TBSは2度死ぬ?~みの降板に続く圧力がけか。安倍自民のメディア支配に警戒を
2015年 12月 05日
【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
昨日の『NEWS23潰しに動く安倍自民&超保守派~岸井攻撃の広告を出した団体の正体』の関連記事を・・・。
日刊ゲンダイが、NEWS23関連の記事を載せていたので、3つアップするです。
最後に載せた5日付けの記事のタイトルは『岸井氏&膳場アナ総退陣なら「TBSは二度死ぬ」』なのだけど。
mewは、TBSは既に2013年秋の「みのもんたの朝スバッ降板」&14年春の「朝ズバッ廃止」で、安倍自民党に一度やられたと思っているのだ。(ーー゛)
<朝ズバッは安倍前政権から目をつけられていたし。自民党からも野党の意見を重視すると批判が出ていた様子。みのもんた氏が自分は憲法9条改正には反対だと言及したのも、不快に思われたかも。^^;>
でもって、今回も岸井成格氏や膳場貴子氏が降りるのではというわさを流して、外からじわじわと降板に追い込もうとしているような雰囲気があって。イヤ~な感じがしているのである。(-"-)
<今年3月には、NHK「ニュースウオッチ9」のキャスター2名・大越健介氏と井上あさひアナも降板したし。クローズアップ現代もビミョ~な状況になっているし。(-_-)>
いつの時代もそうだが、自分たちの思い通りに強い政治権力をふるいたい人たちは、メディアを支配することで、国民をコントロールしようとするわけで。
私たち国民が、しっかりと警戒をして、ウォッチしておかないと。メディアや情報を操作されて、日本がゆがんだ&アブナイ国になってしまうおそれが大きいのである。(**)
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『「NEWS23」岸井氏を名指し攻撃…異様な“意見広告"の真の狙い
2015年11月26日
今月14日付の産経新聞と15日付の読売新聞に掲載された全面意見広告が大きな話題になっている。「私達は、違法な報道を見逃しません」とデカデカ見出しの意見広告は、TBSの報道番組「NEWS23」のメーンキャスター・岸井成格氏を名指しで批判、問題視する中身だったからだ。
全国紙の紙面を買い取って広告を出したのは「放送法遵守を求める視聴者の会」。呼びかけ人には作曲家のすぎやまこういち氏、上智大名誉教授の渡部昇一氏ら“安倍応援団”の面々が並んでいた。
彼らが問題にしているのは岸井氏が安保法案成立直前の9月16日放送で「メディアとして(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したこと。コメンテーターならともかく、番組メーンキャスターである岸井氏がこう言うのは「政治的に公平であることなどを定める放送法に反する」と主張しているのである。
岸井氏といえば、毎日新聞の特別編集委員。読売も産経も、よくもまあ、ライバル紙の個人攻撃広告を載せたものだが、驚くのは早い。自民党の礒崎陽輔前内閣補佐官は早速、「極めて冷静で妥当な意見です」とツイート。与党との二人三脚ぶりをうかがわせた。安倍政権との“連携プレー”のにおいがプンプンだ。
「安倍政権や、そのお仲間は全局を“安倍サマのテレビ”にしたいのでしょう。安保法案は国民の8割が、なぜ成立を急ぐのかと反対していた。岸井氏の発言は国民の声の代弁です。それなのに、政府に逆らうものはみなダメだと言わんばかり。それもひとりに対して、全面広告を使って、集団で吠えて弾圧しようとしているのは極めて異常なことです。こんな広告を出されて、何も言わなければ、テレビが死んでしまいますよ」(評論家・佐高信氏)
安倍応援団の偏向キャスターは山ほどいるのに、まったくフザケた話である。このタイミングで、こんな意見広告が出てきたのは恐らく、放送倫理・番組向上機構(BPO)の存在があるのだろう。今月6日、BPOの番組検証委員会は自民党がNHKやテレ朝に事情聴取を行ったことを問題視、異例の政権批判を展開した。そうしたら、安倍首相が国会答弁で「(介入は)至極当然だ。まったく問題ない」と切れまくった。自民党内には「BPOを潰せ」という意見がある。TBSは擁護派である。そうしたさなかでの意見広告は、TBSへの“牽制”にも見える。TBSは当然、大反論しなけりゃおかしいのだが、本紙の取材にこう言った。
「番組にはさまざまな意見がさまざまな形で寄せられており、意見広告もその中のひとつと考えております」(広報部)
まるで“他人事”なのである。
TBS局内には「岸井更迭論」もあると聞いた。後任にはライバル紙の編集委員の名も浮上している。
一方、「視聴者の会」の事務局長で文芸評論家の小川榮太郎氏はこう言った。
「出稿のお金は基本的に有志の方の寄付です。(掲載紙が産経、読売になったのは)保守系という縁故関係からです。今後、発表紙が広がる可能性はあります。(また、放送法に反するようなことがあれば)何かしらのアクションはすると思います」
安倍首相たちの言論圧力に屈すれば、テレビが“死ぬ日”は遠くない。』
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『TBSは圧力に屈するのか? NEWS23岸井氏「降板説」の真偽
2015年12月3日
TBSの報道番組「NEWS23」のメーンキャスター・岸井成格氏(71)の後任に、朝日新聞の特別編集委員・星浩氏が内定したという話が飛び交っている。来年3月交代だというのである。岸井氏といえば、番組内で安保法案に批判的なコメントをしたことから、一般紙に一面デカデカと意見広告を出されるという異例の個人攻撃を受けたばかり。このまま岸井氏が降板すれば、TBSは完全に“死んだ”ことになる。
■安倍応援団の意見広告に右往左往
TBSが「NEWS23」のメーンキャスター・岸井氏を更迭し、後任に星氏を充てることを決めたという話は、先週あたりからネットで出ている。TBS関係者は「微妙な話なので何も言えない」と言っているが、星氏サイドからはこんな裏話が聞こえてきた。
星氏は朝日新聞を定年退職する予定で、実は桜美林大教授に転身する話があった。同じく朝日新聞OBで桜美林大の教授を務める早野透氏が70歳になるため同大を退職。星氏にその後任教授を打診したが、キャスター就任を理由に11月に断られたというのである。
そんな折も折、先月、産経新聞と読売新聞に全面の意見広告が出た。岸井氏が今年9月16日の番組内で、「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したのに対し、任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が「政治的に公平であることなどを定める放送法に反する」とイチャモンをつけたものだ。
ジャーナリストの斎藤貴男氏は本紙のコラムでこう言っている。
〈放送法は放送の自由を守るための法律だ。(政治的に公平を定めた)第4条も放送事業者の倫理規範であって制限規範ではない。これを根拠に権力に批判的な放送を違法呼ばわりする発想は、立憲主義を否定し、憲法を国民の生き方マニュアルに変質させようとしている安倍晋三政権とまるで同じだ〉
「視聴者の会」には上智大名誉教授の渡部昇一氏ら“安倍応援団”が名前を連ねており、意見広告の背景には、官邸や与党の“圧力”が見え隠れする。TBSだって、このまま岸井氏を交代させたら、意見広告に屈したことになってしまう。だから、“微妙”なのだろうが、加えて、岸井氏の出身元である毎日新聞が先月30日付紙面で、この広告に“大反論”する識者のコメントを紹介した。ますますTBSが慌てているのが目に浮かぶ。
「毎日新聞が怒ったのは訳があるんです。岸井氏がメーンキャスターに就任する際、TBSは“三顧の礼”をもって毎日新聞にお願いした経緯がある。それなのに権力に屈する形でTBSが“クビ”にすれば、毎日新聞のメンツは丸つぶれ。許すわけにはいかないのでしょう」(TBS関係者)
「視聴者の会」は意見広告を出した後、会見もしており、TBSに対し「岸井発言がTBSとしての意見、すなわち社見であるのか」などと質問していた。こんなムチャクチャな団体にビビって、岸井氏を降板させれば、TBSは報道機関としてオシマイだ。政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。
「今の安倍政権がやっていることは、メディアの“乗っ取り”です。このまま政権批判が許されないとなれば、民主主義が破壊され、全体主義になりかねない。岸井氏を降板させることはテレビの自殺行為です。TBSは徹底的に抵抗しなければならない。もし屈すれば、ほかのメディアにも影響が出る。そうなれば、みな“右へ倣え”の報道になってしまう。恐ろしいことです」
TBSの武田信二社長は2日の定例会見で、岸井氏の発言について「長年のジャーナリストとしての経験と識見に基づく論評と理解している」とコメント。問題の団体からの公開質問状に対する回答については「今、検討している」としたが、さあ、どう出るのか。』
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NEWS23 岸井氏&膳場アナ総退陣なら「TBSは二度死ぬ」
日刊ゲンダイ 12月5日(土)
アンカーの岸井成格氏(71)に続いてメーンキャスターの膳場貴子(40)まで――今、TBS「NEWS23」で一体何が起きているのか。番組内の岸井氏の発言をめぐって任意団体がイチャモンをつけているのはすでに報道の通りだが、膳場の一件とはこうだ。
3日の一部スポーツ紙がTBS関係者の話として「膳場アナから『番組に区切りをつけて育児に専念したい』と申し入れがあった」ため、来年3月で番組を降板することが決まったと報じたところ、膳場が即座に反応。自身のフェイスブックで「降板申し入れはしておりません。このような誤報をたいへん残念に思っています」と報道をひっくり返したのである。
このギクシャク、どう見たらいいのか。巷では「TBSは岸井氏の降板を決めたのではないか。ただし、岸井氏一人を辞めさせてしまうと任意団体のバックに見え隠れする官邸の“圧力”に屈したのがミエミエになってしまう。そこで、膳場も同時に辞めさせることで“番組一新”を印象づけようとしている」との臆測が流れているのだが……。
こうした見方について「あってはならないこと」と前置きした上で、放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこういう。
「もちろん現時点で断定はできませんが、選択肢のひとつとして今後そういう方向で進む可能性も否定できませんね。どうせ辞めさせるなら、2人同時に辞めさせた方が各方面との関係をリセットしやすい。膳場さんを辞めさせる理由は“長すぎる”(来年で10年目)など、後からいくらでもつけられます」
前例はある。今年3月、それまで「ニュースウオッチ9」(NHK)のキャスターを務めていた大越健介氏と井上あさひアナが同時に降板したことだ。大越氏は自身のブログで原発に否定的な発言を繰り返していたため、官邸からの覚えが悪く、当時、井上アナについては“道連れ降板”などと言われたものだ。
一連のこうした人事情報についてTBS広報部は「番組制作の過程には、従来お答えしておりません」と言うのみだが、“膳場騒動”の前日(2日)、TBSの武田信二社長は定例会見で岸井氏への批判について「番組についてさまざまな意見が寄せられているうちのひとつ」、つまり“ワンオブゼム”と胸を張った。
その言葉通り、TBSは今こそ報道機関としての矜持を見せなければ、故・筑紫哲也キャスターがオウム事件の際に発した「TBSは死んだ」の言葉につづき、TBSは“二度死ぬ”ことになる。』
THANKS
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