小池が勝手に都知事選出馬会見の奇襲攻撃~官邸は不快感&自民党は大混乱
2016年 06月 30日
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参院選真っ只中だというのに、TVのニュース・ワイド・ショーでは、参院選に関するニュースや話題はほぼ皆無と言っていいほど取り上げられない。(-_-)
むしろ参院選後に行なわれる都知事選の立候補者が誰になるのかという話題を扱うことが多いのであるが・・・。昨日、とんでもサプライズがあったので、今日からはその話題で盛り上がることだろう。(@@)
・・・というのも、昨日、自民党の小池百合子氏(衆院議員)がいきなり出馬表明をしたからだ。(・o・)
それも、事前に自民党の執行部や都連に相談や断りも入れず、個人の判断で「崖から飛び降りるような気持ちで」出馬表明したというのである。^^;
この小池氏の奇襲によって、自民党内や都連は、参院選中だというのに大混乱に陥りつつあるようで。mewにとっては「あらあら?(@@)」&チョット「うふふ^m^」という感じになっている。
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『自民党の小池百合子元防衛相(63)=衆院東京10区選出=が29日午前、国会内で記者会見し、東京都知事選(7月14日告示、同31日投開票)に立候補すると表明した。ただ、自民党都連は週内の候補擁立を目指して桜井俊前総務事務次官への出馬要請を検討中で、小池氏と都連との調整が必要になる。
小池氏は会見で「自民党議員として出馬の決意を固めた。都政の信頼回復、山積する課題の解決、希望あふれる東京の構築のために崖から飛び降りる覚悟で挑戦したい」と述べた。党との関係に関し小池氏は「了解を得ていないが、都連にも(支援を)お願いしたい」と述べた。党の支援がなくても出馬するかを問われると、「私はあくまで自民党議員。これからの流れを見極めたい」とも話した。
小池氏は1992年の参院選で日本新党から初当選。93年に衆院にくら替えし衆院当選8回。新進党、自由党、保守党を経て自民党入りし、環境相や自民党総務会長などを歴任した。自民都連の一部議員から出馬要請を受けていた。【飼手勇介】(毎日新聞16年6月29日)』
そして、小池氏は4年後の任期満了時に都知事選と東京五輪が重なってしまう弊害を避けるため、今回に限り、都知事の任期を3年半にすることを公約にすると明言した。
『次の都知事選が2020年東京五輪と重なる事態を避けるため任期を3年半にすることを掲げ、「初の女性都知事を目指す」と強調した。
前日の28日夜、小池氏は選挙区の自民党区議らを集め「都知事選に立候補する」と明言していた。「出馬した際は支援する」との内容が書かれた紙を差し出し、署名を求めたという。その場に地元都議の姿はなかった。(同上)』
また、小池氏は、舛添おろしの発端になった、都立高校の跡地を韓国学校に貸与する話に関して、白紙に戻すと語った。^^;
『小池氏は「いつも都知事選というのは、最後の後出しじゃんけんで勝つと言われているんです。私はね、そうやって後出しで勝とうとかね、そういうのをやめて、早く政策論争を都民の前でやった方がいいと思っているんです」と述べた。最近では、「後出しじゃんけん」が有利だった都知事選。今回、小池氏が仕掛けたのは、まさかの「先出しじゃんけん」だった。(FNN16年6月29日)
『小池氏は「(自民党の公認・推薦なしでも出馬する?)それは仮定の話でございます。これから見極めていきたいと思っております。都連についても、説得をしてまいりたいと、お願いをしてまいりたいと、こう思っております」と述べた。(同上)』
『キャスター時代の小池氏の番組に出演していた、放送大学の高橋和夫教授は「小池さんがどんどん引っ張っていくというのが、コメンテーターとして、横から見ていた印象ですね。急に、小池さんからはがきが来ましてね。小池さんの似顔絵が描いてあって、『これが最後のニュースです』って書いてあるわけですよ。『キャスターを辞めて、選挙に出ます』と書いてあって。あの時を思い出しましたね。やっぱり、根回しして、根回しして前に出るんじゃなくて、チャンスだと思ったら、ポッと出ていくと」と話した。(FNN16年6月29日)』
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小池氏は東京選出であること&知名度のある女性議員であることから、最近は都知事選のたびに候補に名が挙がっているのだが。今回は、自民党の議員の中では一番手の候補になっていたのではないかと思うし。本人もその気になっていたのではないかと察する。(・・)
ところが、自民党本部は、猪瀬、舛添氏と自党が推薦した有名人知事が問題を起こして敗れたこと、国会議員は政治とカネの問題でアレコレ調べられるおそれがあることなどから、今回は地道に官僚や実務家出身の人を候補にしたいという考えが強かった様子。
桜井俊元総務次官、村木厚子元厚労次官、前岩手県知事の増田寛也・元総務大臣、警察官僚出身の竹花豊・元都副知事などの名が候補に挙がっていたとのこと。
そして、議員候補も入れて、何度か予備調査を行なった結果、桜井元総務次官への支持がダントツに多かったとのこと。そこで、いざとなったら安倍首相が直談判する形をとってでも、ギリギリまで桜井氏を説得しようという方針を決めていたという。^^;
桜井氏なら、総務次官(総務省TOP)であっただけに、行政面で手堅い仕事をするし。安倍官邸や自民党ともうまく連携できるし。しかも、「嵐」の桜井翔の父親として、知名度もバツグンで、若い有権者も投票してくれる可能性が大きいからだ。(~_~;)
桜井氏自身は、メディアの取材に対して何度か都知事選への出馬を否定していたのであるが。(27日には首相官邸を訪れて、正式に要請を固辞したとの報道も。)自民党は、説得すれば何とかなると考え、この日、石原伸晃氏が都連代表(&安倍内閣の一員)として、お昼に会談を行なうことになっていたのだが・・・。
小池氏は、このまま待ってていては、都知事選出馬のチャンスを失うと考えたのか、その前の11時に出馬表明の会談を行なったのである。(・o・)
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しかし、小池氏の出馬会見のニュースは、自民党内に困惑と混乱をもたらした。(@@)
『小池百合子氏の突然の出馬表明に、自民党都連関係者には「奇襲作戦だ」「驚いた」と困惑が広がった。
「全員がびっくりしている。自民の議員として出馬するといわれても違和感を覚えるし、筋が通っていない」。都選出の国会議員の一人は、事前の打診がないまま出馬を表明した小池氏の態度に、不快感をあらわにする。
都連では17日の会合で候補者の選定を都連執行部に一任することを確認。「これ以上、都民の期待を裏切れない」と、選定は慎重に行うことを決めたばかりといい、「これは奇襲作戦だ。信用も信頼も失った。自民が応援する流れはなくなった」と話した。
ある自民都議は「知らなかったので正直いって驚いたが、ご本人が決められたこと。今後の展開はまったく分からない」。別の都議も「会見の内容を把握しておらず、コメントできない」と困惑していた。(産経新聞16年6月29日)』
選挙中、官邸を守っている安倍首相の超側近・萩生田官房副長官も、違和感を感じるとのコメントを発したほどだ。(~_~;)
『萩生田光一・官房副長官 (東京都知事選に自民党の小池百合子元防衛相が立候補の意向を表明したことについて)自民党都連として、先週の金曜日に小池さんも含めて国会議員会議を行い、その席で、対応は慎重に、そして今の都政の課題にどう対応していくかということで、候補者像を絞りながら、対応を執行部に一任を受けたところだ。一任を受ける場にいた小池さんが、都連執行部に何ら相談もなく出馬の意思を表明することは、やや違和感を感じる。
小池さんご自身は、いくつもの閣僚経験もあるから、有資格者としてのお立場は否定するものではないけれども、少なくとも、東京選出の国会議員に自分の意思を伝えた上での対応が望ましかったんではないかなと思っており、正直、びっくりしている。記者会見でなくて、執行部に伝えるのが本来の対応ではないか。(記者会見で)(朝日新聞16年6月29日)』
また、萩生田副長官は記者団が自民党として小池氏を支援するのか、質問したのに対し、今後、都連執行部で検討する考えを示しました。(NHK16年6月29日)』
<ちなみに何かあった時の危機管理のために、官邸には首相か官房長官がいなくてはならないのに、安倍内閣は、安倍首相だけでなく、菅官房長官も積極的に地方に応援演説に出かけてしまうので、民進党などの野党は「危機管理上、問題がある。無責任だ」と批判をしているのだが。菅長官は、そんな声にお構いなしに、出かけまくっているです。(-"-)>
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ただ、石原都連会長は、この日の昼に桜井元次官と会談を行なったものの、桜井氏は、家族に迷惑がかかると改めて固辞したという。(++)
来月31日に行われる東京都知事選挙をめぐり、自民党内で立候補への期待が強まっていた前総務事務次官の桜井俊氏は29日昼、東京都連の石原伸晃会長と会談し、立候補の要請を固辞した。
会談は午後0時半から都内で行われた。石原氏は桜井氏に対して都知事選挙への出馬を要請したが、桜井氏は「自分には都知事は務まらない。また、家族にも迷惑をかけたくない」などとして要請を断ったという。(NNN16年6月29日)』
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先述したように、小池氏が出馬会見を行なったのは、石原氏が桜井氏と会談を行なう直前の午前11時だった。(@@)
小池氏は今回は、当初から出る気満々で。舛添氏の辞任の話が出始めた頃から、記者が取材に行くと、決して出馬の可能性を否定せず。ひそかに意欲を示していたのである。(・・)
というのも、小池氏は早くからその能力や知名度が認められて、小泉政権では環境大臣で入閣しスーパー・マドンナ扱いされていたのをはじめ、閣僚や党の要職につき、防衛大臣の時には「マダム・スシ小池」として世界にも名を売り、日本初の女性首相候補として注目されていたのであるが。<実際、08年、女性として初めて総裁選に出馬したことがある。>
ところが、その後、民主党に政権をとられて、しばらく時間をロス。ようやく政権を奪還したものの、小池氏はもともと安倍首相とはそりが合わない上、12年の総裁選でライバルの石破茂氏の支援に回ったことから、安倍政権では冷遇されることに。(-_-;)
安倍首相は、女性活躍がどうのと言いつつ、自分の超保守議連の仲間(安倍っ娘)を次々と閣僚や党の要職に起用するも、小池氏はカヤの外に置かれ続けているのである。_(。。)_
しかも、小池氏が出馬に意欲を示すと、石原氏が、今回は「出たい、出たいという人よりも、都政の混乱を一日でも早く解消できる人を選びたいと言って、小池氏をけん制。桜井氏などの元官僚への出馬要請を優先する姿勢を示していた。^^;
それゆえ、小池氏にしては、ここで思い切って、自分で動くしかなかったのだ。(@@)
『今回、先出しじゃんけんに打って出た背景にある小池氏の思いを、自民党関係者は「安倍政権で大臣になることはないし、賞味期限が切れる前に、出てしまおうということだろう。先手必勝でしょう」と話した。
一時は、初の女性首相の最有力候補と目された小池氏も、現在は閣僚ではなく、党でも無役。
そんな状況から、初の女性都知事に焦点を定めたのか。(FNN16年6月29日)』
いや、実際のところ、これは小池氏が、自分を干し続けている安部官邸に対する逆襲の奇襲攻撃であるのではないかと思うし。向上心の強い小池氏は、ここで初の女性都知事を目指すことが、女性首相になる最大のチャンスだと考えているのではないかと察する。(・・)
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とはいえ、自民党が小池氏を推薦してくれるかは、まだわからない状況にある。(~_~;)
『都連の執行部は小池氏から今回の立候補の表明について事前に相談や連絡が無かったことを報告しました。そして、会合では候補者の選定は執行部に一任することを改めて確認しました。
会長を務める石原大臣は記者会見し、「人選については、都連の執行部に一任をもらい、さまざまな人に話をしているが、現時点では、この候補者を推薦したいということを諮るには至っていない」と述べました。
一方で、石原氏は小池氏について、「事前に電話をしたが出なかったので、どういう意思で立候補を表明したのか承知していない。小池氏は、先に人選の一任を決めた際の会合に出席していたのだから、普通は役員の誰かに話があるはずだが、それが全く無いので、どういう考えなのか」と述べ不快感を示しました。(NHK16年6月29日)』
『自民党幹部は、「根回しが全くできていないんだから、応援しようという人は、いないと思うよ」としている。(FNN16年6月29日)
小池氏は、参院選中に党内でアレコレもめるとマイナス要素になるので、結局、折れて、自分を推薦するしかなくなるのではないかと読んでいるかも知れないのだけど。
安倍&菅コンビは、自分たちが嫌っている人は徹底的にそのように扱う傾向があるし。特に菅は「ナメられた」と思うようなことをされると、ムキになってやり返すところがあるので、そう簡単にはOKしないように思うのだ。(**)<水面下で、様々な条件闘争が繰り広げられる可能性もあるけど。前に書いたように、森元首相も小池氏が好きではないしね~。^^;>
・・・というわけで、「小池の乱」「奇襲攻撃」「先制の爆弾投下」などと言われている今回のマダム小池の都知事選の出馬表明に、自民党は本部も都連も混乱状態になっているようで。
TVのワイドショーが、この自民党のバタバタ、バラバラぶりを伝えてくれるのではないかと期待しつつ、ついついほくそ笑んでしまう(す~っかりイヤな女になりつつある)mewなのだった。^m^
THANKS