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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガからガラガラポンの政界大再編を希望。左右問わずmew基準で、政治や競馬、スポーツなど。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

細川(with小泉)が「脱原発」を掲げて都知事選に出馬&舛添、自民は原発争点の回避を望む

頑張ろう、東日本&ニッポン!今年は、さらなる前進を。o(^-^)o 

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


 昨日14日昼、細川護煕元首相が、小泉純一郎氏とホテルで30分ほど会って、都知事選出馬について協議を行なった。

 会談後、報道陣の取材に応え、細川氏は都知事選の出馬を決断したことを表明。2~3日中に、正式に出馬会見を開くと発表した。(・・)
 また、小泉氏は、「脱原発」の一点を実現するために、細川氏を全面的に支援し、当選に助力することに意欲を示した。(**) 

 民主党は、昨年来、細川氏に出馬要請を行なっていたのだが。細川氏は、特定の政党の支持を得ることを望んでいないことから、各議員が勝手連の形で選挙支援をすることに決定した。<生活その他の党も、勝手連の形で支援することを検討しているようだ。>

 また同じ「脱原発」の公約を掲げている宇都宮健児氏(前日弁連会長)が、細川氏と共闘するのか否か注目されているのだけど・・・。
 宇都宮氏は、ワン・イッシューの選挙戦は好ましくないこと、細川氏の脱原発や他の政策に対する考え方がわからないことから、現時点では共闘や一本化の話はできないと発言。宇都宮陣営は、細川氏に公開討論を呼びかけているのだが、まだ回答はないという。

 宇都宮氏を支持する政党では、社民党の吉田党首が一本化に対し前向きな姿勢を見せているものの、共産党が元自民党の細川ー小泉コンビとの共闘には難色を示していることから、最終的に一本化できるかどうか、ビミョ~な状況にある。(~_~;)   
 
* * * * * 

 細川氏と小泉氏は、会談後、報道陣の質問に対して、このように語っていた。

『東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選(23日告示、2月9日投開票)への立候補を表明した細川護煕元首相(76)と、支援する小泉純一郎元首相(71)が14日、都内のホテルで会談後、記者団の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。

 --会談ではどんな話をしたのか

 細川氏「今度の都知事選の問題もそうだが、いろいろ国の抱えている問題全般について忌憚(きたん)のないお話をした。『私も都知事選に立候補する決断をした。ぜひ小泉元総理の強力なご支援をお願いをしたい』と申し上げ、(小泉氏から)『よし、自分がやるから』という話をいただいたので、非常に心強く思っている」

 --立候補を決断した最大の理由は

 細川氏「今の日本のさまざまな問題、特に原発の問題などについて、非常に私なりに国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ」

 --出馬が野党再編につながると考えているか

 細川氏「そこまで考えていない」

 --小泉氏は細川氏をどういった形で支援していこうと考えているか

 小泉氏「(細川氏とは)昨年10月お会いした。この国の形をどうするか、特に原発の問題で共感できることがたくさんあった。細川さんが都知事選に立候補する決意を固めたという話をうかがい、『心から敬意を表したい。私も喜んで積極的に細川さんの当選のために頑張る』とお伝えした」

 「演説会あるいはさまざまな会合があるから、そういう場で私が出ても良いのなら出て、(細川氏への)支持を訴える。『原発は都政とは関係ない』という人もいるが、私が一番重視しているのは原発をどうするかだ。原発がなくても日本は発展できるという点に、細川さんを支援する最大の価値がある。東京が原発なしでやっていける姿を見せれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分影響を与えるだろう。だから、細川さんが当選できるように頑張る」

 --都知事は東京電力とも深く関わる。どのように方向性を示していくか

 細川氏「具体的なことは数日中に出馬表明の正式な会見を開いて、そこで政策的なことも含めてお話をしたい。(会見は)一両日中、あるいは2~3日中にはできるかと思う」

 --一国の総理を務めた後に都知事選に出馬するのはどういった心境か

 細川氏「国の問題でも地方の問題でも、これは大事な問題だ。総理になっても、できることもあるしできないこともある。知事だからできることもあるし、できないこともある。原発問題は知事として非常にやりがいのある仕事だ。全力でやりたい」

 --自民党出身者として細川氏を応援することで、日本の政治に変化をもたらそうという考えは

 小泉氏「今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はないだろう。細川さんが当選すれば、エネルギー問題、原発問題(で)、国政を揺るがす大きな影響力を与える知事になると思う。いわば『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループとの争いだ。私は『原発ゼロで日本は発展できる』という考えに立っている。それは細川さんも同じだと思う。それが私の細川さんを応援する最大の理由だ」

 --政界再編につながるということか

 小泉氏「それは分からない」』

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 細川氏は、昨日1月14日が76歳の誕生日だったとのこと。(小泉氏は今72歳。)

 ホテルから並んで出て来た細川氏と小泉氏を見て、相変わらず「ダンディっぽい」ものの、2人ともかなり歳をとって、「おじ~ちゃまになっちゃったな~」という感じがしたのだけど。^^;

 とはいえ、今は70~80歳台でも、様々な分野で元気に活躍している人は多いし。それこそ、石原晋太郎氏は80歳まで都知事を務めており、81歳の今も衆院議員&維新代表として活動しているのだから、知事としての公務や活動に支障がない限りは、OKだろう。(++)

<細川氏は93~4年に首相を務めて、90%近い内閣支持率を誇っていたのだが。何分にも20年前のことゆえ、今、20~30代の有権者はほとんど細川氏のことを知らない様子。
 それゆえ、自民党の都連会長である石原伸晃氏が、細川氏のことを「若い方が、割と知らないというのが、私の印象としては意外な印象を持ったところ」とけん制していたのだけど。東京都は高齢化が進んでいて、40代以上の有権者の割合がかなり多いのよね~。(・・)>

 小泉氏は、相変わらず、短いフレーズでパキパキと質問に答えていたのだが。
「『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループとの争いだ」と主張。
 05年総選挙の「郵政民営化に賛成か反対か」と同じように、二者択一の形に持ち込もうとしていたことには「相変わらずだな~」と感じると共に、「何だかな~」と思ってしまったところがあった。(~_~;)

 ただ、「『原発は都政とは関係ない』という人もいるが、私が一番重視しているのは原発をどうするかだ。原発がなくても日本は発展できるという点に、細川さんを支援する最大の価値がある。東京が原発なしでやっていける姿を見せれば、必ず国を変えることができる」という言い方は、かなり説得力があったように思えた。(・・)

* * * * *

 細川氏は、11年3月に福島原発の事故が起きてから、原発問題に関心を抱くようになったとのこと。
 11年9月に、93年に日本新党結成にも携わった愛弟子である民主党の野田佳彦氏が首相になったことから、同氏にアドバイスを行なう機会があったようなのだけど。野田政権が、12年春に大飯原発の再稼動を決めたものの、12年夏になって「脱原発」に傾き、政府の方針として「2030年代までに原発ゼロ実現」という「エネルギー計画」を決めるに至ったのは、菅元首相らの説得や世論の動向に加え、細川氏の影響あったのではないかと見る人もいる。(・・)

 しかし、12年末に政権を奪還した安倍自民党は、基本的に原発政策維持or推進の立場。(~_~;)
 連立を組む公明党や党内の慎重派、世論の動向に配慮して、とりあえず原発依存率を下げることを目指すとは言っているものの、経済的な利益や軍事的な戦略(原発の核兵器製造能力&抑止力)を重視しているため、本格的に「原発ゼロ」ことは考えていない。(-"-)

 実際、安倍自民党は、今年初めにも民主党政権が作った「エネルギー計画」の根本的な見直しを行なうと共に、原発の再稼動をどんどんと進めると共に、原発の輸出も推進して行く方針でいる。(>_<)

 細川氏は、このままでは「原発ゼロ」の実現が困難になるという危機感を抱くようになり、同様に「脱原発」を目指す小泉氏と昨年10月に会談を行ない、脱原発活動で協力して行くことで意見の一致を見たという。(・・)

 とはいえ、講演などを行なうだけで、安倍自民党の政策を変えることは難しいし。当分、国政選挙が行なわれる予定がないことから、どうしたらいいものかと思案していたところ、昨年12月に、猪瀬前都知事が急に辞職することになり、今年2月に都知事選が行なわれることに。(・o・)

 細川氏は、かつてのブレーンに声をかけ、都知事選の対応を協議。当初は、自分が出馬するよりは、誰か自分と見解が一致する人を擁立したいと考えていたようで、民主党が、昨年末に、細川氏に出馬を打診した時には、要請を拒んだという。
<細川氏は、自分が出馬するなら小泉氏とタッグを組みたいと考えていたようなので、民主党に担がれての出馬という形をとるのもイヤだったのではないかと察する。^^;>

、ところが、細川氏は、昨年末から小泉氏も含め複数の人に打診したものの、色よい返事がもらえず。今年の1月6日に、池上彰氏と会食した際にも、同氏に出馬を打診したところ、「既に選挙特番の司会が決まっている」と断られ、「細川氏自身が出馬した方がいい」と言われたという。^^;(*1)
<1月初めに、生活の小沢一郎代表にも、出馬に関する相談を行なっていたという報道もあった。(・・)>

* * * * *
 
 他方、小泉氏は、昨年10月頃から、公の場でも積極的に「脱原発」をアピールしていて。何とか自民党政権の原発政策を変えさせようと考え、アチコチで「安倍首相さえ決断すれば、原発ゼロは実現できる」と訴えて、影響力を行使しようとしていたところがあったのだが。^^;
 安倍政権は、原発維持政策を変える気がなかったことから、業を煮やした部分があったのではないかと思われる。(~_~;)

<昨年12月17日に清和会(現町村派、旧森派)の会合に出た時も、小泉氏は「原発ゼロ」の話題を持ち出す場面があったとのこと。安倍首相本人には、「一番大事なのは国民の信だ。信なくば立たずだ」とアドバイスを送り、握手するだけにとどまったようなのだが。小泉氏としては、最後のメッセージを送ったつもりでいたのかも知れない。(・・)>

『小泉氏としては、持論の「脱原発」を掲げて首都決戦を制し、安倍政権に政策転換を促す考えとみられる。小泉氏は昨年11月の日本記者クラブでの記者会見で「原発ゼロは首相が決断すればできる」と主張。最近も、自民党幹部との会合で「安倍晋三首相が反原発を言えば、首相として盤石になるのに」とじれったそうに語った。
 しかし、首相は小泉氏の助言をよそに、原発再稼働を進める姿勢を崩していない。「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」。小泉氏は対決構図を単純化する得意の手法で、安倍政権を「敵」と位置付けた。(時事通信14年1月14日)』

 一部報道によれば、自民党時代に小泉氏の側近として&小泉改革派の中心格として活躍していた中川秀直氏らが、細川氏擁立に動いたとのこと。
 小泉氏は都政云々はさておき、あくまでも都知事選を制することで、安倍自民党に原発政策の方針を変えさせることを目標にしているようだ。(@@)

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 他方、先に出馬表明をしていた舛添要一氏が、昨日の午後、正式に出馬会見を行なった。(・・)
 
『元厚生労働相の舛添要一氏(65)が14日、東京都庁で記者会見し、都知事選に無所属で立候補すると正式に表明した。「史上最高の五輪を目指し、東京から日本と世界を変える」として、2020年東京五輪の成功や首都直下地震に備えた首都高速改修などの防災対策、厚労相としての経験や自身の介護体験を生かした社会保障の充実などを公約に掲げた。原子力政策については「私も脱原発を言い続けている」「(脱原発か原発推進かという)白か黒かといった二律背反ではないんじゃないか」と述べ、都知事選の最大争点にはならないとの考えを示した。

 会見で舛添氏は「東京五輪を目標に明るい東京、日本にする」と、街づくりの中心に五輪を据える考えを強調。メインスタジアムとなる新国立競技場の建設計画は「もう一度再点検したい」と述べた。「都議会、都民の協力を得てオール東京で取り組む」と議会との協調姿勢も強調した。

 同日出馬を表明した元首相の細川護熙氏が「原発ゼロ」を唱えるエネルギー政策については「原発に依存しない社会は国民のコンセンサス」と述べ、都として再生可能エネルギーの拡大や省エネに力を入れる考えを示した。原発の再稼働は、立地自治体の声や原子力規制委員会の判断に基づき政府が決定すべきだとした。

 舛添氏は1999年の都知事選に出馬し落選したが、2001年の参院選で自民党候補として当選。07~09年に厚労相を務めた。10年に離党し、自民党から除名されたが、今回の都知事選では自民党都連が推薦を決め、公明党都本部も支援する方針。(毎日新聞14年1月14日)』

 都知事選には、この他に元航空幕僚長の田母神俊雄氏、発明家のドクター中松など6人が出馬を表明している。<常連組のマック赤坂氏は、まだ出馬するか明らかになっていない。^^;>

* * * * * 

 『舛添に屈した安倍&自民党~敵対していた舛添を都知事選で支援、負ければWの屈辱』という記事にも書いたのだが・・・。

 自民党では、石破幹事長や石原伸晃都連会長などは、「ともかく勝てる候補」の擁立を目指しており、早い段階から事前調査で常にTOPだった舛添氏の擁立を主張して、接触していたのであるが。
 舛添氏は、自民党時代から、党の閣僚や幹部(&特に安倍氏らの超保守派)を批判したり、対立したりすることが多かった上、10年に離党した際には除名処分を受けていることもあり、安倍陣営としては、ホンネのところでは、同氏を擁立したくなかったのではないかと察する。(・・)
<当選した後、東京五輪の準備(理念がらみ)などに関して、どこまで党本部の言うことをきいてくれるかわからないしね~。^^;>

 しかし、安倍陣営は、他の候補を見つけ切れず。<最後は東京の副知事を出馬させようとしていたとか?> 
 ただ、公明党が舛添氏を支援する意向を示していたことや、民主党が先に舛添擁立に動く気配を見せていたことから、早く舛添氏を押さえなければという感じになった様子。^^;
 先週末、急いで舛添氏と自民党都議団との政策協議をセッティングし、最終的に都議会&都連レベルで「推薦」することに決めたという。<これも「推薦」するのか「支持」にとどめるのかもめたらしい。^^;>

 ただ、これは追々書いて行きたいと思うのだが。自民党内には、いまだに舛添氏のことを快く思っていない人や、シンジョー(信条&心情)的には田母神氏や細川&小泉氏に近い人が少なくないことから、本当の意味で一致団結して、舛添氏の選挙を支援できるのかどうかは「???」のところだ。(~_~;)

 また、公明党は、今後、舛添氏と政策協議を行なう予定なのだが。<昨日の午後も、行なったかも。>昨日の時点では、とりあえず「支援」する意向は示しているものの、「推薦」や「支持」をするかどうかは決めていないという。(・・)

* * * * *

 この会見は、細川氏が「脱原発」を前面に掲げて出馬する意向を表明した直後に行なわれただけに、舛添氏が原発政策について、どのように語るのか注目されていたようなのだけど・・・。
 
 舛添氏は、もともと「ゆるやかな脱原発」(原発依存度を下げて、将来的に原発ゼロに)を主張しており、今回の会見でも、まず最初に自分が「脱原発派」であることや、原発依存度を下げることが国民のコンセンサスとなっていることをアピール。
<これは「早期の原発ゼロ実現」を公約に掲げている公明党の支持者にも配慮した部分があったかも。>
 しかし、自民党の方針や政策に配慮して、再稼動は政府の判断に委ねる姿勢を示すと共に、原発政策を都知事選の最大の争点にすべきではないと主張した。(**)

* * * * *

 この辺りは、また今後、色々と書いて行くことになると思うのだが・・・。

 ともかく自民党としては、この都知事選で「原発推進vs.脱原発」がメインの争点になるのは避けたいところ。
 安倍内閣は、1月中に「エネルギー基本計画」の取りまとめを行なう予定だったのだが。公明党や党内の脱原発派の議員との間での調整に時間がかかることや、都知事選で原発政策が大きな争点になりそうなことから、2月に都知事選が終わるまで閣議決定を見送ることを検討し始めているという。(~_~;)

 また、舛添氏本人としても、できれば、原発政策の話はヨコに置いて、東京五輪の準備や防災対策、そして何より本人が最も力を入れている高齢者の生活や介護の対策を主に訴えて選挙活動を展開して行きたいことだろう。(・・)

 そして、mewも、ひとりの都民としては、原発政策をメインの争点にするのではなく、細川氏らの他の候補にも都政全般に関する政策をしっかりと示してもらって、有権者が自分の関心のある分野の政策を比較検討できるような状況を作って欲しいと願っているのだけど。

 ただ、細川氏(with小泉氏)が出馬するとなれば、メディアも原発政策を中心に報じることになると思うし。この都知事選を、全国の国民が改めて日本の原発政策のあり方を考え、安倍自民党の原発推進政策(原発輸出を含む)に歯止めをかけるビッグ・チャンスにしたいとも願っているmewなのだった。(@@)

                                   THANKS

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『「都知事選に日本の命運」 細川氏決意の舞台裏

2014年1月12日 朝刊


 政界を引退した首相経験者が首都のかじ取り役を目指すという、前代未聞の展開の東京都知事選。細川護熙(もりひろ)元首相(75)が出馬の意向を固める直前、ジャーナリストの池上彰氏との会合で「都知事選には日本の命運がかかっている」と出馬への意欲を示していたことが分かった。2020年東京五輪についても「東京が独り占めしてもいいのか」と疑問を示していた。 (都知事選取材班)


 「池上さんがいいんじゃないか。彼を口説こう」


 昨年十二月十日の夜、静岡県熱海市の中華料理店。医療法人「徳洲会」グループからの五千万円受領問題で、猪瀬直樹前知事への追及が激しさを増す中、細川氏を囲む少人数の忘年会が開かれた。誰が次期都知事にふさわしいか-。そんな話題の中で、細川氏は池上氏の名を挙げた。


 この発言には前段があった。昨年十一月、細川氏は池上氏から、出版社を通じてインタビューの申し入れを受けた。池上氏が手掛けていたのは、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言を分析する著作。池上氏は、3・11後に「脱原発」を志向し、昨年秋ごろ、本紙の取材などで安倍晋三政権の原発再稼働路線を批判していた細川氏に注目したのだった。インタビューは実現しなかったが、あいさつもかね、両者は年明けに顔合わせをした。


 一月六日夜。都内のイタリアンレストランで、細川氏とその側近らが池上氏と顔を合わせた。細川氏は「池上さん、都知事選に出ませんか」と切り出した。


 この直前、週刊誌に「小泉純一郎元首相が細川氏を擁立する」との観測が報じられていた。池上氏は「私は都知事選投開票日の特別番組で、候補者をインタビューする予定です。細川さんこそ出ないんですか」と問い返した。


 細川氏からは明確な答えはなかった。しかし、「カジノを容認したら女性の支持は離れるだろうか」「五輪は東京だけが独り占めしていいのか。被災地が置き去りにならないか」など、都政を意識した質問を、池上氏にぶつけてきた。


 「出るなら晩節を汚しますよ」。側近が危ぶむと、細川氏はこう答えた。「都知事選には日本の命運がかかっている。勝ち負けは関係ない。世論を喚起できればそれでいいんだ」


 やる気満々だな-。そう感じた池上氏は、細川氏が一足先に店を出た後、残った側近らに「もし私が現役の記者だったら『細川氏、出馬へ意欲』と打ちますね」と漏らした。


 この間、細川氏はかつての複数の仲間にも相談。一月四日には、小泉氏に近い中川秀直元自民党幹事長とも会合を持ち、徐々に出馬への意志を固めた。


 一月八日、日本新党時代の細川氏の参謀に一本の電話があった。秘書を介した細川氏からの伝言だった。「全軍の指揮を執ってくれ」。細川氏の決断が周囲に公になった瞬間だった。
(東京新聞14年1月12日)』
by mew-run7 | 2014-01-15 11:07 | 政治・社会一般
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