安倍が、異端な砂川判決解釈に言及。禁じ手の解釈改憲を許容しては、日本が壊れる
2014年 04月 10日
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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
これは『公明が安倍自民の異端な解釈改憲と真っ向対立~国民は急いで対応しないと日本がアブナイ』の続報になるのだが・・・。
安倍首相が8日、BSフジの番組に出演し、「砂川判決は集団的自衛権を否定していない」と明言。その認識に基づいて憲法解釈を変更する可能性について言及したという。 (゚Д゚)
<この砂川判決の解釈は、『安倍見解は天動説(非常識)と自民議員』にも書いたように、「地動説」が定説になっている現世において、突然、「天動説」(地球は動かず、地球を中心に太陽などが回っている)と唱えるような異端な見解だ。>
mewは、集団的自衛権の行使容認や解釈改憲に賛成の人も含めて、この安倍首相らの行なおうとしている憲法解釈変更のやり方がいかにアブナイものなのか、よ~く考えて欲しいと思うし。安易に許容すべきではないと強く訴えたい。(**)
というのも、もしその時々の政府が恣意的にor好き勝手に、専門家も理解できないような突飛な憲法解釈を行なうことを許したら、日本の憲法も、国のあり方(民主政、三権分立、立憲主義、法治国家などなど)を根本的に壊してしまうことにつながるからだ。(`´)
<極端な話、政府の中で国のあり方を変える革命クーデターを起こそうとしているに近いものがあるです。(-"-)>
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mewは、基本的に集団的自衛権の行使自体に反対の立場なのだけど。もしその行使を容認する場合は、政府の憲法解釈変更では許されず、憲法9条を改正する必要があると考えている。(**)
これは、日本の政府(自民党政権下の歴代内閣)がとって来た立場と一緒だし。司法や憲法の専門家などの大部分(ほぼ全てかも)も同様の見解をとっており、日本においては「定説」と言っていい考え方だと思う。(・・)
ところが、安倍首相は、9条を改正するのは困難であると考え、内閣の中だけで憲法解釈を変更する準備を進めているわけで。もうそれだけでも大きな問題だと思うのだけど。
mewがもっと問題だと&め~っちゃアブナイと思うのは、安倍首相&そのブレーンが、これまでの政府や司法&憲法の専門家などとは全く異なるトンデモない(異端なor非常識なorあり得ないような)見解を持ち出して来て、それを根拠に解釈改憲を行なおうとしていることであって。
上述したように、日本という国を壊さないためにも、それだけは、絶対に阻止しなければならないと思っているです。(**)
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『安倍晋三首相は8日、BSフジの番組で、1959年の最高裁の砂川事件判決について「集団的自衛権を否定していないのは、はっきりしている」と述べ、同判決が認めた「主権国家として持つ固有の自衛権」には集団的自衛権も含まれるとの認識を示した。そのうえで「集団的自衛権が限定されていないはずはないと考えるのが当然だ」として、限定的に行使を容認すべきだとの見解を初めて示した。
集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更を巡っては、自民党の高村正彦副総裁が提唱する限定容認論が与党協議の焦点になっている。首相は自身の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告書がまとまっていないことを理由に、これまで踏み込んだ発言を避けていた。
首相は番組で「必要最小限の自衛権の行使には個別(的自衛権)も集団(的自衛権)も入っている」と強調。「集団的自衛権の中に制限された形で認められるものがあるのではないかという議論が、安保法制懇でも主流的になりつつある」と述べた。
公明党の山口那津男代表は砂川判決について「集団的自衛権まで視野に入れて認める判決ではなかった」との見解を示している。首相は山口氏との認識の違いを明確にした形だ。ただ、首相は「解釈変更が必要となれば、与党との協議を経て閣議決定する」と述べ、与党との協議を重視する姿勢も重ねて示した。(毎日新聞14年4月8日)』
『首相は「近傍で起こったら助けられるけれども、遠くだったら助けられないという議論は誰もしない。常識的な議論をすべきだ」と語り、集団的自衛権行使に地理的制約を加えるべきではないとの認識を示した。(時事通信14年4月8日)』
<「安保法制懇でも主流的」って。^^; ここのメンバーは、最初から安倍ブレーンを中心に集団的自衛権の行使に賛成の人ばかり集めているわけで。この会議で主流でも、世間では主流ではないということを認識しておくべきだろう。(**)>
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ちなみに首相は、4日の参院本会議でも、同様の見解を主張したという。(~_~;)
『安倍晋三首相は4日午前の参院本会議で、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の変更に関し、政府の有識者会議で「適切な形で新しい解釈を明らかにすることで可能であり、憲法改正が必要だとの指摘は当たらない」との意見が出ていることを紹介した上で、「法的安定性を損なうとは考えていない」と述べ、あくまで解釈変更の閣議決定で対応する決意を強調した。民主党の北沢俊美氏への答弁。
首相は、自国の存立に必要な自衛措置は認められるとした1959年の最高裁判決(砂川判決)に言及し、「政府も、このような見解を従来取ってきた」と強調した。砂川判決をめぐっては、自民党の高村正彦副総裁がこれを根拠に集団的自衛権行使の限定容認論を主張しており、自民党内に賛成論が拡大している。共産党の井上哲士氏への答弁。(時事通信14年4月8日)』
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正直なところ、果たして安倍首相が、どこまで自分が主張している見解を理解して、TVや国会で語っているのかは「???」なのだが。
<たぶん、つい最近まで砂川事件の最高裁判決なんか読んだこともなかっただろうと思うし。有識者会議のブレーンの言うことを、「ふ~ん、そうなんだ~」「自衛権という言葉の前に個別的とか集団的とか記されていないから、集団的自衛権の行使もOKって思えばいいんだね」「そんな魔法のような判決があったんだ。ラッキー」ぐらいの認識しかないと思うのだけど。(~_~;)>
ただ、安倍氏が首相として、この見解を主張する以上は、きちんと国民が納得行くように、何故そのように解釈するのか説明する必要があるし。
「政府も、このような見解を従来取ってきた」というのであれば、いつどのような形で、このような見解をとって来たのか、是非、国民の前にしっかりと示して欲しいし。そして、国会での議論や専門家による議論も経て、多くの人に理解を得てから解釈改憲をして欲しいものなのだけど・・・。(・・)
<っていうか、もし「政府も、このような見解を従来取ってきた」のであれば、もうとっくに集団的自衛権の行使をしているはずだし。
別にわざわざ安倍内閣で解釈変更を行なわなくたっていいんじゃないの?(@@)>
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ところが、安倍内閣は、有識者会議の報告書を受けて、自公与党内で議論を行なっただけで、つまりは国会や専門家による議論などをきちんと経ずに、解釈変更をする気でいるようなのだ。(-"-)
それでは、国民が安倍首相らの見解がおかしいことを気づく機会を得ることもないまま、解釈改憲が実行に移されることになりかねない。(-"-)
『菅官房長官は、集団的自衛権の行使容認について、「政府の有識者懇談会からの報告書を受けて、それを参考にしながら政府方針を出し、それに基づいて与党の中でのさまざまな議論、調整のうえ、理解が得られた段階で閣議決定したい」と述べました。
また、菅官房長官は、安倍総理大臣が昭和34年の砂川事件の最高裁判所の判決で、集団的自衛権の行使は否定されていないという考えを示したことについて、「判決では自衛権を『個別的』とか『集団的』とかに分けていない。自衛のための措置を取りえることを、わが国の固有の権能の行使として当然であると明確にしている。当然、参考になるので、政府の有識者懇談会の中でも議論している」と述べました。(NHK14年4月8日)』
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このような安倍内閣のやり方に、自民党内からも改めて批判の声が上がっている。(**)
特に党総務会(自民党の意思決定機関)のメンバーである村上誠一郎氏は、他の議員が安倍内閣に力で押さえつけられて、なかなか発言できずにいる中、積極的に安倍内閣の解釈改憲の問題性を主張している。(・・)
『自民党の村上誠一郎元行政改革担当相(衆院愛媛2区、当選9回)は、8日発売の月刊誌「世界」(岩波書店)のインタビュー記事で、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の変更について「首相がやろうとしていることは、三権分立や立憲主義の基本を無視し、壊す危険性を持っている。だから反対せざるを得ない」と批判し、反対を明言した。
村上氏は、憲法九条に基づく平和主義を「絶対に変えてはいけない基本原則」とし、「(立憲主義を崩す)前例は絶対につくらせてはいけない」と強調した。
首相が解釈改憲の理由に挙げる「国際情勢の変化」については「実際にどういうケースなのか教えていただきたいが、誰からも明確な具体例を挙げてもらえない」と指摘した。
その上で、行使を認める場合の歯止め策も「法律で歯止めをかけるというが、結局、時の政権の判断次第になりかねない」と懸念した。
集団的自衛権の行使が必要な場合は「憲法改正を議論すればいい。憲法改正は国民の判断に委ねるしかない」と主張した。(東京新聞14年4月8日)』
『自民党の村上誠一郎元行政改革担当相がこのほど発売された月刊誌「世界」(岩波書店)のインタビューで、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使容認を目指す安倍晋三首相の政治姿勢を厳しく批判した。ナチス政権が全権委任法によりワイマール憲法を形骸化させた歴史を引き合いに「同じ愚を繰り返す危険性がある」と指摘した。
解釈変更した上で自衛隊法などを改正するとの安倍政権の方針に関し「下位の法律によって上位の憲法の解釈を変えるのは絶対にやってはいけない『禁じ手』だ」と非難し、違憲訴訟が続発すると警告した。
同時に「政治家が守らなければいけない三権分立や立憲主義の基本を無視し、壊す危険性がある。もはやファシズムの危機だ」と糾弾した。
平和外交によって戦争を防ぐ努力が必要とした上で「首相は集団的自衛権や『武器輸出三原則の撤廃』だとか(近隣諸国の神経を)逆なですることばかりに力を注いでいる」との見方も示した。(スポニチ14年4月8日)』
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自民党は、1955年から今日に至るまで、ごくわずかな期間を除いて、ず~っと政権与党として、民主政、三権分立、立憲主義などの諸原則に基づく国を作って来たのだから。
mewは、もっと自民党の中から、政治家としての矜持をもって&自分たちが今の日本の国を築いて来たという自負や、それが破壊されることへの危機感を抱いて、良識ある見解、主張を唱える人が出て欲しいと思うし。
本当はおかしいと思うけど、政権与党にいたいから、次の内閣&役員人事の改造で不利に扱われたくないから、安倍首相のやり方に従うしかないなどという気持ちで、安易に解釈改憲をOKして欲しくないと切に願っているmewなのだった。(@@)
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