2013年 12月 04日
映画人も反対する秘密法、強行成立の暴走阻止を+対中方針で、日米の足並みそろわず
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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
今国会の会期末(6日)が近づく中、秘密保護法案の強行成立に反対する声が強まっている。(**)
与党の修正協議に応じた維新、みんなも、参院では、他の野党と共に「慎重審議」を要求。
また、後述するように、国内の映画人や学者をはじめ、様々な人たちや団体が抗議の声を上げている上、国連の人権高等弁務官や国際人権団体までが同法案の成立に懸念を表明することに。
mewは「ここまで国内外から反対をされても尚、法案を強行成立をさせようと考えるヤツの気が知れない」と思ってしまうところがあるのだけど。^^;
ところが、自公与党は、昨日3日、参院の特別委員会で、野党の反対を押し切り、4日に地方公聴会を行なうことを多数決で強行決定したとのこと。(゚Д゚)
菅官房長官が自民国対と会期延長しないことを確認。自民党の石破茂幹事長も3日の記者会見で(どのツラ下げてか?)「会期内に仕上げる方針に何ら変更はない」と語ったという。^^;
政府与党は、形式的に公聴会を行なった後、4~5日中にできるだけ審議時間を稼いで、5日に委員会での(強行)採決、6日には本会議での(強行)議決を行なう予定でいる。(-"-)
『自民、公明両党は3日、参院国家安全保障特別委員会で特定秘密保護法案を採決する前提として、4日に安倍晋三首相出席の審議と地方公聴会を開く日程を与党だけで決めた。中川雅治委員長(自民)が特別委理事会で4日午前の首相出席審議を職権で決め、4日午後のさいたま市での地方公聴会開催も採決を強行し、与党単独で決めた。野党は反発を強めている。
与党側が強引に日程を決めたのは、同法案を6日までの今国会会期内に参院本会議で可決・成立させる方針のもと、5日の委員会で採決する環境を整えるためだ。4日午後には党首討論も予定されるが、その合間に法案採決の前提となる日程を「消化」する狙いだ。
野党の参院国会対策委員長らは3日夜、法案修正で与党側と合意した日本維新の会とみんなの党も加わって緊急の記者会見を開催。「怒りを通り越して、むなしさとあきれかえる気持ちでいっぱいだ」(民主党の榛葉賀津也・参院国対委員長)などと、与党の対応を批判した。野党側は4日の審議や地方公聴会には出席する方向だが、政府・与党による採決に向けた「アリバイづくり」にはさせないとして、5日以降の採決には抵抗する。(毎日新聞13年12月3日)』
* * * * *
3日には、高畑勲監督、降旗康男監督、山田洋次監督ら5氏が呼びかけ人となり、「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が発足。何と4日間で吉永小百合さん、大竹しのぶさんなどの有名女優も含め264人が賛同し、法案の内容や拙速な国会審議を批判する声明を発表したという。
<各人のメッセージは*1に>
『賛同したのは大林宣彦監督、宮崎駿監督、是枝裕和監督、井筒和幸監督、俳優の吉永小百合さん、大竹しのぶさん、脚本家の山田太一さん、ジェームス三木さんら。撮影監督や映画館主、評論家らのほか、映画ファン約60人も加わった。
声明は「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」とした上で、「『知る権利』を奪い、『表現の自由』を脅かすことになりかねないこの法案は、とても容認することはできません」と反対を表明している。
呼びかけ人や賛同者の一部のメッセージも公表。高畑監督は「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません」、降旗監督は「戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」と記した。原田眞人監督は「公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます」と書いた。
■日本映画監督協会なども声明
日本映画監督協会など各分野の著作者でつくる5団体は3日、特定秘密保護法案の廃案を求め、共同で緊急声明を出した。
声明を出したのは同協会と日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟。声明は「私たち著作者は、かつて国家による言論弾圧により、尊い仲間の生命を失った歴史を決して忘れることはできません」などとして、廃案を求めている。(朝日新聞13年12月3日)』
* * * * *
さらに、先週、『秘密法にノーベル賞学者らも反対声明&新たな問題+日米中の挑発合戦を危惧』という記事で紹介した、様々な分野の学者によって作られた「特定秘密保護法案に反対する学者の会」は、何とメンバーが2000人を超えたという。(・o・)
『専門領域を超えた学者有志でつくる「特定秘密保護法案に反対する学者の会」は3日、メンバーが2006人に達したと発表した。
同会は11月28日、益川敏英・名古屋大特別教授らノーベル賞受賞者を含む31人で結成。インターネットなどで呼びかけ、5日間で2千人を超えたという。
同日の会見で、小熊英二・慶応大教授(歴史社会学)は「政治家が非暴力のデモとテロを同一視する感覚なら、法律の運用に大変不安が残る」。劇作家の平田オリザ・大阪大教授は「表現の場が失われかねない危険な法案だ」と抗議した。(朝日新聞13年12月3日)』
* * * * *
国内では、この他にも日弁連をはじめ各地の弁護士や、様々な業界団体、市民団体などなどが、法案の廃止や慎重審議を求めて抗議声明を出したり、反対集会を開いたりして、何とか政府与党の暴挙を食い止めようとしている。(**)
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また、2日には、国連人権高等弁務官(国連人権機関TOP)がジュネーブでの会見で、秘密保護法案の人権上の問題を指摘し、国内外で懸念があるなかで、成立を急ぐべきではない」と政府や国会に慎重な審議を促したとのこと。(・・)
『国連の人権保護機関のトップ、ピレイ人権高等弁務官が2日、ジュネーブで記者会見し、安倍政権が進める特定秘密保護法案について「何が秘密を構成するのかなど、いくつかの懸念が十分明確になっていない」と指摘。「国内外で懸念があるなかで、成立を急ぐべきではない」と政府や国会に慎重な審議を促した。
ピレイ氏は同法案が「政府が不都合な情報を秘密として認定するものだ」としたうえで「日本国憲法や国際人権法で保障されている表現の自由や情報アクセス権への適切な保護措置」が必要だとの認識を示した。
同法案を巡っては、国連人権理事会が任命する人権に関する専門家も「秘密を特定する根拠が極めて広範囲であいまいだ」として深刻な懸念を示している。(朝日新聞13年12月2日)』
<ちなみに、ピレイ氏は2日の会見で、 シリア内戦におけるシリア政府最上層部が戦争犯罪に関与についても発表していたのだけど。日本の秘密保護法案は、シリア内戦と同じようなレベルで問題があると思われているかも知れないのよね。(~_~;)>
また、3日には、国際的な人権団体5つが合同で記者会見を開き、「法案は知る権利を脅かすもので国際的な人権基準ともほど遠く、全面的に見直すべきだ」と法案に反対する立場を表明した。(・・)
『会見ではまず、ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗日本代表が、秘密保護法制作成の国際的なガイドラインで、「国の秘密」と「知る権利」の両立を図るためにまとめられた「ツワネ原則」に触れ、「法案は、この原則からかけ離れていて、何が秘密に当たるのか明確ではなく、独立した審査機関が設けられていない」と指摘しました。
続いて、アムネスティ・インターナショナル日本の川上園子活動マネージャーが「このままでは、政府による人権侵害が起こってもそれが隠されてしまうおそれがあり、法案は全面的に見直すべきだ」と主張し、法案に反対する立場を表明しました。(NHK13年12月3日)』
* * * * *
これは『 「ツワネ原則」に反する秘密保護法案~これ以上、人権、政治の後進国になりたくない』などにも書いたのだけど・・・。
この秘密保護法案に関しては、外国人記者クラブも反対声明を出しているし。海外のメディアも疑問や批判を呈しているのだけど。
おそらく海外の民主主義の国々やその人々には、戦後、民主主義国家となってから70年近く立つ日本が、そして世界でも経済、文化、人権などの面で先進国となり国際社会をリードすべき立場にある日本が、何故、今、ここで、100年近く時計の針を戻すような前近代的、非民主主義的な、そして人権尊重精神に背くような法案を作ろうとしているのか理解不能ではないかと思うし。
mewは、このような法案を成立させるようでは、日本は民主主義&人権尊重の国家としてぐ~んと後退して、世界でも後進国になるのではないかと、ぞ~っとしてしまうところがあるし。
それを是とする政党や政治家に政権を与えることを恥じると共に、何で海外がアレコレ言う前に、日本の国民自身でこのような悪法の成立を阻止できないのかと、あまりの情けなさ、嘆かわしさに、泣きたいような気持ちになったりもしている。(ノ_-。)
* * * * *
先述した「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」の呼びかけ人となった&今、「かぐや姫の物語」が公開中の高幡勲監督が出していた嘆きのメッセージが、mewの心にズシンと突き刺さったです。_(。。)_
『「安倍晋三(首相)は、明るそうな顔して、私たち日本国民を、いったいどこへ連れていこうとしているのでしょうか。こんな政権を支えている連中にも怒りがこみ上げますが、安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません。暗澹(あんたん)たる思いです。やむをえず個々の問題ひとつずつに声を上げていくしかない。それを結集するしかない。みなさまとともに、最大の悪法『特定秘密保護法案』に絶対反対の意志を表明したいと思います」』
この映画人の会の呼びかけ文は、 「映画を愛する皆さんが反対の声を上げてくださるよう、心から呼びかけます」という一文から始まるそうなのだが。
果たして、一般国民が見そうなTVニュースは、この映画人の会の動きや呼びかけを、少しは報じてくれたのだろうか?(・・)
、
<正直なところ、ここまで言ってくれるなら、せめて、もう少し早く、大々的にアクションを起こして欲しかったと思ってしまうところもあったりして。これだけの著名な映画人が集まれば、政治に関心のない映画ファンも、もっと早く秘密保護法案の問題に気づいて、反対の意思を示すチャンスがあっただろうし。(-_-;)>
ただ、高幡氏も言うように、こんなアブナイ安倍政権を生み出してしまったのは、他ならぬ私たち日本国民であるのだから。私たち国民は、主権者としての責任を胸に、何とか自分たちの思いと力で、それこそできるなら国民総がかりで、この政権のアブナイ施策を(ひいては、この政権を?)止めなければならない立場にあるわけで。<ここで好き勝手にさせると、国民が完全にナメられそうだしね。(・・)>
会期末まで、たかが2日、されど2日で・・・最後まで、あきらめずに抵抗を続けていかなければと改めて強く思うmewなのだった。(@@)
<ちなみに今日4日には、安倍政権が始まって初の党首討論が行なわれるとか。野党側からは、民主党の海江田代表、維新の石原代表、みんなの渡辺代表が相手をするようなのだけど。もともと保守タカ派で修正合意もしている維新、みんなの代表にはほとんど期待できず。(何か石原氏や渡辺氏は、改憲や安保軍事、国会改革、経済などの別の話をしそうな感じが。^^;)
何とか海江田代表に、秘密保護法案の問題に関してしっかりと安倍首相に迫ってもらって、少しでも国民世論を喚起して欲しいものだ。(・・)(この法案に関しては、共産党の志位代表を質問者にした方が効果的だったんじゃないかな~。^^;)>
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話は変わって、『安倍に苦難が続く~甘利が入院+石破発言で逆風+対中政策で日米にくい違い』に記した日米会談に関する続報を・・・。
昨日3日の夕方、安倍首相が来日中の米国のバイデン副大統領が、1時間20分ほど会談を行なったという。<最後の20分は2人きり(+通訳)で会談を行なったらしい。>
2人は会談後に、2人そろって記者会見を行ない、中国の防空識別圏に関して、深い懸念を表明。また「民間機の安全確保を脅かす行動は一切許容しないことで一致した」ことを強調した。(・・)
ただ、安倍内閣としては米国も一緒になって、中国側に防空識別圏の「撤回」を要求して欲しいと考えていたのだが。案の定(?)この会見では、2人とも「撤回」関しては全く言及しなかったとのこと。(>_<)
しかも、民間航空機への対応の違いにも一切触れず。^^;
さらに、バイデン氏は、日中間の衝突を防ぐために、日本に緊張緩和の求める努力を促したという。^^;
前記事でも書いたように、米国は、この防空識別圏の問題では、米国&米軍の飛行に大きな問題が生じない限りは、日本と一体となって中国と余計な争いをする気はないのである。(~_~;)
『首相は会談後の共同記者発表で、「中国の力による一方的な現状変更の試みを黙認せず、力強い日米同盟に基づき、引き続き緊密に連携して対応していくことを確認した」と強調した。
バイデン氏も「現状を力で変えようという試みを米国は深く懸念している。この行動は地域の緊張を高め、事故や誤算の危険性を高めている」と指摘。4日からの訪中で中国側に懸念を伝える考えを示した。(中略)
ただ、両氏は記者発表で、中国側に防空識別圏の撤回を求めることには言及しなかった。(読売新聞13年12月3日)』
また、バイデン氏は『東アジア地域の緊張緩和のために「日本と中国の危機管理の枠組みや対話が必要だ」と強調。首相と会談した内容を中国の習近平国家主席ら指導部に直接伝える考えを示した。歴史認識などで悪化したままの日韓関係にも触れ「密接に協力すべきだ」と改善を促した。(日経13年12月3日)』
* * * * *
安倍首相は、オバマ大統領との信頼関係がいまだに築けず。十分に意思の疎通ができていないところがある。
<まともに首脳会談を行なったのも、2月の1回だけ。国際会議の場では、いつもオバマ大統領に会談をパスされているのよね。(ただし、9月のG20の際は、当初はスされたものの、シリア問題に関して緊急会談を行なったけど。)^^;>
そこで安倍陣営は、バイデン副大統領をパイプ役にして、少しでも日米同盟関係の強化をはかろうと考えているのだが。今回も、うまく行かなかったようだ。(-_-)
産経新聞4日も『安倍政権とオバマ政権の「温度差」は、防空識別圏をめぐる対応でも表れた。官邸側がオバマ政権への疑心を完全に払拭するにはまだ時間を要しそうだ』と懸念を示している。
『官邸側は「バイデン氏を日米関係強化のパイプにしたい」(外交筋)と考えてきた。今回はバイデン氏と2人だけの会談時間を約20分確保し、日米同盟の強化を訴えた。(中略)
官邸側は、11月のケネディ駐日大使の着任を機に、オバマ氏直属の「バイデン-ケネディ」ラインで外交ルートの構築を目指すが、中国の防空識別圏問題でも日米間にズレが出た。
日本政府は、中国が要求する民間航空会社の飛行計画書提出を拒否する姿勢を示した。一方の米政府は軍事と民間は別として事実上容認。対中けん制で足並みを揃えられなかったことは想定外だった。
日本政府が期待を寄せるバイデン氏だが、会談後の共同記者発表で「誤算や過ちの可能性は高すぎる」と語り、「日中間の危機管理メカニズム」の構築と対話を促した。「米国は仲裁役」との立場で中国への気遣いもにじませた。
2日は「一切の措置の撤回を求める」と強気だった首相も、会談では「撤回」に言及しなかった。(産経新聞13年12月4日)』
『4日からの訪中を控えたバイデン氏には、刺激的な言葉は極力避けたいとの思いがあったとみられる。共同記者発表では、訪中時に、習近平国家主席ら中国指導部に対して「深い懸念」を伝える意向を示すのみだった。
「意図する衝突よりもひどい衝突は一つしかない。意図しない衝突だ」。バイデン氏は共同記者発表で「父がよく言っていた」と前置きしてこう指摘。日中の衝突を何としても避けたい米側の本音を吐露した。(時事通信13年12月3日)』
バイデン氏は、7月に安倍首相と会談を行なった際も、中韓との関係改善を強く促していたのだが。オバマ大統領の意向も受けて、今後もその方針を貫きそうな感じがある。(ーー)
* * * * *
また、バイデン副大統領は今回の会談で、安倍首相にTPP交渉の年内妥結とコメなど重要5項目の関税撤廃に関して確認するつもりでいたのだが。
両者は、年内妥結を目指す方針は確認したものの、関税に関しては話がまとまらなかった様子。
『安倍首相が「困難な課題に政治的な解決を図る必要がある」と述べたのに対し、バイデン氏は農業と自動車の分野で「努力が必要」と指摘』するにとどまったという。(-_-;)
安倍首相は、TPP交渉に関しては、盟友である甘利担当大臣に任せていたのであるが。その甘利氏が2日に急に入院し、7~10日にシンガポールで行なわれる閣僚級会合にも出席できるかわからない状態であるだけに、かなり困窮しているのではないかと思われる。^^;
<甘利氏の病状は不明なのだが、一部には狭心症らしいとの話が。政府が「代理」を立てることを検討しているとの報道も出ている。>
おそらく安倍首相としては、とっとと秘密保護法案などを成立させて国会を閉じ、今日4日から創設する日本版NSCを舞台にしたホワイトハウス的な安保軍事ごっこや、ASEAN外交での中国包囲網ごっこ、さらにアベノミクスごっこに力を注ぎたいのではないかと察するのだが。
もし安倍ペースでコトを進められることになれば、日本の平和や平穏で安定した国民生活は、どんどんと崩されてしまうおそれが大きいだけに、何とかこのアブナイ流れに歯止めをかけられないものかと思案しているmewなのだった。(@@)
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秘密保護法「絶対反対の意志表明」 映画人らメッセージ
2013年12月3日 朝日新聞
「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」の呼びかけ人と賛同者の一部のメッセージは次の通り。
【呼びかけ人】
■高畑勲・アニメーション映画監督
「安倍晋三(首相)は、明るそうな顔して、私たち日本国民を、いったいどこへ連れていこうとしているのでしょうか。こんな政権を支えている連中にも怒りがこみ上げますが、安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません。暗澹(あんたん)たる思いです。やむをえず個々の問題ひとつずつに声を上げていくしかない。それを結集するしかない。みなさまとともに、最大の悪法『特定秘密保護法案』に絶対反対の意志を表明したいと思います」
■羽田澄子・記録映画作家
「平和憲法を変えようとしている安倍晋三首相は、この法案を通すことで、実質的に平和憲法の精神を変える行動に出ていると思います。このような危ない法案には絶対反対です」
■降旗康男・映画監督
「だれでもテロリストに仕立てあげてしまう、与党幹事長の呟(つぶや)きは、法案が権力のテロであるという正体を白日の下にさらしました。戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」
【映画監督】
■大林宣彦
「戦争に巻き込まれる可能性が少しでもあることは、なにがあっても避けなくてはなりません。理屈抜きです。嫌です! 恐ろしいです!! 震えております!!!」
■鎌仲ひとみ
「『何が秘密なのか、秘密』という秘密保護法は時代錯誤的なものであり、世界の潮流にも大きく逆行し、もし成立してしまえばあとあと禍根を残す法案です。廃案にしていただきたい。それよりも、出すべき重要な情報を国民から隠蔽(いんぺい)したり、ごまかすような官僚や政治家を罰する法律をつくるほうがいいでしょう」
■神山征二郎
「この法案の行きつく先で、言論、文化、表現、個人の思想に口をはさみやすくするというのは悪い企(たくら)みというものでしょう。止めていただきたい。日本がつまらなくなります。戦争の痛みはまだ私の心の中に深く刻み込まれておりますから」
■原田眞人
「まったく民意が反映されない政策を推進する政府の裁量で、なんでもかんでも特定秘密に指定される可能性大。公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます。天保の改革以来の天下の悪法になるのでは……表現の自由が制限されるのは間違いなし」
■宮崎駿
「東アジアの平和のために 日本は自由な国でいなければならない」
■山本晋也
「この度の政府の暴挙、断固として許しません。国民の知る権利、そして表現の自由は死守すべきでしょう。どんな運動にも参加し、暴挙を止めさせるため、己の出来る限り戦うつもりです」
■出目昌伸
「映画は、人間の心の秘密に立ち入ります。そこに垣根をたてられては、迷惑!」
【俳優】
■鈴木瑞穂
「戦争も知らず、歴史からも学ばず、未来への想像力にも欠けた政治家たちが恥知らずにも、『この道はいつか来た道』(戦前復帰)の大合唱をはじめています。許してはなりません」
■上田耕一
「以前から日本は、公文書の管理や情報公開の遅れている国だと思っていました。それなのに、更に秘密を指定できる法案を成立させようなんて、恐ろしいことです。廃案を求めます」
■山本亘
「特定秘密保護法案自体が、憲法違反である。国民主権、基本的人権、平和主義の現憲法の精神を圧殺するものである。国家公務員法と自衛隊法で対応できるのに何故それ以上の秘密を作る? まずは原発情報の隠蔽か? 安倍首相は世界に大嘘(うそ)を付いた。それがバレそうになっている。急ぐ訳だ!」
【脚本家】
■小山内美江子
「現在の私たちの憲法が生まれる前に、どれほどの若い血が流されたことでしょう。死んでいった若者、母や恋人を守るためだと自分に言いきかせて、帰りの燃料なしで飛び立っていきました。その年頃の子どもを持つ今の国会議員は何を考えているのだろうか。いまだ白骨るいるいとしているミャンマーの戦線跡にぜひ行ってほしい。そして、そこで何を考えたか、私たち国民に報告してほしい」
■ジェームス三木
「正邪善悪を、国家権力が決めるというのは、民主主義に反する。この国は大日本帝国に戻るつもりなのか」
■白鳥あかね
「戦争中、芋のつるしか食べられなかったひもじさは忘れられません。二度と過ちを繰り返さないように!」
■山田太一
「今だって国家秘密を保護する法律はあるでしょう。その上、更になぜ限定をはっきりさせないで拡大を急ぐのか、よく説明されていないと思います。不安に思うな、という方が無理ではないでしょうか」
【そのほか】
■野上照代(元・黒澤映画スタッフ、「母べえ」原作者)
「この扉を開けたら最後。すでに石破(自民党幹事長)はデモを『テロ』と言っているではないか。若者は、スマホやオリンピックに眼を奪われて足元を見ていない。危ない、危ない」