NHK籾井、のらくら対応、証拠でアウトも安倍自民が擁護&NHK内部抗争
2015年 03月 19日
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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
http://mewrun7.exblog.jp/22884668/
この記事では、『野党追及に安倍らがアタフタ?&超保守仲間の籾井もハイヤー代釈明で苦慮』(以下、前回の記事)に記したNHK籾井会長のハイヤー使用問題+αの続報を・・・。
昨日18日、民主党が、総務・内閣部門会議にNHKの籾井勝人会長を呼んで、ハイヤー問題などにヒアリング(聴取)を行なった。
籾井会長は、私的ゴルフハイヤー代の支払いは適切に行なったので問題ないと主張していたものの、業務伝票にサインしていたこと、監査委員会から事情をきかれてから支払ったことなどが明るみになっており、苦境に立たされている。(@@)
安倍自民党やNHK側は、何とかうまく取り繕って、スムーズにNHkの予算審議を進めたいようなのだが。民主党は籾井会長に関する疑惑が払拭されない限り、予算の審議に応じられないと主張。今後の事態の行方が注目されるところだ。(・・)
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昨日18日の早朝、朝日新聞にこんな記事を配信していたのだ。(++)
『NHKの籾井勝人会長が私用のゴルフで使ったハイヤー代がNHKに請求されていた問題で、役員が業務の際に使用する乗車伝票が作成され、会長の業務に伴う支出として経理処理されていたことが17日、分かった。料金は4万9585円で、籾井会長は9日に支払った。NHK監査委員会が経緯を詳しく調べており、今週中にも経営委員会に報告する方針。
内部資料や関係者によると、籾井会長は今年1月2日、東京都渋谷区の自宅と小平市の小金井カントリー倶楽部(くらぶ)をハイヤーで往復。車両は午前7時に出庫し、約12時間利用した。伝票上は業務内容として「外部対応業務」と記され、籾井会長名のサインもあった。
NHK関係者によると、籾井会長は今月6日に監査委員から事情を聴かれ、請求書が届いた9日に秘書室を通じて代金を支払った。籾井会長は16日の参院予算委員会で、「去年の暮れに秘書に対して、公用車ではなくハイヤーの配車を依頼して、代金は自分で払うことを伝えておりました」と答弁している。(朝日新聞15年3月18日)』
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また日刊ゲンダイ18日もこのような記事を載せている。
『心証は真っ黒だと言わざるを得ない。16日の参院予算委で、公用ハイヤーの私的利用問題を追及されたNHKの籾井勝人会長(72)。当初は「完全なプライベートゴルフ(での利用)だったので、ただちに全額を払った」と事もなげに答えたが、すぐに“ゴマカシ”がばれた。それにしても、不正を告発した内部通報の内容は詳細だ。告発の背景にはNHK内部の泥仕合が影響している。
籾井会長の不正は今年2月下旬に内部通報で発覚した。内容は1月2日に私的に行った東京・小平市のゴルフ場に公用ハイヤーを使い、その代金4万9585円(税込み)をNHKに支払わせたというもの。
参院予算委で籾井会長は「秘書に自分で払うと言った」と言い訳しながらも渋々、事実関係をほぼ認めた。ハイヤー代を払った時期は「今年の3月9日」と答弁。支払先はハイヤー会社ではなく、会長の秘書室だった。つまり、1月2日に利用したハイヤー代を2カ月以上もNHKに立て替えさせていたのだ。
内部通報がなければ払う気はなかったのではないか。そんな疑念がわいてくるのだが、驚くのは内部通報の中身が詳細を極めていたことだ。
関係者によると、ゴルフの日程や、名門コース「小金井カントリー倶楽部」に出かけたこと。往復のハイヤーが普段の「白のレクサス」ではなく、別の車種だったこと。税込みの往復料金まで特定していた。(日刊ゲンダイ15年3月18日)』
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民主党は、昨年来、籾井会長が歴史認識発言や放送への介入などでも問題が多々あることを批判しており、今回の不正をきっかけに何とか籾井会長を辞任に追い込みたいところ。(・・)
そこで、昨日も籾井会長を部会に呼んで、ヒアリングを行なったのであるが。籾井氏は相変わらずふてぶてしい態度で、のらりくらりと質問を交わすことに終始したような感じがあった。^^;
ちなみに、民主党が籾井会長を部会に呼ぶのは、今年にはいって2度め。前回の聴取の様子は『前原が安倍にかみつく&開き直る安倍とNHK籾井~品性欠如の首相と会長』に書いたのだけど・・・。
籾井会長はもとから品性がない上、この時は(天敵のサヨク民主党を相手にして?)かなり好戦的な言動を行なって、ヒンシュクを買うことに。^^;
おまけに、ヒアリング終了直後に、わざわざ「くだらん」とつぶやいてみせたことから、民主党側が憤慨。今回のヒアリングで、階猛氏が改めてそのことを問うた。
でもって、階氏がこの質問をした途端、後ろからスタッフがあわてて籾井会長にメモを手渡して。会長は、それを(あえて謝罪の感情を込めずに)棒読みしたのであるが。そのシーンがこちらだ。^^;
『「前回、籾井会長がこの場にいらした時、『くだらん』とおっしゃって帰られた」(民主党 階猛衆院議員)
「ついつい出た言葉で誠に申し訳なく思っております」(NHK 籾井勝人会長)
「会長、そういうことは紙を見てしゃべることではないのではないか」(民主党 階猛衆院議員)
「紙を見ないとすぐ私ははみ出ますので、ぜひ紙を見させていただきたい」(NHK 籾井勝人会長)(TBS15年3月18日)』
<いかにもナメくさってるって感じでしょ。(-"-) モミ~なんて、そもそもNHK会長の適性からはみ出てるくせに。(>_<)>
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肝心のハイヤー代についての質問への籾井会長の対応も、こんな感じだ。_(。。)_
『NHK・籾井会長:「『(ハイヤー代は)最初からプライベートで払う』と申し上げている。その時点では金額も分からないんですよ」
民主党・奥野衆院議員:「今の話だと、自主的に払うつもりがなくて、監査委員に言われて初めて払ったとも取れるが?」
NHK・籾井会長:「そうじゃないですよ。決め付けないで下さいよ」
18日の会議では、今月6日にNHKの監査委員長から指摘を受けた後、9日に籾井氏がハイヤー代約5万円を支払ったことが明らかになりました。これに対し、籾井氏は「ルールを犯したつもりはない」と強調しました。(ANN3・18)
『階 猛衆院議員「セキュリティーに配慮しなくてはいけないから、わざわざ会社契約のハイヤーを自分で発注したということでよろしいですか」
籾井会長「基本的に、それでいいと思いますが」
階 猛衆院議員「証拠として、見せていただけますか」
籾井会長「今、まさしくこれは監査がですね、きちっと調べておりますから、いったいぜんたい、これがどういうふうになったのかっていうことも明白になると、私は思っています」(FNN3.18)』
『民主党の階議員は、ハイヤー伝票に「業務」と書かれ、籾井会長がサインしていたのなら、これまでの説明と食い違うとただした。
階議員「業務上だと。それに会長がサインしてるということだと。会長の説明は根底から覆りますよ」
籾井会長「どういう伝票が出て、どういう処理がなされているか全くわかりません。これはたぶん民主党の岡田代表もハイヤーのことなんかご存じないと思いますが」
(人のことは言わなくていいんですよ)
籾井会長「わかりました。失礼しました」
また籾井会長は、監査委員会から指摘されて初めてハイヤー代が問題にされていることを知り驚いたと述べた。
民主党側は納得できる説明がなければ今後、NHK予算案の審議には応じられない姿勢を示した。NHKは監査委員会が予定を前倒しし、19日に調査結果を公表する方針。(NNN3.18)』
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元NHK記者だった民主党の安住国対委代理は、「NHK会長自身がニュースになってどうすんだということですよ」と呆れていたです。(~_~;)
『■安住淳・民主党国対委員長代理
資質の問題というのは大変失礼な言い方だが、公共放送の会長としての資質ということから言えば、基本的な部分で赤点といったら申し訳ないが、失格なんだろうなと思う。自らの進退を考えなければならないのではないか。国会での姿勢もわざとゆっくり歩いて審議時間を遅らせたり、とても公益性の高いNHKの会長としてのありようではない。自民党の強大な数に守られているから横柄な態度をとっても大丈夫だという、慢心がみえる。
そう簡単にあの会長のもとで、予算案をNHKが出してきて、「はいわかりました」とはならない。そもそもNHK予算の中身そのものを会長自身が知らないのではないか。あまり会長が不祥事や色々な自分の発言で国会に呼ばれて、委員会で物議を醸すこと自体どうなのか。NHKはニュースは取り上げるけれど、NHK会長自身がニュースになってどうすんだということですよ。(記者会見で) (朝日新聞15年3月18日)』
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ただ、NHK側としては、予算を早く決めたいのはヤマヤマなわけで。幹部は、籾井会長には問題がないと説明する気でいる様子。(-_-)
『NHK幹部は「職員が業務用の伝票を誤って作成したため会長に請求書が届くのが遅れ、結果的に監査委員会の調査後の支払いになった」と説明。NHKが普段利用する会社のハイヤーになった点については、「緊急事態への備えや安全上の配慮から別の会社にはできなかった」としている。(朝日新聞15年3月18日)」
また、安倍自民党も、とっとと予算審議を進めたいとこだし。ましてや籾井会長は、安倍&超保守シンパゆえ(その妙な言動を多少は面倒に思うことはあっても?)、擁護するつもりでいる。(~_~;)
『自民党の佐藤勉国対委員長は18日、NHKの平成27年度予算案について「1回も暫定(予算案の編成)をしたことはないし、どうやって暫定を組むかも考えていない」と述べ、年度内成立に意欲を示した。都内で記者団に語った。
民主党などの野党は、NHKの籾井勝人会長が私的に利用したハイヤーの代金をNHKに請求していたことなどを問題視し、攻勢を強めている。佐藤氏は「決定的に何かがあって糾弾されなければいけない状況が生まれない限り、停滞することなく審議することだ」と強調した。(産経新聞15年3月18日)』
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また昨日も、歴史問題に関する発言について、NHKの板野放送総局長が改めて、籾井会長が河野談話を公式のものとして認めない趣旨の発言をしていたことを明らかにしたとのこと。^^;
『NHKの板野裕爾・放送総局長は18日の定例会見で、籾井勝人会長が1月9日に開かれた国際放送番組審議会の席上、「領土問題は日本政府の方針がはっきりしているが、河野談話についてはそうではない」という趣旨の発言をしていたことを明らかにした。
河野談話は1993年、当時の河野洋平官房長官が従軍慰安婦問題への「おわびと反省」を述べたもの。板野総局長によると、籾井会長は河野談話が閣議決定を経ていないことから、政府方針としてどう判断するか難しいという思いで発言したという。籾井会長は2月の民主党の部門会議では、河野談話は政府の公式見解と認めている。(朝日新聞15年3月18日)』
やはり昨日、高市総務大臣がNHKの国際放送の報道に関して、こんな注文をつけたばかり。NHK支配を強めたい安倍政権にとって、同じ思想の持ち主&バックに超保守財界がついている籾井会長はおいしい存在なのである。(@@)
『高市総務大臣は、平成27年度のNHKの国際放送で、邦人の生命や財産の保護にかかる事項や、国の重要な政策にかかる事項などを報道するよう要請することを18日、NHKに通知しました。
放送法では、総務大臣が必要な事項や放送区域などを指定して、NHKに対し国際放送で報道や解説を行うよう要請できることになっています。
これに基づいて、高市総務大臣は18日、国際放送の実施を要請する通知書をNHKの籾井会長に手渡しました。要請では、平成27年度のテレビとラジオの国際放送で、邦人の生命、身体および財産の保護にかかる事項、国の重要な政策にかかる事項、国の文化、伝統および社会経済にかかる重要事項などを報道、解説する。また、ラジオの国際放送については、放送にあたって、北朝鮮による日本人拉致問題に特に留意することとしています。
放送法では、NHKはこうした要請に応じるよう努めなければならないと定める一方、政府は、NHKの編集の自由に配慮しなければならないとしています。NHKは「要請の内容について十分検討したうえで回答する」としています。(NHK15年3月18日)』
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ただ、今回の籾井会長のハイヤー代の件も、内部からの告発やリークで発覚したのであるが。NHK内部では、籾井派とアンチ籾井派の内部抗争が激化している様子。(~_~;)
『■関連団体は“伏魔殿”
発売中の「週刊現代」で今回の不正をリポートしたジャーナリストの森功氏は「内部通報者はNHKが籾井会長の私用料金をハイヤー会社に払ったのを確認してから告発に踏み切っています」と語った。内部通報は1人の調査によるものではなく、NHK内部の関係各所を通じた組織的な“籾井監視網”すらにおわせる。何としても“籾井潰し”を仕掛けたいという執念が伝わってくるのだ。
「ちょうどNHK予算案の審議中にメディアに不正を“リーク”したことにも“籾井潰し”の強い意志を感じます。会長のプライベートのゴルフ日程まで知り得る職員は局内でもホンのわずか。会長は極めて近い職員に裏切られた可能性が高い。動機として有力なのは関連団体のガバナンス調査でしょう。籾井会長は就任早々、三井物産時代の旧知の仲で安倍首相とも親しい小林英明弁護士を投入し、関連団体の不正会計などを洗い出しています。籾井会長の数々の失言にNHK労組の反応が薄いのは、この調査方針を内々で支持しているからです」(元NHK職員でジャーナリストの立花孝志氏)
NHKにとって関連団体こそ“伏魔殿”で、有力OBの天下りや不正支出などの温床になってきたという。
「関連団体を通じて“いい思い”をしてきた、身に覚えのある幹部やOBたちは戦々恐々で、何が何でも<籾井を潰せ>と躍起になっています。息のかかった職員を総動員して組織的に会長失脚のネタ集めに走っても、おかしくない状況なのです」(立花氏)
近々、看板番組の不正が表沙汰になるとの情報も駆け巡っている。この騒ぎに便乗して“籾井潰し”の動きが過熱するのは間違いない。籾井会長はNHK予算案の成立と引き換えに自らのクビを差し出す状況に追い込まれるのではないか。籾井会長の進退問題は風雲急を告げつつある。(日刊ゲンダイ15年3月18日)』
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今回は時間とスペースがなくなってしまったので、またの機会に書きたいのだが・・・。
今週、安倍官邸や超保守派が、好ましく思っていない「クローズアップ現代」にやらせがあったとの週刊誌報道が出たりもしたのも、NHK内の対立の一端のあらわれではないかな~と思ったりもする。^^; (一応、関連記事をいくつか*1に載せておきますね。)
そして、これは前回の繰り返しになるけれど。NHKの監査委員会や経営委員会は、もし籾井会長のハイヤー代使用に問題があったなら、きちんと真相を発表して、責任を追及して欲しいと思うし。
何より受信料を払っているNHKスポンサーである国民が、しっかりと籾井会長の様々な問題を認識して、辞任の追い込むべきなのではないかと思うmewなのだった。(@@)
THANKS
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『週刊誌の「クローズアップ現代」やらせ報道、NHK理事「やらせがあったとは考えていない」
(産経新聞15年3月18日)
昨年5月に放送されたNHKの報道番組「クローズアップ現代」について、「週刊文春」(3月26日号)が「やらせがあった」と報道した問題について、NHKの森永公紀理事は18日の放送総局長会見で、「現在、取材のプロセスを確認しているが、今の時点ではやらせがあったとは考えていない」と話した。
記事は「NHK『クローズアップ現代』 やらせ報道を告発する」の見出しで掲載された。昨年5月14日に放送された「出家詐欺」を扱う内容で、番組内で詐欺のブローカーとして紹介された出演者が「記者に依頼されて、架空の人物を演じた」などと証言している。
一方、籾井勝人(もみい・かつと)会長が今年1月、私的にハイヤーでゴルフに出掛けた際の乗車代金がNHKに請求されていた問題について、板野裕爾放送総局長は「監査委員会が調査をしていて、早い段階で報告すると聞いている。NHKの役員に関する諸問題は監査委員会が調査をして調べるのが全体の組織の筋立て。その調査結果を待ちたい」と述べた。』
『NHK「クロ現」やらせ疑惑否定 週刊誌報道も総局長「問題ない」
スポニチアネックス 3月19日
NHKは18日、東京・渋谷の同局で定例の総局長会見を行い、報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと一部週刊誌が報道したことについての質問に、「今の時点でやらせがあったとは考えていない」との見解を示した。
指摘があったのは、同番組が昨年5月14日に放送した「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」。週刊誌は、番組内で詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介された人物が、記者に頼まれ「架空の人物を演じた」と証言する内容などを掲載した。
NHKでは週刊誌記事の内容を精査しているといい、森永公紀理事は「取材の過程は明らかにできないが、これまで聞いたところ問題ないと思っている」と述べた。
また、会見では放送開始70年目を迎えた「NHKのど自慢」で、これまで「15歳以上」としていた応募の年齢を4月の放送から「中学生以上」にすると発表した。』