安倍自民党は、本気で復興対策をする気があるのか?「まずは復興」はどこに?
2014年 03月 11日
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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
あの3.11東日本大震災から3年・・・。
mewは、実は安倍自民党に一つだけ期待していることがあった。
それは、「まず、復興」「復興なくして、再生なし」を公約に掲げて、政権を奪還した安倍自民党が、その経験や実績を活かし、また省庁の官僚や、被災地の自治体や地元の財界、大小の企業などとのパイプをいい意味で活かして、復興を前進させてくれるといいな~ということだ。(・・)
mewは安倍首相&超保守仲間たちの国家観や外交安保、経済、教育、社会政策などなどには大反対の立場ではあるものの、後述するように、mewは、震災が起きた時から、自民党の被災地対策に大きな期待を寄せていた部分があるし。
<その分、震災発生時に民主党政権に協力して、対策に当たってくれなかったことには大きな怒りと嘆きを覚えているのだけど。(-"-)>
自民党が政権を奪還したからには、きっと被災地の支持者のためにも、その持てる力を最大限に発揮してくれるものと、またそあって欲しいと願っていたのだ。(-人-)
* * * * *
しかし、『数字で見る東日本大震災の復興状況~遅れる復興に被災者の不安募る』にアップした記事からもわかるように、自民党政権に代わって1年半も立つのに、被災地の復興はほとんど進んでいないのが実情だ。(-_-;)
安倍首相は、就任以来、毎月のように被災地を訪問。8日には、13回目の訪問となる福島県の視察を行ない、このように述べていたのだが・・・。
『安倍首相は、「復興が前に進み始めたなということを、今回実感することができました」と述べた。視察を終えた安倍首相は、「福島の復興なくして日本の再生はない」と述べ、復興に全力で取り組む考えをあらためて示した。(FNN14年3月8日)』
被災者へのアンケートでは、80%の人が復興に関して「進んでいる実感が持てない」「想定よりも遅れている」と回答。
全国の国民を対象した世論調査でも、復興が「進んでいない」「どちらかといえば進んでいない」と考える人が合わせて77%に上るという。
12~3年の衆院選では、安倍自民党の「経済対策」に加え、特に被災地の選挙区では「復興対策」に期待して投票した人が多いのではないかと思うのだけど。<経済、財政の改善は、復興対策にもつながるしね。>
実際、この1年半、安倍自民党は、アベノミクスと呼ばれる経済対策にはそれなりの力を注いで来たことは認めよう。<ただし、案の定、その効果が国民の一部にしか及ばないうちに、アウトになりそうな感じがあるけど。^^;>
でも、おそらく、安倍自民党が「まずは復興」の言葉通り、「他の政策より優先して、復興対策に力を入れて来た」と感じる国民や被災者は、ほとんどいないのではないかと察する。(-"-)
* * * * *
もちろん政府というのは、日本全体のことを考えたり、外交安保政策や教育、医療、福祉などの社会政策、農水産業や原発なども含めた産業・エネルギー対策などなども多岐の分野にわたる政策を担っているわけで。
安倍首相や閣僚らも、復興のことばかり考えてはいられないのだろうけど。近時、国会やメディアで大きく扱われる安倍内閣&自民党の政策には、復興の話はほとんど出て来ない。
実際、今、安倍首相らが最も力を入れているのは、経済対策を除けば、自分たちが敵視する中国に対抗するための安保軍事の強化&外交政策であり、集団的自衛権行使の解釈改憲、憲法改正であり、超保守思想に基づく歴史認識に関わる諸問題(河野談話、村山談話の見直し、教科書検定の見直し+α)であって。
全くと言っていいほど、被災地の復興の役には立たないことばかりなのである。(-"-)
mewは、このブログに軍事増強の話や集団的自衛権云々、安倍首相&超保守仲間たちの思想や歴史認識などの話を書く機会が多いのだが。
こんなことにアタマや労力や時間を使う余裕があったら、もっと被災地の復興や国民の生活向上のことにそれらを割けばいいのにと思うことがたびたびある。(~_~;)
被災地の人たちは、震災や復興のことに国民の関心が薄れるのを懸念しているのだが。mewは、安倍自民党が、日ごろ、被災地や復興への関心を失っているのではないかと、大きな懸念を抱いている。(>_<)
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自民党は、野党時代から、復興+全国の防災が必要だとして、国土強靭化計画なるものを打ち立てたのだけど。内実は、自民党お得意の公共事業のバラまきだと言われている。^^;
全国各地には、自民党政権時代、同党とのパイプで公共事業を引き受けていた&その利権に関与していた自治体や企業、諸団体がたくさんあったのだが。2000年代にはいって財政が悪化、さらには民主党が政権をとっていた間、各地の公共事業が激減して、大変な状況にあった。
そこで、自民党は、彼らの支持を得るために、防災にかこつけて、昔ながらの公共事業バラまき策を計画。政権に復帰した後、お礼&支持キープのために、多額の予算を確保して配ろうとしているのである。(-"-)
<確かに防災対策は必要であるが。復興や防災とは縁遠いようなインフラ整備などの事業も多いし。民主党政権で、いったんは中止を決めた事業や計画が、ゾンビのように復活したケースも少なくない。
尚、民主党をはじめ野党は、国会の場や会見などを通じて、それらの予算の問題を訴えているものの、メディアはそれをほとんど報じない。(~_~;)>
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福島原発事故の対策も、全く改善していない。(-"-)
安倍自民党の原発政策に関しては、また別の機会に書きたいのだが・・・。
正直なところ、mewは、原子力ムラの中枢にいる自民党には、原発政策に関してはほぼ全くと言っていいほど期待していないところがある。^^;
<とはいえ、昨日、3.11の前日の国会で、原発再稼動に意欲を示す答弁を行なうのはいかがなものかと思ったけどね。(-"-)>
それでも、安倍首相は東京五輪招致の前に、政府が主導して汚染水対策に取り組むと宣言。IOC総会では「アンダー・コントロール」だと豪語した以上、東京五輪の成功&国際社会の信用を得るために、政府&自民党が前面に出て、東電のお尻を叩きつつ、万全の対策を講じるように努めてくれるかと期待していたのだ。
でも、どんどん増えて行く汚染水に対する根本的な改善策は施せず、汚染水の対応も結局は東電任せのまま。しかも、今でも、次々と高濃度の汚染水が漏れるトラブルが発生し、むしろ周辺住人や漁業者の懸念が増大するばかりだ。(ーー)
周辺地域の除染もなかなか、はかどらず。避難区域の解除も、どこまで進むのか先が見えず。
少し前に、避難者の人が「国は私たちがみんな帰還を諦めるのを待っているのではないか」と言っていたという話を耳にしたのだけど。
最近、帰還への意欲や希望を失う人が増えていると知り、本当にそうなのかもと思いたくなってしまったほどだ。(-_-;)
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震災の翌日に『東北・関東大地震について&今こそ、国民のために、民主党内も与野党も協力して活動を。』という記事を書いたのだけど。
震災が起きた時は、民主党の菅直人首相が政権を担っており、与党・民主党内では「菅おろし」の動きが加速、また野党・自民党も政権奪還のチャンスを迎えて、(民主党の一部と結託する形で?)「菅叩き」「菅おろし」の活動が高まっていた時期だったのだが・・・。(~_~;)
mewは、震災が起きて真っ先に、どうか与野党が、政局をヨコに置いて、みんなで協力して震災支援に当たって欲しいと願っていたし。
特に自民党の被災地の救援、復興対策への協力に、大きな期待を寄せていた。(**)
<ちなみに、mewは当時、たとえば半年とか期限を区切ってでもいいので、震災連立内閣を作り、菅氏が首相として原発対策の陣頭指揮をとり、自民党の谷垣総裁が副総理になって震災対策の陣頭指揮をとるといいかもな~とも思っていたです。>
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というのも、自民党には、過去に政権を担っていた時期に、阪神大震災や新潟中越地震、様々な台風などなど大規模な自然災害の救援対策を行なって来た経験と実績があるし。
初心者マークの政権を担っていた民主党の閣僚や議員たちよりも、省庁の官僚たちとの関わりも強いし。
また、甚大な被害を受けた東北の自治体の大部分では、(民主党に政権が移っていた時期も含め、)古くから自民党系の首長や役人、職員、地方議員、諸団体が地域の行政や住民の生活に深く関わっているからだ。(・・)
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被災地が混乱して、情報も錯綜する中、地元の市町村役場の首長や職員、地元の市町村議員などが実際に現場に接して得た情報をいかに集めて、それぞれの自治体や住民が本当に必要とする救援、支援を行なうかが、重要な要素になると思うのだが。
自民党には、各地方支部も含めて、そのルートやパイプがあるし。支援対策を行なうためのノウハウもあるし。
また、被災地の支援や復興を行なうに当たって、(いい意味でも悪い意味でも?)国&地方レベルでの役人や企業や諸団体との付き合い方、お金の使い方、バラまき方も知っている。(~_~;)
阪神大震災の時には、自社さ政権だったのだが。当時の村山首相は、災害対策の経験がある自民党の閣僚や幹部に具体的な対策を任せ、全ての野党が、震災対策では自社さ政権に協力していた。
それもあって、mewは自民党が民主党政権に協力して、被災地の救援&復興対策を担ってくれることに期待を寄せていたのである。(・・)
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しかし、残念ながら、自民党は、政局を優先し、民主党の菅内閣(の延命?)に協力することはできないとして、政府と連携して被災地の支援をする道はとらなかった。(-"-)
mewは、いつも書いているように、決してアンチ自民党なわけではないし。当時の谷垣総裁なんて、むしろごヒイキにしていた政治家ゆえ尚更に、この自民党の対応には、大きな怒りや嘆きを覚えると共に、まさにdisapointed(失望)させられることになった。
その辺りのことは『夫人の訃報に接し、谷垣総裁に本意=与野党協力による震災対策を期待する』『史上最悪の野党だった自民党に怒!~震災対策も協力せず。国会対応も嫌がらせに終始』などに書いたので、ここでは控えるが・・・。
11年3月頃と言えば、菅政権はかなり弱体化していたこともあって、自民党は、菅政権を打倒して、政権奪還を果たすチャンスだと考えて攻勢をかけていた時期だし。
自民党内には(特に超保守勢力がね)、ともかくサヨクの市民運動家上がりの菅直人氏が、日本の首相の座についていることが容認できず、民主党の一部と組んででも「菅おろし」を実現せんと躍起になっていた時期でもある。(-_-;)
ただ、それでも、未曾有の大震災に見舞われ、国が一大事を迎えている中、そして多くの国民が被災して困窮している中、まさかそんな時にまで、菅氏がサヨクか否かとか、政策協議や政権の主導権がどうのとかいうことにこだわって、自民党が震災対策への協力を拒むとは思いもしなかったし。
ましてや、震災から3ヶ月も立っていない6月初め、まだほとんどの被災者が体育館などに避難しているような状態であるにもかかわらず、民主党の一部と組んで、内閣不信任案を出すとは、「あり得ない!」ことだった。(-_-;)
<その背景には、菅首相が福島原発自己の対応で、東電や経産省とやり合ったり、脱原発を主張し始めたりしたことで、自民党や民主党の元首相らの重鎮が集まり、政界として「菅おろし」の敢行を決意したことがある。(関連記事『元首相が集まる原発議連に、原発利権の陰&「菅おろし」を急ぐ理由』)>
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自民党は、とりあえず「菅おろし」に成功した後も、一部の議員を除いては、民主党の復興政策を眺めては、さんざん「民主党政権では復興が遅れるばかりだ」と批判しまくり、「復興を進めるためにも、自民党に政権を任せるべき」とアピールし、「まず、復興」「復興なくして、再生なし」を公約に掲げて政権を奪還したのであるが。
そこまで言ったからには、有言実行で、さすがは自民党という復興対策を見せて欲しかったのだけど。その結果は、冒頭に示した通りで。
どう見ても「まずは復興」「復興なくして日本の再生なし」という公約を果たしているとは思えない状況にある。(-_-;)
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いや、もしかしたら、自民党の議員(特に幹部)は、被災地選出の議員を除いては、ほとんど被災地の復興には、震災が起きた時から、さほど大きな関心がないのかも知れない。(~_~;)
彼らは、政権を奪還したら、「まずは復興を」などとは、本気で考えてはいなかったのだ。(・・)
政権を奪還したら、今度こそ「経済的、軍事的に強い日本を取り戻そう」「戦後レジームを脱却しよう」「何とか天敵の中国に打ち勝とう」「集団的自衛権行使を認めて、憲法改正を実現しよう」「自分たちの思想に基づく教育再生も実行に移そう」「原発政策は、経済成長&核武装のためにも何が何でも維持しよう」などなど、そんなことでアタマがいっぱいで、被災地の復興はおまけのようなものだったのではないだろうか?(~_~;)
何分にも自民党の復興対策に期待を寄せていただけに、今の安倍自民党を見ていると、ついついこれぐらいにイヤミや批判を言いたくなってしまうmewなのだった。(@@)
THANKS
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