自民対立招く二階幹事長。離党者を次々自派閥に入れ権力拡大。岸田、石破から抗議
2016年 11月 20日
頑張ろう、東日本&ニッポン!安心と希望を抱ける1年に。o(^-^)o
頑張ろう、熊本&大分!o(^-^)o
よろしければ、1日1回、2つのランキングの応援クリックをしてくださいませ。m(__)m


【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
安倍首相が8月に二階俊博氏を自民党の幹事長に選んだのを見て、mewは、ここから強靭だった安倍自民党の挙党体制が崩れないものかかと、ひそかに期待して来た。(@@) <『安倍、幹事長で大誤算~谷垣負傷でやむなく二階に。他も弱体化で政権運営に影』>
自民党の議員は、09年~12年に民主党に政権を奪われて野党に落ちた時の損失、トラウマがあまりにも大きかったようで。12年12月に安倍首相の下で政権を取り戻してからは、ここまではともかく与党の立場を守るべく、ともかく官邸と党が割れないように、党内対立が生じないようにしていたし。<てか、党は官邸にほとんど逆らわず、言うなりになってたという方が正解かな?それで「政高党低」という言葉が誕生したぐらいで。^^;>
党の仕切り役である幹事長を務めた石破茂氏も谷垣禎一氏も、ひたすら官邸を支えて、党内融和に力を注いでいたところがあった。(~_~;)
しかし、さすがに与党に戻って4年目を迎えると、そろそろ官邸に気を遣って、何でも官邸の意向に従って動くのもイヤ気がさして来ると思うのだ。<議員によっては官邸の意向と自分の考え、支持者の利益が相反することもあるしね。^^;>
しかも二階氏は、衆院11期、77歳の大ベテランで。いくつかの党を渡り歩いて修羅場も経験している人なので、同氏から見れば、安倍首相(衆院8期、62歳)などは小僧みたいな感じがあって。全てを安倍官邸に従おうと思っていないだろうし。
また二階氏は、それなりに権力欲が(金銭欲も?)強い人なので、自分を犠牲にして、安倍首相のため、自民党のために尽くすとは思えず・・・。
それゆえ、mewは、二階氏が党内で、自分の権力拡大や意思実現のために動くようになったら、官邸とぶつかったり、党内融和を崩したりするような問題が生じるのではないかと思った(期待した?)のである。(**)
* * * * *
でもって、8月に党幹事長になった二階氏は、安倍首相の総裁任期延長論に協力する姿勢を前面に出して、官邸をしっかりサポート。
他方、これまで郵政民営化で自民党を離党した人を次々と復党させたり、自派閥である二階派の議員を増やしたりすることに力を入れていて。いつの間にか、党内で4番めの派閥に浮上。もうすぐ麻生派を抜いて、3番めの座を伺う位置まで来ているという。^^;
<二階派は今月にはいって、10月に福岡6区の衆院補選で当選した鳩山二郎氏を取り込み、派所属議員は41人に。二階派には10月27日に2人が入会し、麻生派(39人)を抜いて第4派閥に躍り出たばかりなのだが。第3派閥の岸田派(実質42人)と肩を並べるまであと1人。無所属ながら二階派「特別会員」の小泉龍司、長崎幸太郎氏が復党を目指しているので、この2人がはいれば、岸田派を抜く可能性があるという。(*_*;(ちなみに最大派閥は安倍首相の母体でもある細田派、第2派閥は額賀派。)>
このような二階幹事長の権力拡大の動きに対して、安倍官邸も党内の議員もオモテ立っては異論を唱えていなかったのだが。しかし、今月にはいって、二階氏が、自民党を離党した長崎幸太郎氏や川上義博氏を強引に復党させようとしたことから、ついに党内で岸田外務大臣(岸田派会長)、石破茂氏(鳥取県連会長)などの反対勢力が動くことに。
岸田氏は二階氏と党内で会談を行ない、「派閥会長の責任がある。めったなことはやめていただきたい」と長崎氏の復党に反対する意向をはっきり伝えたとのこと。石破氏も二階氏をけん制する発言を行なったという。 (゚Д゚)
* * * * *
ちなみに、長崎幸太郎氏は、05年に郵政民営化に造反した堀内光雄氏の刺客として、山梨2区から自民党公認で出馬。小選挙区では落選したものの(堀内氏が当選)、重複比例で当選した。ところが堀内氏が07年に復党したことから、長崎氏は山梨2区の公認を外されることに。この件で長崎氏や山梨県連の一部が党本部と対立し、09年に自民党を集団離党した。
自民党から復党が認められない中、12年に、山梨2区で自民党公認候補(堀内氏の妻)を破り、当選。14年も、自民党の公認が得られないまま、無所属で当選。二階氏は以前から長崎氏を支援していたため、何とか復党させよう(&二階派を増やそう)として、党紀委員会にかける手続きを行なった。(~_~;)
また川上義博氏は、元自民党衆院議員(鳥取2区)。こちらは05年に郵政造反で離党して、落選。その後、民主党に移って07年の参院選に当選したものの、13年は落選。民主党を離党し、自民党への復党を望んで、二階派の会員になり待機している。^^;
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
『自民党を離党して無所属で活動している長崎議員を復党させようとしている二階幹事長に対し、岸田外相は自らの派閥に所属する堀内詔子議員が同じ選挙区で競合していることなどを理由に、復党に反対する考えを伝えた。
岸田外相「宏池会(岸田派)の中は大変厳しい雰囲気があるということを伝えました」
また、鳥取県選出の元参議院議員・川上義博氏も復党を求めているが、鳥取県連会長の石破前地方創生相は復党に反対する考えを二階幹事長に伝えた。
しかし、二階幹事長は18日に開かれる党の党紀委員会で長崎氏の復党決定を目指しているほか、川上氏の復党を検討する姿勢も崩していない。長崎氏と川上氏は二階派に所属していることから、復党を目指す二階幹事長に対し、党内では「自らの基盤強化を目指すものではないか」と警戒感が広がっている。(NNN16年11月17日)』
* * * * *
『 二階派議員復党「待った!」 自民、派閥抗争の気配
■岸田氏直談判、石破氏も皮肉
自民党は18日、党本部で党紀委員会(山東昭子委員長)を開き、二階俊博幹事長の要請に基づき二階派の長崎幸太郎衆院議員=無所属、山梨2区=の復党を審査した。ただ、慎重な意見が相次ぎ、結論を見送った。二階氏は他の二階派在籍の無所属議員らの復党も進めるが、地元で競合する現職議員を抱える他派閥が反発し、派閥間抗争の気配も漂い始めている。(沢田大典)
◇
「いいんじゃないか。民主主義の政党だ。時間をかけて検討するのは良識ある判断だ」
二階氏は山東氏から結論先送りの報告を受けた後、こう記者団に語った。「騒ぎ立てる問題ではない」とも述べたが、“剛腕ぶり”への「待った」に不満があるのは間違いない。
党紀委員会では長崎氏復党に賛成の声が出た一方、「当事者にもう少し慎重に話を聞くべきだ」との意見も相次いだ。山東氏は二階氏に、山梨県連や長崎氏、山梨2区が地盤の堀内詔子衆院議員=比例南関東=に事情を聴くよう要請。堀内氏は記者団に「これからも山梨のために頑張る思いに変わりはない」と語った。
堀内氏が所属する岸田派には、長崎氏が復党すれば堀内氏の公認漏れにつながるとの懸念がある。会長の岸田文雄外相は外遊直前の16日夕、党本部で約40分間、二階氏と向き合った。
「派閥会長の責任がある。めったなことはやめていただきたい」
こう訴えた岸田氏の表情は鬼気迫る雰囲気だった。派を挙げて党紀委員に「慎重な対応」を求める根回しも行った。長崎氏復党は18日に決定との観測もあっただけに、岸田派幹部は「ひとまず先送りには成功した」と胸をなで下ろした。
一方、二階氏は、二階派在籍の小泉龍司衆院議員=埼玉11区=の復党にも意欲的だ。埼玉11区には細田派の今野智博衆院議員=比例北関東=がいる。関係者によると、岸田氏と細田派会長の細田博之総務会長は今月、復党に一致して反対する立場を確認したという。
二階派在籍の川上義博元参院議員の復党に反対する鳥取県連会長の石破茂前地方創生担当相は16日の二階氏との会談後、記者団に「党勢拡大か二階派の勢力拡大か。幹事長は党全体のことを考えていろいろなことをやっている」と皮肉交じりに牽制(けんせい)した。
二階氏側には、以前から役員会などで長崎、小泉両氏の復党を主張し、目立った反対論が出なかったことで事実上の了承は得たとの思いがある。両氏は直近2回の衆院選で自民党候補を破っており、「選挙に強い」という大義もある。
二階氏は党紀委員会前に二階派所属議員を集め、結束して長崎氏復党を支持すると確認。長崎氏も記者団に「復党できると確信している」と強気に語った。
二階氏側近は無所属同士で争った勝者を党公認とした10月の衆院福岡6区補選を「福岡方式」と命名し、こう怒りをぶちまけた。
「こっちは長崎、堀内両氏とも助けようと円満にやろうとしているのに、もういい。福岡方式を山梨方式にしてやる」(産経新聞16年11月19日)』
<この福岡方式を山梨方式にしてやるというコワ~イ言い方に、二階幹事長&周辺の本質があらわれている感じがするです。^^;>
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
『<自民党>岸田派、二階派と対立激化 復党問題反発広がる
自民党の二階俊博幹事長が進める自民離党組の復党の動きに、党内の反発が目立ち始めた。18日の党紀委員会では二階派所属の長崎幸太郎衆院議員(山梨2区)の復党が協議されたが、慎重意見が相次ぎ結論を先送りした。山梨2区で比例復活した堀内詔子厚生労働政務官(比例南関東)は岸田派で、復党に反対する同派と二階派の対立が深まっている。ほかの離党組の復党を石破派や細田派も警戒しており、党内対立が広がる可能性もある。
党紀委では岸田派の委員が「もう少し慎重に丁寧に手続きを進めるべきだ」と発言したほか、石破派や額賀派などの委員からも「デュープロセス(適正な手続き)を経ていない」などの批判があり、慎重意見が半分程度あった。
山東昭子委員長は終了後、記者団に「山梨県連や関係者に意見を聞くべきだと二階氏に伝えた。もう一度審査する」と述べた。今後、党執行部が長崎、堀内両氏らから意見聴取し、改めて党紀委で判断する方向だ。二階氏は「時間をかけて検討しよう、というのは良識ある判断だ」と述べたが、復党は譲らない意向だ。
長崎氏の復党を巡り、岸田文雄外相は16日に党本部で二階氏と直談判。出席者によると、岸田氏が「私も派閥会長としての責任がある。めったなことはしないでいただきたい」と迫り、二階氏は「党紀委が決めることだ」と切り返した。
岸田氏が復党阻止に本腰を入れたのは、「堀内氏を守る姿勢が弱い」と派内から突き上げられたためだ。若手の一人は「子分を守れるかどうかは、首相になれるかどうかの試金石だ」と指摘する。
一方、二階派は「岸田派とどっちが強いかやってみるか」(幹部)と強気だ。党紀委前にも幹部が集まり情報収集を行った。二階派メンバーは「こちらは死ぬ気でやっている」と漏らす。
二階氏は保守新党を解党して自民に合流した際に自派「新しい波」を旗揚げしたが、09年衆院選の当選議員は二階氏1人で参院議員と合わせて3人まで激減。09年11月に「志帥会」(伊吹派)に合流し、12年12月に派閥トップとなった。幹事長就任後も派閥を拡大し、41人と第4派閥に躍進。復党を目指す小泉龍司衆院議員(埼玉11区)も二階派で、長崎、小泉両氏が復党すれば岸田派(44人)に迫る規模になる。
ただ、小泉氏の復党は、埼玉11区が地元の現職を抱える細田派が慎重な姿勢だ。鳥取県が地盤の川上義博元参院議員も二階氏が復党を後押しするが、鳥取県連会長の石破茂前地方創生担当相が激しく反発している。【水脇友輔、高橋恵子】(毎日新聞16年11月18日)』
* * * * *
最後に、11年に結党した石原・平沼主導の「太陽の党」を起源とする「日本のこころを大切にする党」がいよいよ消えようとしている。(・o・)
和田正宗氏がこころを離党。和田氏も含め、こころの2人は自民党と統一会派を組み、実質的に自民党議員として活動するようだ。^^;
『自民党と日本のこころを大切にする党は18日、来年の通常国会から参院で統一会派を組む方針を固めた。こころからは和田政宗氏が同日離党し、中山恭子代表と中野正志幹事長の2人のみの会派となっている。一方で和田氏は来週にも自民会派に入る方向だ。
和田氏は参院宮城選挙区(改選数1)の選出。自民党への入党を希望しているが、同党の愛知治郎氏と同じ選挙区で競合するため、入党には一定の調整が必要だ。こころに残る2人は比例選出で、政党間移動を禁じた法律のため自民党への入党はできない。(毎日新聞16年11月19日)』
石原氏は、超保守派のドン・平沼氏、人気のある橋下氏と組んで、自民党に並ぶ保守政党を作ることを計画。自民党と連携して憲法改正と共に(石原氏は「現憲法の破棄」と言ってるのだが)、軍事力の強化、戦前的な教育、社会の復活を実現しようとしていたのだが・・・。
こんなに短期間で、バラバラの分解状態になってしまうぐらいなら、国政復帰&新党作りなどして、日本の政治の世界を引っ掻き回して欲しくなかったと。そんな「ウヨご老人のお戯れ」のために、日本の右傾化が進んだかも知れないと思うと(民主党が悪いとはいえ、同党の崩壊に大きな影響を与えたしね)、チョット腹立たしく思えて来るmewなのだった。(@@)
THANKS