再生の道は「草案9条に反対」しかない!or解党すべし ~このままでは、民主党はアブナイ(6)~
2005年 12月 25日
長々とアレコレ書いてしまったが・・・。これらの日本の政治&将来のために、私なりに真剣
に民主党のことを考えてみた。「割れろ」というのは簡単なのだが、やはり自民党に迫りプレッ
シャーを与えられる大きな野党、そして政権交代の可能性を持つ政党は必要だと思うのだ。
そして、私が考えた民主党の目指すべき方向性を、ズバリ(細木風?!)提言してみたい。
「民主党は07年の参院選で、憲法改正問題を最大の争点にして、特に9条に関して集団的
自衛権を否定し、『(自民党草案の)9条改正反対!』を強くアピールして、選挙を闘う。また、
それができる政党を作って行く。」
これが、私の提言である。(できれば、次の衆院選もその方針を貫いて欲しい。)
もしそれができないようなら、とっとと分裂した方がいい。日本の将来の重大事に当たって、
自分の党の基本政策が貫けないようであれば、民主党の存在意義はないと思うし、おそらく
は凋落して行くだけだと思うからである。
<もちろん対案を示す必要がある。個人的には、今の政策通り、自衛隊の存在を明記、
個別的自衛権は認めるが(9条にきちんと活動できる範囲を明記した方が、拡大解釈、
運用をされにくいという見解をとっている)、集団的自衛権は認めず、国際貢献は別途待機
部隊で行なうというものでいいと思う。(海外派兵はNO!の方がわかりやすいとも思う)
ただし国際貢献については、党内で話がまとまれば、国連決議のあるものに関しては
自衛隊を派遣していいというところまで持って行く余地はあるかも知れない。>
私がこのように考えたのは、次のような理由からである。
1・民主党が再生&政権交代できる党になるためには、党の基本方針や政策を貫く必要が
ある。<政策をコロコロ変えるような党は、信頼が得られず、固定支持層も作れない。>
それができるかどうかが、今後の党の存亡の鍵にもなると思う。
2・次の参院、衆院選の結果によっては、9条を含む憲法改正の実現可能性が大きく左右
される。マスコミもそれなりに争点として取り上げ、国民の関心も高まるであろう。ここで、
民主党はしっかり自党の基本方針、政策をアピールし、存在意義を示すべきだと思われる。
3・「9条改正に賛成か反対か」「集団的自衛権or海外派兵に反対か賛成か」という争点は
明確であり、国民にもわかりやすい。
4・自民党は、この争点に関しては、集団的自衛権を容認する自党の草案を肯定せざるを
得ないので、明確な対立軸を作ることができる。
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私は民主党はやはり「資本主義・自由民主主義を基調として、経済等の面ではある程度
現実的な政策を行なうが、自民党よりもクリーンで、平和主義、社会政策を重視する政党」
としてやって行くのが一番望ましいのではないかと考える。これから少子高齢化が進んで行く
中で、安全で安心できる生活を望む人たちは増えて来るのではないかと思うからである。
上述の集団的自衛権の否定も含め、これらは今の民主党の基本方針とも合致するもの
である。そして民主党が本気で再生を望み、政権交代を目指す政党になりたいのであれば
自らの基本方針を貫くべきであろう。コロコロ基本方針を変えるような政党は、いつまで立っ
ても固定された支持基盤を築くことができず、政権交代など望み得ないように思うのだ。
もし自民党に反対するために方針を変えるなら話は別だが、民主党はもともと上述の
ような方針、政策を持って公表しているのであるから、それを貫く方筋だし、自然なのでは
ないかと思う。下手に画策しなくても、もともと異なるベクトルを有している部分があるの
だから、それを大切にした方がいい。
次に、鳩山幹事長も言っていたように、07年の参院選とその後の衆院選は、民主党の
再生にとってだけでなく、日本の将来にとっても本当に重要な選挙となる。もしここで9条改正
賛成派が衆参各々の2/3以上の議席をとれば、改正の発議が可能になるからである。
発議をされても、国民投票で反対することは可能であるが、それ以前の段階で国民にこの
問題をアピールすることは、国民の関心を呼んで理解や考えを深めるためにも、また民主党
の基本方針や姿勢を理解してもらい、存在意義を示すためにも望ましいことであると考える。
近時の世論調査を見ると、憲法改正自体の賛否は五分五分であるが、9条の改正には
反対or懸念を示す人が7割前後いる。中でも、(領土の)自衛権は認めてもいいが、集団的
自衛権や国際貢献も含めた海外派兵などには懸念を示す人が少なくない。<自衛隊のイラ
ク派兵延長に反対する者は7割以上に及んでいた。>
民主党は、このような人たちの受け皿になり得るし、受け皿になる必要があるとも思う。
社民党や共産党は「護憲・憲法改正絶対反対」を強く主張すると思われる。既に前回の衆院
選でも彼らは「護憲」をアピールし、わずかながらも議席を伸ばしていた。「護憲」と言った方が
わかりやすいが、それはあまり現実的な方針ではないと考える人もいるように思う。それに、
ここは社共とも少し差異を設けた方がいい。
ただ、できれば社民党などとは選挙協力をして、野党の議席数を増やす努力をした方がいい
のではないかと思う。目標は、できれば民主党単独で、または野党側で参院の過半数をとること
である。
ちなみに、もし民主党が自民党草案の9条改正反対を主張できなかった場合は、おそらく社共
にかなりの票を食われることになるだろう。
次の選挙では、自民党の強引な改革推進や増税の問題なども争点になり得る。ただ、これら
に関しては、後述するように、細かく小難しい話が多くなってわかりにくい部分が出て来るし、
自民党側も正当化の理論を用意したり、何となくごまかしたりはぐらかしたりしやすい部分が
あり、明確な対立軸が作りにくい。
改革や増税のことは、サブの話にとどめた方がいい。あくまでもメインの争点は、自民党と
明確な対立軸が示せる9条の問題にすべきなのではないかと思う。<憲法改正の要件や
13条公益論なども、9条と結びつける形でアピールするのはいいかも知れない。>
そして、自民党が9条改正後に日米軍事同盟を強化して行く計画が進んでいること、また
集団的自衛権を認めることになれば、先のイラク戦争ような戦闘にも参加することになるかも
知れないこと、そうなれば日本もテロの脅威にさらされる危険があること、また中国・韓国を
はじめアジアとの関係が悪化することなど、具体的にイメージできる例を出してわかりやすく
アピールすることが望まれる。
もちろん、民主党が集団的自衛権を否定することに対しては非現実的であるという意見が
党内外から出る可能性がある。党内に関しては、どうしても集団的自衛権を認めたいという人
は出て行って頂くしかないように思う。そして、その他からの批判は気にしなくて構わない。
そもそも万人にウケようと考えること自体が間違いであると思う。自民党だって、政党支持
率は30~40%しかないのである。<内閣支持率は、首相や閣僚の個人的な魅力や期待感
などによって、+αの上乗せがあるが。>乱暴な言い方をすれば、国民の半分近くに批判
されてもOKなのだ。ましてや民主党はまだ政党支持率が10%前後しかないのであるから、
まずは固定支持層を20%以上に引き上げることを考える方が重要であろう。この数字が
常時20~30%ぐらいにならないと、政権交代しようがないし、もしできたとしても一時的な
もので終わってしまうと思うのである。
<今回の前原代表の発言に対して、評価や歓迎を示す声もあるのは知っている。このテーマ
を書く際に、勉強(?)のために、そのような見解を記したブログも読んでみた。そこで感じた
のは、そのような人たちの多くは、基本的に民主党の支持層にはなり得ないのではないかと
いうことだった。たまたま前原代表が自分たちと同じような考えを示したので、それを評価
したり喜んだり、「ようやく民主党も現実的になった」などと歓迎したりしているが、その他の
考え方を見ても民主党の政策とは相容れない部分があるのだ。彼らの多くは中国、韓国
との親交を好まないし、国家主義的な考えを持っているので、アジア外交を重視し、市民リベ
ラルを標榜する民主党とは基本的に合わないのである。それゆえ、これらの声は一切気に
しないでいいと思う。その方面に関心がある人は、自民党を支持してもらえばいい。>
<つづく> THANKS
外交・安全保障を論点にしたらおかしな話しになると思う
ただ、民主党の松下政経塾出身者は政界に打って出るために民主党に入ったという人が多く、考えがほとんど自民党と変わらんというのも事実
共産党、社民党のようになって欲しくはないが、庶民、生活者の視点は明らかに足りないね
ま、今日のフジテレビで武部さんが生活者の視点と言っていたのには苦笑しましたが...
有権者の中に改憲賛成派が多いとは思えませんから、9条改変反対と言えば選挙の勝率は上がるでしょうね。
もちろん集団的自衛権が反対な方には、去って頂きたいかと・・・
国家を会社経営と同じように考える人が多い松下政経塾の人たちの
出世に民主党が利用されるのも困りますし・・・。
<松下塾の人は、自分たちで党でも作ってくれた方がわかりやすくていいのに>
私は武部さんが「小さな政府」を連発する方が笑えます。
本当にわかって言っているのかな~?と。
日本の国政全体を考えても、民主党が9条(集団的自衛権)改正反対派
の受け皿になることには、大きな意味があるように思います。
ただ反対ばかりの野党ではいけないと思いますが、確固たる姿勢や責任
をもって、反対できる党になってほしいです。
何でも民でいいのでしょうか。基本的に民間企業は(株上場の情報以外は)情報公開しなくてもいいわけですから、このままでは第2、第3の耐震偽造問題が起こると思います。
現在の民主党の前原路線は、ご主張とはまさに
逆を行っている、と懸念しております。
そうですね。対立軸をつくるとしたらそこしかありません。
しかし自民党が草案を押し通すとも思えないんですね。
公明党もいますし。たとえば自衛隊明記、の線でとりあえず
妥協することも考えられる。集団的自衛権の問題は
残りますがね。
民主党の前原代表は、今年の党大会の挨拶で「官」には効率化、「民」には公共性を求めることによって、「官でもなく、民でもない」、「公(おおやけ)」を追求する。あるいは「官であれ、民であれ」、守らなければならない「公(おおやけ)の精神」を追求し、日本固有の良さ、強さ、特徴を引き出すことを目標としております」と言っていました。
新自由主義的な経済が進むと、まずは競争に勝たなければ、自分さえよければと考えて、「公」の精神が失われやすいような気がしています。
公明党は与党を続けたいのか、憲法改正や安保の面でも、少し修正を
入れようとしているようですが。学会側からは、反対の意見が強く出ている
ようですね。
自民党は、9条には自衛権としか明示せず、法律と解釈で集団的自衛権
も容認という形に持って行きたいと考えているようですが、民主党は
そこをアピールして欲しいと思うです。
自民党は9条に関してはぼやかしたまま進めたいでしょうから、
民主党の方が先行して大きく争点として取り上げることが必要だと
思います。マスコミがどう取り扱うかによっても左右されてしまうかも
知れませんが・・・。
もし社会・革新系の議員が出て行くことになれば、民主党はただのミニ
自民党の小~中規模政党で終わるようにも思います。
ご意見にご賛同下さって、有難うございます。
ついつい文が長くなってしまい、自己嫌悪に陥っていますが。
来年は、同じ内容のことを少しでも短くわかりやすく書けるようになることが目標です!
しかし世界日報サポートセンターさんのおっしゃるとおり立派な論文になりそうですね。
民主党には北海道知事だった「横路孝弘氏」がいます。社会党時代から応援してますがなかなか表にはでてこないようです。私的には頑張ってもらいたいのですが・・
そちらにコメントしましたが、CONさまが書かれたことには、全面的に
賛成です。もし民主党がこのような主張をすれば、近隣諸国との関係にも
よい影響を与えることでしょう。
何か繰り返しが多く、ムダに長いシリーズになってしまったのですが^^:
日本のためにも民主党の再生&いい形での二大政党ができることを切に
願っているという思いが伝わればと思う次第です。
横路氏は民主党内で健在です。前原氏にとっては、目の上の大きな
タンコブの一人になっているのではないでしょうか?
mew-run7さんの「日本がアブナイ!」シリーズは常に注目させていただいております。
実は私は9条改正については迷っています。以前は9条を改正して自衛隊を認めるしかないのでは、と思っていましたが、憲法を知れば知るほど現行憲法の9条(特に2項)が大切に思えてきました。
民主党の主張については、前原さんの発言はともかく、マニフェストや憲法提言を見る限り、許容範囲かな~、と思ったり・・・
いずれにせよ、もう少し迷わせてください。まだ時間はたっぷりありますし。
今後もよろしくお願いします。
私も星野さんのブログ、特に「目から鱗の憲法」シリーズを愛読して
お勉強させて頂いています。
星野さんに触発されて、「私も勉強しなくっちゃ」と憲法関係の本を取り出して
来て読み始めたりもしているのですが。
私も9条は、今でも悩んでいます。現行のままのいいですが、いつまでも
自衛隊の存在や活動を解釈に委ねておくのがいいのかどうか、わからない
んですよね~。共に考えて行きましょう。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。m(__)m
去年の選挙で候補者の応援に旭川に来てたけど
誰も見向きもせず、握手を求めに行くわけでもなく。
自分がもう過去の人になったと横路自身が一番よくわかってるよ
横路さんは、知事をやったのが失敗でしたでしょうか?
<そう言えば、伊東さんはどうしてるのかな~?>
民主党の中では社会系の重鎮として、ブチブチ言う役割を果たそうと
しているようですが。もう国民的な知名度もあまりなくなってしまった
かも知れませんね。
http://www.tsukuru.org/
伊藤さんは前回の知事選に敗れ政界完全引退しました。
伊東さん、恵庭のOL殺人の弁護をされているのは知っていましたが。
政界からは、完全に引退されてしまったのですね~。
彼女は、結婚&出産してから、司法試験に受かった努力家で、
ちょっと敬意を抱いていたところがあったのです。
はちろさんは、名前は知っていましたが、正直なところ、あまり
意識したことはありませんでした。
北海道の道民の方々は、客観的でリベラルな方々が多いように
思うので、民主党もきちんとした政策をもって、活動して欲しいと
思っています。