沖縄知事と面会せず。振興予算の削減も示唆して、辺野古移設容認に追い込む安倍官邸

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


 沖縄では、先月の県知事選で、辺野古基地の移設反対を訴えた翁長雄志氏(元那覇市長)が、自民党推薦で現職知事だった仲井真弘多氏に10万票もの大差をつけて勝利。(・・)

(関連記事・『沖縄知事選&那覇市長選、自民候補にWで圧勝。全国でも、国民軽視の「安倍政権にNO!」を』)

 さらに今月14日の衆院選では、4つある小選挙区全てで、やはり辺野古移設反対を訴えた非自民党の候補が、自民党の現職議員などを破り、当選を果たすことになった。(後述)

 24日には沖縄県議会で、翁長新知事を迎えたのを機に、改めて「辺野古への県内移設を断念し、普天間飛行場の閉鎖・撤去を交渉するよう日米両政府に求める意見書案と決議案」を賛成多数で可決したとのこと。<ちなみに公明党(沖縄県本)は、賛成していたです。(++)>

『沖縄県議会は24日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を断念し、普天間飛行場の閉鎖・撤去を交渉するよう日米両政府に求める意見書案と決議案を賛成多数で可決した。翁長雄志(おなが・たけし)知事就任後、辺野古移設を巡る意見書・決議案の可決は初めて。

 意見書と決議は、辺野古移設反対を訴えた翁長氏が移設推進を主張した現職に約10万票の差をつけて当選した11月の知事選に触れ「沖縄県民の圧倒的多数の民意が揺るぎないものであることが示された」と指摘。そのうえで「県民大多数の民意を押しつぶすようでは民主主義国家としての根本が問われる」として辺野古移設断念を求めた。(毎日新聞14年12月24日)』

 沖縄は、また「オール沖縄」体制で「辺野古移設反対」モードにはいっている。(**)

* * * * *

 そして新たに沖縄県知事になった翁長氏は、今週、上京して、安倍首相や菅官房長官(&沖縄県基地負担担当大臣)らと面会して、知事就任の挨拶と基地移設に関する話をするつもりでいたのだが・・・。<新知事が官邸に就任の挨拶に行くのは、慣例みたいになっている。>

 ところが、県の事務方が以前から面会を要請していたにもかかわらず、安倍首相も菅官房長官も、翁長氏には会おうとせず。 (゚Д゚)
 しかも、政府は、安倍首相が仲井真知事との間で合意していた沖縄の振興費用増額も、減額or打ち切りを行なうことを示唆して(脅しをかけて来て)、早くも札束で頬を叩く露骨なアメムチ作戦を展開し始めているという。(@@)

『沖縄の基地問題を巡って、就任後、初めて上京しました。普天間基地の辺野古移設を容認してきた仲井真前知事が先月の知事選で敗れ、移設に反対する翁長知事が就任しました。翁長知事は24日から東京を訪れ、安倍総理大臣らとの面会を求めていますが、見通しは立っていない状況です。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 翁長知事側は関係閣僚らに面会要請をしているとしていますが、25日午前の記者会見で菅官房長官は「聞いていない」と話しました。
 菅官房長官:「ありません。今も確認してきましたが、ないと思います」

 官邸内には「総理や官房長官が会う必要はない」という強硬な意見があるほか、内閣発足直後で時間調整が困難ななかでの訪問に対し、困惑の声も上がっています。まずは、面会要請を受けた沖縄振興担当の山口大臣が対応する方向で調整しています。

 翁長沖縄県知事:「新人知事のこれから場を踏んで、来年、再来年には直接、電話が掛けられればありがたい」(ANN14年12月25日)』

『翁長氏は今月10日に知事就任後、首相や基地負担軽減担当相を兼務する菅氏と会談する意向を表明。24日には県庁で記者団に「粛々と県民の要望を伝えたい」と述べていた。同日中に上京し、25日は沖縄選出の国会議員などと面会した。沖縄振興策を担当する山口俊一沖縄・北方担当相とは近く会談する見通しだ。

 翁長氏は既に菅氏との会談を首相官邸へ要請しているが、官邸側は応じる姿勢を見せていない。菅氏は24日の記者会見で「(翁長氏から)どのような考え方かを聞くのは必要だ。まず山口氏の所に来られるので、その報告を聞きたい」と述べるにとどめ、25日の会見でも会談を明言しなかった。

 政府関係者は同日、「(菅氏、翁長氏は)会わない。杉田和博官房副長官も会う必要はないだろう」と述べ、当面、官邸側は翁長氏との接触を避ける意向を示した。

 菅氏は、辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した仲井真氏とは頻繁に会談を繰り返していただけに、今回の対応との違いは際立つ。沖縄県関係者は「これまでは知事と官邸でホットラインがあったが、今回はそれがない段階でのスタートだ」と漏らす。(毎日新聞14年12月25日)』

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 菅官房長官は、翁長知事の面会要請の話はきいていないと言っているが、それはウソだろう。(・・)

 翁長氏は10日に正式に県知事に就任したのだが。mewは、翁長知事が年内にも上京する予定だという話を早い段階から報道記事で見ているし。遅くとも先週18日より前には、県側は官邸に面会の要請を行なっていたはずなのである。^^;

『翁長雄志知事が22日に上京し、安倍晋三首相と会談する方向で調整に入った。就任あいさつのための訪問で、米軍普天間飛行場の返還に伴う辺野古新基地建設に反対する民意を受けて当選したことを強調し、辺野古埋め立ての反対を訴えるとみられる。17日時点で官邸側から安倍首相との面談日程が確保できたとの返答はなく、面会できるかは流動的。菅義偉官房長官らが対応する可能性もある。
 翁長知事は17日の県議会一般質問で「可能な限り早期に上京し、公約の実現に向けて全力で取り組む私の考えを政府に説明したい」と述べていた。(琉球新報14年12月18日)』

『翁長氏は15年度の予算要望のため週内に上京し、安倍晋三首相や、菅義偉官房長官ら関係閣僚と会談したい考え。しかし、菅氏は19日の記者会見で、正式な面会要請は届いていないと説明し、「会う予定はない」とも語った。政府関係者は沖縄振興費について「(14年度からの)減額もあり得る」と話している。(時事通信14年12月21日)』 

 確かに翁長氏の状況が組閣の時期とぶつかったことから、時間的な余裕はなかったかも知れないのだけど。でも、新閣僚はひとりしかいないのだし。挨拶を受ける数分の時間もとれないほど忙しい状況にはないし。
 おそらく安倍官邸に刷り寄って行った仲井真知事がまた当選して挨拶に来たとしたなら、積極的に歓迎モードで会っていたと思うのだけど・・・。
 要は上掲した記事にもあるように、安倍首相も菅官房長官も、自分たちの方針に従わない辺野古移設反対派の翁長新知事とは、最初から会う気がなかったのである。(-"-)

* * * * *

 しかも、安倍内閣は、早速、仲井真前知事と約束していた沖縄の振興予算を削減することを示唆して、翁長新知事にも圧力(脅し)をかけて、方針転換を迫ろうとしているのである。(@@)

『政府は、沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対していることを踏まえ、沖縄政策を見直す検討に入った。翁長氏に方針転換を促す狙いがある。増やし続けてきた沖縄振興費について、2015年度予算案での減額も視野に入れている。

 政府はこれまで、沖縄振興策を呼び水に普天間移設の進展を図る手法を取ってきた。カネと権限を盾に露骨に圧力をかけるような姿勢に出れば、沖縄県側が反発するのは確実で、移設問題の先行きを一段と不透明にする可能性がある。

 沖縄振興費をめぐり、安倍政権は13年度予算で3001億円、14年度予算で3501億円を計上した。11月の知事選で3選を目指した仲井真弘多前知事を後押しするため、15年度の概算要求では3794億円に上積みした。

 しかし、知事選では普天間飛行場の県外移設を訴えた翁長氏が勝利。同氏は16日の県議会で「辺野古に新基地を造らせないことを県政運営の柱にする」と表明し、仲井真氏による辺野古埋め立て承認の取り消し・撤回を目指す方針を改めて示した。(時事通信14年12月21日)』

『政府が平成27年度予算案で沖縄振興予算の削減方針を固め、(1)大幅削減(2)小幅削減(3)小幅削減と執行停止の組み合わせ-の3案を検討していることが25日、分かった。沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設の阻止を主張していることを踏まえた措置だ。山口俊一沖縄北方担当相は26日、上京中の翁長氏と初めて会談し、振興策に関する認識を確認した上で政府内の調整に入る。

 政府は沖縄振興と辺野古移設は直接的に「リンクしていない」(山口氏)との見解を示しているが、振興と辺野古移設などの安全保障上の施策は「車の両輪」で「間接的にリンクしている」(政府高官)と位置づける。移設が妨げられれば振興予算の減額に踏み切らざるを得ないという。

 23年度に約2300億円だった沖縄振興予算は、26年度に約3500億円まで増額し、27年度概算要求では3794億円を計上している。大幅削減の場合、概算要求額から1割程度減らす可能性がある。

 翁長氏が強硬策を取るか見極めるため、辺野古埋め立て承認の取り消し・撤回などに踏み込んだ段階で、振興予算の一部の執行を見送ることも検討する。(産経新聞14年12月26日)』

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 思えば、仲井真前知事が官邸で安倍首相に会い、県民との公約を裏切って、辺野古移設を容認する(埋立て工事を承認する)意向を示したのは、ちょうど1年前の12月25日のことだった。(`´)

 この時のことは、当時の記事『カネで沖縄を買った安倍&仲井真は、県民の思いを売って、いい正月を迎えるのか?』に書いたのだけど。
 mewは、官邸から出て来た仲井真氏が、喜びに満ちた感じで、やたらにハイ(High)になっていて、「有史以来の予算だ」「これは、いい正月になるなというのが、わたしの実感です」などと語った上に、車の窓から「Have a nice vacation. (いい休暇を)」と記者に手を振りながら、去って行った姿を、決して忘れることはないだろう。(~_~;)

* * * * *

 仲井真氏は10年の2回目の知事選の時に、自公推薦であるにもかかわらず、「県外移設」を公約にして当選。
 また、仲井真氏と共に与党として県政に携わって来た自民党の沖縄県連も、13年までは「県外移設」を公約に掲げて、国政選挙や地方選を戦い、県民の共感を得て当選していたのである。^^;
<12年末の衆院選でも、自民党の候補は「県外移設」を主張して戦い、4つある小選挙区のうち3つで当選したのよね。>

 ところが、安倍首相が13年2月に訪米した際に、オバマ大統領と「1年内に辺野古移設の計画を具体的に進める」と約束したことから、状況が急展開することに。
 菅官房長官を中心にした安倍陣営や国防系議員が、仲井真知事&関係者を多額の振興資金+αのアメムチ作戦で説得。また自民党県連の国会議員、地方議員に「県外移設」の方針を撤回するように指示(命令)をして、知事の周辺を固め、最終的に知事に「辺野古移設」を容認させたのである。(~_~;)

<でもって、今年の衆院選では、12年末の前回の選挙で「県外移設」を公約にして当選しながら、安倍首相の指示で翻意した(地元の有権者を)裏切った現職の国会議員はみんな、小選挙区で落選したんだよね。(・・)(比例復活しちゃったけど。(>_<))>

* * * * * 
 
 そんな中、元自民党県連の幹事長だった翁長氏や、県連に所属していた一部の地方議員は、ひとりの沖縄県民として「辺野古に限らず、沖縄に新たな基地を作るべきではない」「辺野古移設反対」という考えを曲げることはできないと主張。
 地方議員の中には、自民党を除名されながらも、その意思を貫き、県知事選では社民、共産党などの議員や支持者と共に翁長氏を支援した人も。

 今月行なわれた衆院選でも、4つの選挙区で、元自民党県連の議員や支持者が共産、社民、生活などの野党勢力と協力して、選挙活動を展開。
 その結果、沖縄1区では共産党、2区では社民党、3区では生活、4区では元自民の辺野古移設反対派の候補が自民党の候補を破って当選し、まさに保革一体で民意を結集する選挙を行なうことに成功したのだ。(^^)

 しかし、安倍首相や菅官房長官らにすれば、自分たちが決めた「辺野古移設推進」の方針に従わない自民党系の議員や首長は、(ある意味では、野党系の人以上に?)かわいくない存在になるわけで。そんなやつが挨拶に来ても「会う必要はない」ということになるのだろう。(~_~;)

 そして、安倍官邸は、そうやって翁長知事に冷たく当たったり、沖縄振興予算の削減を示唆することで、沖縄県の役人や議員、ひいては国民に「辺野古移設反対の主張は認めない」という強い姿勢を示すと共に、翁長知事らに早く翻意するように強引に促そうと(&追い込もうと)しているのである。(-"-)

* * * * *

 24日には沖縄選出の4人の非自民党議員が、衆院本会議に出席するために国会を訪れたのだが。(4人で議事堂前で手を携えて写真を撮っていたです。)
 共産党候補として、全国の小選挙区で18年ぶりに当選した沖縄1区の選出の赤嶺政賢氏は、『選挙結果に関係なく移設を推進する構えの安倍政権について「民意に反して強引に進めるやり方は必ず頓挫する」と批判。沖縄の全小選挙区で自民候補が敗北したことに触れ「沖縄には民主主義的な力が付いてきている。その奥深さを安倍内閣は知るべきだ」と述べた』という。(東京新聞14年12月25日・全文*1)

 安倍首相は、今回の衆院選で圧勝した選挙結果を受けて、国民からアベノミクスへの支持が得られたと(しかも、集団的自衛権の行使を含む安保法制への理解を得られたとまで)豪語しているのであるが。そうであるなら、沖縄県知事選でも、衆院選の小選挙区全てでも「辺野古移設反対派」が勝利した選挙結果も考慮すべきことは言うまでもないわけで。
 しつこく書いているように、安倍晋三氏がいかに自分に都合の悪い国民の声には耳を傾けない首相であるかということは、こういうとこにもよ~くあらわれているように思うのだけど。
 
 どうか翁長知事には、安倍官邸に札束を目の前にぶら下げられても、沖縄県民としての思いを通して、翁長氏や非自民党系の候補に投票した人たちがバックに控えていることを忘れずに、勇気と覚悟をもって、安倍官邸の嫌がらせや脅しに負けずに挑んで行って欲しいと思うし。
 これも毎度ながら書くことだけど。どうか全国各地のより多くの国民も、翁長知事や沖縄県民を後押しして欲しいと切に願っているmewなのだった。(@@)
 
                           THANKS



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「辺野古移設反対は民意」 沖縄の非自民4議員強調

2014年12月25日 東京新聞 朝刊


<写真・登院し、ポーズをとる沖縄県4小選挙区の(左から)赤嶺政賢氏、照屋寛徳氏、玉城デニー氏、仲里利信氏=24日>

 特別国会が召集された二十四日、衆院選の沖縄の全四小選挙区で、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設反対を訴えて当選した非自民の四氏が登院。辺野古移設反対を掲げて就任した翁長雄志(おながたけし)知事と連携し、移設阻止に向けた取り組みを国内外で強める考えを、本紙などの取材にそれぞれ表明した。
 沖縄1区選出の共産党の赤嶺政賢(あかみねせいけん)氏は、選挙結果に関係なく移設を推進する構えの安倍政権について「民意に反して強引に進めるやり方は必ず頓挫する」と批判。沖縄の全小選挙区で自民候補が敗北したことに触れ「沖縄には民主主義的な力が付いてきている。その奥深さを安倍内閣は知るべきだ」と述べた。
 2区選出の社民党の照屋寛徳(てるやかんとく)氏は「辺野古新基地建設反対が沖縄の確たる民意だと明らかになった」と指摘。その上で「多くの国民が、沖縄に米軍基地が集中している現実に無関心という傾向がある。国会で沖縄の声を政権にぶつけていくと同時に、米国を含む国際社会にもアピールしていきたい」と述べた。
 3区で当選した生活の党の玉城(たまき)デニー氏は、衆院選について「これ以上の明らかな国民の意思はない」と強調。「政府が民意を尊重することを抜きに、米国との同盟を安定的に保つことはできない」と、米国民や米議会への働き掛けを強めていく考えを示した。
 4区で当選した無所属の仲里利信(なかさととしのぶ)氏は「知事選も衆院選の結果も国に関係ないということは民主主義の否定だ」と安倍政権を批判。辺野古移設阻止に向けては「世界にアピールする。これしか道はない」と、米政府や国連に対して訴える姿勢を強調した。 (我那覇(がなは)圭)』
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by mew-run7 | 2014-12-26 13:53 | (再び)安倍政権について

「平和で平穏で楽しい生活が一番!」 今はアンチ超保守&安倍政権の立場から、mew基準の(時に偏向した?)視点で、政治や競馬、スポーツなどについて書いています。写真は溺愛馬トロットスター


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