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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガ、反超保守&新自由主義。左右問わず、mew基準で、政治や競馬、スポーツなどについて。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

メリルSがトランプを批判。障害ある記者を真似た次期大統領を嘆く。メディアの重要性も訴える

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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】


 日本のメディアや有名人も是非、見習って欲しいとしみじみ思ってしまった話を。(@@)
<&こんなに人間としてモラルに欠ける米大統領が誕生することに、ぞぞ~っとしてしまった話でもある。_(。。)_>


 第74回ゴールデン・グローブ賞の各賞が8日、米ロサンゼルス郊外ビバリーヒルズで発表され、
た。今年は、1930~40年代のミュージカル映画を彷彿させる(ただし、とってもカラフルになっている)「ラ・ラ・ランド」がミュージカル・コメディー部門の作品賞や主演男優・女優賞、監督賞など史上最多の7部門で受賞して、注目を浴びた。(・・)

 また、授賞式では、エンターテインメントの分野で顕著な業績を挙げた人を対象とするセシル・B・デミル賞が女優メリル・ストリープに贈られたのだが。
 メリルは受賞のスピーチで、名前こそ挙げなかったものの、次期大統領トランプ氏が障害のある記者を真似て茶化したことを指摘&非難したのである。 (゚Д゚)

 そして、これは是非、日本のメディアにも訴えたいことなのだが・・・。メディアがきちんと権力の番人、横暴を叱責する力を発揮することが必要であると主張した。(**)

『権力者が公の場で本能の赴くまま人を侮辱する見本を示したら、国民はどう思うでしょう。みなやっていいと思うのではないでしょうか。侮辱は侮辱の仕返しを呼び、暴力は暴力を呼びます。権力者がその立場を利用して弱い者いじめをする社会には勝ちも負けもありません。全員ルーザーです。

そこで記者のみなさまの力が必要なのです。権力の番犬、横暴を叱責する力。それが必要だから、建国の父は報道の自由を憲法に定めたんです。ハリウッド外国人記者クラブと業界のみなさまもぜひ「ジャーナリスト保護委員会」の支援にご協力をお願いします。この先、真実を守り抜くためには彼らの力が必要だし、彼らも私たちの力が必要だからです。』

 さらに、トランプ氏が移民排斥を唱えていることから、「ハリウッドはよそ者や外国人であふれている。彼らを追い出せばアメリカンフットボールと総合格闘技(マーシャル・アーツ)以外、見るものはなくなる」と指摘して、芸術「アート」(アーツと引っ掛けている?)の大切さも訴えた。(++)

* * * * *

 ちなみに、メリルが取り上げた記者(Serge F. Kovaleski・現在NYタイムス記者)は障害のため、右手首が内側に折れ曲がっている。

 トランプ氏は選挙演説中、「9.11でワールド・トレード・センターが倒壊するのを対岸のニュージャージー州ジャーシーシティで狂喜乱舞して見ているイスラム教徒が数千人いた」と盛んに言っていたのだが。
 これに対し、この記者が「数千人なんて事実は耳にしたことも(新聞に)書いた覚えもない」と強く反論したとのこと。

 根拠を示せなかったトランプ氏は、15年11月の集会で支持者を前に、右手首を折り曲げて、記者の障がいを真似ながら「彼は昔、私を悪く見せるために書いた記事を取り消した。気の毒だけど見ものなんだ」と腕を動かす身振りを披露。「そんなこと書いた覚えはないだってよ~」と茶化すように語ったのである。(-"-) 

<映像を見たが、明らかにまねをして聴衆の笑いを誘っていた。(ほとんど、小学生のいじめっこみたいな感じ。)
 知らなかった~。^^; 米国では有名な話だったのだろうか? 米国は障害者差別には厳しい目を向ける人が多いので、トランプ氏に投票した人の中で、このことを知ってたら投票しなかったのに、という人は結構いるんじゃないかな~、(@@)>

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 メリルがゴールデン・グローブ賞の授賞式で行なったスピーチの和訳全文(毎日新聞)をここにアップしておく。<*1に、もうチョットざっくばらんな訳し方をしていたgizmodeの記事を。>

 米ゴールデン・グローブ賞の授賞式で8日、女優のメリル・ストリープさんが行ったスピーチの全文は以下の通り。

 ありがとう。皆さん、愛しています。許してください。週末に叫んだり大泣きしたりしてしまって声が出ないのです。それに年初から気が動転していて。なので書いたものを読みます。

 ハリウッド外国人映画記者協会の皆さん、ありがとう。ヒュー・ローリーが先ほど言った話に続けると、ここにいる皆さん、私たちはみんな、米国社会の中でも最もけなされているグループに属しているのです。考えてみてください。ハリウッド、外国人、そして記者です。
 ですが、私たちは何者でしょうか。ハリウッドとはそもそも何でしょうか。それは、いろいろな場所からやってきた人々の集まりなんです。

 私はニュージャージー州で生まれ育ち、公立学校で学びました。ビオラ・デイビスはサウスカロライナ州の小作農民の家に生まれ、ロードアイランド州のセントラルフォールズで成長しました。サラ・ポールソンはフロリダ州に生まれ、(ニューヨークの)ブルックリンでシングルマザーに育てられました。サラ・ジェシカ・パーカーはオハイオ州で7、8人のきょうだいの一人でした。

 エイミー・アダムスはイタリア・ベネト州のビチェンツァの生まれです。そして、ナタリー・ポートマンはエルサレム生まれです。彼らの出生証明書はどこにあるのでしょうか。
 美しいルース・ネッガはエチオピアのアディスアベバで生まれ、そう、アイルランドで育ちました。バージニア州の小さな町の女の子を演じて受賞候補になっています。
 ライアン・ゴズリングはカナダ人です。いい人たちばかりのね。デーブ・パテルはケニア生まれのロンドン育ちです。彼は今回、タスマニアで育ったインド人を演じました。

 つまりハリウッドはアウトサイダーや外国人だらけなんです。もし、その人たちを追い出してしまったら、見るものなんてアメリカンフットボールと総合格闘技ぐらいしかなくなります。けれども、それらは芸術ではありません。

 時間がないので続けます。役者の唯一の仕事とは、私たちと異なる人々の人生に入っていき、それがどんなものなのかを人々に感じてもらうことです。この1年間、それをやり遂げた力強い演技がたくさん、たくさん、本当にたくさんありました。まさに息をのむような、思いやりに満ちた仕事でした。

 けれども、ある演技には、あぜんとさせられました。それは私の心に釣り針のように引っかかりました。演技が良かったからではありません。ただ、何一つ良くはないのに、効果的でした。そして、狙った観客を笑わせ、歯をむき出しにさせました。

 それは、この国で最も尊敬される席に座りたがっている人が、障害を持つ記者の物まねをしたときのことです。特権、権力、反撃力において、はるかに自分が勝っている相手に対しての行為です。
 その光景に私の胸は打ち砕かれ、いまだに頭から離れません。なぜなら、映画の世界ではなく現実で起きてしまったことだからです。

 権力者が公の場で他者をばかにしようとする衝動に身をゆだねてしまえば、あらゆる人たちの生活に波及します。人々に同じことをしてもいいと、許可を与えることになるからです。

 侮蔑は侮蔑を招きます。暴力は暴力をあおります。権力者が立場を利用して他人をいじめれば、私たちはみな負けるのです。いいわ、やりたければどうぞ続けてみなさい。

 これは報道の話につながります。私たちには、報道する力を持ち、どんな横暴に対しても厳しく批判する信念を持った記者が必要です。だからこそ、建国者たちは報道の自由を憲法で定めたのです。

 お金持ちで有名なハリウッド外国人映画記者協会と私たち映画界の皆さんにこれだけはお願いします。私と一緒にジャーナリスト保護委員会を支援してください。ジャーナリストが前に進むことが私たちには必要だし、彼らも真実を守るために私たちの手助けを必要としているのです。

 もう一つ。セットの脇に立って愚痴をこぼしていたことがありました。わかるでしょ、夕食抜きで働いたり、長時間働いたりすることがあるんです。そのとき、(俳優の)トミー・リー・ジョーンズが言ったの。「メリル、役者でいられることだけですごい特権じゃない?」

 ええ、その通りです。私たちには共感を呼ぶ特権と責任があることを、改めて自覚し合わなければなりません。私たちはみな、ハリウッドが今夜ここで栄誉を与える仕事に誇りを持つべきです。

 私の友人で、親愛なる亡きレイア姫はこう言っていました。「打ち砕かれたハートを、アート(芸術)に作り替えましょう」

 ありがとう。【訳・隅俊之、岩佐淳士】 (毎日新聞17年1月10日)』

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 メリルのスピーチを知って、早速、トランプ氏は電話やツイッターで反論を行なったという。^_^;

『9日の朝にトランプは米The New York Timesの電話インタビューに対し、ストリープはヒラリー・クリントンの熱烈な支持者であったからあのようなスピーチをしたのだ、などと回答。さらにTwitter上で「メリル・ストリープはハリウッドで最も過大評価されている女優の1人である」と批判し、障がいのある記者をばかにしたのではなく、彼のへりくだっておどおどした様子をマネただけだと弁明しています。(ねとらぼ 1/11(水) )』

『メリルのスピーチを知ったトランプはTwitterで反論! 翌朝「ハリウッドで最も過大評価されている女優の1人、メリル・ストリープが私のことを知らないのに昨夜のゴールデン・グローブ賞で私を攻撃した」「彼女は大敗したヒラリーの取り巻きだ。何度も言っているように私は障害のある記者の真似をしていないし、これからもしない」「私はただ彼を卑屈に見せようとしただけだ。彼は私を悪く見せようとして16年前に書いた記事を完全に変えたんだ。メディアは正直ではない」とツイート、障害をからかったことを全面否定した。(ELLE ONLINE 1/10(火) )』

* * * * *

 しかし、ハリウッドではメリルの主張に賛同する声が次々と上がっている。(**)

『多くの賛同者を得た彼女のスピーチを受け、ジョージ・クルーニーも議論に加わった。
「あなたはこの国を動かしていくつもりですか?」とクルーニーはガーディアン誌のインタビューに答えている。「私は彼に投票しなかったし、私は彼を支持しません。彼は正しい選択だとは思いません」

「現時点において、私たちは彼がすべてを破壊しないことを願うばかりです。現実は、彼がまともな仕事をしてくれることを願わなければならない。もしアメリカが失敗したら、とてもおそろしいことが起こります。だからそうならないように信じなければならない。」
そして彼はこう付け足した「その兆候は一切見えていませんが。」

クルーニーはシリアの市民救助隊「ホワイト・ヘルメット」にスポットを当てたドキュメンタリーを製作中。
「著名人がこのような活動をしなければならない唯一の理由は、誰も彼らのことを知らないからです」「私は政治を変えることはできませんが、声を上げることはできます。」(ハーパーズ バザー・オンライン 1/11(水))』

『映画監督のリュック・ベッソンはInstagramに「親愛なるメリル、あなたはわれわれの代弁者だ。ありがとう」とストリープのナチュラルな笑顔の写真とともに投稿。コメント欄も「すばらしいスピーチだった。何て偉大な女性なんだ」「あなたには彼女と一緒に映画を撮ってほしい」「彼女は本当に特別な人」とストリープをたたえています。(中略)

 トランプのストリープに対する批判に対し、「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリングは、「ある人々のよい意見は、非難することよりも侮蔑(ぶべつ)的になり得るのだということを忘れないで!」とツイート。

 「40歳の童貞男」で知られる映画監督、脚本家、プロデューサーのジャド・アパトーは「彼女が過大評価されている女優だというのは、さながらマイケル・ジョーダンが過大評価されたバスケットプレイヤーだというようなもの。またはパイロットにおけるSully(映画「ハドソン川の奇跡」のモデル、チェズレイ・サレンバーガー)や野球のテッド・ウィリアムズだね」としています。

 「スタートレック」シリーズのヒカル・スールー役で知られる日系2世の米俳優ジョージ・タケイも「何て小さな、小さな男なんだ、悲しい」とツイート。ストリープに対する「過大評価」との発言に対し、彼女の功績を並べた画像を投稿しました。「トランプは何も意見を持っていない、ただ、反応するだけ」と辛らつに批判しました。(ねとらぼ 1/11(水) 』

 そしてどうか、日本のメディアも権力の監視をし、暴走を食い止めるという最大の使命を思い出して欲しいと。メリルも言ってたけど、だからこそ表現の自由が(+報道の自由、取材の自由も)認められているんだよ・・・と改めて、大きな声で言いたいmewなのだった。(@@)

<また有名人にも、できるなら勇気を持って、おかしいことはおかしい、アブナイことはアブナイと言って欲しい。(・・)>

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メリル・ストリープの演説の訳


 どうもすみません。週末大声出しすぎて声が枯れてしまいました。去年は頭にくることがあって紙に書いてきましたので、読み上げる失礼をお許しください。

(ゴールデン・グローブ審査員の)ハリウッド外国人映画記者協会のみなさん、ありがとうございます。先ほどのヒュー・ローリーのお話の続きになりますが、ここにお集まりのみなさんはアメリカ社会で今一番目の敵にされている層かもしれないですよね。ハリウッド、外国人、記者…(訳注:全部トランプが目の敵にしているもの)。

 でも考えてみればハリウッドってよそ者の集まりなんですよね。私はニュージャージー生まれで公立校育ち。ヴィオラ・デイヴィスはサウスカロライナの小作農家のキャビンで生まれてセントラルフォールズ、ロードアイランドでしょ。サラ・ポールソンはフロリダで生まれて、ブルックリンのシングルマザーに育てられました。サラ・ジェシカ・パーカーはオハイオ生まれで、実家は7人か8人の子だくさん。エイミー・アダムスはイタリアのヴィチェンツァ生まれ。ナタリー・ポートマンはエルサレム生まれ。出生証明書はどこ?なんて誰も気にしませんよ(訳注:トランプはオバマの出生証明をしつこく追い回した)。

 美しいルース・ネッガはエチオピアのアジスアベバ生まれでアイルランド育ち、今日はヴァージニアの小さな村の女の子役の演技でノミネートされました。ライアン・ゴズリングは人のいいカナダ人。デーヴ・パテールはケニア生まれ、ロンドン育ちで、今日はタスマニア育ちのインド人の演技で会場に来ています。このようにハリウッドは犬も歩けばよそ者、外国人の世界なのね。全員追い出してたらアメフトとか、アートとは名ばかりのMMAぐらいしか、見るものがなくなっちゃいますよ。

 俳優に課せられた天命はただひとつ。自分と異なる人たちの人生に入り、そこで感じることを見る人に感じてもらうことです。この天命を全うし、今年も名演技がたくさん、たくさん生まれました。人の心を打ち、共感を呼ぶ珠玉の作品ばかりです。

そんな中、今年、衝撃を受けた演技があります。それは心を捉えて放さない演技でした。なにも名演技だからではありません。それは演技とも呼べない粗末なものでした。でも効果的でした。狙ったとおりの効果はあげ、聴衆は歯を見せて笑いました。一国の尊敬を集める元首たらんとする人物が、障がいのある記者を真似て笑いものにした例の演説のことです。富、権力、報復力、そのすべてにおいて上に立つ人間が、ですよ。見た瞬間、私はなんだかもう心が粉々に砕ける思いがしました。今だに頭を離れません。なぜならこれは映画ではなく、現実の話だからです。

 権力者が公の場で本能の赴くまま人を侮辱する見本を示したら、国民はどう思うでしょう。みなやっていいと思うのではないでしょうか。侮辱は侮辱の仕返しを呼び、暴力は暴力を呼びます。権力者がその立場を利用して弱い者いじめをする社会には勝ちも負けもありません。全員ルーザーです。

 そこで記者のみなさまの力が必要なのです。権力の番犬、横暴を叱責する力。それが必要だから、建国の父は報道の自由を憲法に定めたんです。ハリウッド外国人記者クラブと業界のみなさまもぜひ「ジャーナリスト保護委員会」の支援にご協力をお願いします。この先、真実を守り抜くためには彼らの力が必要だし、彼らも私たちの力が必要だからです。

 ワン・モア・シング。一度映画の収録で弱音吐いたときのことです。たぶん晩ごはん抜きとか、長時間ぶっ通しでやれとか言われたんだと思いますけど、トミー・リー・ジョーンズがこう言ったんです。「メリル、役者でいられるだけで特権だと思わない?」。本当にその通りですね。これが特権だということ、他者に感情移入することを生業とする者に課された責任をお互い忘れないようにしていかないと。

 友人のレイア姫(キャリー・フィッシャー)が生前言ってくれた言葉のように、砕けた心を拾って、アートに変えていきましょう。
by mew-run7 | 2017-01-12 00:11 | 政治・社会一般

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