安倍、初めて日中韓首脳会談に。but韓国は「日本<中国」。中国との関係改善も困難か
2015年 11月 03日
【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
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個人的には、大井のハッピースプリントにMデムーロが乗るのが興味深い。(地元騎手を乗せて欲しかったと思いつつも、ミルコが乗ったらどう走るか見てみたい気持ちも。^^;)
尚、1日に行なわれたJRA天皇賞秋は、最終的に1番人気になったラブリーデイwith浜中が優勝した。(*^^)v <浜中は実力が買われたとはいえ、騎乗停止中の川田の代打でごっつぁん優勝に。^^;>書きたいことは色々あれど(やっぱEヒカリの逃げが見てみたかったとか)。馬券は、大外は来ないとのデータにハマり、戸崎を切ったためアウト~。(>_<)>
ところで、12年末に安倍第二次政権が始まってから、日本は中国、韓国との関係がどんどん悪化。(安倍氏を含む超保守派は中韓朝を敵視&歴史認識で慰安婦の強制連行、南京大虐殺などを否定しているなどの理由で、安倍政権と中韓はお互いに好ましく思われていない。)
そのために、毎年行なわれていた日中韓首脳会談は休止状態に突入。また安倍首相は1回も韓国の朴大統領と2人きりで首脳会談を行なっていないという異常や事態が続いていた。(~_~;)
<安倍首相は中国の習近平国家主席とも、北京APECの際、儀礼的な意味の会談を行なったものの、まだまともな形での首脳会談は行っていない。^^;>
しかし、日中韓とも国内外から北東アジアの安定、経済関係の改善などを求める声が強まっていた上、米国が日韓関係の強化を強く要望していたこともあって、今回、3年半ぶりに日中韓首脳会談を開かれることに。<日米は、韓国が中国に接近していることを懸念しているのよね。>
また安倍首相は、中国の李克強首相(習主席ではない)と会談。さらに、韓国の朴槿恵大統領とついに初めての首脳会談を行なうに至った。(・・)
日中韓の、この3年余りに及ぶ異常な状態が少し改善されたことは喜ばしいことだとは思うのだが。残念ながら、日本と韓国、中国それぞれの関係が深まるには、まだまだ時間がかかりそうだ。(ーー)
<っていうか、mewは安倍氏(or超保守派)が日本の首相である間は、日中、日韓関係が本当の意味で改善するのは難しいのではないかと思っているです。(-"-)>
このブログ記事では、3国首脳会談と日中首脳会談に関する報道記事を・・・。
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先に書けば、今回のホスト国である韓国は、米国や経済界の一部などから強い要望があったのを受けて、日中韓首脳会談の再開を決めたのであるが。
こちらもかなりの保守派である朴大統領や仲間たちは安倍政権を好ましく思っていないし。(安倍氏は中韓朝、朴氏は韓朝と仲良くすると支持者から強い反発を受け、支持率が低下するおそれがある。)韓国は、ここ1~2年、明らかに中国寄りになっているのだが。今回の日本、中国への対応の仕方でも、その差異がはっきりと示されていた。(@@)
『「北東アジア地域の平和と繁栄の重要な枠組みである3カ国の協力体制が復元された歴史的意味は大きい」
朴大統領は1日の共同記者発表でこう自賛した。安倍晋三首相、李克強首相ともに首相就任後初の訪韓だったが、韓国側の“もてなし”の度合いは異なっていた。李首相には10月31日に朴大統領との夕食会が用意されたが、安倍首相には予定されていない。韓国側は「李首相の訪韓は『公式訪問』という位置付けで、安倍首相は『実務的な訪問』にすぎない。差があるのは当然」との立場だ。
それだけに、会談における朴大統領の安倍首相への配慮が目に付いた。中央に立っていた朴大統領が記者発表終了後、まず声を掛けて握手を交わした相手は安倍首相だった。会談の発言でも「韓、日、中」と3カ国を呼ぶ際に日本を中国より先に呼んだ。日本政府関係者は「来年の議長国が日本だからではないか」との見方を示している。(産経新聞15年11月2日)』
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『日中韓首脳会談 笑顔の下、駆け引き熾烈 「過去」で共闘、首相「非生産的」
安倍晋三首相が1日に臨んだ日中韓首脳会談は、歴史認識問題で共闘する中韓両国を相手に、さながら「1対2」での対決を余儀なくされる“歴史戦”の様相を呈した。
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「アンニョンハシムニカ」
3カ国の首脳会談を終え、共同記者発表に臨んだ安倍首相は発言の冒頭、韓国語で「こんにちは」と呼び掛け、友好ムードを演出した。会談後に発表された共同宣言でも、首脳会合の定例化で合意するなど、ぎくしゃくしてきた3カ国の雪解けとも見える成果が強調された。
しかし、会談の舞台裏では、熾烈(しれつ)な駆け引きが展開されていた。
中国の李克強首相は安倍首相に先立ち31日に韓国入りし、朴槿恵大統領と会談。日本抜きでの中韓会談は、両国の明確な“意図”を示した形だ。
実際、1日の会談で李氏が「協力は歴史など敏感な問題を善処する上で成り立つ」と発言すると、朴氏はすかさず「3カ国がこれまでの貴重な合意精神を顧みることが大変意味があることだ。(それは)歴史を直視し未来を志向する精神だ」と言及。まさに息の合った連携プレーだ。
安倍首相は両氏の歴史認識発言を「非生産的」と一蹴したが、中国は日中首脳会談でも巧妙な“歴史戦”を展開した。
「懸案の諸問題の内容にはお互いに公表しない」
これが日中が合意した事項の一つだった。日本政府はこれを忠実に守り、記者団に説明する際、安倍首相と李氏の発言には触れなかった。だが、中国側は李氏が安全保障関連法や歴史認識をめぐり安倍首相を牽制(けんせい)したと公表。結果、中国に都合の悪い安倍首相の発言を封じ込め、自らの主張だけを公にした。
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今回の議長国である韓国は、歴史認識だけではなく、経済分野でも中国への傾斜を強めており、その態度を急に変えるとは考えにくい。朴政権は、中国が南シナ海で岩礁を埋め立て人工島を造成していることに対しても、反対や抗議の意思表示はしていない。
本来であれば、東アジアで軍事的脅威を一方的に高める中国や北朝鮮をにらみ、「日米韓」による安全保障体制が相互利益になるはずだが、歴史認識をめぐり中国と共闘する韓国の存在が不安定な要因になっている。
会談後の共同記者発表では、各首脳から「北東アジアの平和と繁栄」という言葉が何度も繰り返された。しかし、歴史認識問題という外交カードで中韓が足並みをそろえ、対日共闘を続ける限り、3カ国の首脳会合を何度開こうとも、事態は好転しないだろう。(ソウル 峯匡孝・産経新聞15年11月2日))』
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『【ソウル=矢板明夫】1日に安倍晋三首相と初めて会談した中国の李克強首相は、対日強硬姿勢を貫く習近平国家主席と異なり「日本との関係を重視している」との前評判もあった。だが、1日に行われた一連の会談では習主席と同様に歴史問題を引き合いに出すなど、習体制下での反日路線の根深さを印象付けた。
中国の首相は本来、経済や環境など実務関連問題の対外交渉を担当するが、李首相は、パフォーマンスが好きで権力集中を進めたい習主席の陰に隠れてしまっていた。今回、3年半ぶりに開催された日中韓首脳会談は、温家宝前首相が現役当時に立ち上げた、中国首相が参加する対話の枠組みであるため、李首相はようやく「対日外交デビュー」を果たせた形だ。
この日、日中韓首脳会談の共同記者発表に臨んだ李首相は、「中日韓3カ国が困難を克服し、誠意をもって手を携えて前進すべきだ」などと発言する一方で、習主席と同様に歴史認識で日本を牽制(けんせい)することも忘れなかった。
習主席が主導してきた強引な対外拡張外交で、中国は日米や東南アジアなど多くの国との関係を悪化させた。共産党内では「外交方針の見直し」を求める声が高まっているとされる。
このため、李首相が対日外交を主導することで、日中関係が本格回復するよう期待する見方も一部で出ているものの、習主席が李首相の「独自外交」を容認する余地は実際には少ないとみられる。(産経新聞15年11月2日)』
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『日中首脳会談 中国首相、反省を要求 日本側は議事公表せず
【ソウル=峯匡孝】安倍晋三首相は1日午後、中国の李克強首相とソウル市内のホテルで約1時間会談したが、李氏はここでも歴史認識問題に言及した。
両氏の会談はこれが初めて。安倍首相は会談で「(日中)関係を改善し、発展させていくべきだとの考え方は揺るぎない信念だ」と強調。これに対し、李氏は、「中日関係は回り道をして困難にぶつかった。歴史をかがみにして未来に向かうという精神に従うべきだ」「両国関係に存在する敏感な問題に善処し、戦略的互恵関係という大きな方向性をしっかりと把握する必要がある」と述べた。
さらに、中国の通信社、中国新聞社(電子版)によると、李氏は「歴史問題は中日関係の基礎と13億人の中国人民の感情に関わる。日本側が十分にこの高度な敏感性を認識し、これまでの約束事を適切に厳守し、真に歴史を正視、反省し、責任ある態度で問題を処理することを望む」として日本側に反省を求めた。
また、李氏は安全保障関連法を念頭に「アジアの隣国の懸念を尊重し、地域の平和と安定へ努力するよう望む」とも述べた。
一方、安倍首相は、中国による南シナ海における人工島建設問題に関し懸念を伝えたもようだが、日本政府筋は歴史認識を含む懸案事項の議事について「お互いに公表しないことで会議を閉じることになった」と詳細を明かさなかった。
両首脳は、東シナ海のガス田共同開発の協議再開を目指すことで一致した。(産経新聞15年11月2日』
『【ソウル時事】安倍晋三首相と李克強中国首相が1日行った首脳会談の要旨は次の通り。
【日中関係】
李氏 われわれは過去を総括し、教訓をくみ取り、歴史をかがみにして未来に向かう精神に従い、中日の政治関係に存在する敏感な問題を善処し、戦略的互恵関係という大きな方向性をしっかりと把握していく必要がある。今回の会見を通じて関係改善の勢いを推進していきたい。
安倍氏 私は2006年、就任して直ちに中国を最初に訪問し、戦略的互恵関係の考え方を提唱した。今後も日中関係を導いていく基本的な考え方であり、これにのっとって日中関係を改善し、発展させていくことは、私の揺るぎない信念だ。
両首脳 外相の相互訪問再開や、これを含むハイレベル交流の重要性を確認。日中ハイレベル経済対話の来年早期の開催で一致。
【海洋問題】
両首脳 日中防衛当局は、海空連絡メカニズムの早期運用開始に向け、互いに積極的に努力していく。
両首脳 日中両国は、東シナ海ガス田開発に関する08年の合意に基づき協議再開を目指す。
安倍氏 南シナ海情勢で懸念を伝達(両政府は詳細なやりとりを公表せず)。
【安全保障】
李氏 日本が平和発展の道を歩み続け、軍事・安全保障で隣国の懸念を尊重するよう望む。
安倍氏 日本は第2次世界大戦での深刻な反省に立ち、専守防衛を堅持する。(時事通信15年11月1日)』
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