無所属で出馬は不利?野党共闘の課題&道5区補選、地元新聞の分析
2016年 04月 28日
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【ボクシングのWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦で、プロ転向後、一度も負けたことがなかったMYごヒイキの内山高志(36)が、12度目の防衛戦で6年3ヶ月守り続けたチャンピオンの座を明け渡すことになってしまった。(ノ_-。)
しかも、内山の最大の魅力と言えば、日本人ボクサーには珍しく、ガンという一発で相手をKOする能力や試合運びの技術だったんだけど。まさかの2Rで3度ダウンを奪われてもKO負けを喫することに。_(。。)_ 相手がちょっと不思議な(お尻を突き出すような)フォームとリズムの選手だったので、距離や間(ま)のとり方が難しくて、やりにくい部分もあったかも知れないけど。<サウスポー相手に、ちょっと右のガードも下がりすぎだったかな。> う~ん、残念だ。(-_-;)
もう36歳だし。再チャレンジをするのは大変かも知れないけど。<周囲で止める人もいるかも知れないし。>もし本人が納得行っていないようなら、もう一戦、させてあげたいな~とも思うです。
尚、同日行なわれたWBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチは、河野公平が3-0の判定で防衛。WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチは、田口良一が11RTKOで防衛した。(*^^)v祝】
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北海道5区の衆院補選に関する記事・・・今回は、北海道新聞と共同通信の出口調査に関する記事と、北海道新聞の記者が選挙を振り返って行なった討論会の記事を。
あと池田真紀氏のように無所属で立候補した場合、政党公認で出馬した場合と比べて、どのようなデメリットがあるのか、書いてみたです。
*北海道新聞の出口調査
『和田氏、20~40代の支持厚く 出口調査、無党派層は3割
衆院道5区補欠選挙で、北海道新聞社は24日、選挙区内30カ所の投票所で投票を終えた有権者1800人を対象に出口調査を行った。自民党公認で公明党などが推薦する新人和田義明氏は、自民党、公明党支持層の大半を固めたことが当選につながった。民進党や共産党など野党4党が推薦する無所属の新人池田真紀氏は民進党、共産党の大半を固めたものの、支持に広がりを欠いた。
和田氏は、自民党の支持層の8割以上を取り込んだ。公明党の支持層も9割固めた。無党派層からの支持は3割にとどまった。前回2014年の衆院選で故町村信孝前衆院議長に投票した人の8割から支持を得た。
池田氏は、民進党支持層と、共産党支持層の9割以上を固めた。無党派層からも7割の支持を得たが、当選には及ばなかった。
世代別の支持では、和田氏は20~40代で、池田氏は50代以上でそれぞれ優位だった。職業別は和田氏は「民間企業従事者」「自営業」などで、池田氏は「公務員・団体職員」「契約派遣・アルバイト」などで上回った。
今回の補選で最も重視した課題や政策は、「社会保障」24・9%、「景気・雇用」19・4%、「安全保障問題」10・9%の順に多かった。(北海道新聞16年4月24日)』
<参考・・・共同通信の出口調査
『無党派層7割、池田氏に 和田氏は自公支持層で手堅く
24日投開票の衆院北海道5区補欠選挙で共同通信社が実施した出口調査によると、自民党新人の和田義明氏が自民支持層の87.2%、公明支持層の89.0%を固めた。野党統一候補で無所属新人の池田真紀氏も民進支持層の95.5%、共産支持層の97.9%の票を得ており、両候補とも支持層を手堅くまとめた。
「支持政党なし」の無党派層は、73.0%が池田氏に投票した。
最も重視した政策を聞いたところ「景気・雇用」を挙げた人の78.0%は和田氏に投票した。「憲法改正の是非」とした人の84.7%、「安全保障問題」とした人の60.7%は池田氏を選んだ。一方、「年金・医療など社会保障」と答えた人は、和田氏が48.0%、池田氏が52.0%と回答が割れた。
年代別では20代~40代で和田氏、50代~70歳以上で池田氏が優勢。和田氏は2014年の前回衆院選の際、義父で昨年6月に死去した町村信孝前衆院議長に投票した人の78.7%を獲得した。〔共同〕2016/4/25 日本経済新聞』>
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『衆院道5区補選 担当記者が選挙戦振り返る (北海道新聞)
夏の参院選の前哨戦として全国的にも注目された衆院道5区補欠選挙。水面下では和田義明、池田真紀両氏の陣営で、駆け引きとドラマがあった。担当記者が検証した。
■和田氏 小泉人気が後押し/「大地効果」は不透明
■池田氏 伸びぬ投票率、誤算/市民との共闘実現
A 最終盤まで結果が見えない激戦だったが、終わってみれば、和田氏が約1万2千票差をつけた。閣僚や与党幹部が連日、応援入りし、安倍晋三政権が総力戦で支持層をしっかり固めたことが勝因だと思う。
B 応援に入った議員の中で断トツの人気を誇ったのが、自民党の小泉進次郎衆院議員だった。札幌市厚別区の商業施設「カテプリ新さっぽろ」前で、「みなさんカテプリという意味を知っていますか。知らない?フランス語で品質、価値という意味ですよ」と語るなど、軽妙な演説は父親の純一郎元首相譲りだった。演説会場はどこも千人以上の人だかりができていた。
C 安全保障関連法に反対する市民団体の要請を受けて出馬した池田氏は「巨大与党対市民」という構図を演出し、北海道新聞の出口調査では和田氏より無党派層を取り込んだ。ただ、政治に無関心な層を掘り起こしきれず、投票率は目標の60%に届かなかった。
D 無所属で出馬したため、党公認の和田氏陣営が2台認められた選挙カーが1台しか使えないなど運動に制約があったことも響いたのではないか。共産党が候補を取り下げ、野党共闘が実現したのは告示約2カ月前の2月中旬。池田氏を支援した市民団体からは「もっと早く野党が手を組めば、違う結果になったはず」と恨み節も聞かれたよ。
A 和田氏は序盤戦の演説で、支援者に向けた感謝や意気込みばかりを話し、具体的な政策を訴えなかった。選挙の専門家から「地域に合った政策を語った方が良い」と助言され、終盤では江別の特産小麦の「ハルユタカ」などに触れるようになった。
C 幼少期の父親からの暴力など壮絶な生い立ちが注目を集めた池田氏も序盤は、まとまりのない演説が目立った。選挙巧者として知られる民進党の馬淵澄夫元国土交通相が遊説に付き添い、日々指導していた。後半戦に入ってからは年金改革など有権者の関心の高い政策を繰り返し語った。
B 一方で、和田氏は消費税率の10%への引き上げについて触れず、池田氏も北海道電力泊原発(後志管内泊村)再稼働の反対を明言しなかった。それぞれ、安倍政権の政策や、組織内で意見が割れている連合北海道の事情を気にして避けた印象だ。
E 和田氏陣営では、補選での野党共闘をめぐって民主党(現民進党)とたもとを分かった新党大地の支援を得て、鈴木宗男代表や鈴木貴子代表代理が各地で応援演説を行った。ただ、北海道新聞の出口調査で新党大地支持層は1%に満たず、どこまで結果に影響があったのかは不透明だ。
A 告示直前の札幌市議会本会議で、安全保障関連法の廃止を求める討論を行った共産党市議に自民党市議が「精神鑑定受けた方がいいんじゃないか」とやじを飛ばした。自民党の国会議員の不倫問題や失言も相次ぎ、「1強政治」の緩みを感じた。和田氏は重鎮だった義父の故町村信孝前衆院議長と違い、知名度が高くない。今後も接戦の選挙が続くようなら、こうした党内の不祥事や政権批判の影響を受ける可能性もあるのではないか。
D 池田氏の陣営では、民進党の中でも保守的なスタンスの前原誠司元外相が選挙戦最終日の23日、共産党の小池晃書記局長と同じ街宣車に上り「共産党の議員と一緒に演説するのは初めて」と話す場面があった。池田氏の政策を紹介する民進党のチラシを共産党の関係者が配るなど、野党が別々に戦っていたこれまででは考えられない光景が見られた。ただ善戦はしたものの、勝てなかったことで、野党共闘の評価は定まらなかった。夏の参院選でも、同じような共闘が進むか注目したい。
C 若者グループ「SEALDs(シールズ)」など市民団体と野党が共闘した選挙でもあったよね。「新しい政治の担い手」として池田氏が次回も道5区から出るのか。その場合は比例代表道ブロックでの復活の可能性を残すため民進党などの公認を受けるのかどうかが焦点となりそうだ。
B 発信元は不明だが、選挙中、特定の政党を批判するビラがまかれたり、私生活や経歴をめぐり候補者を誹謗(ひぼう)中傷する情報が飛び交ったりした。政治不信を高めないよう、関係者にはフェアな戦いを願いたい。(北海道新聞16年4月26日)』
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上の記事でD記者が「無所属で出馬したため、党公認の和田氏陣営が2台認められた選挙カーが1台しか使えないなど運動に制約があったことも響いたのではないか」と発言しているのだが。
実際、国政選挙では、無所属の候補者は、政党公認の候補者に比べて、かなり不利な条件を強いられることになる。<無所属候補の乱立を抑制するためらしい。>
・無所属候補者は、選挙事務所の数が3ヶ所まで。政党候補者はプラス3ヶ所、設置できる。
・無所属候補者はTV、ラジオの政見放送に一切出られない。
・無所属候補者は掲示板以外にポスターが貼れない。政党候補者はその他に、政党分のポスターを1000枚貼ることができる。
・無所属候補者は選挙カーが1台だけ。政党候補者は政党分1台を加え、2台使える。
・無所属候補者は個人としてビラの配布は2種類・7万枚、はがきの送付は3万5千枚が認められる。政党候補者は、政党分のビラ4万枚、はがき2万枚がプラスされる。
・この他、新聞広告の段数やネット広告の出し方などなどに差が設けられている。
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この辺りは、改めて書きたいと思うのだけど・・・。
池田氏は、本当は民進党所属でありながら、野党統一候補として無所属で出馬する形を選ぶことにしたのだが。その結果、実際、選挙が始まると、思いのほか不利益を実感することになったようで。選挙後のインタビューで「無所属で政党に属していないことはハンディだった」と語っていたし。
民進党の中では、選挙前から「無所属で出馬することのメリット、デメリット」について様々な見解が出ていたのだが。選挙後、参院選で他党と選挙協力を行なった場合でも、無所属で選挙活動するのは色々とデメリットが大きいので難しいという声が出ている。^^;
『民進党の安住淳国対委員長は25日、「主軸になる政党の旗色を鮮明にして戦う手はあったかもしれない」と記者団に語った。池田氏が、選挙運動で政党公認候補より不利な無所属だったのが敗因の一つという見方だ。民進党幹部は「途中で党公認への切り替えを検討した」と明かす。
毎日新聞の調べによると、参院選の「1人区」(改選数1、32選挙区)で野党4党を中心に協力する21選挙区のうち、11選挙区が無所属の統一候補だ。民進党には、このまま参院選に突入すれば北海道5区の教訓を生かせないという危機感がある。
ただ、無所属候補を政党公認に切り替えると、選挙区によっては協力関係に亀裂が生じかねない。共産党の小池晃書記局長は25日の記者会見で「無所属だから各党が横並びで推せるメリットはあった。必ずしもマイナス面ばかりではない」と指摘した。(毎日新聞16年4月26日)』
今後、野党共闘を行なうに当たって、これは重要な検討課題になりそうだ。(・・)
でもって、これらの記事を参考にしながら、少しずつ選挙の敗因の分析や今後の課題を考えて行きたいと思っているmewなのだった。(@@)
THANKS