さくら構想断念は小沢潰し?+小林節の団体に、民進党の評価分かれる
2016年 05月 13日
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先日、小林節氏が参院選に向けて新党(確認団体)の設立を発表したという話を書いたのだけど・・・。(『小林節が怒り新党を設立。無党派の受け皿となり、安倍退陣を目指す。』)
野党各党は、かなり慎重に構えているようだ。(・・)
『小林節氏出馬「政権打倒の道筋聞きたい」 生活・小沢氏
■小沢一郎・生活の党と山本太郎となかまたち代表
(憲法学者の小林節・慶大名誉教授が政治団体を設立し、夏の参院選に立候補する意向を示したことに)大変立派な方だと敬意を表している。その主張、趣旨などについてはまったく同感だ。ただ、安倍政権がダメだというなら、どうやって安倍政権を倒すのかという道筋などが今はわかりません。いずれ機会があればご本人におうかがいしないといけないが、現実に選挙戦を戦って国民の支持を得るというのはそう簡単な話じゃない。やはり(安倍政権打倒を掲げる)多くの皆さんと力を合わせ、思いを結集させないと国民は本気になってくれない。今後、どういう道筋で安倍政権を打倒するのか、わたしにはもう一つ具体的にわからないので、いまは論評することはできない。(10日、記者会見で) (朝日新聞16年5月10日)』
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小沢氏に絡んで、サンデー毎日連載の『牧太郎の青い空白い雲 連載570』に、チョット興味深い話が出ていたので、それを先に載せておこう。
『それでも、安倍周辺は「ダブル選挙をやれる!」と思っている。例によって「共産党アレルギーをかき立てれば、女性や若い人たちを含む無党派層がこちらに来る!」と信じている。
加えて、安倍周辺が自信を持っている理由は、野党の一部にあった「さくらの木」構想の頓挫だ。
公選法では政党以外にも「確認団体」が比例代表に候補を擁立できる。そこで、野党共同候補を立てる。代表に安保関連法廃止の論陣を張る慶應大の小林節名誉教授を迎えて「平和の候補」を当選させる。「さくらの木」構想は、1990年代のイタリアで中道左派の政党連合「オリーブの木」が政権を獲得したのがモデルである。
安倍嫌いの亀井静香衆院議員(無所属)らが考えたらしいが、アッという間に頓挫。小林氏は「日本だから『さくら』と言っていたが、根回しが終わらないうちに表に出てしまった」と残念がる。
誰かが、意図的にメディアに流したのか? 「さくらの木の背後に小沢一郎の存在」と気づいた面々が潰そうとしたのだろう。自民党は野党に「反共産党」「反小沢一郎」の勢力がある限り、一枚岩にならない!と確信している。(mainichibooks.com 16年5月12日)』
上の記事に出て来た「さくらの木」の構想に関しては、あとで書きたいと思うのだが・・・。
当時、小沢氏は「自分はまったく参加していない」と言っていたものの、各党の議員の中には背後に小沢氏がいると考えた人は少なからずいたと思うし。(mew周辺にはかなりいた。)牧氏も「さくらの木の背後に小沢一郎の存在」と気づいた面々が潰そうとしたと考えたようだ。
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一方、民進党内では小林節氏の団体に関する評価が分かれている。(~_~;)
『■山尾志桜里・民進党政調会長 (憲法学者で慶応大名誉教授の)小林節さんは改憲論者でありながら、立憲主義の危機だと立ち上がり、全国をくまなく歩いて素晴らしい活動をされている先生だと存じ上げている。そういった方がついに政治家として手を挙げようとされていることは、私自身は非常に希望だなと率直に感じています。
なぜならそこには、護憲と改憲の壁を取っ払って、本当にこの国のために憲法のいい議論をしようという道につながるかもしれない光を感じるからです。
(小林氏とは)安倍政権、安倍総理の憲法に対するあまりに破壊的な考え方にとにかくストップをかけなきゃなんないという点では一致していると思う。その目標を達成するために、共通の相手に向かってどういった戦いぶりを展開していくのがいいのか。それはこれからのことではないでしょうか。(記者会見で) (朝日新聞16年5月11日)』
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ただ、民進党の中には、野党票が割れて自民党を利するのではないかと懸念する声も出ているようだ。^^;
『小林氏は市民主導で政権批判の機運を高める狙いがあるとして、会見では「(与党に)勝つためにはまず、裾野を広げないといけない」と無党派層の支持拡大に努める考えも示した。
ただ、野党各党には懸念が広がっている。安保法廃止や改憲反対など小林氏が掲げる政策は野党の訴えと重なる部分が多いためだ。
民進幹部は「野党票が割れてしまう」と語り、政権批判票が分散することへの危機感を示す。また、参院選の1人区で進む野党間の選挙協力にも水を差しかねないことから、新たな政治団体の設立表明について「一番喜んでいるのは自民党だ」(民進中堅議員)との声も出ている。民進幹部は「野党票が割れてしまう」と語り、政権批判票が分散することへの危機感を示す。また、参院選の1人区で進む野党間の選挙協力にも水を差しかねないことから、新たな政治団体の設立表明について「一番喜んでいるのは自民党だ」(民進中堅議員)との声も出ている。(朝日新聞16年5月11日)』
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また、民進党の安住淳国対委員長は、『「参院選が近づけば近づくほど、いろんな人がうごめいてくる」と突き放した見方を示した。さらに「(政治団体に)集まってくる人もよく分からない」と指摘』していたようなのだが。(産経新聞16年5月10日)
実際のところ、果たして小林節氏の背後に誰がいるのか、小沢一郎氏や亀井静香氏が控えているのではないかという疑念を抱いている人も少なからずいるのではないかと察する。(・・)
というのも、小林節氏は、4月の初めに亀井静香氏らと「さくらの木」構想なるものを検討していたからだ。(@@)
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『<野党>「さくらの木」構想 参院比例擁立狙う
安全保障法制廃止を主張する野党議員の一部が、夏の参院選で新たな団体を設立して比例代表の候補を擁立する動きを進めていることが分かった。公選法では、政党以外にも「確認団体」が比例代表に候補を擁立可能で、その代表に安保関連法廃止の論陣を張る慶応大の小林節名誉教授を迎える構想。名称は「さくらの木」「さくら連合」などを検討する。
無所属の亀井静香衆院議員や民進党の篠原孝衆院議員らが呼びかけ人となり、8日にも国会内で設立総会を開く。民進、社民、生活などの野党議員や、市民団体メンバーらが個人として参加する。関係者によると参加議員が約40人になる可能性があるという。
1990年代のイタリアで中道左派の政党連合「オリーブの木」が政権を獲得したのがモデル。共産党への拒否感が残る民進党に配慮し、共産以外の野党が参加する形での比例統一候補擁立を目指す。ただ、民進党には生活、社民への反発も強い。「民進党を分断することになる」との慎重意見が根強く、野党共闘拡大につながるかは不透明だ。(毎日新聞16年4月5日)』
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この構想に関して、当時、小沢一郎氏は「自分は関わっていない」としながら、このような見解を示していたという。(・・)
『亀井氏ら野党結集へ「さくらの木」が水面下で動く
生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表が、野党結集に向けて提唱してきた「オリーブの木(複数の政党が参加したゆるやかな野党連合)」構想に関連し、水面下で同様の計画が進んでいることが5日、分かった。
亀井静香氏や民進党の一部の議員らが、夏の参院選比例代表で統一名簿を作成することを検討しており、野党連合の母体となる団体の名称は、「オリーブの木」ならぬ、「さくらの木」などが、候補に浮上しているという。
小沢氏は5日の会見で、「今回の『さくらの木』の構想については、私はまったく参加しておらず、中身は分からない」とかわした上で、「統一名簿をつくることを基本に、野党の連携を目指すというのは、大変いいことだ」と述べ、歓迎の意思を示した。
今後、参加する可能性を問われると「全体でまとまることには賛成だが、民進党が入らないのでは、意味がない。乱暴な言葉を使えば、何とかして民進党を引っ張り込まないと、いけない」と述べ、野党第1党の民進党の参加が不可欠との考えを示した。「オリーブでもさくらでも、民進党が旗を振りながら、大きな連帯の中に(他の野党を)包み込むことにならないといけない。目指すことは悪いことではないし、うまくいくことに越したことはない。方向性に反対しているものではない」と述べた。(日刊スポーツ16年4月6日)』(最後の段落を*1に)
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小沢氏は、今回の「さくらの木」の構想に全く参加していないと言っていたものの、mew周辺では、亀井氏らの背後に小沢氏が絡んでいるのではないかと見る人たち(色々な意味で、警戒する人たち?)がかなりいたし。おそらく民進党をはじめ、他の議員にもそう思った人たちが少なからずいたのではないかと察する。^^;
結局、民進党はこの「さくらの木」構想には参加しないことを早々に発表。(*2)この構想はすぐに頓挫することになったのだが。(>_<)
実のところ、mewはこの当時は、亀井静香氏が絡んでいることを知って、この構想には参加するべきではないと考えていたし。頓挫する可能性が大きいと思って、ブログで取り上げることさえしなかった。(~_~;)
<亀井氏は、個人的に嫌いなタイプの政治家ではないが。ただ、もともとかなり保守思想の強い人で。もともと石原慎太郎氏と組んで(または小沢一郎氏と組んで?)、橋下維新やみんなの党と保守勢力を結集しようと動いていた人だし。
その後、結局は、小沢氏と組む形で、元滋賀県知事の嘉田由紀子氏を担いで、リベラル新党「日本未来の党」を立ち上げたものの、こちらもすぐに内部対立が激化して、分裂することになったからだ。^^;(尚、この時も「小沢氏は前に出ない方がいい」と書いていたのだが。今もそうした方がいいと考えている。(・・))>
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今回、小林氏が作った政治団体「国民怒りの声」に関しても、各政党や団体の人たちは、一体、誰が参加するのか、誰が背後にいるのかわからない以上、少し距離を置いて、様子見をせざるを得ないというのが実情だろう。(~_~;)
<機会があれば、改めて書きたいけど。mewはこの際、既存の政党とは組まず。議員経験者はひとりも入れないという方法もありかと思ってるんだけどね。(++)>
ただ、もう参院選の実質的なスタートまで1ヶ月を切っているだけに、各党ともそろそろきちんと方針を決めなければならないし。また、早く野党間の協議を進めなければとも思うmewなのだった。(@@)
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*1
『その民進党の現状について、小沢氏は「まだちょっと道半ばかなと思う」など、辛口の意見を連発した。「現状では、(民主党が)維新グループといっしょになったことで、何か、うまくいくというような気分でおられるのかなという気がする。ただ、国民が自公勢力に代わる受け皿として、民進党を見ているかとなると、ちょっと疑問に思う」と、チクリ。各社の世論調査でも、民進党への期待が低いことに触れ「もっと広く、ウイングを広げて大きな団結をする形にしていかないと、なかなか国民の期待は盛り上がらないのではないか」と苦言を呈した。(日刊スポーツ16年4月6日)』
*2
『民進党は7日の執行役員会で、夏の参院選を野党各党が統一の比例代表名簿で戦う構想に参加しない方針を決めた。
構想は、共産党など一部を除く野党が公職選挙法上の「確認団体」を設立し、参院選比例代表に統一名簿を届け出る内容。民進党中堅の篠原孝衆院議員や無所属の亀井静香元金融担当相が呼び掛けている。
しかし、民進党の岡田克也代表ら幹部は、衆参同日選となった場合の対応が複雑になることや、参院選後に確認団体に支給される政党交付金の扱いなど課題が多いと判断。執行役員会で「参院選は民進党として戦う」との方針を確認した。 (2016/04/07-17:38)』