今年10月、米大リーグ(MLB)のワールドシリーズの第3戦。アストロズのグリエル内野手(33)がドジャースのダルビッシュ有投手から本塁打を打った後、目じりの両端を指で左右に引っ張り、アジア人を蔑視するような動作を行なった。(`´)
mewも小さい頃、外国にいた時に何回かやられたことがあるのだが。日中韓などの東アジア人は、一重や切れ長の目の人が多いため、それを馬鹿にしてそのようなしぐさをするようだ。(-_-;)
MLBのマンフレッド・コミッショナーは、翌日の第4戦の前に会見を開き、グリエル選手に対して来季開幕から5試合の出場停止処分などを科すと発表。その間の給料は支払われず、アストロズは同額をチャリティーに寄付することに同意した。(・・)
MLBがこのような対応をとったのは、一般社会やスポーツ界での民族差別行為の問題にナーバスになっていることに加えて、「差別的なしぐさはいけない」と知らしめて、「子供が真似をしないように」と考えてのことだという。(**)
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ところが、わが日本では、政権与党である自民党の山本幸三議員が、しかも8月まで大臣をやっていたベテラン議員が、公の場で、アフリカに関して「何であんなに黒いのが好きなのか」と発言したというのに、ほとんどの大手メディア(特にTV)は、ニュース番組もしっかり取り上げず。
<mewのきいた限りでは、TBS「ビビット!」、フジ「とくダネ」が少しだけ、あとMX「5時に夢中」。>
安倍首相からも自民党幹部からも、何のコメントも処分も発表されていないし。野党の議員やコメンテーターも、ごく少数しか批判の声もほとんどきこえて来ない。<批判しても、報じられていないのかも知れないけど。^^;>
でも、その気になれば、TV生中継されている衆院の予算委員会で、大きな問題として取り上げることも可能だろう。(-_-)
<ずっと国会を見ているわけではないけど。国会で大きく取り扱ったという話は見ていない。^^;・・・てか、NHKの中継だと、質問者のすぐ後方に山本幸三氏本人や今年4月に「(震災が)東北でまだよかった」と言って更迭された今村復興大臣が座っていて、ずっと映ってるんだけど。(>_<)>
ま、まさか、日本では、政府や与野党、メディアがみんなで結託&スル~して、山本幸三前地方創生大臣の「何であんな黒いの」という発言は「なかったことにしよう」としているのではないでしょ~ね~。(゚Д゚)<日本にそんなXXな国会議員がいるって世界にバレるとマズイし?^^;>
まさか山本幸三前大臣は、きちんと公の場で釈明も撤回も謝罪もせず。議員辞職もせず、自民党から何の処分も受けず。何事もなかったかのように知らん顔をして、そのまま(エラそ~に?)議員活動を続ける気じゃないでしょうね~。(-"-)
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mewは問いたいです!(@@)
日本の国民の皆さん。日本で生活や仕事をしている外国人の皆さん。心あるメディア関係者や識者、与野党議員の皆さん。
この問題をこのまま放置していても、いいんですか?(**)
このままじゃ、日本は、人権意識、差別問題においてトンデモ野蛮な後進国(後退国)になってしまうのではないでしょうか?
こんな日本に、世界各国から皆様をお招きして、東京五輪なんて開く資格なんてあるんですか?(・・)
正直、ひとりの日本国民として、本当に恥ずかしいし、哀しいです。 (ノ_-。)
ネットで見る限り、新聞やTVは議員その他の批判記事を出しておらず。通信社2つだけ。
『自民山本氏発言に野党批判相次ぐ アフリカ支援で「人種差別」
自民党の山本幸三前地方創生担当相がアフリカ支援活動を巡り「何であんな黒いのが好きなんだ」とした発言に対し、野党から27日、「人種差別的で看過できない」(立憲民主党の長妻昭代表代行)といった批判が相次いだ。
民進党の増子輝彦幹事長は記者会見で「十分注意しなければならない」と強調。山本氏が閣僚在任中に外国人観光客への対応を巡って「がんは学芸員」と述べたことを念頭に「常習犯だ」と指摘した。
共産党の小池晃書記局長も会見で「人権意識や個人の尊厳、多様性を全く分かっていない」と非難した。(共同通信17年11月27日)』
『自民の差別的発言を批判=「性」「アフリカ」めぐり―野党
自民党議員から性的少数者(LGBT)やアフリカに対する差別的発言が相次いだことについて、野党幹部は27日の記者会見などで、人権意識が問われるとして厳しく批判した。
先に自民党の竹下亘総務会長は、外国の賓客が同性パートナーを伴って宮中晩さん会に出席するのは「日本の伝統に合わない」と発言。山本幸三前地方創生担当相はアフリカについて「あんな黒いの」と述べ、後日撤回した。
民進党の増子輝彦幹事長は「政治家は自分の発言に責任を持たなければならない。軽口か本心か分からない」と指摘。山本氏が以前に学芸員に関して「がん」と発言したことを踏まえ、「常習犯だ」と非難した。
立憲民主党の長妻昭代表代行は国会内で記者団に対し、「看過できない。『魔の大臣経験者』という状況だ」と述べた。
共産党の小池晃書記局長は「人権意識、個人の尊厳、多様性を全く分かっていない」と批判。「人種差別の発言(をした人)は米プロバスケットボール協会(NBA)では永久追放になった。自民党そのものが問われる」と語った。(時事通信17年11月27日)』
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あと日刊スポーツがマツコの批判を扱っていた。
『マツコ「他意ないのが大問題」山本氏の「黒い」発言
マツコ・デラックス(45)が、黒人差別と受け取られかねない発言で批判を受けている自民党の山本幸三・前地方創生担当相(69)について「大問題」だと語った。
山本氏は23日に北九州市で開かれた同党の三原朝彦衆院議員のセミナーで、三原氏が長年取り組むアフリカへの支援活動に触れた際、「何であんな黒いのが好きなんだ」などと発言。25日に「アフリカを表す『黒い大陸』ということが念頭にあり、とっさに出た。人種差別の観点は全くない。表現が誤解を招くということであれば、撤回したい」と釈明した。
マツコは27日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」で、山本氏の発言に「『全く人種差別の観点がない』って言ってることが大問題な気がする。昔の人は平気で差別的な言葉を日常会話でボンボン言っていた世代の人もいるわけだから、ほんとに差別意識がないのかも知れないけど、それが問題」と指摘。「自分が全く他意なく言ってることが差別につながるっていう感覚がないのであるならば、もはやそういう人はこの時代の政治家には不向きなんですよ、って言っていることに気づいてない」と批判した。(日刊スポーツ17年11月27日)』
最後に、JーCASTニュースの記事を・・・。(てか、以上がネットで入手できた記事のほぼ全てなんだよね。^^;)
『「黒いの」発言に安倍首相も真っ青か アフリカ、インド太平洋戦略の拠点なのに...
衆院選から1カ月、自民党議員の発言が立て続けに物議をかもしている。今度は前地方創生担当相の山本幸三衆院議員が、同僚議員のアフリカ支援活動について「なんであんな黒いのが好きなんだ」と2017年11月23日発言したことが、各メディアに一斉に報じられた。
就任以来、安倍晋三首相は日本の首相として8年ぶりとなる本格的な訪問を行うなど、アフリカ各国を重視する姿勢を示している。政権としても頭が痛い放言だ。
「なんであんな黒いのが好きなんだ」
報道を総合すれば山本氏は23日、「日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟」会長代行を務めるなど、アフリカとの交流活動を続ける三原朝彦衆院議員の会合に出席、その中で三原氏の熱心さに、「なんであんな黒いのが好きなんだ」と言及した。
25日、新聞各紙がこの発言を伝えると、この日のうちに撤回したものの、「黒人差別とも受け取られかねない発言」(産経ニュース)として野党からは、
「またも自民党から差別発言。差別発言をしている自覚がないのだろうか。言い訳せずに撤回、謝罪すべきだ」(立憲民主党・尾辻かな子衆院議員)
「人種差別的な価値観、発想で内心が満ち満ちているから、こうした暴言がごく自然に出てくるのだろう。欧米なら一切の釈明も許されず即刻、議員辞職だ」(民進党・小西洋之参院議員)
「『学芸員はがん』発言も。『加計ありき』で国家戦略特区指定も。何でこんなひどいのが国会議員を」(共産党・小池晃参院議員)
など、批判が相次いでいる(いずれもツイッターより)。アルピニストの野口健さんも25日、「この方の感覚はどん底にズレている」と厳しくツイートした。
アフリカは「インド太平洋戦略」にも関係
身内の政府・与党、特に安倍首相にとっても、歓迎しがたい発言だ。
安倍首相は2014年1月、オマーン・コートジボワール・モザンビーク・エチオピアを歴訪した。日本の首相による本格的なアフリカ訪問としては8年ぶりとなるこの外遊で、首相は各国首脳と相次ぎ会談、「アフリカが真のパートナーとして選ぶべきは日本であること」(外務省)を訴え、「今後必要なら何度でもアフリカを訪ねたい」とまでアピールしている。実際に2016年8月にはケニアで開催された第6回アフリカ開発会議に出席、共同議長を務め、3年間で総額約300億ドル(約3兆円)規模の大型投資を表明した。
背景には、近年アフリカへの進出を強める中国への牽制(けんせい)がある。2017年11月の日米首脳会談で取り上げられた「インド太平洋戦略」も、そもそもは上記のアフリカ開発会議で安倍首相が提唱した構想で、東はアジア、西はアフリカに及ぶ地域を結び、連携を強めることを目指している。首相は開発会議での演説を、こう締めくくった。
「未来は、明るい色彩に満ちています。激しくも心地よい、太鼓のビートが聞こえてくるようです。アフリカの友人たち、皆さま、これからも、未来の可能性を信じ、一緒に歩いてまいりましょう」(外務省ウェブサイトより)
山本氏は地方創生相在任中の4月にも、「学芸員はがん」などと発言して批判を浴び、撤回して謝罪している。(J-CASTニュース17年11月26日)』
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もう一度、言う。日本が野蛮な人権後退国にならないために、今からでも構わないから、心あるメディア、識者、与野党議員は、この件について、しっかり取り上げて欲しいと。国民もこのような問題にもっと関心を持って欲しいと、強く願っているmewなのだった。(@@)
THANKS