機として認定してしまったのだ。(-"-)

* * * * * 

『石川議員は5千万円を受け取っていない

魚住昭  WEB RONZA 3月15日

小沢一郎氏の資金管理団体・陸山会の土地購入をめぐって元秘書3人が政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた事件の控訴審判決が13日、東京高裁であった。飯田喜信裁判長は、3人を有罪とした1審判決を支持し、3人の控訴を棄却した。

 この結論は、東京高裁が弁護側の証拠申請をほとんどすべて却下した時点で分かっていたことなので、私としてはいまさら言うべきことはない。ただ、高裁が1審同様、水谷建設側から石川知裕衆院議員への5千万円の裏金受け渡しを認定した点について一言述べておく。

 私は佐藤優さんと一緒に石川議員から相当詳しい内幕(その中には小沢事務所の台所事情や石川議員にとって不都合な話、プライバシーに関する話も含まれる)を聞いた。そのうえで 自分の記者生命を賭けて言うのだが、石川議員は5千万円を受け取っていない。

 これは、石川議員が特捜部の再聴取を受けた際「隠し録音」した田代政弘検事(当時)とのやりとりや、前田恒彦元検事の法廷証言でも裏付けられている。事件を捜査した当の検事たちが「石川さんは受け取っていない」と思っている裏献金が、1審ばかりが2審でも事実認定されるなんて、そんな馬鹿な話があっていいはずがない。

<後半につづく>

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 もともとこの陸山会事件の捜査は、西松建設のダミー献金事件で小沢氏を失脚させられなかった特捜部の一部の検事たちの遺恨から始まっている。

 「西松がだめなら水谷で」と意気込む検事たちに水谷建設元社長が迎合して「岩手県・胆沢ダムの下請け工事受注の謝礼として04年10月1 5日、全日空ホテルのロビーで石川議員(当時は秘書)に5千万円を渡した」とする供述調書に署名した。

 さらに、脱税事件で服役中だった水谷建設元会長もそれと口裏を合わせるような形で供述したため、特捜部の一部の検事らは「これで小沢を逮捕できる」と舞い上がった。

 しかし、小沢氏を逮捕するには石川議員らの「自白」を得る必要があった。そこで引っ張り出されたのが世田谷区深沢の不動産購入費(約4億円)をめぐる「期ズレ」問題だ。04年分の政治資金収支報告書に記載すべきものが05年分にずれていたという、たったそれだけの話なのだが、それを口実に石川議員らは逮捕された。

 後の展開は皆さんご存知と思うので省くが、控訴審で石川弁護団は事件の真相を知るうえで極めて重要な証拠を高裁に提出した。それは水谷建設元社長と元会長の陳述書だ。

 元社長はそのなかで「検事から『04年10月の14日か15日に5千万円を渡したに違いない』と言われ、『14日か』と聞いたら『それは不可能』と言われ、15日に渡したことにした。また『誰に渡したかわかりません』と答えたら、検事に『じゃあ、石川議員にしよう』と言われた」と述べているという。

 元会長も「04年10月15日は元社長と一緒に仙台のゼネコン支店長のところに行き、終日行動を共にしていた(だから元社長が石川議員に5千万円を渡しているはずがない)」という趣旨の陳述をしているという。

 つまり陸山会事件の検察側証拠の核心である2人の供述が、実は検事の誘導によって作られたもので あることを2通の陳述書は指し示している。しかも、2人とも陳述書の内容を法廷で証言しても構わないと言っているという。もし、2人の証人尋問が控訴審で実現していたら、陸山会事件の真相がかなり明るみにでていただろう。

 ところが東京高裁の飯田裁判長は2人の陳述書の証拠採用を却下した。(ちなみに弁護側申請証拠計87通のうち86通を却下した)。もちろん2人の証人尋問も認めず、控訴審では実質的な証拠調べは何も行わなかった。

 これは何を意味しているかというと、飯田裁判長は事件の真相解明にまったく関心がないということだ。彼は最初から1審判決を維持して、検察のメンツを立てることしか念頭になかったと考えるほかない。さすがは東電OL事件で1審無罪判決を受けたゴビンダ・マイナリさんに逆転有罪判決を下した裁判官(当時は主任裁判官)である。


魚住昭(うおずみ・あきら)
ジャーナリスト。1951年、熊本県生まれ。一橋大法学部卒。75年、共同通信社入社。社会部記者として87年から司法クラブに在籍しリクルート事件などを取材。96年退社。司法分野や人物フィクションの執筆をしている。著書に『特捜検察』『渡邉恒雄 メディアと権力』『特捜検察の闇』『野中広務 差別と権力』(講談社ノンフィクション賞)など。』

* * * * *

 そして、最高裁が、もう一度、きちんと審理を行なうべきだと判断するようなムードを作るためにも、石川氏ら被告側や関係者はもちろん、心あるメディア関係者は、どんどんとこの控訴審の問題をアピールし続けて欲しいと願っているmewなのだった。(@@)

p.s. mewも、微々力ながら、何か関連する記事や情報を見つけた時や、この件について考えることなどを、チョコマカとアップし続けて行きたいと思うです。


                   THANKS


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by mew-run7 | 2013-03-21 05:06 | 小沢&秘書の裁判

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