橋下発言に批判の嵐&稲田批判への疑問+橋下がツイッターで再度の主張
2013年 05月 14日
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前記事の『橋下の従軍慰安婦、在沖米軍の風俗使用に関する発言の詳報&その反応』の続報を。
維新の会の橋下代表の慰安婦等に関する発言が、波紋を超えて、嵐のような騒動に発展しつつある。(@@)
日本の政界でも、維新内部も含めて批判の声が続出している様子。他方、橋下氏は14日朝、ツイッターで自らの主張を展開した。^^;
<ツイートの内容は後述するが。「それが戦争の悲劇であれば、だから戦争なんかするものではない」という主張には、共感できるものがあった。(・・)>
安倍内閣の閣僚も、橋下発言の批判を行なっていたという。
『菅義偉官房長官は「他党の発言なので、政府の立場でコメントすることは控えたい」と指摘。その上で「慰安婦問題は筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々の思い、非常に心が痛む。
岸田文雄外相は外交への影響を問われ、「個々の問題が日韓関係全体に影響を及ぼさないよう、大局的見地からコントロールしたい」と述べた。(産経新聞5月14日)』
『下村博文・文部科学相は「タイミングが非常に悪い。この時にあえてこの発言をするプラスの意味があるのか」と批判。橋下氏が沖縄で米海兵隊司令官に風俗業の活用を提案したことについても、「党を代表した者の発言ではない。その辺のおじさんの発言ではないのだから、党の代表としての発言とはいかがなものか、もうちょっと認識をする必要があるのではないか」と苦言を呈した。
稲田朋美・行革担当相も「慰安婦制度というのは、女性の人権に対する大変な侵害だと思っている」。「風俗業活用」発言については「意味が分からない」と語った。
谷垣禎一法相は「当時は橋下さんのおっしゃるように必要性を感じていたからこそ、必要悪かどうか分からないが、こういうことがあったんだろうと思う」と述べた上で「今の時点で必要性を強調する必要があるかどうか、大変疑問に思う」と話した。(毎日新聞5月14日)』
* * * * *
何だか下村氏と谷垣氏は、批判になっているのかわからないようなとこもあるのだが。<発言の趣旨自体は肯定するものの、今言うべきではないということでしょ?^^;>
mewは(下村氏もそうだけど)、稲田朋美氏に橋下氏を批判する資格があるのか大きな疑問を覚える面がある。<てか、アンタには批判されたくないって感じ?(`´)>
稲田氏は、安倍氏らの超保守派の一員として、慰安婦の強制連行を強く否定し、河野談話の撤回、見直しのために最も積極的に活動を行なっていた議員だからだ。(-"-)
<昔、稲田氏が主張していたことに関する資料が、残念ながら、なかなか検索に引っかからないのだけど。稲田氏が、2010年に国会で慰安婦問題に関して、菅内閣に質問しているyoutubeの映像がコチラに。>
最近で言えば、稲田氏は、昨年4月の「稲田朋美さんと道義大国を目指す会」の挨拶の中で、自分が国会議員になった大きな理由として、慰安婦の強制連行を例に挙げ「いわれなき、事実に反する非難から日本の国の名誉を守るということ」だと語っているし。<稲田朋美の『今日の提言』より。>
また、昨年の8月には産経新聞「正論」に、このような投稿をしている。
『「慰安婦」問題については、日本の政府や軍が強制連行した事実はない、と明確に主張しなければならない。問題の核心にある「強制連行」がなかったのだから、謝罪も補償も必要ではない。当時は「慰安婦」業は合法だった。
それにもかかわらず「強制性」を認めて謝った河野談話を否定し、韓国や米国で宣伝されているような、朝鮮半島の若い女性を多数、強制連行して慰安所で性奴隷にしたといった嘘でわが国の名誉を毀損することはやめていただきたいと断固、抗議すべきである。』
mewの目には、これは橋下氏の主張とほとんど同じように見えるし。
もし本当に稲田氏が、慰安婦制度が女性の人権を侵害するものだと考えているなら、そう簡単に「強制連行がなかったのだから、謝罪も補償も必要ではない。当時は合法だった」では片付けないのではないのだろうか?(~_~;)
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ちなみに、軍事オタクの国防族である自民党の石破幹事長は『「兵士の心の平安の確保は軍隊が配慮すべきことだが、ああいう施設(慰安所)が必要だったとなるのは論理の飛躍がある」と非難。「周囲に配慮して発言しないと国益を損なう。『自分はこう思う』ということだけ発信していれば済むとは思わない」とも語った』とか。(時事通信5月14日)
<ただ、本当に軍隊が活動する現場のことを考えた場合、現実には、そんなきれいごとは言っていられないんじゃないかな~とも思うところも。^^;>
また他の政党の反応も書いておくなら・・・。
『公明党の山口那津男代表は会見で「女性の人格、人権を軽視する発言だ。懸念を持つ方が多いと思う」と述べた。
社民党の福島瑞穂党首は「すべての女性に対する冒涜(ぼうとく)であり、人権侵害だ。発言の撤回と謝罪を強く求める」との談話を発表した。(同上)』
『共産党の市田忠義書記局長も会見で「戦慄(せんりつ)を覚えた。党首や市長の資格はない」と批判した。(毎日新聞5月14日)』
『民主党の海江田代表は、14日に開かれた党の常任幹事会で、「橋下氏と、石原氏が女性の人権を無視した発言をした。こうした発言は看過できない」と述べました。そして、出席者からは、「女性蔑視の発言で、国際問題につながりかねない」という指摘や、「人権侵害であり、公党の共同代表の発言としては極めて問題だ」などといった批判が相次ぎました。(NHK5月14日)』
『みんなの党の渡辺代表は、記者会見で、「橋下・石原両氏の発言はコメントにすら値しない。維新の会と参議院選挙の候補者調整をしているが、みんなの党に影響はないし、だからこそ、維新の会とは別々の政党でやっている。参議院選挙後も合流することはない」と述べました。(同上)』
* * * * *
維新の会では、さすがに石原代表と松井幹事長は、橋下氏を擁護する発言をしていたとのこと。
『日本維新の会の石原慎太郎共同代表は14日午後、橋下徹共同代表(大阪市長)が旧日本軍の従軍慰安婦制度は必要だったと発言したことについて「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなものだ。それを踏まえて発言したと思う。彼はそんなに間違ったことは言っていない」と述べ、問題はないとの認識を示した。国会内で記者団に語った。
石原氏はさらに、橋下氏の発言の報じられ方にも触れ、「あなた方(メディア)のとらえ方にも問題がある。この問題は被虐的に考えない方がいい」と指摘した。(産経新聞5月14日)』
『日本維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は14日、橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言について「現実に(慰安婦制度が)あったというのは、必要とされていた(ということだ)。そういう問題を本音で解決するために言ったと思う」と述べ、橋下氏を擁護した。府庁内で記者団に述べた。(時事通信5月14日)』
ただ、維新では、今日、国会議員団の集まりがあったのだが。橋下氏の発言内容を批判するというよりも、この発言が参院選に大きなマイナスになることを懸念して、むしろそのことで困惑したり、非難したりしている人たちの方が多いようにも感じられた。
『日本維新の会国会議員団の松野頼久幹事長は、発言の真意を「悲しい思いをされた方々に配慮しないとならないということだ」と述べ、慰安婦への配慮の必要性を訴えたものだったと釈明した。だが、維新議員団幹部の一人は「自爆テロのように党を消滅させるつもりか」と非難した。(同上)』
『維新の小沢鋭仁国対委員長は、橋下氏が同時に侵略の事実を受け止めるべきだとする発言もしていることを踏まえ、「全体を通して聞いていただくことが重要だ」と釈明した。しかし、維新議員団幹部の1人は「歴史のタブーに触れる問題発言だ」と非難。別の幹部も「党の考えを代表したものではない」と火消しに躍起となった。(時事通信5月14日)』
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ところで、橋下氏自身は、14日の朝6時頃からツイッターを用いて、改めて村山談話や慰安婦問題などに関する主張を展開した。
かなり長いので、とりあえず慰安婦に関する部分を抜粋してご紹介したい。(他の部分は、*1に)
『侵略と植民地政策によって周辺諸国に多大な損害と苦痛を与えたことは、敗戦国としてしっかりと認識し、反省とお詫びはする。ただし、当時の世界の列強は植民地政策をとっていたことも事実。また慰安婦制度については、当時の世界各国の軍が、軍人の性的欲求の解消策を講じていたのも事実。
そのようなイデオロギー闘争は止めて、敗戦国として反省とお詫びをしなければならないところはしっかりやる。ただ、不当に侮辱を受けるようなことに関してはしっかりと反論する。これが、本来の政治家の態度振る舞いだと思う。
当時が良かったからと言って、今の時代で全て正当化されるものではないのは当たり前。ただ、当時の状況はしっかりと知る必要がある。自らを正当化するためではなく、不当に侮辱されないため。
人間に、特に男に、性的な欲求を解消する策が必要なことは厳然たる事実。現代社会では、それは夫婦間で、また恋人間で解消することが原則になっているが、時代時代に応じて、様々な解消策が存在した。日本以外においても軍人の性的欲求不満解消策にいわゆる慰安婦が活用されていたのは事実。
だから証拠が出てくればもちろん謝らなければならないが、今のところが証拠がないと言うのが政府見解。ただ、つい先日、新たな証拠が出てくる可能性はあるとの閣議決定がされたみたいだ。ゆえに、暴行脅迫で拉致されたと言うし証拠収集のために関係団体は頑張ってくれれば良いと思う
インドネシアでは日本の軍人がオランダ人女性に売春を強制した事件がある。これはもちろんダメだ。この事件は具体的な戦犯として死刑などと裁かれた。僕は今の視点で慰安婦が良いか悪いかと言われれば、それは良いことだとは言えない。ただ世界各国を見れば、軍人の性的欲求の解消策が存在したのは事実
この解消策には様々なものがある。現地人の売春業に委ねたり、日本のように軍が施設を管理したり。アメリカの占領軍に対しては日本政府が「特殊慰安施設協会(RAA)」を設置した。意に反して慰安婦になった方は気の毒だ。業者の誘いに嘘偽りがあったのかもしれない。
それが戦争の悲劇であれば、だから戦争なんかするものではない。日韓の間で法的な賠償問題は解決済みだからと言って、紋切り型の役所的な言葉を慰安婦の方にぶつけるのは政治家の態度振る舞いではない。法的な問題は解決済みであっても、言葉のかけ方、接し方は別だ。
ただ国を挙げて韓国女性を拉致して強制的に売春させた事実の証拠がないことも、厳然たる事実。世界が誤解しているなら、日本が不当な侮辱を受けないために言うべきことは言わなければならない。だいたい、アメリカはずるい。アメリカは一貫して、公娼制度を否定する。現在もそうだ。
しかし米軍基地の周囲で風俗業が盛んだったことも歴史の事実。占領に合わせて日本政府が特殊慰安施設協会を設けたがGHQは禁止令。しかし、私業の街昌が横行した。建前は禁止でも、軍人の性的欲求が0になるわけがなない。何らかの解消策を真正面から考えないといけない。』 (A)
『 毎日新聞も僕に対する批判の急先鋒だが、かなりフェアに発言要旨を出している。僕は、第二次世界大戦当時は、軍人の性的欲求解消策はどこの国でも講じていたと言った。自らの意思でいわゆる慰安婦になった人もたくさんいた。
ただ当時の経済状況下では女性がそのような職に就かざるを得なかった場合もあるだろうから、全て良しとは言えない。しかし、今の日本において法律上認められている風俗業で働く女性の選択の意思は尊重されなければならない。今法律上認められている風俗業を否定することこそ、当該女性に対する差別だ。
これから選挙も近づいてくるので、色々煽ってくるでしょうが、それでもこの毎日の一問一答がある意味全て。僕は、日本の侵略の事実、植民地政策の事実を敗戦国として認め、反省とお詫びをしなければならないことは大原則としている。
ただし当時の世界の状況だったり、事実はしっかりと押さえなければならない。日本が不当に侮辱を受けることについては反論すべきだ。これまでの政府や政治家は、歴史認識になると、反省とお詫びだけで何も言わないか、それとも自己正当化だけで反省とお詫びを全くしないか、どちらかだった。』(B)
* * * * *
前記事でも触れたが。もちろん当時と今とでは、戦地での状況や女性に対する認識が大きく違う部分があると思うのだが。それでも「建前論」や「きれいごと」だけでは、どうにもならない問題が色々とあるのも事実だ。(-"-)
<昨日は米軍内の問題を書いたけど。アフリカ、その他の内戦が激しい地域でも、兵士によるレイプや性的暴力、少女への性的虐待などの問題は深刻だ。>
でも橋下氏が主張していたように、「それが戦争の悲劇であれば、だから戦争なんかするものではない」というのが、これらの問題の一番望ましい解決法なのではないかと思ったりもするmewなのだった。(@@)
<決して、建前論でもきれいごとでもなく、本気でそれが一番だと思い、そうなるように願っている。(・・)>
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橋下徹 ツイッター 5月14日分より
『「歴史認識と慰安婦問題について」 批判の急先鋒に立つ朝日新聞も、僕の発現を比較的正確に引用してくれていたが、まだ不十分なところがあるので補足する。侵略の定義が学術上定まっていないのは安倍首相の言われるとおりだが、日本は敗戦国。
敗戦の結果として、侵略だったことを受け止めなければならない。戦争で負けるとはそう言うもの。これは中国、韓国との間の問題だけではなく、戦勝国全体との間の問題。もし日本の侵略を否定するなら、再度世界戦争を起こして日本が勝つしかない。馬鹿げている。
敗戦国として侵略の評価はしっかりと受け止めなければならない。日本の侵略の評価を否定する人たちは、武士道を重んじる人たちに多い。負けは負け。潔く負けを認めなければならない。そして周辺諸国に対しても多大な苦痛と損害を与えたのも事実。反省とお詫びをしなければならない。
そして日本のこの立場は、一方当事者である日本から、敗戦後既に70年経ったからもうチャラにしてくれと言えるものではない。被害者、第三者の評価が重要。日本の態度振る舞い如何と時が解決するしかない。
この大原則を踏まえた上で、それでも重大な事実誤認によって日本国が不当に侮辱を受けることに関しては、きっちりと主張しなければならない。また世界の当時の状況がどうだったのかも歴史として踏まえなければならない。それは自らを正当化するためではなく不当な侮辱を受けないために。
侵略と植民地政策によって周辺諸国に多大な損害と苦痛を与えたことは、敗戦国としてしっかりと認識し、反省とお詫びはする。ただし、当時の世界の列強は植民地政策をとっていたことも事実。また慰安婦制度については、当時の世界各国の軍が、軍人の性的欲求の解消策を講じていたのも事実。
そのようなイデオロギー闘争は止めて、敗戦国として反省とお詫びをしなければならないところはしっかりやる。ただ、不当に侮辱を受けるようなことに関してはしっかりと反論する。これが、本来の政治家の態度振る舞いだと思う。』
ここで、本文のAの部分が・・
『僕が普天間の司令官に、風俗業の活用を進言したのは、法律違反のことをしろと言っているわけではない。朝日の記事によれば、米軍報道担当は、「法律違反の事はしない。橋下は馬鹿げている」と言ったとのこと。僕は、法律上認められている風俗業を活用しろと言ったんだ。建前は止めた方が良いと。
米軍は、法律上認められている風俗業にも、出入り禁止としているらしい。出入り禁止としても、軍人の性的欲求が0になるわけではない。風俗業を活用したからと言って、沖縄での米兵の性的事件が収まるかは分からない。因果関係については立証はない。ただ、建前論は止めてくれと。
要は人間の性的な欲求解消策について真正面から認めるのかそこに目を瞑るのかだ。経済後進国では女性が意に反してそのような職に就かざるを得ない状況もあるだろう。それは防がなければならない。しかし、日本をはじめ完全なる職業選択の自由がある国で、法律上認められた風俗業を否定するのか。
僕は日本国において法律で認められた風俗業を否定することは、それこそ、自由意思でその業を選んだ女性に対する差別だと思う。米軍が、法律で認められた日本の風俗業を利用することは何ら問題はない。 』
そして、本文のBの部分に・・・