安倍・岸家の日本じゃないんだよ!+副大臣も情実人事+総裁任期変更の歴史
2016年 08月 20日
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安倍首相は7月の参院選で圧勝したこともあってか、す~っかり余裕を持ったようで。今年は、7,8月の2回に渡って計17日間も夏休みをとり、大好きなゴルフを満喫。
昨日ようやく東京に戻って、今日20日からリオ五輪の閉会式に出席するため、ブラジルに向けて日本を出発するという。(・・)
『安倍晋三首相は19日、計17日間の夏休みを終えた。夏休みの長さは2000年以降では小泉純一郎・元首相の15日間を抜いて最長。参院選の勝利で政権基盤は安定しており、趣味のゴルフなどで英気を養う余裕があったようだ。
首相は7月17~24日に1回目の休みをとり、8月は10日から2度目の休みに。公務があった終戦の日の15日を除き、19日までは地元の山口県や山梨県の別荘で過ごした。首相周辺は「政権が安定している証拠だ」と話す。この間、財界人や閣僚らと計9回のゴルフをし、第2次政権発足後のゴルフは通算で計52回に。短命だった第1次政権時代は夏休みが2日しかとれず、体調不良につながった苦い経験も、長い休みの背景にあるとみられる。(大久保貴裕)(朝日新聞16年8月19日)』
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安倍首相は、お盆前に地元の山口県も訪れ、祖父・岸信介元首相と父・安倍晋太郎元外相のお墓参りを行なったのだが。このお墓参りには、実弟である岸信夫氏も同行したとのこと。
首相は、岸氏を外務副大臣に起用しており、こんなことを言っていたという。(・o・)
安倍首相、外務副大臣に起用の実弟と祖父の墓参り
『安倍晋三首相は14日、山口県田布施町にある祖父・岸信介元首相の墓参りをした。地元での墓参は2年ぶり。外務副大臣に再び起用した実弟の岸信夫氏とともに墓前で手を合わせた。その後、岸氏の支援者らを前に「いろんな国を私の代理として訪問してもらおうと思っている。安倍外交を強化するためだ」と人事の狙いを明らかにした。(日本経済新聞16年8月14日)』
ちなみに、岸信夫氏は、安倍晋太郎氏の三男(次男である晋三氏の実弟)として生まれたのだが。赤ちゃんの頃、岸家の養子にはいったとのこと。
やがて、04年に山口選挙区から参院選に出馬して当選。04~12年に参院議員、12年からは衆院議員を務めている。^^;
岸家というのは、安倍氏の母親・洋子氏の実家。57年~60年に首相を務めた岸信介氏は安倍首相の母方の祖父。また、その岸氏の実弟(つまりは安倍首相の大叔父)が、64年~72年まで8年も首相を務めた佐藤栄作氏だ。(・・)
<尚、首相の父方の祖父・安倍寛氏も衆院議員。父・晋太郎氏も、官房長官や外務大臣など要職を歴任して、首相候補と目されていたのだが。肝臓がんが悪化したため、首相になれないまま他界した。>
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こうしてみると、安倍家も岸家も、まさに世襲議員一族で。しかも、首相を3人も出しているとなると、一族で日本を牛耳っているような感じがあるのだけど・・・。(~_~;)
安倍首相が実弟の岸外務副大臣に関して「いろんな国を私の代理として訪問してもらおうと思っている。安倍外交を強化するためだ」と語ったときいて、「おまえん家だけで、日本の国や外交を動かす気でいるんじゃね~よ」と言いたくなったりして。(`´)
しかも、自民党は、首相の大叔父・佐藤栄作氏の首相在任期間が長すぎるとの批判が強かったため、総裁任期を3年X2期の6年に決めたはずなのだが。ここに来て、安倍氏の首相在任期間を延ばすために、総裁任期を延長しようという動きが出ており、「何だかな~」と思ってしまうです。_(。。)_
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今回の内閣改造、特に副大臣、政務官人事で注目されていた人たちの名を挙げると・・・(副大臣、政務官の一覧を*1に。)
まず、こちらも世襲議員なのだが。自民党衆参議員&都知事だった石原慎太郎氏の長男・伸晃氏も経済再生大臣を留任。<伸晃氏は安倍氏と同期当選の仲良し組。ただ、TPP審議に対応できるか周囲はかなりの不安のようだ。甘利氏はウラでサポートするつもりなのかな?>
さらに今度の内閣改造では、三男の宏高氏も内閣府の副大臣に任命された(してもらった?)という。^^;
お友達で言えば、超側近の萩生田氏が内閣官房副長官に留任。そして問題発言で一度は官邸(首相補佐官)を離れた磯崎暢介氏を、今度は農水副大臣として登用した。(++)
また、丸川珠代五輪担当大臣の夫・大塚拓氏が財務副大臣に。イクメン不倫問題で議員辞職した宮崎謙介氏の妻・金子恵美氏が総務政務官に就任させた。(・・)
<尚小泉進次郎氏は、安倍内閣の中にはいることには消極的で。今回も自民党の農林部会の会長の職を続投することが決まった。安倍官邸や党幹部も、今は小泉氏をTPP対策、衆院選対策にうまく利用したいと考えているようだ。^^;>
一方、安倍首相は谷垣禎一氏の幹事長としての働きが気に入っていて、今回も幹事長続投を強く要請したようなのだが。自転車事故による頚髄損傷で入院中の谷垣氏は、政治活動が困難であることを理由に首相の面会や要請を固辞したと言われている。^^;
でもって、安倍官邸は、その谷垣氏の対応を快く思わなかったのか、谷垣グループの閣僚2人は今回の改造で退任させられることに。しかも、副大臣、政務官も1人も入れなかったという。(>_<)
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『東京都知事選の投開票を翌日に控えた7月30日、安倍は、自民党幹事長、谷垣禎一から1本のメールを受け取った。
頸(けい)髄(ずい)損傷で身動きがとれないことを理由に病院への見舞いを固辞する内容に加え、メールには安倍が最も懸念していた言葉が付け加えられていた。
幹事長は続けられない-。谷垣は7月16日、自転車で転倒。当初は軽傷とされたが、症状は思いのほか深刻だった。8月の内閣改造・党役員人事の構想を練っていた安倍にとって、信頼する谷垣の続投は基本線だったが、方針転換を余儀なくされた。(産経新聞16年8月4日)』
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『政府は5日の閣議で、内閣改造に伴う副大臣25人と政務官27人の人事を決めた。外務副大臣に安倍晋三首相の実弟である岸信夫衆院外務委員長を再び起用。北朝鮮が核実験やミサイル発射など挑発的な行動を繰り返していることを踏まえ、若宮健嗣防衛副大臣を留任させるなど、外交・安全保障を重視し、実務に精通する人員を配置した。
副大臣会議と政務官会合をそれぞれ開き、菅義偉官房長官と萩生田光一、野上浩太郎、杉田和博の3官房副長官も出席した。菅氏は会見で派閥の推薦を考慮したかどうかについて「全くしなかった」と述べた。
ただ、自民党の所属派閥別の人数は各派の勢力にほぼ応じている。最大派閥の細田派は副大臣、政務官とも最多の7人で、第2派閥の額賀派は副大臣5人。勢力がほぼ均衡している岸田、麻生、二階各派は、いずれも閣僚2人、副大臣2人、政務官3人だった。
谷垣禎一前幹事長率いる谷垣グループは今回の人事で閣僚2人が交代。副大臣、政務官も1人も入らなかった。頸髄(けいずい)損傷で入院中の谷垣氏のほか、国対委員長だった佐藤勉元総務相も交代し、同グループは党幹部からも姿を消す結果となった。
石原宏高衆院議員は、兄の伸晃経済再生相も関わる内閣府の副大臣に就任。丸川珠代五輪相の夫である大塚拓衆院議員は財務副大臣に就いた。不倫を理由に辞職した宮崎謙介前衆院議員の妻、金子恵美衆院議員は総務政務官を務める。(産経新聞16年8月5日)』
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ところで、先ほど安倍首相の任期(=自民党総裁の任期)延長論が出ているという話を書いたのだが・・・。
自民党の総裁任期&その変更に関して、チョットお勉強しておきたい。(・・)
『◇自民党総裁任期は変更たびたび その時々の党内力学が反映
1955年の結党以来、自民党の総裁任期に関する規定は変更を繰り返してきた。戦後の長期政権のもと、総裁になることが首相の座に直結したため、その時々の党内力学が色濃く反映された。
総裁任期は当初、党則で「2年」とだけ定められていた。60年に再選が可能と明記されたが、回数の制限はなく、多選の余地を残した。佐藤栄作氏は4選され、64年から72年にかけて7年8カ月にわたる長期政権を築いた。佐藤氏の時代に1期は2年から3年に延びた。
佐藤政権をきっかけに、多選を禁止すべきだという意見が党内で強まる。77年に1期が3年から2年に戻ったのは、当時の福田赳夫首相と大平正芳幹事長の間で激しい政争があったからだとされる。
80年には連続3選を禁じる党則改正が行われ、現在に至っている。禁止規定ができた後、総裁任期を延長したのは中曽根康弘氏だけだ。同氏は82年に就任し、84年に再選されたが、86年7月の衆参同日選で自民党が大勝したのを受け、特例で1年間の任期延長が認められた。
その際、「1年間以内なら延長できる」と党則が改正されたが、これは2002年の小泉純一郎首相時代に削除された。
安倍首相が任期を延長するには、党則の改正が必要になる。二階幹事長は党内に検討会議を設ける考えを示しており、中曽根氏と同様に特例で延長するのか、「3期9年まで」と抜本改正するのかが論点になりそうだ。
改正案は総務会で提案され、党大会で出席者の過半数の賛成によって可決される。党大会に代わる両院議員総会を開き、出席者の過半数の賛成で決定し、党大会で追認する方法もある。(毎日新聞16年8月11日)』
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また、仮に延長するにしても、それを決める時期も重要な要素になるらしい。(@@)
『もともと首相周辺には2020年の東京五輪・パラリンピックまで務めてほしいという期待がある。仮に任期が延長されると、在任中に改憲を実現する可能性が高まり、衆院解散・総選挙の時期の選択肢も広がるため、党内で地ならしが進むことは首相にとってもマイナスではない。
首相に近い自民党議員は「任期が残り1年になると政権がレームダック化する。延長するならその前に決めるべきだ」と語る。二階氏は幹事長就任後、年内にも党内で結論を出す考えを表明した。
しかし、党内には時期尚早という見方も少なくない。下村博文幹事長代行は「安倍政権のおごりと国民に思われたらプラスにならない」と指摘する。
参院選に勝利したとはいえ、看板の経済政策「アベノミクス」に限界が見え始め、政権に順風が続く保証はない。首相を支える同党幹部ですら「任期延長を可能にしたところで、このまま内閣支持率を維持するのは簡単ではない」と漏らす。(同上)』
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そして、延長論の記事を目にするたびに、「絶対に2020年東京五輪を安倍の下で迎えたくない」と。「たとえ自民党が任期延長しても、何とか支持率or選挙結果でダウンさせて、1日も早く首相を退任させたい」と、切に切に願うmewなのだった。(@@)
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副大臣20人交代 閣議決定
毎日新聞2016年8月5日 12時22分(最終更新 8月5日 12時22分)
政府は5日午前の閣議で、第3次安倍再改造内閣の副大臣・政務官人事を決定した。副外相に安倍晋三首相の実弟の岸信夫衆院外務委員長(自民)を再登用し、副農相には礒崎陽輔元首相補佐官(同)を起用した。公明党からは副厚生労働相に古屋範子党副代表を充てるなど3人を起用した。留任は5人で、20人が交代した。
政務官は27人。金子恵美衆院議員(自民)が総務政務官となる。
女性は副大臣1人、政務官3人。【真野敏幸】
5日に決定した副大臣・政務官は次の通り。(敬称略)
副大臣
復興=橘慶一郎、長沢広明▽内閣府=石原宏高、越智隆雄、松本洋平▽総務=原田憲治▽総務・内閣府=赤間二郎▽法務・内閣府=盛山正仁▽外務=岸信夫、薗浦健太郎▽財務=大塚拓、木原稔▽文部科学=義家弘介▽文部科学・内閣府=水落敏栄▽厚生労働=橋本岳、古屋範子▽農林水産=斎藤健、礒崎陽輔▽経済産業=松村祥史▽経済産業・内閣府=高木陽介▽国土交通=田中良生▽国土交通・内閣府・復興=末松信介▽環境=関芳弘▽環境・内閣府=伊藤忠彦▽防衛・内閣府=若宮健嗣
政務官
内閣府=武村展英、豊田俊郎▽内閣府・復興=務台俊介▽総務=金子恵美、冨樫博之▽総務・内閣府=島田三郎▽法務・内閣府=井野俊郎▽外務=小田原潔、武井俊輔、滝沢求▽財務=杉久武、三木亨▽文部科学=樋口尚也▽文部科学・内閣府・復興=田野瀬太道▽厚生労働=堀内詔子、馬場成志▽農林水産=細田健一、矢倉克夫▽経済産業=中川俊直▽経済産業・内閣府・復興=井原巧▽国土交通=藤井比早之、大野泰正▽国土交通・内閣府=根本幸典▽環境=比嘉奈津美▽環境・内閣府=井林辰憲▽防衛=小林鷹之▽防衛・内閣府=宮沢博行