日本の治安悪化がアブナイ!<学習塾生徒殺害事件を考える・2>
2005年 12月 14日
<はじめに時事ネタを少し>
12日、ついに北米産牛肉の輸入が解禁が決まった。この件については、先月コチラに
書いたが、アメリカの検査体制、危険部位の除去作業の仕方の不安は払拭されていない。
政府は責任をもって、その点をチェックすると共に、販売店、飲食店などが生産地をきち
んと表示するようにウォッチすべきだと考える。(惣菜品、調味品、給食などでも、生産
地表示してもらえると有難い。)
13日、東証に続いて、名証でも売買システム(取消)の不具合が見つかった。このよ
うなことが続くと、日本の株式市場への信頼が薄れるし、一般投資家も安心して売買が
できなくなる。しかし、J株の件では外資を含む多数の証券会社がハゲタカぶりを発揮し、
百億円単位で儲けていたとのこと。与謝野金融大臣は「美しくない」と批判したが、これ
ぞまさしく小泉自民党が標榜する国際的弱肉強食の新自由主義経済ではないのだろうか?
14日、ASEANに出席中の小泉首相が中国首相から会談を断られたのに続き、今度
は訪中中の民主党の前原代表が中国首脳との会談を断られた。アメリカで中国の軍事増強
を脅威だとして強く批判したことが原因のようだ。ここで彼も「理解に苦しむ」と言った
とか。前原くんは早く自民党に移って、憲法改正や安保問題で活躍した方がいいだろう。
それにしても食も住の安全性もアブナイ!治安悪化で生活の安全性もアブナイ!ついで
に株式市場のシステムもアブナイで、日本の安全神話崩壊こそ、私にとっては脅威である。
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さて、今回の学習塾講師の殺人事件をニュースやワイドショーで扱っているのを見て、
一つ疑問に思うのは、多くのところが学習塾の講師の採用法や防犯対策などを取り上げ
て、アレコレ言っている点である。経産省まで対策を考慮すると言っているらしい。
これを学習塾固有の問題としてとらえるのは、間違いであると思う。そんな視点で
対策を考えても、このような子供が被害にあう事件の解決にはつながるまい。
これは大人でも子供でも、日常生活で行動する範囲の場所で殺傷行為を行なうような
人物と出会う危険性があるという観点からとらえるべき問題なのである。それは、学習
塾に限ったことではない。学校でも、音楽など習い事の教室でも、町の公園や図書館
でも、大人が利用する場所でも自宅でさえも、どこでも起こり得ることなのである。
むしろ、そういう場にいる、今までの観念からは殺傷事件など起こさないであろうと
思われていた人間が、危険性や警戒感を抱かずにいたような人間が殺傷行為を行なって
いる、今後も行なう危険性があるということの方が重要な問題なのであると考える。
これは次項に書きたいと思っているのだが、近時、犯罪&行為者の内容や性質が変わっ
て来ていると言われている。彼らが、何故そのような行為に至るのか、早くそれらを分析
し、原因を解明し、教育・社会政策その他の様々な分野にまたがって国をあげて(地域も
諸団体も家庭でも)対策を講じないと、治安の悪化に歯止めはかからないと思う。
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ところで、近時の殺人犯罪の特徴の一つとして、何故、このような犯罪が起きたの
か一般市民にとって不可解なものが増えているということがある。それが、私たちの
とまどいや畏怖感を増すことにもつながっているように思われる。
今回の事件にも、そのような点がいくつか見られるように思う。
一つは、一般の人から見ればそこまでのものではないと思われることに、大きなスト
レスや怒り、憎しみなどを覚えてしまう人や、さらにその感情等をうまく解消したり、
制御をしたり、耐えてやり過ごすことなどができない(その能力がない)という点である。
もう一つは、ストレスや憎しみその他の状況を生じた時に、相手を、または誰かを
「殺す」という選択肢を頭や心の中に持っていて、それを時には安易に選ぶ人がいる
点である。
そして、その「殺す」という意思を抱いたあと、一般には良心なるものが働いて
躊躇をしたり、現実や自分の将来を考えたり(時に自分の家族のことなども考えたり)
などをして、行為に対する抑止力が働くことがあるのだが、目先のことばかりに視点
や思考が行ってしまい、抑止力が働かかずに実行に移してしまう点である。
<一番目と三番目は他の種類の犯罪にも共通するものがあるように思う。>
<つづく>
抑止力がきかないこども大人って、経験値が圧倒的に少ないんだと思います。
今の世相でいくと「子供を守ろう」とかけ声一過、加害者予備軍を大量生産することになるでしょうね。
まともな社会にしたいなら、はらすえてやらないと。
結局、飛び込んでいってないと思いますよ。大人が子供の中に。
ほんと、まともな社会にしたいなら家庭、学校等や地域も含めて、
子供のうちから、マジに取り組んでいけないと思います。
たとえば公共の場で騒ぐ子がいますよね。周りの大人も迷惑そうだけど
注意もしない。そして一緒にいる親ですら注意をしない。
下手に他人が注意すると、ムッとする親もいたりする。少し大きくなった
子は、逆ギレされて何をされるかわからない恐怖もあって、注意しづらく
なる・・・みたいな感じになっているように思うのですが。
直接、犯罪には関わらないことでも、公共的なルールとかガマンみたいな
ことから始める必要がるように思います。
親も周囲の大人も、みんなでことなかれ主義になっていると、どんどん
社会や治安が悪化してしまうように思う次第です。
アメリカ産牛肉が輸入禁止になってからは“豚丼”さえも食べず吉野家さんとは縁が無くなった。
輸入解禁になってもアメリカ産の牛肉には魅力を感じないのでこれからも牛肉を食べる機会は天文学的にw少なくなる、私である(笑)
しかし自分では見抜けないところでの食品や薬品にはどうしょうも無い。
それに孫たちの給食に入れられていても、気付くのは事件が起こってからのことで場合によっては手遅れだ。
いま、売国奴によって日本の国民は歴史の中での実験動物にさせられているのかも知れない。何年かの後、このことが“杞憂”であったということを願う。
子供を関わる犯罪についても
>ほんと、まともな社会にしたいなら家庭、学校等や地域も含めて、
>子供のうちから、マジに取り組んでいけないと思います。
本当にそう思います。そしてそれは政治と無関係ではないと思います。
情報が溢れている割には、考え方は一点みたいです。
それはそれで悪くないんですが、一点は自己中心的な考えになっちゃっているのが大問題ですね。
どうしたら変わるんでしょうかね~~?
もっとも一部の若者に限られた話なのですが、そういう事件があると予備軍が目覚めてしまう。
ちょっと古いのですが「赤信号みんなで渡れば怖くない」って感じになってます・・・・。
そして私は悩む・・・。(苦笑)
吉牛・・・某所で国産ものを何回か食べましたが、ピンと来ない味でした。
やはり、あれは米国産牛肉あっての味だったのかな~と思ったりも
した次第です。
すき家も考えているようですが、日本企業の側で向こうの牧場や
お肉の工場を管理するというのも一つの手かも知れませんね。
子供の育て方&教育・・・まずは親の教育も必要な感じもしますが。^^;
一部政治家は、教育基本法をかえて愛国心&道徳教育をとか、
言いかねないので、それも困りものでございます。
やっぱ新自由主義化も大きいですよね。
「赤信号・・・」
私の周辺では、あの漫才ブームの影響はかなり大きいのではないか
という見解が根強くあるです。
特にビートたけしが、本音を言っていい風潮を作ってしまったことは
大きかったのではないかと・・・。
あそこから、だんだん「何でもあり」「何を言おうとやろうと自由でしょ」
という感じになって、それが今の子供にも伝わっているように思うこと
があります。
でも、あらびあさんのようなお仕事は、世の子供たちを救う一端を
担えるかも知れないと思うですよ。
日本の治安が破られているとわたしも日々感じています。
身近で犯罪が増えたという話はとんと聞きません。
ただ、職場がリストラをしているとか、倒産したといった話はいくらでもあします。
つまり、今、職のセキュリティが危ないのです。フランスじゃないけれどデモくらいやってもいいはずです。
なのに、統計では増えていない犯罪に特化してセキュリティを話すのはおかしい。マスコミの誘導ではないでしょうか。
身近な日常的なセキュリティーー職の、賃金の、過労死/過労自殺なしで働けるセキュリティ破壊が語られないのは、間違っています。
私の身近では、殺人まで至りませんが、物騒な事件が増えています。
高齢者、女性、子供が被害にあうことも多く、生活圏でのセキュリティ
の問題が深刻になっています。
ただ、犯罪に限らず、仕事、生活など全ての面で秩序や安全が崩れて
いるようにも思います。
<それが犯罪につながる場合もありますし。>
何で日本人はひたすら耐えているのでしょう。
痛みに耐えてばかりいたら、やられるばかりですのに。