NHK新委員長は日本会議の幹部&安倍政権下でオモテに出始めた超保守改憲派
2016年 07月 24日
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当ブログでは、安倍首相&戦前志向の超保守仲間(財界人含む)が、前政権の時からNHKの支配権を握ることに力を入れているという件について取り上げて来たのだけど・・・・。
(『安倍がNHK支配を強める仰天人事~超保守派の会長、委員で、安倍カラー推進か』『アベとミギさまのNHK~百田が田母神応援、長谷川は右翼礼賛、会長は右向け右』など)
安倍氏やバックについている財界人は、NHKの最高意思決定機関である経営委員会に自分たちと同じ超保守的な思想を持つ人物を次々と入れ込み、ついには「政府が右ということを左というわけにはいかない」と堂々と主張する籾井勝人氏をNHKの会長に選出。NHKは年々安倍政権寄りの報道を行なうようになっている。(-"-)
そのNHKの経営委員会の新たな委員長に、先月末、JR九州相談役の石原進氏が選ばれたという。委員長は、来年1月に任期満了を迎えるNHK会長の選考やNHKの経営方針などに大きな影響力を持つと言われているのであるが・・・。^^;
何と石原進氏は、あの超保守団体の日本会議の幹部である上、原発推進団体の共同代表も務めているというのだ。 (゚Д゚)
<ちなみにJR東海の葛西会長も超保守派&安倍氏の支援者(NHKにも影響力あり)。葛西氏は、超保守系雑誌「正論」で大賞をとったことがあるほどだ。(@@)『安倍の靖国参拝&百田の米虐殺発言が日米同盟壊す+安倍、葛西の正論大賞祝う』『安倍は、超保守系の財界とも結託。NHK、メディア支配、アブナイ戦前志向政策を進める』>
メディアが少しずつ日本会議のことを取り上げてくれるようになったので、会見でも日本会議の話題が出たのだろうけど。
それにしても、かなり極端な思想団体である(ある意味では極右的な組織とも言える)日本会議のメンバーであることを堂々と認めた上で、NHKの経営委員長に就任するのだから、世の中も本当に変わったというか、アブナく&おかしくなって来たものだと思う。_(。。)_
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『NHKの経営委員会は28日、新たな経営委員長にJR九州相談役の石原進氏を選んだ。来年1月に任期満了を迎えるNHK会長の選考がこの夏から本格化するほか、巨額の費用を見込む東京・渋谷の放送センター建て替えなどの経営課題を抱えるNHK。そうした決定に大きな影響力を持つ今回の委員長選びにあたって、経営委は政権・与党との円滑な意思疎通を重視したと見られる。
経営委員会はNHKの最高意思決定機関で、会長の任免権を持ち、会長ら執行部が提案する年間予算や経営計画を議決する。会長の選考にあたっては、7月中にも同委員会に会長指名部会を立ち上げ、年内に籾井勝人会長を続投させるのか、新たな会長を選ぶのかを判断する。
28日夜の就任会見で石原氏は、籾井氏再任の可能性について「今は申し上げられない」としつつ、「きちっとした行動、ガバナンスをやってほしい。誤解されるような発言がいくつかある」と指摘。一方で「収支の改善などをきちんとやり、国際放送の推進などでも実績がある」と評価し、「籾井さんについては是々非々で考えていきたい」と述べた。(朝日新聞16年6月29日)』
『NHK経営委員長に就任したJR九州相談役の石原進氏は12日、憲法改正運動を進めて安倍政権を支持する「日本会議福岡」の名誉顧問に就いていることについて、公共放送の経営トップとして「見直していく必要があると考えている」と述べ、名誉顧問の辞任を検討する意向を示した。同日の経営委員会後、記者団の質問に答えた。
名誉顧問に就いた経緯について石原氏は「私も地方の場でいろんなものを頼まれ、いろんな兼務している仕事がある」とした上で、「日本会議福岡の名誉顧問になっているのはあまり記憶がなかった。見直す事項の一つなのかなと思っている」と説明した。
また、原子力発電所の必要性を訴える学者や財界人らでつくる「原子力国民会議」の共同代表を務めている点についても、「それも(退くかどうか)検討課題だ」と述べた。(朝日新聞16年7月12日)』
『NHK経営委員会の石原進経営委員長(JR九州相談役)は12日、改憲を目指す保守団体「日本会議」の地方機関「日本会議福岡」の名誉顧問と原子力利用を促進する一般社団法人「原子力国民会議」の共同代表を務めていることを認め、「全体を見ながら、見直していく必要がある」との認識を示した。経営委後、記者団の質問に答えた。26日の次回経営委では、籾井勝人(もみいかつと)NHK会長が来年1月に任期満了を迎えるため、次期会長を選出する指名部会を設置することも明らかにした。(毎日新聞16年7月13日)』
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ただ、先週、今月13日に日本会議の田久保忠衛会長が日本記者クラブで会見を行なったという記事を書いたのだが。『日本会議TOPが記者クラブで時代錯誤の会見&勢力拡大で改憲運動を全国展開』)
何だか参院選が終わってから、日本会議がどんどんとオモテに顔を出すようになって来たように感じる。もはや「なりふり構わず」で、安倍政権下での改憲を実現すべく突っ走ろうとしているからなのだろうか?(@@)
かねてから日本会議に関心を抱いているアイルランド人記者・マックニール氏も、同じような感触を抱いているようだ。(・・)
『改憲を目指す「日本会議」が参院選後、表舞台に出てきた真意とは
週プレNews 2016年7月21日
参院選を圧倒的な勝利で終え、いよいよ悲願の「憲法改正」に向けて動きだした安倍政権。
同時に、これまで謎に包まれた存在だった「日本会議」にも注目が集まり始めている。日本会議は、憲法改正に向けた署名運動を全国規模で展開し、現政権や保守系政治家たちに大きな影響を与えているとされる保守系市民団体だ。
そんな中、参院選から3日後の7月13日、田久保忠衛(たくぼ・ただえ)日本会議会長が外国特派員協会の会見に登場した。「週プレ外国人記者クラブ」第41回は、かねてから日本会議に強い関心を抱いているアイルランド人記者、デイビッド・マックニール氏に話を聞いた――。
―昨年、安保法制に関する外国特派員協会の会見に憲法学者の小林節(せつ)・慶応大学名誉教授が出席した際、マックニールさんが「日本会議」について初めて質問して話題となりました。
その後、マックニールさんを含め何人かの記者が海外メディアに日本会議と安倍政権に関する記事を配信し、海外でもその存在が知られるようになったわけですが、今回、外国特派員協会が田久保氏をゲストに招いたのも、そうした一連の流れがあったからでしょうか?
マックニール 確かに、この1年で外国メディアの間でも日本会議への関心は高まっていたのは事実です。ただ、今回の記者会見が実現した背景には、もうひとつ、ちょっと「意外な事実」があります。
昨年、日本会議の会長に就任した田久保忠衛・杏林大学名誉教授は長年、時事通信社の記者として活躍しワシントン支局長なども務められた方で、40年以上にわたって私たち日本外国特派員協会のメンバーでもあった。…
今回、そうしたご縁もあって、田久保氏に会見のゲストとして来ていただくことになったのです。
注目に値するのは、これまで表舞台に出るのを避けていたかに見えた日本会議が、今回の選挙で改憲勢力が衆参両院の3分の2を確保したタイミングで、こうして光の当たる場所に出てきたということだと思います。彼らは悲願である憲法改正の実現に自信を深め、よりオープンな形で国民に呼びかけようとしているのではないでしょうか。
―記者会見で田久保会長はどのような主張をしていたのでしょうか?
マックニール まず、安倍政権の政策や日本会議の活動が「極右的」と捉(とら)えられていることについて、強い違和感を訴えていました。彼によれば、国は「政治・経済・軍事」の3本柱――厳密に言うと彼は「3本の足」と表現していたけれど――によって成り立っているのであって、その中の「軍事」を欠く今の日本は「普通の国」ではない「極左」なのだと。
安倍政権の政策はそこから「普通の国」を目指す動きなのであって極右ではないし、戦前回帰でもないと強調していました。ちなみに昨年、私が「エコノミスト」に書いた日本会議に関する記事については「私の愛読していた権威ある雑誌だったのに大変驚いた。私ができる唯一の抵抗はこんなモノを読まないことだ」と言われてしまいました(苦笑)。
―マックニールさんはどんな質問を?
マックニール 僕は「日本の戦争は間違いだったと思うか?」と質問しました。…
田久保さんは「どこの国にも異なる歴史観がある…」といった話を展開し、いまいち要領を得ませんでした。司会者が「質問は、日本の戦争が間違いだったかどうかということですよ?」と改めて問い直してくれたのですが、彼の答えは「間違っていた部分もあれば、正しい部分もある」というもので、「アメリカも間違っていた部分があるのだから、どっちもどっち、どちらか一方が悪いということではない」というものでした。(下につづく)
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また、会見では「今の天皇陛下が日本の平和主義や先の戦争における日本の加害責任について語られていることについて、あなたはどう思うのか?」という質問も出たのですが、これについてもいろいろな歴史的経緯の話が続くので、「天皇陛下の言葉は正しいのか、正しくないのか?」と問い直すと、「天皇陛下の発言はすべて正しいと思っている」と答えました。
それを聞いて、ふと思い出したのが、2004年秋の園遊会に招待された棋士で東京都教育委員の米長邦雄氏が、天皇陛下に「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と話しかけた際、天皇陛下が「やはり、強制になるということではないことが望ましいですね」と答えられて、やんわりと否定されたことです。
現憲法では天皇が政治に関する具体的な発言をできないことはよくわかっていますが、天皇制を非常に重視する日本会議のような人たちが、天皇陛下の「お気持ち」をある意味、無視するような形で、国旗や国歌への敬意を国民に義務化しようとする動きを見ていると、田久保氏の「天皇陛下の言葉はすべて正しい」という発言についても、少し首を傾(かし)げたくなります。…
もしかすると彼らは天皇陛下ご自身よりも「天皇制」というシステムそのもののほうを重んじているのではないか…という気もします。
―それ以外にはどんな質問が出たのでしょう?
マックニール 自民党の改憲案に見られる「人権」の考え方や、日本会議はなぜ国連の「児童の権利条約」への批准に反対しているのか、家庭などでの「体罰」を一定レベルで支持しているのか、女性の権利に対して否定的なのか…といった質問が出ました。
田久保氏は体罰を肯定するのは「日本会議を代表する見解ではない」と述べた上で、彼の個人的な見解として「(体罰が)必要な国とそうでない国がある」と語り、「アメリカがやっているようにパンツを下ろしてお尻を叩くスパンクは必要…」と答えたのですが、現実には今のアメリカでお尻を叩くような体罰は決して肯定されていません。
これにはさすがに「この人は一体、いつの時代の話をしているんだ?」と、驚きました。田久保氏自身は「体罰は教育です。子供には体罰を含む教育を受ける権利があります」と主張する団体「体罰の会」の顧問でもあるのです。
―こうした会見の内容も踏まえて、日本で活動する外国人記者の中で日本会議の存在はどのように評価されているのでしょうか?
マックニール 評価は外国人記者の間でも大きく分かれています。つい先頃も、ある在日米国人記者が書いた「宗教カルトが日本の政治を影で操っている」(The Religious Cult Secretly Running Japan)という記事について、元「ワシントンポスト」東京支局長が「安易にカルトなどという表現を使い、誇張された陰謀論的な記事」と激しく批判し、外国特派員の間でも議論になっています。…
確かに日本会議が日本の政治を「running」(動かしている)というのは、やや誇張された表現かもしれないと思います。しかしその一方で、安倍内閣の閣僚のうち14人を含め多くの議員が「日本会議議連」に名を連ねていることや、憲法改正や教育政策など安倍政権の進める政策の多くが日本会議の主張と重なり、自民党の憲法改正草案にもその影響を感じさせる点が多いことを考えれば、日本会議が日本の政治に「少なからぬ影響を与えている」ことは否定できません。
昨年から少しずつ日本国内メディアでも日本会議に関する報道を目にするようになり、今回の参院選後にはTVもその存在に言及するようになりました。しかし、個人的に不思議なのは、なぜ新聞を始めとした大手メディアはつい最近までほとんど取り扱ってこなかったのか?ということです。
その存在をあまり重要視していなかったのか、それとも敢えて扱わなかったのかはわかりませんが、参院選を経た今、こうして日本会議自身が「表舞台」に出てきたというのは、間違いなく「新たな展開」を意味すると思います。
●デイビッド・マックニール アイルランド出身。東京大学大学院に留学した後、2000年に再来日し、英紙「エコノミスト」や「インデペンデント」に寄稿している(取材・文/川喜田 研 撮影/長尾 迪)』
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そして、この安倍首相や日本会議他の超保守仲間のメディア支配や強引な憲法改正などのアブナイ計画や暴走を阻止するためにも、早く安倍政権を終わらせなければと思うmewなのだった。(@@)
THANKS