秘密法が、衆院で強行採決。野党の対応が割れる中、逆風を暴走突破狙った与党
2013年 11月 27日
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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
昨日26日、案の定、衆院の国家安全保障特別委員会で、秘密保護法案が強行採決されることに。(@@)
その後、与党が緊急上程し、夜8時過ぎに、衆院本会議で、自公みの賛成多数により可決され、参院に送られることになった。(-"-)
委員会&本会議の採決では、自公みが法案に賛成。維新は採決を退席。民生共社は反対をした。
ただし、本会議では、自民党の村上誠一郎氏、みんなの党の江田憲司氏が退席し、採決を棄権。みんなの井出庸生、林宙紀両氏が反対した。(井出氏は委員会でも反対。)
ちなみに、村上氏は、体調不良を理由に退席したということになっている(報じられている)のだが。
同氏は、党の総務会も中途退席していて。新聞の取材に「基本的人権の根幹に関わるので熟議が必要だ」「財政、外交、エネルギー政策など先にやるべきことがあるのに、なぜ安倍晋三首相の趣味をやるのか」と同法案に疑問を呈し、造反する可能性をほのめかしていた。
<関連記事・『秘密法は「安倍の趣味」と自民・村上』>
また元NHK記者の井出氏は、「取材活動を萎縮させる」ことを懸念。渡辺代表から「党議に反するのであれば処分する」と言われたものの、「みずからの主張を封殺することの方が 、政治家として死を意味する」と考え、反対の意思を貫いたという。(ノ_-。)
mewは、勇気と覚悟を持って、反対、棄権をした良識、良心のある議員たちに、敬意を表したいと思う。(**)
* * * * *
与党側は、26日の午前中に、特別委員会で安倍首相らが出席して、質疑を行なうことを委員長職権で決定。前日には、採決に関しては未定としていたものの、最初から今回で質疑を打ち切って、強行採決を行なうことを決めていた様子。^^;
維新は、与党側との折衝の中で、28日なら採決に応じると伝えていたのだが。与党側は、先週、一度、維新に譲って採決を見送っていることもあり、これ以上、譲歩を重ねたり、衆院通過を遅らせたりすることはできないと判断したようだ。
ただ、安倍首相らは、できれば、維新にも賛成して欲しいという思いが強かったようで。維新の山田宏氏が、同党が強く要請している第三者機関の設置に関して繰り返し質問した際には、安倍首相は「設置すべく、努力をしてまいります」「わたしはですね、『設置すべきだ』というふうに考えております」と答弁し、何とか維新に協力を促そうとする感じが見え見えだったのだけど。
<この安倍首相の発言をきいて、それまで神妙な顔をして後方に座っていた森担当大臣が、一瞬、嬉しそうに&安堵したかのように、ニコッと微笑んだのが、妙に印象に残ったです。(・・);>
維新の(安倍派の?)議員の間では、首相が踏み込んだ発言を行なったことを評価して、採決に応じるべきではないかという声も出たものの、造反防止の意図もあって、全員で採決に棄権することになったという。(~_~;)
* * * * *
この午前中の審議は、NHKの中継がはいっていたのだが。(残念ながら、mewはリアルタイムでは見られず。)
与党側は、質疑終了後、安倍首相を強行採決に巻き込んで、強権的なイメージを与えないようにと配慮して、先に首相を退席させることに。そしてNHKの中継が終わった直後、自民党の委員が急に立ち上がって、採決の動議を提案したという。
同時に、野党議員が委員長席に詰め寄り、周辺からも怒号が飛び交う中、額賀委員長が採決を宣言し、自公みの委員が賛成のため起立。それを見て、額賀委員長が「起立多数で可決しました!」と叫び、毎度お馴染みの強行採決プレイ(劇)が終了したのであった。(-"-)
菅官房長官は「少なくともみんなの党が賛成し、維新も修正については賛成した。強行採決ではない」と主張していたとか。^^;
彼らは、こう言いたいがために、みんなと維新を取り込む策に出たのだけど。誰が見ても、強行採決でしょ~。(@@)
民主党の海江田代表が本会議終了後に、「11月26日は巨大与党の暴走件が始まった日だ。安倍内閣の衣の下からよろいが見えた」と語っていたのだけど。mewも、同感だ。
安倍前政権の時は、実質6~7ヶ月しかなかった国会開催期間の間に、17回も強行採決が行なわれたわけで。これから、何回、このようなシーンを見ることになるのかと思うと、ぞ~っとしてしまうです。(ーー)
* * * * *
自民党は、すぐに緊急上程して、午後1時から本会議を開催したかったようなのだが。野党が抵抗したため、議運委は最終的に多数決で開催を決定。夜7時前になってようやく、本会議がスタートしたという。
『「立法府の敗北だ」「恥を知れ」。特定秘密保護法案が採決された26日午後の衆院本会議。修正に加わった日本維新の会議員が退席し、反対する野党や傍聴席から抗議の声が上がる中、採決に持ち込まれた。
午後6時45分、議場に伊吹文明議長が入場し、開会を宣言。本会議は当初午後1時から予定されていたが、開始が大幅にずれ込んだ。
冒頭、同法案に先立って別の法案について審議があり、特定秘密保護案について野党議員が「国民が納得しておらず、立法府の敗北」「民主主義の終わりの始まりだ」などと抗議した。同7時25分ごろ、法案が緊急上程されると、維新議員はそろって退場。討論に立った野党議員からは「パブリックコメントで寄せられた意見の8割が反対」「情報は主権者国民のものだ」などの批判が相次いだ。
その後採決に移り、「反対」との声が上がる中、与党議員らが起立し、賛成多数であっさり可決された。議場は拍手に包まれ、安倍晋三首相は一礼して退場。一般傍聴席にいた男性が「恥を知れ」と怒鳴り声を上げ、警備員に取り押さえられる場面もあった。(毎日新聞13年11月26日)』
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実のところ、mewは、どうせ衆院通過するなら、特別委員会で派手に強行採決を行なって欲しいと望んでいるところがあったのだ。(・・)
何故って、もしおぞましい強行採決の場面が、TVのニュース映像で繰り返し流れれば、一般国民も、安倍政権の強権ぶりに少しは気づくのではないかな~と期待する部分があったからだ。^^;
夕方5時のニュースを見た時には、TBS以外は、この強行採決のニュースをTOPで扱っていなかったので、唖然とさせられちゃったのだけど。(゚Д゚)
夜のニュース番組では、トップ・ニュースとして扱い、強行採決への抗議のために国会周辺に集まった人たちの様子や日本ペンクラブの抗議会見(*1)の映像なども映して、秘密保護法案や拙速な審議の問題性も報じてくれたところも多かった様子。
これを機に、少しでもこの法案に反対したり、慎重審議を求めたりするような世論が拡大できればいいな~と願うばかりなのだけど・・・。
* * * * *
でも、政府与党は、今日からすぐに参院の特別委員会で審議にはいって、実質6日間で審議を終え、来月5~6日に参院でも法案を可決させる予定。
菅官房長官も自民党幹部も、今国会を延期しないことを明言しており、もし野党が抵抗しても、数の力で押し切るつもりでいるという。(-"-)
自公は、7月の参院選で過半数を確保。さらに、みんなの党の18人も加わることが、彼らを心強くしている様子。(維新も9人いる。)
安倍自民党が、かなり批判を受けることも覚悟して、衆院で強行採決を行なったことを考えると、このまま一気に、参院も突破する決意をしているのではないかと思われる。(・・)
『「マスコミがいい法案だとほめてくれたり、世論も変わるなら会期延長もあるが、そういうことはないだろう」。公明党幹部は、この日の衆院通過にこだわった理由についてそう語った。「悪法」批判を受ける同法案を手早く処理し、反発を封じたいとの本音が透けて見えた。(毎日新聞13年11月27日)』
つまり安倍首相&政府与党としては、秘密保護法案への逆風は、短期間で通り抜けてしまえば、大きなマイナスにはならないと。
そして、国民の支持の源になっているアベノミクスに関わる経済・財政政策&予算編成に力を入れると共に、安倍首相が今、最も重視している中国包囲網形成のための外交政策にエネルギーを注ぐ道を選んだのである。(-"-)
『「国会を閉じたら、税制や予算編成に入る。安倍内閣の一番大事な経済再生を果たさなければ元も子もない」。自民党の脇雅史参院幹事長は26日の記者会見でこう語り、別の政策課題を列挙してみせた。(時事通信13年11月26日)』
『26日の衆院通過をずらせば12月6日までの会期の延長は避けられない。しかし政府・与党は、同日の政調全体会議で平成26年度予算編成の基本方針原案を審議し、12月12日に26年度税制改正大綱、同24日に概算要求基準を決定する日程をそれぞれ組んでいる。同13~15日には、首相が12月の行事で最も重視する東南アジア諸国連合(ASEAN)との特別首脳会議が東京で開かれる。(産経新聞13年11月26日)』
* * * * *
与党から見れば、ただでさえ、与野党の議席数が(プロ野球で言うと)「一強五弱」状態になっている上、みんな、維新の切り崩しに成功し、野党がバラバラに活動していることも、国会をナメる大きな要素になっているのだろう。(-_-;)
渡辺みんなの党は、もう自民党の補完勢力として活動して行く方針を決めたようなので、勝手にすれば~という感じなのだけど。^^;
<mew&周辺は「そのうち自民党と連立して、渡辺くんが閣僚入りする(安倍前政権と同じく、また行革担当大臣にカムバックするとか)話が、出ていたりするのかも~」と邪推してたりして。^^;>
維新の会も、幹部クラスの太陽族は、安倍首相と国防に関する考え方は一致しており、安倍政権をアシストをして行きたいと考えている人たちが多いわけで。
昨日は、党内で修正案に反対している議員の造反を防ぐために、止むなく採決を棄権したものの、安倍陣営は、いざという時には、彼らが協力してくれると信じているのである。^^;
<維新は28日に採決するなら、党内をまとめて、法案に賛成すると自民党側に伝えていたと言うしね~。(-"-)>
『みんなの党の賛同が得られていたのも大きい。維新は最終的には欠席したが、官邸側は維新とみんなに対し政権への「接近争い」を促すことで、野党を総崩れさせることを学んだ。菅氏-松井一郎維新幹事長(大阪府知事)のパイプも引き続き健在だ。
維新側も安倍政権を敵に回すことは考えていない。採決での欠席は、修正合意に反発する議員に配慮した側面が強い。石原慎太郎共同代表も水面下で藤井孝男国会議員団総務会長に「法案は内容的には良い。賛成したらどうなんだ」と促していた。松井氏は26日、府庁で記者団に「与党には与党の事情があるんでしょう」と理解を示し欠席戦術についてもこう言い切った。
「反対ではないという意思表示だ」(産経新聞13年11月26日)』
* * * * *
昨日は、安倍&平沼氏が率いる超保守議連(自民、維新が中心)「創生日本」の会合が行なわれ、たのだが。何と安倍首相本人も出席し、秘密保護法案の意義を強調していたという。<重要法案の採決でバタバタしている最中に、余裕がおありになるとのこと。^^;>
『「日本版NSCを作った。米国などNSCを持つ世界の国々と情報交換することが求められている。それには秘密保全が前提だ」
安倍晋三首相は26日夕、国会内で開かれた保守系議員グループの会合で、NSC設置法案成立の見通しに触れた上でこう述べ、特定秘密保護法案とのセット成立の意義を強調した。(毎日新聞13年11月26日)』
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民主党は、今回、党一丸となって、政府与党案に反対したのだけど。<50以上の修正事項を織り込んだ対案を提示。>
ただ、党内では、秘密保護法案に対する考え方には温度差が大きかったし。それが、徐々にアチコチにあらわれて来ているようにも思えた。^^;
mewは、昨日の強行採決に対する野党の抗議にも、迫力が不足しているような感じを受けていたのだけど。(・・)
その最大の理由は、額賀委員長のところに詰め寄ったのが、民主党の長島昭久氏や渡辺周氏らのような国防族、保守タカ派っ子の議員だったからではないかと思う。(-"-)<与党も、そのことをアタマに置いて、額賀氏を委員長に起用したのかも。^^;>
まあ、mewとて、委員長に掴みかかって羽交い絞めにしたり、机の上に乗ったりするなどの暴力的な行為を行なうことは、好ましくないとは思っているのだけど。
でも、何とかこの強行採決を阻止しようとする気概や意欲は見せて欲しかったのだ。(**)
しかし、何分にも、額賀氏は、防衛庁長官を2度も務め、国防系の団体や会合でも活躍していた国防族の大長老。それゆえ、国防族&保守タカ派っ子の民主党の長島昭久氏や渡辺周氏らは、額賀氏に対して激しい(粗暴な?)言動を行ないにくいとこがあって。
それゆえ、長島くんたちは、額賀氏と一定の距離を保って、机に手をかける(or軽く叩く)ぐらいで、同氏には一切、手を触れることもなく。「採決はダメですよ~」「おかしいでしょ~」みたいな感じで、(尊敬の念も込めての)お願い目線&口調で、実に礼儀正しい、形ばかりの抗議をしたに過ぎず。
それで、mew的には、チョット拍子抜けした&ガッカリさせられた部分があったのだった。_(。。)_
* * * * *
そもそも長島氏や渡辺周氏らは、自民党も含めた政界全体の中でも最右翼だと言われている議員であるだけに、彼らが最大野党・民主党の代表として、この特別委員会で安倍自民党と対峙していること自体、何だかな~と思ってしまうとこがあるし。
<長島氏らは法理論的に、秘密保護法案の問題を指摘しているものの、基本的にはNSC創設&秘密保全を含め国防強化には賛成の立場なんだしね。それは後でアップする記事を見ると、よ~くわかる。^^;>
これから国防関連の政策や法案(予算含む)の審議が多くなることを考えると、平和志向の野党が一丸となって、政府与党と正面から対峙したり、識者や諸団体と力を合わせて、国民世論を喚起したりして行けるような体制作りに努めて行かないと、安倍自民党&保守系のペースでコトが運ばれてしまうのではないかな~と、不安が募っている。(ーー)
<ついでに言えば、mewは、民主党の国対委員長を、安倍首相と同類の超保守派の松原仁氏がやっているようじゃ、今後も安倍自民党ペースの国会運営になるのではないかな~と憂慮しているです。(-_-;)>
* * * * *
それもあって、mewは、どうせならこの秘密保護法案を契機に、野党再編が加速するといいな~とも願っていたのだけど。
<NSC創設&秘密保護法案は、集団的自衛権の行使容認や、ひいては憲法9条改正にもつながるものなので、同じ志の人が集まった方が、国民もわかりやすくていいと思うし。(・・)>
昨日、みんなの党の江田憲司氏が採決に棄権&2名が反対したことは、野党再編の大きな引き金になるのでないかと思うところがある。
実際、江田氏は既に維新、民主党の議員と勉強会を立ち上げているだけに、もし年内に離党することになれば、他党の議員にも、影響を及ぼす可能性が大きいだろう。(**)
* * * * *
そして、何と長島氏らも、昨夜、TV番組で、離党&新党結成への意欲を示していたとのこと。(・o・)
秘密保護法案の強行採決に反対した後で、
mewとしては、とっとと実行に移して欲しいものだ。<前原くんたちも誘ってくれるといいんだけどな~。(**)>
『民主党の長島昭久、日本維新の会の山田宏、みんなの党の青柳陽一郎の衆院議員3氏が26日夜、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、将来の野党再編について議論を交わした。
民主、維新の会、みんなの3党などの有志による外交・安全保障に関する議員連盟を22日に設立した長島氏は、「野党がバラバラでは仕方がない。3党が中心になって外交・安全保障政策の軸を作っていく必要がある。集団的自衛権(行使容認)など安倍首相が本来やりたいと思っていて滞っている政策は、我々がけん引するぐらいの方向性を示したい」と述べ、3党の連携強化を訴えた。山田、青柳両氏も同調した。
野党結集による新党結成については、長島氏が「ある瞬間になったら(離党を)考えないといけない」、山田氏も「次の新党は離党して作るというパターンしかない」と覚悟を示した。(読売新聞13年11月26日)』
<今月22日に、長島氏が会長となって、結成した外交・安保に関する勉強会には、民主党の細野豪志氏や、みんなの江田氏も参加していたようなので、江田氏と長島氏らが一緒に動く可能性も出て来たです。(・・)>
* * * * *
何だか後半は、グダグダと書いてしまったけど。<それだけ、ストレスが溜まっているのよね。^^;>
国会では、野党はほとんど機能していないに等しいし。正直を言うと、今でも国民の大部分は、この秘密保護法案や安倍政権の危険性に気づいているとは思えないところがあるだけに、どうすれば、取戻しがつかないようなアブナイ状況に陥る前に、安倍政権+αの暴走を阻止することができるのか、思案に暮れているmewなのだった。_(。。)_
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浅田ペン会長、怒りを込めて抗議 秘密保護法案で声明発表-
共同通信(2013年11月26日17時38分)
日本ペンクラブの浅田次郎会長は26日、東京都内で記者会見し、特定秘密保護法案について「深い失望を覚えるとともに、大いなる怒りを込めて抗議する」との声明を発表した。
声明は、参議院で今後、法案の不当性が明らかにされ、廃案とされることを求めている。
浅田会長は会見で「私たちの社会を危うくする、最も許し難い法案。自由に表現できなくなることは文化の崩壊だ」と厳しく批判した。
同席した理事で作家の下重暁子さんは「はっきりものを言わなくなる自主規制が怖い。それが法案の狙いの一つでもあると思う」と発言した。