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日本がアブナイ!

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安倍がついに改憲を目指す宣言&96条改正後の改憲メニューが必要+ボストン爆弾


 これは4月16日、2本めの記事です。

頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o 

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 最初に、今日の未明(日本時間)、米国のボストン・マラソンのゴール地点で、小型の強力な爆弾が爆発。現段階で、子どもを含め3人の死者、100人以上の重軽傷者が出たことが判明している。被害者の方、ご家族に心からお見舞い申し上げたい。
 まだ犯人が誰なのか、どのような目的で爆弾を仕掛けたのかわかっていないのだが。<テロ組織による犯行、米国人も含め個人の思想or爆弾魔による犯行など様々な可能性がある。> 
 ましてや117回もの歴史を誇るボストンマラソンで・・・ボストン市民のお祭りであり、世界各国から参加者が集まるスポーツ大会のゴールを狙って爆破を行なうというのは許容し得ない犯行だと思うし。(日本人も271人が参加登録していた。)
 米当局が1日も早く、犯人の逮捕&犯行の全容解明を行なうことを願っている。(・・)

<mewは若い頃、米留学を考えて、ボストンに下見旅行に行ったことがある&とてもいい町だと思っていたので、尚更に腹が立つところがあったりして。(`´)
(尚、諸事情により留学は実現できなかった。(ノ_-。)>

* * * * *

ところで、安倍首相がついに、自らの悲願だった改憲路線を突き進むことを宣言したようだ。

 首相は、読売新聞のインタビューに応え、夏の参院選で96条改正を公約にし、維新と協力して改憲実現を目指す方針を表明。また改憲までの工程表を示したという。(@@)

『安倍首相(自民党総裁)は15日、憲法をテーマに読売新聞の単独インタビューに応じ、改正の発議要件を定めた96条をまず見直す方針を表明した。

 夏の参院選で公約の柱とする考えも示した。成人年齢の引き下げなど国民投票法に盛り込まれた課題に結論を出すとしたほか、集団的自衛権の行使を認めない政府の憲法解釈に関し、年末の「防衛計画の大綱」の決定までに変更できるよう検討を進めるとした。

 インタビューは首相官邸で約40分間行われた。

 首相は、衆参各院の「3分の2以上」の賛成を必要とする96条の発議要件について、「2分の1に変えるべきだ。国民の5割以上が憲法を変えたいと思っても、国会議員の3分の1超で阻止できるのはおかしい」と述べた。そのうえで、「参院選の中心的な公約として訴えたい」と強調した。「公明党の理解を得ながら、日本維新の会など広い基盤の支持を得て発議できればいい」とも語った。(読売新聞4月16日)』

『安倍首相は15日の読売新聞の単独インタビューで、憲法改正に向けた事実上の「工程表」を明らかにした。

 首相が描く道筋は〈1〉夏の参院選で勝利し、改正に前向きな3分の2の勢力を確保〈2〉幅広い支持を得やすい96条の改正に着手〈3〉集団的自衛権の行使に関しては憲法解釈の変更で対応――というものだ。政府内では「現実的で、理にかなったもの」(政府筋)との見方が多く、今秋以降、憲法改正が現実的な政治課題に浮上する可能性が強まっている。

 首相はインタビューで、憲法改正を志向する理由として、「制定から60年以上が経過し、中身が時代に合わなくなっている」などと強調。米国で6回、フランスで27回、ドイツで58回(いずれも昨年4月現在)それぞれ憲法改正が行われたことも指摘し、憲法を「不磨の大典」として扱っている日本がいかに異例であるかを訴えた。

 首相が、憲法改正の発議要件を定めた96条の改正を先行させるのは、日本維新の会やみんなの党など幅広い支持を得る手応えを強めているからだ。維新の会の橋下共同代表は、96条改正に賛同する考えを表明しており、首相もインタビューで、9日に橋下氏と会談した際、「(96条改正に関する)基本的な認識は一致できた」と明らかにした。

 民主党は、96条の先行改正を「『メニューはないが、とりあえずレストランに入ってください』という話だ」(細野幹事長)と批判している。これに対し、首相は「自民党は憲法改正草案というメニューを示している。批判は当たらない」とはねのけた。(読売新聞4月16日)』

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 まず、mewは、安倍首相がこのような発言を行なったことを評価したい。(・・)

 本当であれば、政権獲得に直結する衆院選で、安倍カラーを隠さずに、きちんと憲法改正を前面に出す形で戦うべきだったのではないかとも思うし。
 衆院選で思ったよりも多く、300近い議席が獲得できて、維新と合わせて2/3以上の議席を確保できたこと&アベノミクスへの期待が大きく高支持率をキープしていること(=いざとなれば、公明党を切れる状態になりつつあること)を確認してから、改憲カードを切って来たことには、ズルさを感じるところもあるのだが。

 自民党は、当初は参院選まで安倍カラーを封印して安全運転を続ける予定だった&mewは、参院選で改憲がメインの争点をしないまま、参院選後にいきなり改憲の動きをされるのは絶対にイヤだったので、安倍首相が、参院選で「改憲を争点にする」と明言したことは、有難い&評価したいと思っている。

 ただ、mewは96条改正だけを先行させて、その後の改憲メニューをきちんと示さずにして、参院選で改憲を争点にすることには大きな問題があると思っている。(・・)
 
* * * * *

 細野幹事長が、96条の先行改正を「『メニューはないが、とりあえずレストランに入ってください』という話だ」とTV番組で語ったのも、安倍首相らの改憲派の多くが、改正の中身以前に「ともかくまずはチョットでいいから、『憲法改正』なるものを実現したい」という思いの下に、96条改正を主張しているからにほかならない。(-"-)

 安倍首相が、国会で「憲法を国民の手に取り戻すという意味において も、96条を改正する必要がある」と主張したり、上のインタビューで「憲法を『不磨の大典』として扱っている日本がいかに異例であるかを訴えた」りしているのも、そのあらわれだ。(・・)

 一口に改憲推進派と言っても、改憲を望む理由や改憲によって条文やその内容は様々で。彼らの考えをまとめて、衆参各2/3以上の賛成を得て、国会発議を行なうことは難しい状況にある。
 とはいえ、このままでは、なかなか改憲を実現することはできそうにない。特に安倍首相らの超保守派は、占領軍の作った憲法は実質的に無効だと考えているので、1日も早く、自分たちの手で改正を行ないたくてウズウズイライラしているような状態だ。^^;

 そこで彼らは、とりあえず、改憲派の意見が一致する&国民の反対が少なそうな96条を改正して、念願である憲法改正を1度実現してみようと。また、1度改憲を行なうことによって、国民の憲法改正に対する抵抗感を薄めようと。
 そして改憲発議のハードルを低くしておいて、そこからそれぞれの政党や議員が、自分たちが目指すような形で、どんどんと改憲へのチャレンジを行なって行けばいいと考えたのである。

 要は、それぞれ目指す改憲の中身は異なるものの、「ともかく改憲なるものをしたくてたまらない「改憲マニア」が集まって、「改憲、先にありき」で主張しているのが、96条先行案なのだ。(-"-)

<「改憲マニア」は、「改憲派も懸念する邪道&不正直な自民改憲案」で紹介した小林節氏(憲法学者)がよく使っている言葉。(・・)>

* * * * * 

 ただ、改憲派の議員や国民は、96条改正案が通れば、「発議要件が2/3から1/2に割引される」というおいしい「改憲クーポン」が手に入れることができるのだが。
 一般国民の方は、きちんとメニューが示されないままでは、最終的に何の料理が出るかはわからないけど、とりあえず「闇の中の改憲レストラン」に入れられてしまうことになる。(ーー)

 自民党はとりあえず改憲案メニューを発表しているものの、その中身を知っている国民はほとんどいないし。
 維新の会、みんな、民主党など(自民党の一部も)の改憲派の中には、自民党草案とは異なるメニューを考えている人たちが少なからずいるので、入り口に10個ぐらいメニューがゴチャゴチャ並べられているものの、結局はレストランにはいって、テーブルについてみるまでは、実際に何の料理が出されるかがわからないのが実情だ。(@@)

 実際の飲食なら、たまにはメニューがよくわからない店で「料理人(orシェフ)のお任せコース」を頼むのも一興だと思うけど。日本の国や国民のあり方、国民の人権、生活、ひいては命も関わるかも知れない「憲法」のような重大事においては、そんなアブナイ冒険ごっこを行なってはいられまい。(**)

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 自民党は05年10月に結党50周年を記念して新憲法草案を発表したのだが。昨年(12年)4月には、今度は日本の自主独立60周年を記念して、改めて「改憲草案」(HPコチラ)を発表することになった。

 それゆえ、安倍首相の言うように「自民党は憲法改正草案というメニューを示している」というのは事実なのだが。
 ただ12年の改憲草案は、自民党が野党時代に発表された上、当時は(今も?)メディアや国民の改憲に対する関心が薄かったことから、その中身を知る一般国民はかなり少ないのではないかと思われる。(~_~;)

 昨年末の衆院選で「国防軍」のことが取り上げられたので、9条改憲に意欲があることは知っている人が多いかも知れないのだが。
 でも、自民改憲案が、憲法は国民が国をコントロールするものだという近代憲法の立憲主義のルールに基づかず、国が国民をコントロールすることを主眼に置いたものであり、国民の人権を制限したり、より多くの義務を課したりする内容のものであることは知らない人の方が断然多いことだろう。

 mewは、ネットの片隅にメニューを置いているだけで、国民の目に容易に触れる状態になければ、全国民に理解をしてもらえるようにメニューを提示しているとは言い難いと思うし。
 それこそアベノミクスを主張(&宣伝?)していた時のように、自民党はもちろん、TVなどのメディアも、積極的にその内容を明らかにしたり、解説したりする必要があるのではないかと考えている。(・・)
 
<当ブログでも今後、追々書いて行きたいが。自民党の改憲案は、戦前の憲法、国家&社会体制の構築を目指すもので、現代人とは次元が異なる思想、発想に基づくものなので(「天皇元首制」「国旗、国歌の尊重」「家族の尊重(背景に超保守思想あり)」「公益による人権の制限」「政教分離の緩和」「非常事態宣言」などなど)、本当にしっかりと中身をチェックした上で、よ~く考えて判断する必要がある。>

 しかも、自民党内には、今でも超保守モードの12年改憲草案に全面的に賛成していない人たちもいるわけで。参院選後に、党内でこの改憲案に異論が出る可能性も否定できず。今、掲げているメニューの料理が、そのまま出されることになるかはわからないのである。(~_~;)

<05年改憲案は、小泉首相が党内各派の意見を取り入れる形で作ったのだが。超保守派がそれを不満に思い、12年に新たな改憲草案を作ることになったため、今度は違うタイプの保守派が不満を覚えているのよね。
 とりあえず9条改正は、ほぼ全員が賛成のようなのだが。軍隊の名前一つとっても、最後まで「国防軍」「自衛軍」+αでもめていたし~。^^;>

* * * * *

 また、この辺りは改めて書きたいが、維新の会も、96条改憲には積極的な姿勢を見せているのだが。党が目指す改憲の方向性は一致していない。(~_~;)

 石原代表や平沼国会代表などの石原太陽族や松井幹事長は、安倍氏らと同じ団体に所属する超保守派なので、自民党改憲草案と同じような中身の改憲を目指していているのだが。
 橋下代表&同氏を支持する議員は、超保守的&立憲主義に反する改憲案には反対の立場。先日も維新の改憲案を検討する自党の憲法調査会のあり方を強く批判したばかりだ。(@@)<『関連記事・『「橋下vs.安倍」の憲法対決、超保守論破に期待

 橋下氏は、その点を指摘されるのが一番痛いところで。先日、民主党の細野幹事長と同じTVに出演した際には、「中身ではなくて、改憲に賛成するか反対するかが重要だ」「レストランにはいってから、メニューを決めればいい」と反論していたのだが。^^; 
<どうやら橋下氏は、今週にはいって、維新の会は「道州制、地方分権を目指して憲法改正を訴える」と言い出したとか。(・・) これは一つ間違えると、維新太陽族の改憲案隠しにつながりかねない。^^;>

 さらに改憲派で知られる民主党の前原&野田Gの議員や、みんなの党の議員も、安倍氏らの超保守派の理念を否定する点では共通しているものの、それぞれ目指す改憲の中身が異なるところがあり、参院選までに統一メニューが出せるかどうかは難しい感じもある。(~_~;)

 しかも、3ヵ月後の参院選で改憲が争点化されるとなれば、国民が改憲メニューをきちんとチェックして理解&判断するために十分な時間があるとは思えず。その点も憂慮してしまうところがあるのだが・・・。
 それをカバーするためにも、各政党や議員は、1日も早くしっかりと国民に改憲案のメニューを提示して説明する必要があると思うし。心あるメディアはそれをきちんと取り上げて国民に伝える必要があるのではないかと、強~く提言しておきたいmewなのだった。(@@)
   
                     THANKS


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by mew-run7 | 2013-04-16 16:46 | 憲法&憲法改正 | Comments(0)

by mew-run7
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