麻生「ナチス」発言の詳報をチェック+国内外&あそこからも批判で、辞任もありか?
2013年 08月 01日
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今日から8月ですね~。お盆休みまで、あとチョット。(・・)
何とか全休日を増やして、大井へGOX2!ぐらいできるように頑張らないとだわ!o(^-^)o
<本当は帯広にばんえい競馬を見に行きたかったんだけどな~。来年こそは。(++)>
というわけで、8月は仕事が大変なので、いつもに増して、長短アレコレ、誤字脱字拙文の多い記事になってしまうかも知れないのだけど。大きな心で、よろしくお願いいたします。m(__)m
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で、 前記事『麻生の「ナチス憲法」発言について~手口と発想のアブナさ&騒々しい改憲議論を』の続報を・・・。<麻生副総理の発言の要旨&問題部分の詳細を*1にアップ。>
前記事で扱った麻生副総理の「ナチス憲法の手口を学べ」発言に対して、国内外で批判が強まっているという。(@@)
中国、韓国からも早速、痛烈な批判が出ていたのだけど。<日本はナチス・ドイツと組んで帝国主義に走ったとこがあるしね~。^^;>
麻生副総理にとって&安倍首相や日本政府にとって、一番痛いのは、ユダヤ系の団体やドイツから抗議声明や批判が出ていることだろう。
『麻生氏は29日、東京都内でのシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」などと語った。
シンポジウムはジャーナリストの桜井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」が都内のホテルで開いた。桜井氏が司会をし、麻生氏のほか西村真悟衆院議員(無所属)や笠浩史衆院議員(民主)らがパネリストを務めた。
発言に対し、同センターは声明で「どんな手口をナチスから学ぶ価値があるのか。ナチス・ドイツの台頭が世界を第2次世界大戦の恐怖に陥れたことを麻生氏は忘れたのか」とした。
同センターはロサンゼルスでホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を展示する博物館を運営。反ユダヤ活動の監視も手がけ、1995年には「ホロコーストは作り話だった」とする記事を掲載した文芸春秋発行の月刊誌「マルコポーロ」に抗議。同誌は廃刊、当時の社長が辞任した。
一方、韓国外交省の趙泰永・報道官は30日の会見で「こうした発言が、過去に日本の帝国主義による侵略の被害に遭った周辺国の国民にどう映るかは明白だ。多くの人を傷つけるのは明らかだ」と批判。中国外務省の洪磊・副報道局長も31日、「日本の進む方向にアジア諸国と国際社会の警戒を呼び起こさないわけにはいかない」との談話を出した。
また、ドイツの週刊紙ツァイト(電子版)は31日、「日本の財務相がナチスの改革を手本に」という見出しで発言を伝えた。同センターなどの反応を伝え、「ナチスの時代を肯定する発言で国際的な怒りを買った」とした。(朝日新聞7月31日)』
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『ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は30日、「一体どんな手口をナチスから学べると言うのか」と題した抗議声明を発表し、麻生太郎副総理がすぐに発言の真意を明確に説明するよう求めた。
声明では、「どんなナチスの統治が学ぶに値するのか。人目を盗んで民主主義を駄目にすることか」と皮肉った上で、「ナチス政権の台頭が世界を急速に深淵(しんえん)へと追いやり、人類を計り知れない第二次世界大戦の恐怖に陥れたのを、麻生副総理は忘れたのか」と批判。その上で「世界が学ぶべき教訓は、権力の座にある者はナチスのように振る舞うべきでないということだけだ」と結論づけた。(毎日新聞7月31日)』
『ロサンゼルスに本部を置くユダヤ教の人権団体、サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)は30日に声明を発表し、麻生氏に発言の説明を求めた。
この声明は、SWCの副代表で宗教指導者エイブラハム・クーパー氏の発言を引用し、「ナチス政権のどの「やり方」──民主主義をひそかに無能にするやり方──が学ぶ価値があるのか」と問いかけた。
クーパー氏は「麻生副総理はナチス・ドイツの支配力が素早く世界を地獄に連れ込み、第二次世界大戦の甚大な恐怖に人類を巻き込んだことを忘れたのか。統治をめぐるナチス第三帝国からの唯一の教訓は、権力の地位にある者がどう振る舞うべきではないかということだけだ」と続けた。(WSJ7月31日)』
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あらら~。(・o・)
大きな声では言えないけど、サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)は欧米でも影響力があるし。ここに睨まれると、日本でもアレコレと支障が生じることに。<コチラ参照>
また欧米の政府やメディアは、ナチスも含め国粋主義、民族主義的な考えや発言には日本よりずっとナーバスだし。それらを好まない傾向があるので、ドイツだけでなく他国のメディアからも批判が出るおそれがある。(-"-)
日本の野党からも麻生副総理への批判や辞任を要求する声が出ている様子。
『社民党の又市征治幹事長は31日、麻生太郎副総理がナチス政権の手法を引き合いにした発言について「断固糾弾し、発言の撤回と閣僚及び議員辞職を求める。麻生氏の歴史的な事実に対する認識不足は疑うべくもない。ナチス賛美は欧州連合(EU)諸国などで『犯罪』であるという事実にも留意すべきだ」とする談話を発表した。
共産党の志位和夫委員長もツイッターで「(ドイツの)国会放火事件をでっち上げ、『全権委任法』を成立させ、憲法を機能停止させた(ナチスの)手口に学べというのか」と批判した。(朝日新聞7月31日)』
他方、菅官房長官は、この件に関するコメントは避けて、「麻生氏が(発言の真意について)答えるべきだ」との考えを示したという。(産経7月31日)
でも、この辺りは改めて書きたいと思うのだが。
もし野党の批判は交わせたとしても、国際社会からの批判が強まった場合、特に中国や米国との関係に悪影響が生じる可能性が高くなった場合には、安倍首相は麻生氏に自ら辞任することを求めざるを得なくなるかも知れない。(~_~;)
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ところで、知人が「それにしても、麻生は何であんな発言をしてしまったのだろう?」とクビをかしげていたのだけど。(~_~;)
<一般的に考えて、別に講演で改憲の話をする時に、ナチスのことなんか引き合いに出すことないのに、って思いません?^^;>
どうやら、上の記事にもあるように、麻生氏が講演を行なったシンポジウムはジャーナリストの桜井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」が主催したもので、西村真悟衆院議員(無所属)や笠浩史衆院議員(民主)らがパネリストを務めていたとのこと。
つまりここは、国家&国粋&民族主義思想の人が多い超保守派の集まりだったわけで。麻生氏は、もともとやや過激な&毒舌的な表現を用いる傾向があるのだけど。周囲の雰囲気も手伝って、尚更にその傾向が強まってしまったのかも知れない。(~_~;)
<以前から書いているように、超保守派の政治家は、同志やネトウヨにウケるのが心地よいらしく、つい彼らの前では、世間一般の基準を忘れて、超保守基準の妙な発言や過激な発言をしがちなところが。森元首相の「神の国」発言もそうだし。西村真吾氏も先月「韓国人の売春婦がウヨウヨ」と発言して維新を離党したばかりだし。安倍晋三氏のメルマガやfacebookもそういう傾向があるしね。~。^^;>
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朝日新聞が、麻生首相の発言詳報を載せていたので、*1にアップしたのだが。
麻生氏は、「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが」と、憲法改正について語り出して。
そこから、ドイツのヒトラーは、民主主義による選挙で国民に選ばれて、議会で多数を握って政権をとった。ワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあってもヒトラーが出てきた。投票する議員や国民の行動、見識が重要なのだという話に。
<その後、日本の若者は前向きだけど、50~60代がイマイチだという話が。>
そして、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてくださいと。自民党内でも、改憲草案を作る時に、年長から若手の議員も含めて、何十時間もかけて、怒鳴りあいもなく静かに議論を行なった。憲法の話も、狂騒の中、わーっとなったときの中でやって欲しくないと要望。
靖国も静かに参拝すべきなのに、騒ぎにするのがおかしいと。ワーワー騒ぎになったのは、いつからですか。
・・・で、このあと問題になったフレーズが出たという。
『昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。』
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麻生氏本人は、今のところ、この件に関してコメントを出していないのだが。同氏の周辺は、今回の発言の趣旨をこのように解しているようだ。
『麻生氏の側近たちは、同氏が31日、地元の九州にいて、コメントは取れないと述べた。しかし、麻生氏の発言は文脈を無視して引用されていて、麻生氏はナチス・ドイツを称賛するようなことは何も言っていないと説明した。むしろ、麻生氏は、憲法論議は静かな環境で進めるべきだとの認識を強調したものだと指摘した。
大臣秘書官の1人、村松一郎氏は「ワイマール憲法改正の事例について、反面教師としてとらえた方がいいとの趣旨」と述べた。さらに、「感情的に議論していると、誤った方向に行く。憲法改正は慎重に議論すべきだと言っている。大臣は、ナチス憲法の方がいいと言っているのではない。(憲法改正のやり方でナチスから学ぶ点があると発言が受けとめられているとすれば)大臣の意図とは間逆だ」と続けた。(WSJ7月31日)』
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確かに、麻生氏は「憲法改正を静かに議論すべきだ」ということをメインに主張しているのではないかとは思うのだ。(・・)
ただ、ヒットラーの部分は、一見、民主主義の下でも軍事独裁政権が誕生する可能性があることの警鐘として語っているようにも思えるのだけど。
ヒットラーも国民の支持を受けて、正当な民主的な選挙で選ばれたのだということを強調したいようにも見えるとこがあるし。
最後の部分で「あの手口学んだらどうかね」「みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね」というのは、結局、ナチス憲法への変更は国民に評価、納得されて行なわれたのだと主張していることを考え合わせると、ナチスの政権奪取&改憲のやり方を肯定しているようにもとられても致し方ないようにも思える。(~_~;)
しかも、前記事にも書いた&共産党の志位委員長も言っていたように、実際には麻生氏のいうナチス憲法(全権委任法)は、ナチスが議会にルールを変えた上で、敵視していた共産党議員を拘束するなどして全員欠席させたり、他党の議員に脅しをかけたりして、強引に議会の2/3以上の賛成を得て作ったものであって。<その前に共産党は議会を放火したとして、非合法の政党にされちゃったのよね。^^;>
そのような「手口」を学んだ方がいいと提言することには、やはり問題があるのではないかと思われても仕方がないと思うし。
前回も書いたように、mew的には、そもそも憲法が「気づかれないうちに変わった」ことを評価するのは、いかがなものかと思ったりもする。(-"-)
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たぶん安倍首相は、この麻生発言の話をきいて、今頃、アタマを抱えているのではないかと察するのだけど・・・。
安倍氏は、もともと麻生氏とは日本会議系の超保守仲間として一緒に活動して来た懇意の関係だし。元首相同士2人で、リベンジを誓い合って、政権運営をしているとの話も。
実際、安倍内閣は、麻生副総理&財務大臣、甘利経産大臣と合わせてAAA内閣(トリプルAに引っ掛けているのかな?)と呼ばれているほどで。この3人が中心になって、アベノミクスを推進して来ただけに、簡単には麻生氏を切りにくいところがあるかも知れないのだけど。
実は、党内&閣内でも、2人はちょっとギクシャクしているところがあったのだ。(・・)
安倍首相は今、消費税増税を予定通り行なうべきか悩んでいて。特に、安倍ブレーンが増税見送りor内容変更を強く提言しているため、安倍氏は慎重な言い回しを行なうように努めているのだけど。麻生氏は財務大臣としての立場から、「予定通り行なう」ことを強調し続けているし。
また、昨日、自民党では参院会長選が行なわれたのだが。今回は、安倍氏が所属する町村派が協力する形で岸田派の溝手顕正参院幹事長に決めようという話ができていたのに(当初は無投票で選出の予定だった)、麻生派が鴻池祥肇氏を擁立して来たため、党内に不穏な空気が流れることになったからだ。^^;<TVなども、また派閥争い勃発かみたいにして取り上げていたらしいし。>
そして、上述したように、中国、米国+αとの関係悪化を考えると、安倍首相が、この件を完全にスル~できるのかどうかビミョ~なところ。
そんなこんなで、果たして麻生副総理自身、そして安倍首相が今後、この問題にどのように対応するのか、様々な面から関心をもって注視したいと思っているmewなのだった。(@@)
THANKS
p.s. ちなみに、mewはチョット忙しくて&眠くてTVのニュースをほとんど見ていないのだけど。この麻生発言に関して、TVはほぼ全く扱っていないってホント?(・・)
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*1
麻生氏は、まず先に、憲法改正に関して・・
『護憲と叫んでいれば平和が来ると思っているのは大間違いだし、改憲できても『世の中すべて円満に』と、全然違う。改憲は単なる手段だ。目的は国家の安全と安寧と国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。狂騒、狂乱のなかで決めてほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見てください、という世論の上に憲法改正は成し遂げるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。 (朝日新聞7月31日)』
・・・という話をしたとのこと。
そこから、このヒトラー&民主主義の話になったようだ。
『麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細]
麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムでナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。
僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。
私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。
この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。
しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。
ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。
靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。
何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。
僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
(朝日新聞7月31日)』