まず、昨日24日、大阪府堺市の市長選が行なわれ、維新の都構想に反対している現市長の竹山修身氏(自民、民進、こころ、社民大阪府連推薦・共産も支援)が、大阪維新が擁立した新人候補に勝ち、3選を果たした。(*^^)v祝 (*1)
維新にとって、この敗戦はかなり痛いはず。できれば、衆院選でもこのダメージを引きずって、紛らわしい「よ党」の議席数をどんどん減らして欲しいと願っているmewなのである。(・・)
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まあ、小池新党も、mewから見ると「東の維新」(安倍自民を補完する超保守「よ党」)みたいなとこがあるのだけど・・・。
<そう言えば、小池知事の特別秘書&政治パートナーの野田数氏は、都議時代に自民党を離党して「東京維新の会」という政党を作ってたんだっけね。^^;>
その小池新党の動きがあわただしく(&怪しく?)なっている。(@@)
新党の準備を進めていた若狹勝氏や細野豪志氏は、当初、国会の会派作りから始めて、じっくり政策や方向性を確認しながら、本当に政治理念を共有できる人たちで政党を作りたいという高い志を持っていたのだが。安倍首相の早期解散戦略を仕掛けられて、かなりバタバタと慌てている様子。^^;
どうやら衆院が28日にも解散されるようなので、何とか27日までには新党を立ち上げたいということで。とりあえず、若狹氏のほか、元民進党の細野氏、長島昭久氏など5人、無所属の行田邦子氏の7人でスタートすることに決まったようだ。(・・)
ただ、崇高な志はどこへやらで、この何日かで急いで綱領や政策を決めているとのこと。
でも、細野氏らがふつ~の保守であるのに対して、小池知事の特別秘書&政治パートナーである野田数氏や長島氏などは戦前志向の超保守タカ派的な思想の持ち主ゆえ、両者の方向性がすんなり合うとは思えない。^^;
また、選挙まで1ヶ月もないことや、新党の体制(方針、組織、資金力など)が見えて来ないこともあってか、都民ファーストの時のようには、現職や元職の議員がなかなか集まって来ず。<あと民進党から、都議の妻が都ファに移ったK氏と、超保守のM氏が移る可能性あり。>
ちなみに、若狹氏は全国に100人ぐらいは候補者を立てたいと言っていたのだが。報道によれば、議員や関係者があちこちに電話をかけて、国会議員や出馬候補を勧誘しまくっているらしい。(~_~;)
しかも、真偽のほどは不明だが、日刊ゲンダイには『今回、民進党は公認料として1500万円を出す予定だ。そのカネをもらった後に離党して、新党に参加して欲しいと呼びかけているようだ』な~んて記事も。
かつての橋下維新と同様、供託金+αは候補者の自腹負担になってしまうのかも知れない。(~_~;)
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そんな中、昨日、3人の新たなメンバーが名乗りを上げた。(・・)
ひとりは、自民党の福田峰之氏(53・衆院3期・比例南関東)。福田氏は、自民党初の小池新党への移籍者になるのだが。何と内閣府副大臣を務めており、(副大臣とはいえ)安倍内閣の閣僚の一員であるとのこと。(・o・)
安倍内閣&自民党にとって、そのような立場の議員が小池新党に移るのは、ちょっとショック&不快なことだろう。(~_~;) (報道記事は*1に)
福田氏が移籍した理由は、よくわからないのだが。神奈川8区で選挙に強い民進・江田憲治氏に連敗し、比例重複でしのいでいたようなので、また同じ選挙区で戦うことに不安があったのかも知れない。^^;<福田氏は甘利氏に近く、今年から麻生派に属していたとか。この福田氏の件は、もし何か問題になったら、改めて取り上げたい。>
そして、もう一組(2人)は、知る人ぞ知る、あのトンデモ火の玉系超保守派の中山成彬&恭子夫妻だ。(゚Д゚)
中山恭子氏が昨日、小池都知事と会って、夫と共に新党に参加したいと語ったという。(・・)
<あまり元民進党が多いので、野田氏がもっと超保守色を強くしたいと考えて誘ったのかと思ったりもしたのだけど。^^;>
ただ、特に中山成彬氏はかなりヘビーな超保守派で、アブナイ発言や行動による問題も多いことから、小池氏も慎重に対応をしたようで。自分は新党に直接関与していないので「若狹氏に伝えておく」と答えておいたらしい。(~_~;)
『こころ 中山代表 小池知事に新党参加の意向伝える
日本のこころの中山代表は、24日午後、東京都内のホテルで、東京都の小池知事と会談し、小池氏に近い若狭勝衆議院議員らが今週結成する新党に参加したいという意向を伝えました。
この中で中山代表は「これまで考えてきたことが、新党で日本の新しい社会を作っていくところに生かせるのであれば、一緒に活動していきたい」と述べ、小池氏に近い若狭勝衆議院議員らが今週結成する新党に参加したいという意向を伝えました。これに対し小池知事は「若狭氏に伝えたい」と応じました。
このあと中山氏は記者団に対し、「小池知事の考えとは、非常に一致するところがたくさんあった。真剣に誠実に、愚直に政治活動をしてきた私たちの仲間をなんとか次の政治活動に生かしていきたい」と述べました。一方で中山氏は「日本のこころ」について、「消滅するしかない。中野幹事長は違う方向へ動いていくと思う」と述べました。
また、小池知事は「中山氏には、去年の都知事選挙から応援してもらっている。拉致問題や、これからの日本の在り方について意見を聞いたので、若狭氏に伝える」と述べました。
(NHK17年9月24日)』
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中山成彬氏(74)は、以前、当ブログでもよく登場したイッちゃった系超保守派の政治家で。自民党にいた頃は、安倍晋三氏の仲間として、歴史修正や国家主義教育の活動などに励んでいたのだが。08年、麻生内閣で国交大臣に就任した直後に「日本は単一民族の国」「火の玉になって日教組を解体する」などの発言を行ない、大批判を受けたことから、閣僚を引責辞任することに。(~_~;)
その後、国会議員の引退表明を行なったものの、結局、無所属や様々な党から出馬しては落選を繰り返すことに。<ただし、12年にたちあがれが維新に合流したため、比例当選をして、2年ほど国政復帰をしていた。>その後、また引退表明をしたのを見たのだけど、どうやら小泉新党にはいって、もう一度出馬するチャンスを狙っているらしい。(ーー)
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中山恭子氏(77)は、品がいい感じで、おっとりとした物言いながら、実は大蔵省時代、女性として初めて税関支署長、課長、財務局長、審議官を務めたスーパーウーマンだったとのこと。
退官後、国際機関の役員や大使などを歴任していたのだが、02年に北朝鮮の拉致被害者家族担当の内閣官房参与に就任し、帰国した被害者5人のお世話に尽力したことから有名に。06年に安倍首相の首相補佐官を務めた後、07年に自民党の参院比例区に出馬、当選。福田内閣では、拉致担当などの特命大臣に起用される。(・・)
10年、夫と共に「た」党、維新に移籍。13年の参院選に比例区で2期めの当選。さらに、また夫と共に次世代、こころに移り、今はこころの代表を務めているのであるが。こころは近々、解党する予定だったことから、小池新党への参加を考えたのだろう。<こころは自民党と合流するという話も出ていたのだが。自民党は、恭子氏は再入党OKでも、成彬氏が10年に除されているので、名NGなのかも。^^;>
もし小池新党が中山夫妻、特に中山成彬氏を入党させた場合は、め~っちゃウヨク的な保守色が強まってしまう感じがあるだけに、判断が難しいところかも知れない。(@@)
<mew的には、中山夫妻がいた方が、小池新党の本性が多くの国民にわかりやすくなるし。成彬氏の言動が新党を混乱させる可能性が大きいので、是非、入党して欲しいんだけどな~。(・・)>
最後に、小池新党が人集めとお金に困っているらしいという日刊ゲンダイの記事をこちらに。<鳩山太郎くんが、若狹塾にはいっているようなのだけど。鳩山家からのアシストはないのかしらん。(~_~;)>
『ヒトもカネもなし 小池新党「衆院選100人擁立」に黄信号
小池新党が来週スタートする。若狭勝氏と細野豪志氏は27日に会見を開き、設立を発表する方針。党名には「希望」の2文字が入る見込みだ。民進党出身者を中心に10人程度が参加を検討しているという。100人擁立と意気込んでいるが、本当に100人も立てられるのか。若狭氏と細野氏はアチコチに声をかけているが、全く“タマ”が集まらないらしい。
「細野さんたちは、落選中の議員らに声をかけまくっているのですが、パッとした人材がいなくて頭を悩ませているようです。新党発足時の会見は華やかな候補者を並べたいようですが、このままだと若狭さんと民進党離党組だけという地味な顔ぶれになる可能性があります」(政界関係者)
よほど候補者集めに苦労しているのか、民進党の候補者にも片っ端から声をかけているらしい。民進党の有田芳生参院議員は21日、ツイッターで〈民進党の総選挙予定候補者に対して新党に加わらないかと『引っこ抜き』の打診があちこちであります〉と呟いている。
■候補者はセレブだけに?
そのうえ、カネもないようだ。有田議員は〈新党は金がないので(民進党議員は)民進党から選挙資金を受け取ってから離党することを求められたそうです〉とも呟いているのだ。
今回、民進党は公認料として1500万円を出す予定だ。そのカネをもらった後に離党して、新党に参加して欲しいと呼びかけているようだ。さすがにこれには民進党も「人としておかしい」とカンカンになっている。
「小池新党が極度の金欠に陥っているのは事実のようです。若狭さんが設立した『輝照塾』に参加した塾生が事務局から個別面談を受けた時、事務局の最初の質問は『供託金出せますか?』だったそうです。『なんだこの塾は、まずカネかよ』と失望して塾を辞めた人もいるようです」(政界関係者=前出)
衆院選出馬の際、1人当たり300万円の供託金を法務局に支払う必要がある。比例代表との重複立候補なら、さらに300万円支払わなければならない。どうやら小池新党は“能力”よりも“金力”を重視しているようだ。
「供託金以外にも、選挙事務所の賃料やポスターの印刷代など、選挙費用は1000万~2000万円かかります。結局、小池新党には、不動産屋や医者、弁護士など大金持ちばかりが集まることになりそうです」(選挙プランナー)
細野氏自身もきのう、候補者の選挙資金について「ある程度用意してもらう。供託金が一つのラインだ」と、カネ持ち以外は排除することを暴露した。候補者は“セレブ”だけになりそうだ。(日刊ゲンダイ17年9月23日)』
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実は、mewにはもう一人、小池新党に是非はいって欲しい元議員がいるのだけど。(あのDHC借金問題で失墜しちゃったW氏ね。)スペースと時間の都合により、また後日に・・・。
何かだんだん小池氏の人気も、都議選をピークにして下がり気味の感じがあるし。できれば、小池新党には、結党時から「何か期待はずれかも」というイメージをつけたいと思ってたりもする(すっかり嫌なやつになってる)mewなのだった。(@@)
THANKS
任期満了に伴う堺市長選は24日投開票され、無所属現職の竹山修身氏(67)=自民、民進、こころ、社民大阪府連推薦=が、地域政党・大阪維新の会公認の新人で元大阪府議の永藤英機氏(41)を破り、3選を果たした。相乗り批判をかわした竹山氏が前回2013年に続き維新公認候補に勝利したことで、維新が再挑戦を目指している「大阪都構想」の実現には打撃となり、次期衆院選に向けて大阪を本拠地とする日本維新の会の党勢にも影響しそうだ。投票率は44.31%(前回50.69%)だった。
竹山氏は前回は支持だった自民から推薦を得たほか、共産からも自主的な支援を得た。国政の与野党が「反維新」で相乗りする構図で「野合だ」との批判を受けたが、前回は堺市も対象に含まれていた都構想への反対を再び争点に掲げて維新政治の批判を展開し、2期8年の実績も訴えて有権者の支持をまとめた。竹山氏は「堺の自由と自治を守り、都構想に入らないと皆さんとともに再度、確認した戦いだった」と述べた。』
安倍総理による“解散表明”を25日に控え、政権の足元が揺れています。現職の副大臣が自民党を離党する考えを明らかにしたほか、安倍総理との関係が深い中山恭子参院議員も午後、小池都知事と会談して新党への参加を表明しました。