小泉首相の年頭会見での靖国発言について(3) ~おかしい首相では話にならない?~
2006年 01月 15日
靖国参拝に関して、小泉首相が「心の問題」という表現を使用することについて、
皆さんにご意見を伺いたく思います。m(__)m
<More の部分をご覧の上、コメント欄にご意見をお寄せ頂ければ幸いです。>
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当初は、「理解不能なら発言しない方がいい」というタイトルで、年頭会見での小泉首相
の発言内容に思いっ切りツッコミを入れることを考えていたのだが<実際、一度はそのよう
な記事を書いていた>。ただツッコむだけでは誰かさんのように能がないように思えたし、
いくつかの情報やニュースに接する中で、小泉首相&次期総裁の靖国参拝に関する包囲網の
存在に気付き、ついワクワクしてしまって、ここまでそちらの方を長々と書いてしまった。
<ちなみに民主党にも前原包囲網が敷かれ始めているらしい。(さらにワクワク?!)
小沢氏が代表選に立つ可能性を示唆。前原氏は集団的自衛権や対中防衛で党内の意見が
集約できないようなら、代表選に出馬しない方針を表明したという。>
13日には、総裁選に影響力のある森氏も牽制発言をし、次々から次へと各界からの
発言が出て、事態は混沌として来ている感じである。かのナベツネ(渡辺恒雄)氏もアチ
コチで積極的に靖国参拝反対を訴え、ユニクロの社長に至っては中国と商売上の関わりが
大きいこともあってか「個人の趣味を外交に使うのはまずいんじゃないか」とまでコメン
トしている。
憲法精神重視や外交重視から経済重視の人までそれぞれ立場や視点、利害関係の差は
あるものの<権力闘争もある>、総裁選も絡んで、靖国参拝問題がかつてより大きく問題
視されているのは事実であろう。実際に靖国参拝が総裁選で争点化されるかどうかはわから
ないが、これらが国民が靖国参拝の問題を意識し、何か考えるきっかけになればいいな~
と思う面もある。
小泉氏はかねてより「政治の世界は一寸先は闇だ」と口にしているが(永田町の常識
は少しはわかっているらしい>、一時は小泉首相のペースで進むかと思った靖国参拝や
次期総裁選も、まだ一山も二山もありそうな感じになっている。もし安倍氏が総裁になる
としても、小泉氏とは逆に「靖国参拝しないこと」をお約束させられるかも知れない。
彼は5日の経済団体の新年祝賀会で、このような話をしたという。「(05年は)常識
にとらわれない方がいいと教えてくれた1年だった。時には非常識も大事だ。郵政民営化
関連法案が廃案になり、谷の底に突き落とされた感じだった。しかし、ピンチはチャンス
だと思うのが大事だと教わった」と。果たして彼は、この窮地を打開するために、今度は
どのような常識を超えた手を考えるのだろう。それとも、ある時点であっさり「もういい
や」とあきらめてしまうのだろうか?
総裁選(靖国参拝の問題との絡みも含む)に関しては、今後も注視して、また機会が
あれば書きたいと思う。<個人的には、民主党の代表選に向けての動きも見逃せまい。>
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小泉首相の年頭の記者会見での発言内容には、ツッコもうと思えば際限がないほどある
のだが・・・。上述のように常識にとらわれない人(とらわれるべき常識をもともと有し
ていないかも知れない人?)、個人的心情と異なるものは理解不能な人に、いくら突っ
込んでも仕方ないかな~という、あきらめの境地にもなって来ている。
今回の発言を見聞した時に、真っ先に思い出したのは、彼が01年秋に靖国参拝の
件で提訴された時、マイクを向けた記者に吐き捨てるように言った言葉だった。
「話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ」
私は唖然とさせられた。これが一国の首相が公の場で発する言葉であろうか?
料亭で仲間と飲みながらの会話ではないのである。今にして思えば、これが私が小泉
首相の見識や人格に疑いを抱く大きな要因になったかも知れない。「世の中、おかしい
首相が誕生してしまったもんだ。話にならない」と。
それ以来、4年余り立ったが・・・彼は、ほとんど学んでいないようである。
<わけのわからないことや誤ったことを言うぐらいなら、公の場で靖国に関する発言は
しない方がいいのに、とマジに思う。>
ただ小泉首相だけに限らず、近時、政治家の中に、公的立場と私的(個人的)立場の
区別がついていない人、公的な場で言っていいことよくないことや、表現への配慮など
を欠く人が増えているように思う。
また今回、小泉首相自らが憲法論めいたことを持ち出したのだが、それに関しては
きちんと反論しておきたいことがある。
次回にそれを書いて、このテーマは終わりにしたい。
<つづく> THANKS
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☆ 「心の問題」について
小泉首相は、4日の記者会見をはじめとして、近時、靖国参拝について発言する度に
「心の問題だ」という表現を使っています。
私はそのたびに違和感や奇妙な感じを覚えていました。
というのも、私自身&周辺では、「心の問題」というのは通常「精神的、心理的な
問題、トラブル<疾患、諸症状、悩み、ストレス>」という意味で使う言葉だからです。
試しにgoogle や yahoo を検索してみましたが、やはりそのような意味で使われている
ようです。
<また、そのような問題のケアに当たっている人が、ニュースなどで頻繁に「心の問題」
という言葉が出ると、実際に問題を抱えている人がギクッとしたり、ナーバスになるの
ではと案じていました。>
おそらく小泉氏は憲法でいう「内心の自由」(思想・良心の自由。広くは信仰の自由も含む)
という意味で、この言葉を使っているのでしょうが、それならば「心の自由」という言い方が
適切なのではないかと思ったりします。
皆さんは、この言葉をきいても、何か違和感や不思議な感じを覚えることはないで
しょうか? よろしければ、コメントでご意見をおきかせ下さい。
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>試しにgoogle や yahoo を検索してみましたが、・・
なるほどと、言われてみればと思って検索しました。
やはり「通常「精神的、心理的な問題、トラブル<疾患、諸症状、悩み、ストレス>」のようですね。
私は彼が「精神的に病んでいる」とまでは思っていないのですが、たとえばヒトラーでもあそこまで祭り上げられないでいたら「狂気の独裁者にならず平穏な生活で終わったかもしれない。
Wikipedia(ヒトラー)より
>少年時代のヒトラーは成績不良で二回の落第と転校を経験した劣等生であり、リンツの実業学校の担任の所見では「非常な才能を持っているものの直感に頼り、努力が足りない」と評されている
この先小泉が院政をひくことが出来るかどうかによりますが、歴史上に「憐れな指導者」として名を残さなければと・・
でも、もうすでに様々な悪名高き罪状を残してしまったので、私としては「どうでもいい」存在となっています。
>党の要人となったヒトラーは、退党をちらつかせて上層部を脅しで独裁を認めさせ・・(再びWikipediaより)
本当にダブって見えるのだが
そういう意味では確かに小泉首相の発言で使われたのは変ですね。
ニケさんとこにも書きましたが日本の二大政党のトップが小泉・前原では情けないことこの上ないです。
↑トラックバックに書かれている「映像の世紀」を見ました。今もビデオにとってあり時々みます。それはそれは20世紀は悲惨な戦争の世紀でした。そんな反省を踏まえて21世紀はよりマシな世界にと願うばかりです。
堂々と下ネタが書けなくなりました(笑)
俺は小泉の後釜よりも、アメリカの次の頭に興味があります。
予想通りの人がなった時の日本が心配です。
最近物騒になり子供の登下校の時間にパトカーが廻っています。
広報も流れています。
やっちゃいけない事を平気でやる。
しかも、それがやっちゃいけない事だと認識すらしていない。
学校は何を教えてる!親は何してる!
こんな世の中に誰がした!
このままだともっともっともっともっと犯罪が増えちまう、、。
どんどん寂しい世の中になっていくな・・・
最近、腹抱えて大笑いした事がないな・・・
誰もが笑顔で生活出来た世の中に戻ってほしいな。
俺はコツコツ頑張るよ。仲間も頑張ってるよ。
「心」のない人間が増えたねぇ
不器用でもいいから頑張っていこうよ。
平和勢力が大同団結して自民党を負かしてやりたいものです。
いえいえ、私にはこんなことしかできなくて・・・。
心ではとっても応援しているんですけどね。
何かコメント内容が、急にマジメになったような気が?(笑)
マジメな話、30年先を考えて、小さい頃からの教育(家庭、社会、学校)の
やり方を早く変えないとダメですよね~。
何か企業がエリートを養成する学校を作るのが流行りそうなんですけど。<私立学校の株式会社化の話も出ているのです。^^;>
何か方向が違っているような気がします。
お互いに不器用でも、まじめにコツコツ頑張って行きましょう。(~~)
総裁選前は難しいでしょうけれど。ともかく次の総裁には好き勝手なことができないような状況を作れればいいな~と思っています。
そして、少し前の記事にも書いたのですが、民主党が平和勢力の中心になって集結を呼びかけられる存在にならないと、と思ったりもします。
社共その他だけでは、人数的に負けてしまいますから。
ともかく9条改悪(特に集団的自衛権)は阻止できるように、と願う今日この頃です。
もっとも、1月16日のライブドア強制捜査と17日の証人喚問の件で、自民党は大慌てのようですから、「心の問題だ」なんて強弁している場合じゃないでしょう(苦笑)。
小泉首相・・・どこで見つけた言葉かはわかりませんが、周囲に法律の
知識がある閣僚や官僚がたくさんいるのですから、言葉の使い方の
間違いぐらい注意すればいいのに、と思ってしまいます。
ライブドアも、自民党とはかなりくっついて、経団連入りまで押してもらった
ぐらいですから、自民にとっては痛いでしょうね。<特に彼をスカウトした
武部幹事長は。>証人喚問では安倍氏の名前も出て、自民党にもある種の
反動が出て来ているかも知れないな~と思います。
・・・たしかに、小泉さんが、『心の問題』って言うのは、政治的にめっちゃヤバいですね!(mewさんに指摘されるまで、アホなぼくは、まったく気付きませんでした)・・・まあ、ただ、『心の問題』自体は、いくらでもアゲ足をとれる思います。たとえば、「参拝に反対する人の心の問題はどないすんね~ん!」とか。でも、これだと、小泉さんレベルの議論になるので、ぼくとしては、心から、避けたい。
で、ちょっと長すぎ、とエキサイトに怒られたので、一度ここで切りますね。
やっぱり問題なのは、「心の問題」ということで、〈心情の動機〉を持ち出した小泉さんのやり方や思います。
民主政治において、〈心情の動機〉を持ち出すと、ヒジョ~に危険なことになる、と、H=アレントちゅう学者さんが書いてますが、その危険なことを小泉さんはやったもうたと、ぼくは思うんです・・・
〈心情の動機〉が民主政治においてヤバいのは、たとえばどんなに立派な政論をゆうても、「あんなこと言ってるけど、ホントはあいつ・・・云々」ちゅう風に、政争が、動機の探りあいに化けてまうトコです。そこでH=アレントちゅうヒトは、民主政治においては〈公と私〉を絶対に分けなくてはならん!って主張するんですが、ぼくも、それ正しいって思います。
せかやら小泉さん、どうか分けて下さい!・・・権力とか、お金とかをぼくに。
・・・ええと、ヒトの意見でコメントする情けないぼくですが、とりあえず、そう考えました。にしても、mewさんの問題意識はすばらしいです!いや~、不眠症でよかった、と、ぼくは今、シミジミうれしく思っています。
私も民主政治においては、ある程度、公と私は分けるべきだと思います。
特に政治の中枢にいる人は!
政治家も、個人的な思いとか国家観とかをベースにやって行く部分が
あるのでしょうけど。ただ同時に、それが今、国のためになるのかという
常に考えることが必要だと思うです。
それができない人や自分の思い、考えばかり通そうとする人は、
政治家になるべきじゃないと思ったりします。
今夜はゆっくり眠れますように。