安倍、改憲宣言で墓穴?~党内外から疑問、反発が続出。憲法審査会も開けず、議論停滞
2017年 05月 11日
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安倍首相は3日、読売新聞のインタビューと改憲団体の会合へのビデオメッセージで、早く憲法改正を実現し、2020年には新憲法を施行したいと、改憲宣言を行なった。(・o・)
そして8日には、自民党総裁として、党の役員会でも党内や憲法審査会で、改正の議論を加速させるようい指示を行なった。(・・)
安倍第二次政権が始まって4年半になるものの、安倍首相の悲願である憲法改正の議論はほとんど進展せず。首相&超保守仲間は、焦り始めている様子。^^;
そこで、安倍首相としては、日本のTOP、リーダーである自分が口火を切ることによって、各党や国民に改憲に対する意識を高め、議論を刺激したいと思い、改憲宣言を行なったかも知れないのだが。
自党の閣僚や幹部も、公明党も知らされていなかった上、勝手に2020年までとか目標年を語ったり、改憲の具体的な中身まで提案したことで、自公与党内からも疑問や批判の声が次々と出ることに。^^;
しかも、改憲の考えについては「読売を熟読せよ」という安倍首相の国会での発言に、民進党など野党が「国民に説明する気がないのか」「民主主義、国会軽視だ」と反発。
そのために、憲法審査会も開かれない状況に陥り、却って、改憲の議論が停滞することにつながっている。(@@)
安倍氏は、昔から「自民党の党是は憲法改正だ」とアピールし続けているのだが。90年代までは、自民党には半分ぐらい護憲派がいたし。
近時は8~9割が改憲に賛成しているものの、安倍首相&超保守仲間たちほど「何が何でも憲法改正」と熱心な人は、そう多くいるわけでもないし。
自民党内でも、まだ改憲の内容に関して、きちんと固まっているわけでもないわけで。(また、いずれ書くけど。12年に出した草案はデモンストレーション・モデルなんだもん。^^;)
もしかしたら安倍首相の改憲宣言のお陰で、護憲派、慎重派にもピリッと緊張感が走って、改憲防止モードが強化されそうだし。改憲実現が却って難しくなるかも知れない。(@@)
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『安倍首相、改憲案の検討加速を指示=自民に「歴史的一歩を」
安倍晋三首相(自民党総裁)は8日の同党役員会で、2020年の施行を目指すとした憲法改正について「党は一丸となって本年、いよいよ歴史的な一歩を踏み出したい」と表明した。
衆参両院の憲法審査会に関しては「自民党が現実的、かつ具体的な議論をリードする責任がある」と述べた。3日のビデオメッセージで語った9条への自衛隊明記や高等教育無償化を念頭に、具体的な改正案の検討を急ぎ、憲法審査会での議論を加速させるよう指示した発言だ。
これに先立ち、首相は衆院予算委員会集中審議で、20年施行を目標に掲げた狙いについて「国会における政党間の議論を活性化するためだ」と強調した。「議論を永遠に続けていくということではなく、いつまでに、ということを自民党総裁として述べるべきだと考えるに至った」とも語った。民進党の長妻昭氏らへの答弁。
首相の党総裁としての任期は18年9月までで、3選を果たせば21年9月まで続投が可能。在任中の改憲を実現するため、年限を区切って国会での議論促進を図る狙いがある。
ビデオメッセージで首相は、戦争放棄などを定めた9条1、2項を維持しつつ、条文を追加して自衛隊の存在を明確に位置付けることを提唱。自民党が12年にまとめた改憲草案には「国防軍を保持する」と明記されたが、首相は答弁で「発議案としてこのまま通るとは考えていない」と述べ、草案に固執しない考えを示した。ただ、草案の取り下げは否定した。
教育無償化に関しても、首相は「国の未来図を議論する上で、教育は極めて重要なテーマだ」と述べ、改憲項目として議論が進むことに期待を示した。日本維新の会の丸山穂高氏への答弁。
党役員会での首相指示を受け、二階俊博幹事長は記者会見で「党内の意見をまとめていく努力に力を傾けていかなければいけない」と語った。(時事通信17年5月8日)』
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『安倍総理大臣は、自民党の役員会で、憲法を改正し、2020年の施行を目指す意向を表明したことについて、「党が一丸となって、歴史的な一歩を踏み出す決意だ」と述べ、党内で憲法改正論議を加速するよう指示しました。
この中で、安倍総理大臣は今月3日に、憲法を改正し、2020年の施行を目指す意向を表明したことについて、「自民党総裁としての考え方を表明したが、憲法改正は自民党の立党以来の党是であり、歴代総裁、すべての党員の悲願だ」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「われわれは、この国の未来像を国民に示し、結果を出していくために、衆参両院の憲法審査会で具体的な議論をリードする責任がある。これは自民党の歴史的な使命でもあり、党が一丸となって、憲法改正の歴史的な一歩を踏み出す決意だ」と述べました。
これに対して、高村副総裁は「安倍総裁の発言を受け止めて、党内の議論を加速させていかなくてはならない」と述べました。
二階幹事長「円満な議論で結論導く」
自民党の二階幹事長は記者会見で、「総理・総裁が口火を切ったのだから、党として全力を傾けて、その方向で実現できるようにしなければいけない。党内の意見を十分くみ取ってやっていくのは当然だし、それをまとめることがいちばん大事で、円満な議論の上に、結論を導き出せるよう努力したい」と述べました。(NHK17年5月8日)』
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『自民党執行部は安倍総理大臣の意向を踏まえて、国防軍の創設などを盛り込んで野党時代にまとめた憲法改正草案にはこだわらず、党としての具体的な提案を検討する必要があるとして、できるだけ早く憲法改正推進本部で議論を始めたい考えです。
そのうえで、推進本部の幹部は憲法改正をめぐる有識者からのヒアリングに加え、議員どうしで憲法改正を議論し、その様子を公開して世論の理解につなげてはどうかという考えを示しています。
ただ、党内からは「9条改正の議論は、集団的自衛権などをめぐる議論に発展しかねず非常にハードルが高い」という意見も出ています。
また、推進本部の本部長代行で衆議院憲法審査会の幹事を務める船田元議員が、メールマガジンで「安倍総理大臣にはもう少し慎重であっていただきたかった。野党の反発は必至と思われる」と記すなど、性急な議論は慎むべきだという意見もあることから、党執行部は党内論議を十分尽くしたいとしています。(NHK17年5月9日)』
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『自民、改憲協議に新機関検討=9条、教育で具体化加速
自民党は、安倍晋三首相(党総裁)が憲法改正案の具体化を指示したことを受け、新たな協議機関を設置する検討に入った。
首相が打ち出した憲法9条に自衛隊の根拠規定を追加することや、教育無償化の実現にテーマを絞って迅速に議論するのが狙いだ。衆参両院憲法審査会への早期提案を目指し、党内調整を急ぐ。党幹部が11日、明らかにした。
同党には既に、総裁直属機関である憲法改正推進本部(保岡興治本部長)がある。執行部は、この下に小委員会などを設けることを模索している。新機関のメンバーには、首相に近いベテランらを充てる見通し。(時事通信17年5月11日)』
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『「唐突だ」自民党内でも困惑 総理の改憲発言で余波
安倍総理大臣の憲法改正発言を巡って余波が続いています。インタビューが掲載された「読売新聞を熟読して」などと述べたことに野党が反発を強めているなか、自民党内でも困惑が広がっています。
(政治部・神田翔平記者報告)
自民党内からは安倍総理の発言で、結果的に憲法議論が後退してしまうのではないかという懸念の声も上がっています。安倍総理が党内でも議論がされていないなかで憲法9条の具体的な改正案にまで言及したことや新憲法を2020年に施行すると年限を区切ったことを受けて、「踏み込みすぎだ」や「唐突だ」といった反発の声も上がっています。一方、国会では、11日に行われる予定だった憲法審査会が野党の反発で延期となりました。
衆院憲法審査会幹事、自民党・中谷元衆院議員:「国民投票は野党第1党の協力も必要でありますので、丁寧に慎重に議論を進めていきたいと思っております」
11日午前に開かれた衆議院の議院運営委員会の理事会で、政府側から出席した萩生田官房副長官は「読売新聞を熟読して」と総理が発言した経緯について、「国会軽視ではない。議論を深める狙いがあった」と説明しました。改めて与野党で協議をすることになりました。与党側は、来週以降に憲法審査会が開けるよう野党側に協力を呼び掛ける方針です。(ANN17年5月11日)』
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「勢いで憲法改正はダメ」自民党内から“待った"
石破前地方創生担当大臣や岸田外務大臣が憲法改正に異論です。
石破前地方創生担当大臣:「議論を粗略にして憲法改正ができるなんて私は全く思っておりません。勢いで憲法なんか改正していいはずは全くない」
岸田外務大臣:「(平和安全法制は)憲法9条との関係でどこまで許されるのかという議論で結論を出したわけですから、その基準となる9条を今すぐに改正することは考えない。私自身は今現在、少なくとも、きょう現在までその考えは変わっていない」
憲法改正を巡っては、安倍総理大臣が2020年に新しい憲法の施行を目指すと発言し、9条は現行の1項と2項を残し、自衛隊に関する条文を追加する考えを示しています。岸田大臣は、安倍総理の考えを「よく確認してみたい」と述べました。(ANN17年5月11日)』
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『憲法審査会、また見送り 首相の改憲発言で民進党が開催に反発
衆院憲法審査会の与野党の筆頭幹事が10日、断続的に協議し、11日に行う予定だった審査会の開催を見送ることで合意した。安倍晋三首相が憲法9条改正を提案したことや「自民党総裁としての考え方は読売新聞を熟読してほしい」と答弁したことなどに民進党が反発して先送りを求め、自民党も受け入れた。
11日は「国と地方のあり方」をテーマに各党が意見表明と自由討議を実施する予定だった。だが、首相の発言を受け、野党筆頭幹事の武正公一氏(民進)が与党筆頭幹事の中谷元・前防衛相(自民)に対し「国対に憲法審査会を開かないよう指示されている」と伝えた。
「国と地方のあり方」に関する意見表明は当初、4月13日に行う予定だったが、法案採決や今村雅弘前復興相の辞任による国会の混乱で2度、延期されていた。次回の日程や今後の議論の進め方は11日以降に協議するが、審査会が停滞する可能性も出ている。
首相は10日の政府与党連絡会議で、改憲の意向表明について「国会における議論の活性化や国民的議論の深まりを期待したものだ」と説明した。その上で「憲法審査会で議論を深めていきたい」と述べた。(産経新聞17年5月10日)』
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・・・まだまだ様々な批判や疑問の声が出ていて。公明党内には、民進党がOKしなければ改憲には賛成できないなんて、話も出てるとか。<公明党内も温度差が大きいのよね。>
安倍改憲には絶対反対ゆえ、アチコチでもめているのを見ると、ついついほくそ笑んでしまうグレだらmewなのだった。(@@)
THANKS