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辺野古をケネディの贈り物に?仲井真包囲網、強める安倍官邸+沖縄教委にも圧力

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 この記事では、沖縄の辺野古移設&竹富町の教科書問題の話を・・・。

 安倍首相&自民党が、いよいよ沖縄の仲井真知事に辺野古の埋め立て許可を出させるために(=仲井真包囲網を築き、圧力をかけるために)、本格的に動き始めた。(@@)

 これは『自衛隊が海外でスパイ&国民の情報収集~暗黒社会+沖縄県連も転向but抵抗続く』の続報になるのだが・・・。

 安倍自民党は、「県外移設」の方針を決めて活動していた(それを公約に掲げて選挙を戦っていた)同党の沖縄県連に、「辺野古移設容認」に方針を転換するように、強引に「転向」を迫り、仲井真知事の外堀を埋めることに成功。(-_-;)

 昨日、安倍首相自らが、沖縄県連の翁長会長と官邸で会談を行ない、仲井真知事の説得や名護市長選候補の一本化に関して、協議したという。^^;

『安倍晋三首相は29日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設を容認した自民党沖縄県連の翁長政俊会長と官邸で会談し「原点は普天間の危険性除去だから最優先されるべきだ。沖縄県民も理解してくれるだろう」と表明した。

 翁長氏が記者団に明らかにした。翁長氏は自民党の石破茂幹事長、菅義偉官房長官ともそれぞれ会談した。安倍政権は沖縄県を地盤とする国会議員や県連の翻意を受け、辺野古移設に必要な埋め立て申請を承認するよう仲井真弘多知事へ働き掛けを強める構えだ。(共同通信13年11月29日)』

『安倍晋三首相は29日、自民党沖縄県連の翁長政俊会長と官邸で会談し、保守系が分裂している同県名護市長選をめぐり、候補者一本化の作業を急ぐべきだとの意向を示した。県連は、出馬表明している同党の末松文信県議での一本化を目指しており、翁長氏は会談後、記者団に「首相も同じスタンスだ」と述べた。(産経新聞13年11月30日)』

『辺野古移設を巡っては仲井真弘多知事が政府の埋め立て申請を承認するかどうかの判断を迫られている。名護市長選で容認派が敗北すれば、仲井真氏の承認のハードルが高まることから、菅義偉官房長官は29日の記者会見で、埋め立て申請について「できる限り早く判断をいただきたい」と語った。(毎日新聞13年11月29日)』

* * * * *

 そして、安倍官邸は、ケネディ米大使の協力も得て、仲井真知事の説得(追い込み?)を行なおうとしているようなのだ。(-"-)

 今週、仲井真知事のところに、ケネディ大使から意見交換を求める招待状が届いたとのこと。

『県幹部によると、今週、ケネディ氏から知事に意見交換を求める招待状が届き、知事も快諾した。沖縄に全国の米軍専用施設の74%が集中し、騒音問題などが起きている実情を訴えるほか、歴史や独自の文化についても説明する予定だ。
 ケネディ氏は22日の読売新聞との単独会見で、日米間の懸案となっている同飛行場移設問題について、「名護市辺野古が移設先として最善であると合意しており、近い将来、実質的な進展があると期待している」と言及。年内にも辺野古の埋め立て承認の可否を判断する仲井真知事との会談が注目される。(読売新聞13年11月27日)』

 菅官房長官は、その前日の28日にケネディ大使と会談を行ない、その後の会見で、このように述べていたという。^^;
『菅氏は会談後の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題でもケネディ氏と意見交換したと説明。自民党沖縄県連が同県名護市辺野古への移設に方針転換した点について「ケネディ氏は大変歓迎していた」と語った。(産経新聞13年11月29日)』

<翌日の会談の際に「仲井真氏が埋め立て許可を早く出すように、うまく促してね」とお願いしたかな?(・・)>

* * * * *

 仲井真氏は、29日午後、大使公邸を訪問し、ケネディ氏と初会談を行なうことに。

『沖縄県の仲井真知事は29日午後、アメリカのキャロライン・ケネディ駐日大使と初めて会談した。約30分間の会談で、仲井真知事はケネディ大使にこう訴えた。
 沖縄県・仲井真弘多知事:「沖縄は、過重な米軍基地の負担を背負っている。日米両政府は、沖縄の基地負担軽減に強力に取り組むべきだ。大使におかれては、時期をみてぜひ沖縄を訪問され、県民の声を聞いて頂きたい」
 これに対し、ケネディ大使は「大使として問題の解決が前進するよう努力したい」と述べたうえで、「沖縄に行き、県民の声をお聞きしたい」と沖縄訪問に意欲を示した。(ANN13年11月29日)』

 尚、『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に関しては、仲井真氏は「全く話していない」と記者団に説明した。(共同通信13年11月29日)』

<まあ、今回は初顔合わせゆえ、あえて「辺野古」の話はしなかったのかも。ただ米側にしてみれば、「辺野古移設」=「基地負担削減」なので、それも込みで協力を確認した可能性はあるし。仮に辺野古の話が出たとしても、オモテでは言わないよね。^^;>

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 これは、『米との約束違反を恐れる安倍自民~辺野古移設で県連の説得も、市長選一本化も不調』という記事に書いたのだけど。

 安倍首相は、今年2月にオバマ大統領と会談を行なった際に、辺野古移設計画を具体的に実行に移すことをお約束して来たのだが・・・。
 mewがきいた話では、1年後(つまり来年の2月末)には、工事着工のメドをつけると話したということだったのだけど。TBSによれば「年内に埋め立て許可を得る」と約束していたとのこと。

 ところが、なかなか安倍官邸が思うように計画が進まないため、ケネディ大使が来日した際にも、『「本当なら、ケネディ大使が着任する頃に知事から埋め立て許可を得るメドをつけたかったのだが」(首相官邸関係者)』とぼやいていたという。(@@)(TBS13年11月18日)

 何でこんな「ぼやき」が出るのかな~と思っていたら、何と日刊ゲンダイによると、安倍首相は、辺野古の埋め立て許可をケネディ大使へのクリスマス・プレゼントにしようと考えているようなのである。(@@)

<MY愛読紙ながらも、とりあえず夕刊紙ネタゆえ、話半分で読んで欲しいのだけど。でも、20日に開かれた秘密保護法案に反対するジャーナリストの会合では、鳥越俊太郎氏が「世の中で最もリベラルな新聞」だと紹介していたとか。"^_^"(競馬欄も秀逸なのよね。)> 

* * * * *

『ケネディに「辺野古」をXマスプレゼント…便乗人気狙う安倍の“シナリオ”

 これも馬車の効果なのか、キャロライン・ケネディ駐日大使が連日、メディアをにぎわしている。21日は横田基地を訪問、TVカメラが追いかけていたが、この人気を利用しようとしているのが安倍官邸だ。今年の12月24日前後、つまり、クリスマスにケネディに大きなプレゼントを用意して、それを共同記者会見で発表するシナリオが進行中なのである。そのプレゼントとはズバリ、沖縄県の辺野古。普天間代替基地の提供だ。

 1996年4月、当時の橋本首相とモンデール駐日大使が共同記者会見を開いて、米普天間基地の返還を発表した。それから17年。再び、首相と駐日大使が会見して、その実現を発表する。しかも、今の大使は人気者のケネディ。間違いなく、懸案を片付けた安倍政権の支持率アップにつながる――安倍首相が描いているのは、こんな虫のいいシナリオだ。

 普天間基地の代替地になるのは、もちろん、辺野古の埋め立て地。県外移設を求めてきた沖縄県の仲井真知事が承認するとは思えないが、水面下で菅官房長官が動いている。オスプレイの訓練を県外に移したり、沖縄振興に巨額の予算をつけることなどをエサに揺さぶっている。

「安倍官邸がシャカリキなのは、年内に決着をつけないと、来年1月には名護市長選があって、2人が乱立しそうな辺野古移設推進派が、現職で反対派の稲嶺市長に負けそうだからです。そこで、来年度予算をエサにして、年内決着を目指している。来年度予算の閣議決定はちょうどクリスマス直前。仲井真知事が了解すれば、ちょうどクリスマスに辺野古移設を発表できるというわけです」(沖縄関係者)

 その振興策の目玉になっているのが、カジノだ。東京お台場や長崎、宮崎など、複数の自治体がカジノ建設に色気を見せているが、その中に沖縄県も入っている。そこで、いち早く、沖縄県に設置を認める。それが安倍の考えているエサだ。

「場所は浦添市のキャンプ・キンザーでしょう。普天間基地の跡地にカジノ設置構想がありますが、基地移設には10年かかる。沖縄県はその間、待っていられないので、すぐに設置できる場所が欲しいのです。キャンプ・キンザーは在日米軍が使っていますが、米国が嘉手納以南の6基地を統合し、余った土地を返還することで合意したため、来年4月に一部が返ってくる。沖縄県議会は12月21日が会期末。仲井真知事は、政府が年末に閣議決定する沖縄関連予算やカジノ設置の約束、オスプレイの県外訓練の実現性などを精査した上で、辺野古の埋め立てを許可するとみています」(ジャーナリスト・歳川隆雄氏)

 札束で沖縄県知事を黙らせるのか。それよりも何よりも辺野古を踏み台に人気取りとは、恐れ入った政権だ。 (日刊ゲンダイ13年11月22日)』

<まあ、これはケネディ氏へのプレゼントというより、オバマ大統領や安倍首相を支援してくれる米国防族へのプレゼントなのではないかと思うけど。^^;
 ただ、ケネディ氏と並んで記者会見なんていうのは、いかにも安倍首相が好みそうなことかも。(~_~;)>
 
* * * * *

 mewは、できればケネディ大使に、自分の目で沖縄の現状や辺野古の海を見てもらって、辺野古移設を強行することが妥当なのか否か、考えて欲しいな~と思っていたのだけど。
 これまでの報道を見る限り、ケネディ大使は、辺野古移設は既定路線だととらえており、その実現に協力する意向を示している様子。(-"-)
  
 天木直人氏も先週、「安倍政権は普天間基地の辺野古移転の決着を急いでいる。ケネディ大使の歓迎ムードを利用して一気に進めるつもりだ」と書いていたのだが。
 安倍首相は、辺野古移設を含め、ケネディ人気を利用する形で、様々な国防政策を進めて行きそうな感じがしているです。(ーー)

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 上の記事にも書かれているように、仲井真氏が埋め立て許可の決断を下す環境を整えるためには、来月初めにも名護市長選の候補を末松文信氏(自民党県議)に一本化できるかどうかということが大きな要素になるのだけど。
<仲井真知事は末松氏を支持する意向を表明。政府も当初から末松氏の擁立を望んでいるです。>

 安倍官邸は、早速、28日に加藤官房副長官を沖縄に送り、もうひとりの保守系・移設推進派の候補である島袋吉彦氏と会談。出馬断念をするように説得を行なったようだ。

『沖縄の普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐって新たな動きです。来年1月の名護市長選挙で、保守系の一本化を図るため総理官邸の高官が出馬を表明している前の名護市長と極秘に会談したことが明らかになりました。

 28日午前、羽田空港に現れたのは加藤官房副長官。来年1月の名護市長選挙に出馬を表明していて、沖縄から急きょ上京した島袋前名護市長と空港の中で会談しました。
 政府関係者によると会談は総理官邸側からもちかけたもので、保守系から島袋氏を含む2人が出馬を表明し、このままだと分裂選挙となる名護市長選挙で保守系を一本化するため加藤副長官が説得したもようです。

 「(名護市長選で)一本化ならないよりしたほうが良いんだろうというふうに思います。総理官邸は党本部・石破幹事長と連携しながら、しっかり対応していきたい」(菅 義偉官房長官)

 これまで名護市長選の一本化は、自民党の石破幹事長に任せるとしてきた官邸側が、直接、説得に乗り出した背景。普天間基地の移設で沖縄県の仲井真知事から年内に埋め立ての許可を得るため条件整備を急ぐ必要があるからです。

 しかし、関係者によると島袋前市長は28日の説得にも出馬をやめるつもりはないと、難色を示したということです。

 「知事が年内に許可する、という感触が得られない中で、官邸は焦り始めている」(政府関係者)

 仲井真知事が埋め立ての許可について判断するのは、来月下旬以降になるとみられ、政府・自民党はさらに地元への働きかけを強める姿勢です。(JNN13年11月28日)

* * * * *

 本当であれば、仲井真知事は、政府が3月に提出した辺野古の海の埋め立て申請に対して、提出された書類を精査し、名護市の意見も参考にした上で、許可するか否かを決めなければならないはずなのだけど。
 どの報道記事にも、安倍内閣や自民党が、知事や地元への「働きかけを強める」と記されているのが恐ろしいところ。<アメムチ作戦に負けるな~!(・・)>

 仲井真知事には、何とか沖縄県民や名護市民の意思を最も尊重して、知事として禍根を残すことのないような判断をして欲しいと切に願っているmewなのだった。(**)

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

 そして、これは『秘密法も強行採決か?~「力」で国会も国民も、沖縄も踏みならして行く安倍自民』の続報になるのだが・・・。

 安倍内閣は、沖縄県の竹富町が、超保守色の強い育鵬社(「つくる会」系)が出版した公民教科書の使用を拒んでいる件で、さらに上からの圧力を強めている。(-"-)

 28日には、文科省の政務官が、沖縄県の教育委員会の教育長を同省に呼び、竹富町へ是正要求するよう重ねて指示したという。^^;

『八重山教科書問題で、文部科学省の上野通子政務官は28日、県教育委員会の諸見里明教育長を同省に呼び、竹富町へ是正要求するよう重ねて指示した。諸見里教育長は「県教育委員会はまだ結論に至っていない。委員会の立場を理解してほしい」と述べるにとどめた。
 上野政務官は「いまだに是正要求していないのは大変遺憾だ。仮に是正要求しないなら県教委は地方自治法に反する」と述べ、早急に是正要求するよう求めた。

 面談終了後、諸見里教育長は21日に県教委が出した中間報告で「竹富町では教科書が給付されており、混乱していない」などの理由を説明した。上野政務官は速やかに結論を出すよう求めたという。諸見里教育長は「文科省の指示を持ち帰り、県教委で再協議する」と述べた。結論を出す時期については「県議会などの日程もあり、年内は難しい」との認識を示した。(琉球新報13年11月28日)』

<この上野通子氏は、参院1期。教育再生機構の月刊誌に、あの維新の中山恭子氏と『「慰安婦」「南京」「拉致」の教科書記述の正常化を』なんて対談に登場していることや、神道政治連盟に属しているところから見て、安倍首相や下村文科大臣と同じ超保守派の仲間だと思われる。>

 今回の措置は下村文科大臣の意向によって行なわれたものなのだが。前回も書いたように、教科書の使用に関して、安倍内閣の一員である政務官がわざわざ教育委員会に指導を行なうのは異例なこと。

 沖縄県の教育委員会は、竹富町に育鵬社の教科書を強制することは避けたいと考え、何とかここまで安倍内閣の強圧的な指示をかわして来たのだけど。
 辺野古移設と同様、安倍ブルドーザーに踏みならされることがないようにと、祈るばかりのmewなのだった。(@@)
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by mew-run7 | 2013-11-30 06:44 | (再び)安倍政権について | Comments(0)

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