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自民都連のドンにも利権~五輪施設を逆転受注か&小池、猪瀬をお互いに敵視

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】

 
 大手メディア(特にTV)は、なかなか取り上げないのだが。東京の都政&都議会は、大きな問題を抱えている。それは、自民党都連(都議団)のドン・内田茂氏が都議会、ひいては都政を牛耳っていることだ。(-"-)
<『自殺都議が出た伏魔殿の都議会~小池は自身を嫌う都議会の冒頭解散を公約に』『猪瀬が都議会を牛耳る自民都連のドンを大批判&インタビューにも応える』>

 猪瀬直樹氏、舛添要一氏の元知事2人が急に辞任に追いやられることになったのも、小池百合子氏が都知事選で自民党から推薦が得られなかったのも、内田氏の意に沿わない部分があったからだと言われている。(~_~;)

 そして、これは国政でも都政でも同じことなのだが、一つの政党&リーダーがずっと権力をキープし続けるようになると、利益や権益も握って、それを手離すまいとするようになるし。そのために、政官財と癒着して、強引な政権・議会運営を行なったり、邪魔者を排除したりするようになる。(@@)

 後述するように、今週発売の週刊文春によれば、内田氏が役員を務める会社が五輪施設を逆転受注したらしい。 (゚Д゚)

* * * * *

 小池氏が当初、都議会を冒頭解散すると宣戦布告をしたのも、内田氏&自民都連をけん制するためにほかならない。実際、小池氏は『私は自民党と戦っているわけじゃなく、都連の一部と戦っているんです』と明言している。(・・)

『終盤に入った東京都知事選(31日投開票)は小池百合子元防衛相(64)の優勢が伝えられるが、どうもスッキリしないのが自民党との関係だ。告示前に出した進退伺は宙に浮き、党籍は残ったまま。一方、遊説では連日、自民党東京都連を批判している。当選したら、都議会与党の自公とどう向き合っていくつもりなのか。

――序盤からのリードを守っています。「都議会の冒頭解散」を公約に掲げましたが、都議会の自公とは全面対決ですか?

〈不信任を突き付けられた場合は冒頭解散する〉ということを申し上げたんです。逆に言えば、不信任決議案を提出されなければ、信任されたということになる。

――都連とは?

 都連との関係はなかなか厳しいですね。ただ、都連内部にはサイレントマジョリティーが存在する。〈小池がやってくれるんじゃないか〉という声も聞こえてきています。選挙期間中に表に出ることはできないですけれどね。

――小池都知事が誕生したら、都連は変わると。

 変わらざるを得ないと思います。都連が担いだ知事は、猪瀬(直樹)さん、舛添(要一)さんと2代続けて「政治とカネ」の問題で辞任した。企業であれば、誰かが責任を取るでしょう。』

『――告示前に谷垣幹事長を訪ね、自民党本部に進退伺を出した。党本部との関係はどうですか。

 返事はいただいておりませんが、私は自民党と戦っているわけじゃなく、都連の一部と戦っているんです。ひょっとしたら、(相手は)ひとりです。官邸でも、上の人はこの事態をよくお分かりだと思います。沖縄県知事になるわけではありません。都と国が敵対することは自民党にとっても、国にとってもプラスではない。まして、東京は首都です。そのあたりは“大人の対応”ということになろうかと思います。』(以上、日刊ゲンダイ16年7月27日)』

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 また、猪瀬元都知事も「週刊朝日」で、改めて都政のドンの問題点に関して指摘していた。(@@)

『猪瀬直樹元都知事が警鐘 「都政のドン」に勝てる都知事を〈週刊朝日〉

 伏魔殿と言われる都議会の実態とは。猪瀬直樹氏が衝撃の実態を明かす──。

*  *  *

 都知事選では自民党都連が「公認・推薦候補以外を応援すると処分の対象になる」という文書を配布したことが発覚しました。

 こうした異常なことが起きる背景には、都政の権力構造の問題があります。

 都議会自民党では「都政のドン」と言われる内田茂都議が10年以上も都連幹事長を務め、誰も逆らえない状態になっています。石原伸晃都連会長は名目の会長に過ぎません。都議たちが動かないと選挙を戦えないため、国会議員も内田氏の意向を無視できないのです。あの石原慎太郎氏ですら、知事時代は内田氏にかなり気を使っていました。

 私と舛添要一前知事は2代続けて自民党が推した知事だと思われていますが、これは間違いです。

 私は副知事時代に千代田区の参議院議員宿舎の建設を中止させたのですが、このことが同区選出の内田氏のメンツを潰した。12年の都知事選の際、党本部が私の支援を決めているのに都連は動かず、ポスター貼りもしてもらえませんでした。内田氏が都知事候補の公認権を事実上、握っているのです。もちろん私も根回しを試みましたが、内田氏やその側近議員は電話にすら出てくれませんでした。

 13年の都議選では自民党候補者は全員当選し、内田氏の権力はより強まった。この年の12月、私は徳洲会からの5千万円の借金について都議会の総務委員会で長時間、吊るし上げのような追及を受け、辞任を余儀なくされました。あくまで個人の借金のつもりでしたが、都政の停滞を避けるためにはやむを得なかった。背景には私と都議会自民党との長年の“因縁”があったのですが、メディアはそうした視点で報じませんでした。

 今回の都知事選では、どの候補も政策に大差はない。本当に有権者が見極めるべきは、歪んだ権力構造を打破して都政を透明化する実力がある候補者は誰かということなのです。(本誌・小泉耕平、上田耕司、牧野めぐみ/今西憲之)

※週刊朝日 2016年7月29日号 (dot.7月22日)』

【ちなみに『小池氏が宣戦布告した「自民党都連のドン」と呼ばれる男、内田都連幹事長を直撃した。「小池さんは非常に気位が高い人だからさ。でも、あの人からは今まで都政のとの字も聞いたことないよ。まあ、話もしたくないね」』だって。(週刊朝日  2016年7月29日号)】

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 そんな中、今週、週刊文春が「“都議会のドン”が役員の会社 五輪施設を逆転受注」という記事を掲載。内田氏が関与している大きな利権に踏み込む内容だ。(・o・)

『都議会のドン"が役員の会社 五輪施設を逆転受注

週刊文春 7月27日(水)16時1分配信

国家並みの予算規模を誇る東京都

“都議会のドン”といわれる内田茂自民党東京都連幹事長(77)が役員を務める会社が、複数の東京オリンピックの施設工事を受注していたことがわかった。

 内田氏は、落選中だった2010年から地元・千代田区に本社を置く東光電気工事の監査役に就任。内田氏の所得等報告書、関連会社等報告書を総合すると毎年数百万円の役員報酬を受けているとみられる。

 東光電気工事は、大手建設会社とジョイントベンチャー(JV)を組み、今年1月、バレーボール会場の「有明アリーナ」(落札額360億2880万円)、水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」(469億8000万円)の施設工事を落札。東京オリンピックに向けては3つの恒久施設が新築されるが、このうち2件を東光電気工事のJVが受注したことになる。

 特に、有明アリーナの競争入札では、東光電気工事のJVの入札価格がライバルのJVより高く、価格点で下回ったが、施工計画などの技術点で上回り、落札に成功した。専門紙の建設通信新聞も<逆転落札>(1月18日付)と報じたほどの逆転劇だった。

 東光電気工事は、五輪施設だけではなく、豊洲新市場の関連工事など、都発注の工事もたびたび受注。売上高は、内田氏が復活当選する2013年までは700億円前後だったが、2014年には約1000億円へと急成長している。

 日本大学の岩井奉信教授はこう指摘する。

「内田氏は都の予算に大きな影響力を持つ人物。条例等で禁止されていないとはいえ、五輪関連工事を受注するような企業の監査役を務めていること自体、望ましい話ではありません」

「週刊文春」の取材に、東光電気工事は「個別の営業について相談したことはございません。従って、ご質問の事業についても内田茂氏が関係した事実は全くございません。なお、役員の個別の報酬額は公表しておりません」、内田事務所も「口利きのような事実はありません」と回答した。

 東京オリンピック施設を巡っては、整備費の高騰が問題となっており、新知事と都議会の対応が注目される。

「週刊文春」7月28日発売号では、都知事選のキーマンでもある内田氏の人物像を詳報している。<週刊文春2016年8月4日号『スクープ速報』より>』

* * * * *

 自民党がここに来て、何とか小池氏を抑えつけて、増田寛也氏を勝たせようと必死になっている大きな理由の一つには、(国政レベルの政官財ともつながっている)この自民党五輪利権をキープしなければならないということがある。(・・) <石原パパ元都知事やら盟友の森元首相やらのベテラン組も含め、東京の五輪&インフラ利権には絡んでいる人がたくさんいそうだよね。^^;>

 では、小池氏が当選した場合、この内田氏の件を含め、自民党都連の問題点が解消されるかと考えると、YESとは言い切れない面がある。小池氏は、安倍官邸や自民党本部とは、さらに言えば現幹部を除く自民党都連とは戦う気はないからだ。_(。。)_

 とすれば・・・本当に自民党が牛耳っている都議会と正面から対峙できるのは誰か、都民の税金を、自民党の利権のためだけでなく、都民のために使おうとしてくれるのは誰か、よ~く考えて欲しいと思うmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2016-07-28 01:13 | 民主主義、選挙

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