BたけしがTVの本質と圧力について語る+赤江アナは、局内圧力の存在を肯定
2015年 04月 11日
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1週間近く前の話になってしまうのだが。やっとyou tubeで画像を確認する時間ができたこともあって、今週、原稿メモを作ってあった2つの話をアップするです。
今週5日、ビートたけし氏がフジTV「ワイドナショー」に出演。「報道ステーション」の古賀騒動について語っていたのだけど。
本質を突くことを敬遠しながら、ある意味では、TVメディアの本質を見事に突くような発言をしていた。(・・)
<要は政府の問題をまともに指摘するような=本質を突くようなことを言う人はアウトってことだよね。(-"-)>
『<速報〉たけし「本質に触れると政府から圧力かかる」
タレントのビートたけし(68)が5日、フジテレビ系「ワイドナショー」に初出演。芸能人がコメンテーターに起用される理由について、「本質の多くを知らないから、本質を突かないから便利だから」だと持論を展開した。
冒頭、ダウンタウンの松本人志(51)が「これはまずい。たけしさんの言葉は重いから。俺が普段、偉そうなことを言っていたことがいかに薄っぺらいことがわかってしまう」などと、影響力も大きいたけしの登場についてコメントした。
司会を務めるお笑いタレントの東野幸治(47)からワイドショー出演時に心掛けていることを質問され、たけしは、「オレは元経産省の古賀みたいに本質を突かないよ」と発言。3月27日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)が政府関連の発言をし、騒動となったことを持ち出して、いきなり“たけし節”を展開。
たけしの発言に出演者一同笑っていたが、たけしは「テレビで本質を突いたら、(管轄官庁から)はプレッシャーがかかるのは決まっている」と真剣に答えた。続けて、たけしは自分の発言を野球に例えて
「(本質をかすめる)チップだよ。(本質に)当たったかと言われたら、ファウルでしたと言い訳できる」と語った。
さらに、テレビ局が芸能人のコメンテーターを使う理由について、「頭は切れるけど、本質の多くを知らないから、本質を突かないから便利だから」だと持論を展開した。たけしは「本質を突くと、政府からプレッシャーがかかる」といい、本質に触れる発言には慎重な姿勢を示している様子を伺わせた。(日刊スポーツ15年4月5日)』
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『ビートたけし:ワイドショーじゃないけど、久米宏さんの横に、やっさん(横山やすし)が座ってた(TVスクランブル)…
松本人志:ああ、ありましたね。
ビートたけし:やっさんのめちゃくちゃなコメントが、たまに当たってるから。
東野幸治:はい。
ビートたけし:でも、お笑いだってことで、結構、許してくれたんだよ。アレ、政治評論家とかだったら、結構、やられちゃうよ。
東野幸治:たけしさんご自身は、ワイドショーに出る時に、発言を自分の中でセーブしてたりもするんですか?
ビートたけし:俺は、元経産省の古賀みたいに、本質を突かないよ。』
『ビートたけし:本質を突いたら、だって、テレビは結局、プレッシャーかかるに決まってるんだから。だからもう、なるだけ、本質を突いてるようで、チップだよ。
中居正広:ファールですね。ジャストミートじゃなく。
ビートたけし:ファール、ファール。ジャストミートしたら、球が飛んでいって、どこにあたるか分からないから。一応、チップするんだよ。
東野幸治:ギリギリのファールフライを打つように心がける、と。
ビートたけし:なんか言われたら、「ファールじゃないですか」って言えば良いんだから。だから、芸人がね、お笑いをやってるから、頭がキレるんですよ。その枠内に、かなり言いたいことを当てはめるから、便利なんですよ。でも、本質的には大して知らないっていうのが面白くて。
中居正広:うん。
ビートたけし:本質的なことを突かないから、便利なんですよ。
松本人志:うん。
東野幸治:だから、ワイドショーのスタッフさんも、芸人さんをコメンテーターで使うのは…
ビートたけし:本質的なことを言ったら、大問題になって。そりゃあ、政府から圧力かかるもん。その部分がないように。(『世界は数字でできている』より)』
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とはいえ、ニュース・ワイドショーのコメンテーターが芸人やスポーツ選手ばっかになって、まともに政治や社会の問題を指摘、説明できないようになったら、日本国民はもっとおXXになって、政治家の思うツボになっちゃうよね~。(-"-)
mewは、「久米宏のTVスクランブル」とか「巨泉のこんなモノいらない!?」とかで、政治や社会の見方をかなり学んだ気がするです。久米氏や巨泉氏にも、一般国民にもっと政治&社会に関心を持って欲しいという思いや、ある種の啓蒙主義的な思惑、意図があったかも。(・・)
当時は、結構、視聴率とってたと思うんだけど。(両方とも日テレの番組だね)こういう番組が、また製作されて、流行るといいんだけどな~。(++)<池上彰氏は、選挙報道の時は鋭いけど、政治系の番組の時は無難にまとめようとする傾向にあるからね~。^^;>
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もう一つ。テレビ朝日で「モーニングバード」の司会を務めている赤江玉緒アナも、自分の番組で古賀騒動について語っていたのだけど。
赤江アナは、圧力があったかはわからないが、たとえば局内には、人間関係上の自粛モードがあるという例を挙げた上で、古賀氏に同情的な発言をしていた。^^;
『2日放送の「たまむすび」(TBSラジオ)で、赤江珠緒アナウンサーが「報道ステーション」(テレビ朝日系)の騒動について触れ、元産業経済省官僚の古賀茂明氏に対して「気の毒」とコメントする一幕があった。
番組では、アナウンサーとして19年目となり、放送業界のことも色々分かるようになったと口にした赤江アナが「今週気になっているニュースといえば、やっぱアレかな」と思わせぶりに語り出した後、「報道ステーションで話題になったニュース知ってます?」と、ピエール瀧に問いかけた。
赤江アナは、古賀氏に官邸が直接圧力をかけたのかはわからないとした上で、「例えば私がワイドショーで相撲業界にかわいがりがあって不祥事だ!と批判するような放送をすると、社内のスポーツ部からはやめてくれよとなる」と例をあげて説明した。
同じテレビ局内でも一方の担当部署では円満な関係性を築く必要があり、取材禁止になるのは困るというのだ。これは政治に関しても同じで、局内に人間関係を配慮する空気感がないわけではないのだと明かした。
その後も赤江アナは「古賀さんは“あの人なんかおかしなことしちゃった人だね”って言われているのは、なんか気の毒な気がしてね」と、空気が読めない人だという見られかたで批判されることについては同情した。
また赤江は「親安倍でも反安倍でもどちらも日本を良くしたいと思って言っているのに、なんで中で揉めなければいけないのかが、赤江としてはしんどいなというか、面倒くさい世の中だなあと思って」と憤りをみせた。(ライブドアニュース15年4月3日)』
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『赤江珠緒:でも、あれね…正直言って、直接官邸が圧力をかけたとか、それは分からないですよ。でも、こうやってスポーツ部に配属されたりとか、部署も変わったりするじゃないですか。
ピエール瀧:うん。
赤江珠緒:そうすると、やっぱり人間関係があるわけですよ。たとえば、私がワイドショーで相撲業界に、「かわいがり」があって、不祥事だと。批判するような放送をするとするじゃないですか。
ピエール瀧:赤江さんがね。
赤江珠緒:ワイドショーの立場として、そこをグリグリ攻めて行こうみたいになると、そうすると同じ社員でも、スポーツ部の同期からは「ちょっと、やめてくれよ」となるわけですよ。
ピエール瀧:なるほど。
赤江珠緒:だって円満な関係で、角界とは付き合って行きたい部署だから。
ピエール瀧:うん。
赤江珠緒:「それはそうだ」みたいになるわけですよ。たとえば、政治のニュースにしても我々もやっぱり、「政権に物申す」みたいなことがあったとしても、政治部で付き合っている記者の人とかはいるわけですよ。特に東京だと、永田町で。それで与党派、野党派がいて、付かず離れずで絶妙な距離を保つというのが理想なんですけど。
ピエール瀧:はい。
赤江珠緒:でも「お前の局は、出入り禁止だ」とか。「そんな放送をするなら…」と言われたら、スクープをとれないじゃないか、みたいな。やっぱり、それぞれ人間関係がいろいろありますから。
ピエール瀧:なるほど。
赤江珠緒:そういうのを結構重んじるみたいな空気は、ないかと言われたら、色々ありますよ、社会ですから。(「世界は数字でできている」より』
『赤江珠緒:しかも、今はすぐクレーム社会みたいになっているじゃないですか。何か失敗とかあったら、ワーと色々な所に書き込まれたり、それが永遠に流れて、違う感じで展開していったりとかね。
ピエール瀧:まあしょうがないでしょう、みんな生贄がほしいですからね。
赤江珠緒:そうそう(笑)そうなると、出す(報道)側の方が、物凄く慎重になって。そんなに言われてはないかもしれないけども、「いや、ちょっとやめておきましょう」みたいなことは、実際あるんですよ。(同上)』
『ピエール瀧:赤江さん、春から何かに怒っていらっしゃいます?やっぱりその報道ステーションのアレがあって、ポジションとしては古館さんみたいなものじゃないですか。
赤江珠緒:でも、私ちょっと、どちらかというと古賀さんが、「あの人、おかしなことをした人だね」と言われているのは、何か気の毒な気がしてね。
ピエール瀧:うん。
赤江珠緒:別に古賀さんが言っていたのは、「安倍政権にもの申す」だから、親安倍でも反安倍でもどちらでも良いんですよ。世の中右の人も左の人もどちらもいるから、それは良いんですけど、どちらの人も「日本を良くしたい」と思って言っているのに、何でこんなにこうバチバチ揉めないといけないんだ、というのが、赤江としては、しんどいな、というか面倒くさい世の中だなと思って。
ピエール瀧:まあね、もう何でもかんでも言葉尻を捕まえて、みんなでワーと、ボヤを起こして楽しんでいる感じ。
赤江珠緒:それを考えたら、本当に空気を読まない瀧とか最高よ(笑) (同上)
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そう言えば、mewも以前に、マスコミ関係者から、官邸や特定の業界から直でクレームが来なくても、官邸や業界に出入りしている記者やスポンサー関係者から、暗にあまり厳しい話は控えて欲しいという要望が出ることがあるという話をきいたことがある。^^; <でも、それって目に見えない間接的な圧力が及んでいるってことだよね。(-"-)>
でも、少なくとも報道番組には、国民の「知る権利」に応えて、民主政治に貢献する使命があるわけで。(そのために、憲法上も「報道の自由」や「取材の自由」が認められているのだから)
そんな間接的な圧力にもめげずに、国民にとって有益な情報提供をすることを第一に考えて、しっかりと伝えるべきことを伝えて欲しいと心から願っているmewなのだった。(@@)
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