橋下が市長退任会見~本当に政治家を引退するのか?&与野党の反応
2015年 12月 19日
【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
昨日12月18日、大阪市の橋下徹市長が任期満了を迎え、大阪府知事→大阪市長と8年間続けた政治家という立場を離れることになった。
既におおさか維新の代表の座も松井一郎氏に譲っており、とりあえず政界とは一線を画すことになる。(・・)
夕方、退庁する際に行なわれたセレモニーは、産経新聞が「橋下氏引退 まるでアイドル?市民ら500人、大歓声…退任セレモニー、涙流す人も」というタイトルの記事を出していたほど。
『大阪市の橋下徹市長の退任セレモニーが18日、市役所で行われた。大勢の市民らが詰めかけ、「ありがとーう」「橋下さーん」とアイドルに送るような大歓声を送った。
セレモニーは午後4時から、市役所正面玄関で行われ、市職員や他会派も含めた市議らに加え、約500人の一般市民が駆けつけ、計約千人が集まった。「大阪を愛してくれてありがとう」と書かれた横断幕が掲げられ、橋下氏の顔をプリントしたTシャツを着込んだ女性ファンらが橋下氏の登場を待った。
30台を超えるテレビカメラが向けられる中、橋下氏が市役所庁舎から姿を現すと、無数のフラッシュがたかれ、大きな拍手がわき起こった。橋下氏は秘書課の女性職員から花束を手渡された後、公用車に乗り込むまでの間、手を振りながら集まった市民らと握手。「ありがとう」と声を掛けられ、感激して涙を流す市民もいた。(産経新聞15年12月18日)』
TVでこのセレモニーの光景をちらっと目にしたのだけど。これを見ても、これまでの政治家とは、よくも悪くもかなり異なったタイプの(「異例」「異端」「異常」な?)人だったように思えたです。_(。。)_
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橋下氏はこのセレモニーの前に退任会見を開き、まずは恒例の(?)メディア批判を行なったとのこと。「政治家として、やれることはすべてやった」「未練はない」として、政治家から身を引くことを強調していたというが、今後については、全くわからない状況にある。(・・)
退任会見でどのような発言を行なったのか、こちらもとりあえず(?)見ておこう。
『大阪市の橋下徹市長が18日、任期満了を迎えた。タレント弁護士から政治家に転身して約8年。この日で政界を引退、おおさか維新の会の法律顧問に就く。退任会見では「まず文句を言いたい」とメディア批判を展開するなど、最後まで歯に衣(きぬ)着せぬ「橋下節」を貫いた。
開口一番、「文句を二、三言う」。午後1時すぎに始まった退任記者会見は、メディア批判で切り出した橋下氏。何度となく繰り広げられたなじみの光景で最後の会見は幕を開けた。
その後も自身と公務員労働組合との対立や、文化事業予算をめぐる報道への不満を並べたほか、「一番腹が立つのはテレビのコメンテーターから“何もやってない8年間”と言われること。こんな失礼なことはない」とまくし立てた。涙はなく「文句ばっかり言って終わっていく方がいいでしょ」とニヤリと笑った。
タレント弁護士から政治家への転身で「しんどさは想像を絶し、家族も犠牲にしっぱなしだった。でも一番エネルギーのある38~46歳に全力を投球するだけの価値ある仕事だった」と総括した。自己評価を尋ねられ「やれることは全部やった」と自賛。引退に「未練はない」とすがすがしい表情だった。
きょう19日午前0時からは私人となり「1人でコンビニに行くのが目標。公園も回りたい」と“普通のおじさん”に戻ることを宣言。政界進出を後押しした恩人の元タレント・島田紳助さんには「きちんと連絡し、これまでの振り返りもさせてもらいたい」と語った。
周辺によると、今後の活動は弁護士事務所の経営や企業の顧問業務などがメーンとなる。タレント活動の内容については年明けから所属する芸能事務所と話し合う。
政界で経験した“危険なわな”の有無を聞かれると、「そういう話は山ほどある。これが政治の世界だと知ってもらいたいので、墓場まで持っていかない」と言いつつ、「価値ある話なのでここではしゃべらない。有料メルマガに登録して」と“大阪の商売人”らしさも見せた。(スポニチ15年12月18日)』
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『橋下徹大阪市長(46)が18日、任期満了を迎え、同市役所内で退任会見を行った。府知事時代から8年の政治家生活に「これ以上、やれって言われても無理です。自分の持てる力を全部、出し切った」と、すがすがしい表情で語った。
就任後は登退庁時のぶら下がり取材対応、原則として週1回の定例会見では、質問が途切れるまでメディアに対応した。その都度、報道のあり方をめぐり激しく対立。特定メディアを糾弾するなど、対立関係にあった。
この日も最後の記者会見の冒頭で「メディアに文句を言いたい」と切り出し、市政運営や橋下市政の評価をめぐる記事に苦言を続けた。(中略)
自分の人生哲学には「まず目標を決めて、そこに向かってあれやこれやとやっていく」と言い、政治家生活8年間の目標は「大阪都構想」だった。目的遂行のために国政政党を立ち上げ、首長職と兼任。安倍晋三首相とも会談するなど、国政への存在感も発揮し「(自民政権が)こちらの意をくんでくださったこともあり、そこは感謝しています。(国政政党の)効果は大ありでした」と振り返った。
菅義偉官房長官は、その橋下氏の政界引退について「いったん引退して、また戻ってくるんじゃないか」と発言したが、これには「(菅氏は)まあ、とんでもない政治家ですよ。でも、それ(その発言)は違います」と政界復帰を否定。政治家エネルギーは「枯渇した」と言い、今後は「おおさか維新の会」の法律関連の顧問に就き、アドバイザー的な立場も担うとみられる。
肩書の名称については「法律政策顧問か、法律顧問か、それも守秘義務です」とニヤリと笑った。会見では何度も政治家としての悔いや「やり残し」、将来的な復帰の可能性を問われたが「自分の経験は弁護士になったときに最大限活用したい。まだ46歳だから、もったいない」。
政治家は甘い蜜、必ず戻る-との言葉を引き合いに質問されると「甘い? そんなん、あるんだったら教えてくださいよ。でも、38歳から46歳まで一番エネルギーのあるときに、全力投球するには、やりがいのある仕事だったと思います」。達成感を強調し、あくまでも政界との今後の関わりには言及しなかった。
その政治家8年の最大の目標だった「大阪都構想」については、今年5月に住民投票までたどり着いたが否決の結論を得た。ただし、市民、府民に向けては「有権者に重要な判断をしていただいた。感謝している」と述べた。
19日から私人に戻る橋下氏は「やりたいことがいっぱいある」。後任の吉村洋文新市長が誕生した数日後には「(退任後は)自分探しの旅でもしようかな」と口にしていたが、当面の目標には「今日の12時を回ったら(日付が変わったら)1人でコンビニに行こうかな。1人でコンビニが第一目標です」。続けて「朝になったら、公園を走りたい」と笑わせた。(日刊スポーツ15年12月18日)』
『橋下氏は憲法改正について「行政機構の意思決定の在り方が時代についていっていないので、統治機構改革の部分での憲法改正は必要だと思っている。参議院で3分の2を確保するのは重要だ」と述べ、来年夏の参議院選挙の結果では、憲法改正の発議に向けた動きが進む可能性があるという認識を示しました。
さらに、橋下氏は今後について、おおさか維新の会の法律政策顧問に就任するとしたうえで、「私人の生活だから自由にさせてもらう。ただ、知事、市長、それに国政政党の代表を務めた経験は生かしたい。行政運営や政党運営に関して、経験に基づいてアドバイスできるのは僕くらいかなと思う」と述べました。
一方、橋下氏は、いわゆる従軍慰安婦の問題について「旧日本軍だけの行為とわい小化させてはならない。当時は世界各国が必要としたことであり、二度とこうしたことが起きないよう普遍的な人権問題として発信していかないといけない」と述べました。(NHK15年12月18日)』
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橋下氏の大阪市長退任&政界引退発言を受けて、与野党の政治家からこのような反応がはいっている。
『大阪府の松井知事は記者団に対し、松井知事は橋下氏の功績について、「大阪府知事になって半年で府の財政を黒字にした。当時はまだ大阪維新の会もないなかで孤軍奮闘し、1100億円も収支を改善するのは彼でなければできなかった」と述べました。
そのうえで、松井知事は「功罪でいえば、橋下氏に『罪』はないと思う。話し合いをしないとか、攻撃的だとか言われたが、水面下ではいろいろな交渉をやっていた。しかし、交渉での約束が守られず、正面突破をせざるをえなかった面がある。交渉なしに最初からけんかを売ってたわけではない」と述べました。
そして、橋下氏の今後について、松井知事は「大阪市長は辞めるがいなくなるわけではなく、まだまだ、これからもよろしくというところだ。『おおさか維新の会』の法律政策顧問として、日本のためになる政策を提案してほしいし、法律作りに力を貸してほしい」と述べました。
そのうえで、松井知事は「橋下氏は引退を表明してからも政治的な発言を続けており、政治への興味や関心を失ったわけではない。日本にとって必要な政治家であり、彼の中で燃え上がるものがあれば、また政治の世界で思う存分、暴れてくれると思う」と述べ、橋下氏の政界復帰に強い期待感を示しました。(NHK15年12月18日)』
『菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「橋下大阪市長はおよそ4年間知事として、また4年間の市長の任期の間に地方分権や行政改革に大なたを振るい、捨て身で仕事に取り組んできたと思う。『お疲れさまでした』と申し上げたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は橋下市長の政界引退について、「ご本人の判断だったと思うので、私の立場でコメントは控えたい」と述べました。(NHK15年12月18日)』
『自民党の二階俊博総務会長は18日の記者会見で、橋下徹大阪市長が同日の任期満了をもって政界を引退することについて「引退という意味がどうなのか、今後の経過を見ないとコメントできない。この方に限っては、慎重に対応したほうがいい」と述べ、復帰もありうるとの思いをにじませた。「今のところお辞めになる、そうでございますか、ということでいいのではないか」とも述べた。橋下氏の政治的手腕に対する評価を問われた二階氏は「大変難しい質問だが、特に感想はない」と突き放した。(産経新聞15年12月18日)』
『民主党の蓮舫代表代行は18日、任期満了を迎えた橋下徹大阪市長の今後について「希有(けう)な方、能力も高いと思うので、いろいろな分野で活躍できる可能性を持っている」と述べた。政界引退を表明している橋下氏の復帰の可能性には「(復帰すれば)うそつきになるでしょ。ないんじゃないか」と語った。国会内で記者団の質問に答えた。(産経新聞15年12月18日)』
『公明党の山口那津男代表は「潔く引退するということなので、そう受け止めたい」と記者団に語った。
これに対し、民主党の細野豪志政調会長は「橋下氏が(政界から)いなくなったことを前提に、野党として力を結集して安倍政権に対抗していく」と強調。共産党の小池晃副委員長は「橋下政治は安倍暴走政治の別動隊だ」と厳しく批判した。(毎日新聞15年12月18日)』
<小池氏は橋下氏の今後についてきかれて、「あの人、言ってること、いちいちね、信用できないことばっかりですから。なんともコメントのしようがないんですよね。『2万%ない』って言ったってやるんだから。だから、コメントするだけちょっと疲れるんで」と答えていた。(産経新聞15年12月18日)>
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何か早速、今日19日には安倍首相と会談するというニュースが出ていたのだけど・・・。(>_<)
とにかくしばらくは、心身の休養と家族サービスにでも専心して、静かにしておいて欲しいと。<年末か年始にあの番組に出るらしいって話があるけど。収入確保のTV出演も、バラエティ中心に出て、遊んでおいて欲しいと。^^;>
そして、大事な時期に政界、特に野党再編の動きをかき乱さないで欲しいと(安倍官邸や、自民党をかき乱すならOKだけど?)と願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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