日本の皇室でも、9月に眞子内親王が民間人の男性との婚約を発表。(*^^)v祝
英国の王室でも先週、(日本でいうと次男の)ヘンリー王子が、米国人の女優・メーガン・マークルさんとの婚約を発表した。(*^^)v祝
2人は昨年7月から交際しており、メディアでも報じられていたのだが。皇室や国民の一部に、メーガンさんと王子との結婚を反対する声が上がっており、果たしてエリザベス女王が了承するかどうか憂慮する見方も出ていた。
というのも、メーガンさんは1・米国人(+年上、女優、家が貧しい)で、2・バツイチの経歴がある上、3・母親がアフリカ系米国人、つまりは黒人だからだ。(-_-;)
しかし、2人は一部のバッシングにもめげずに結婚を決意。エリザベス女王も承諾、父や兄も祝福してくれたという。"^_^" (詳しめの記事は*1に)
『英国では、離婚歴のある米国人女性との結婚と引き換えに王位を手放した、エドワード8世の「王冠をかけた恋」(1937年)の例もある。2人の結婚も、マークルの離婚歴が最も高いハードルとされたが、2人の意思は固かった。英王室の男性と米国人女性の結婚も、エドワード8世以来、約80年ぶりだ。
婚約が認められたのは、時代の流れを受けて、王室が「多様性」に柔軟になったことの裏返しと分析する英メディアもある。(日刊スポーツ17年11月28日)』
正直なところ、今後も心無いメディアや人々からの言葉にイヤな思いをすることもあるかも知れないが。二人で手を携え、多くの心ある国民の祝福と後押しの力を受けて、頑張って欲しいと願っている。o(^-^)o
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他方、日本では元閣僚の国会議員・山本幸三氏が「何であんな黒いのが好きなのか」と言っても、バッシングどころか、まともな形での批判もなかなかされず。
<日本人が、他国の議員に「何であんな黄色いサルが好きなんだ」って言われるのと同じなんだよ~。(-"-)>
昨日、本当にちょこっと、こんな記事が出ていたのだけど。あとは知らんぷりという感じ。(>_<)
『<日本アフリカ学会有志>山本前地方創生担当相に抗議文
山本幸三・前地方創生担当相がアフリカと交流する同僚議員について「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言した問題で、「日本アフリカ学会」の会長を務める太田至京都大教授や歴代会長ら有志は1日付で抗議声明を発表し、山本氏宛てに抗議文を送付した。
山本氏は先月、日本・アフリカ連合友好議員連盟会長代行の三原朝彦・自民党衆院議員を「アフリカ好きでありまして、何であんな黒いのが好きなんだというのがある」と述べ、その後「アフリカは『黒い大陸』と呼ばれていた。差別的意図はない」と釈明した。
声明は「『黒い大陸』『暗黒大陸』は多くの苦しみをもたらした旧宗主国の表現に由来し、現在使われることはない差別的な言葉」として、釈明も的外れで差別を助長すると批判。「根底には蔑視の意識がある」と反省やアフリカ社会への理解を求めた。【高尾具成】(毎日新聞17年12月2日)』
ところで、先週のヘンリー王子の婚約のニュースを受けて、知人女性が「ねえ、もし将来、日本の皇太子とかが、外国の女性と結婚したいって言ったら、どうなるのかな~?・・・ハーフだったら、どうだろう?・・・きっと大騒ぎになるね。白人とかでもダメだよね」と言っていたのをきいて、「だろ~ね~」と相槌を打つしかなかったmewなのだが。
こちらも元閣僚で現自民党総務会長の竹下亘氏が、宮中晩餐会絡みで、事実婚や同姓婚を問題視するような発言をして問題視されている。(@@)
竹下氏は、フランスのオランド大統領が事実婚のパートナーである女性と来日して宮中晩餐会に出席した際、「女性は奥さまではない。天皇、皇后両陛下と並んで座るのでどう対応しようかと、宮内庁は悩んだ」と。
そして、「もし(国賓の)パートナーが同性だった場合、どう対応するのか。私は(出席に)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と語っていたのである。 (・o・)
* * * * *
この件に関しては、山本氏の「あんな黒いの」発言よりはちょこっとだけ多く取り上げられて。野党議員やLGBTなどの関係者から批判が出ていたのだが。
LGBT法連合会も、正式に声明文を出して抗議すると共に、差別をなくす法整備を進めていく必要性を訴えた。(**)
『自由民主党総務会長の竹下亘氏が「同性パートナーの国賓は反対」と発言したことに対して1日、LGBT法連合会が声明文を出した。「五輪開催予定国として国際的な問題」とし、性的指向や性自認に関する差別をなくす法整備を進めていく必要性を訴えた。(中略)
「今回のような発言に対する抜本的な対応無きままに2020年を迎えることとなれば、性的指向や性自認によって社会的な偏見や差別を受ける当事者はもとより、日本に関わるすべての人に大きな不利益をもたらすこととなる」
LGBT法連合会の神谷悠一事務局長は、「この発言を機に、多くの人が声を上げた。こうした発言が続くと国際問題になり兼ねないので、これを教訓にして法整備を早急に求めたい」と話した。
カミングアウトすると採用や昇進に影響し、なかには解雇された人もいるという。1986年に施行した男女雇用機会均等法のように、性的指向や性自認による差別をなくす制度を会社の就業規則に設けてほしいと述べた。(オルタナ17年12月1日)』
また、「特別配偶者(パートナーシップ)法全国ネットワーク」も抗議声明を出している。(・・)
『自民党の竹下亘総務会長が宮中晩餐(ばんさん)会への同性パートナーの出席に反対だと発言したことについて、性的少数者らでつくる「特別配偶者(パートナーシップ)法全国ネットワーク」(池田宏共同代表)は27日、「性的指向を理由とする差別だ」として発言の撤回と謝罪を求める声明を出した。
声明では発言について、「同性カップルは男女カップルに比べて劣る存在と宣言したに等しい」と抗議。宗教上の理由から同性愛を刑罰の対象としてきた欧米諸国が人権侵害を認めて同性婚を導入する中、日本だけが「伝統」を理由に差別的な取り扱いをすることは許されない、と指摘した。
竹下氏は23日、天皇、皇后両陛下が開く宮中晩餐会をめぐり、「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩餐会への出席には)反対だ」などと発言し、翌日、「反省している。言わなきゃよかった」と述べている。(志村英司)(朝日新聞17年11月27日)』
ただ、LGBT法連合会の声明の中には「総理大臣、外務大臣の関連する国会答弁に一定の評価をする」という一文もあったのだ。
というのも、安倍首相や河野外務大臣が、衆院予算委員会の中で、LGBTや事実婚に対する理解を示したからである。 (・o・) <この問題に関して、国会でまともに取り上げたのは井出議員だけだったかも。^^;>
ただ、安倍首相の答弁をよ~くきいてみると、総理主催パーティーはいいけど、宮中晩餐会に関しては明確な返答を避けているし。超保守派としては(自分の思想上も、仲間の手前も?)認めにくい面があるのではないかと察する。(~_~;)
『井出氏、同性パートナー出席反対の竹下氏発言に「差別助長しかねない」
午前最後の質問者は希望の党の井出庸生氏(長野3区選出)。自民党の竹下亘総務会長が自民党会合で、宮中晩餐(ばんさん)会への同性パートナー出席に反対の立場を明らかにした発言を取り上げた。
井出氏は「私は、日本の伝統の中で同性、性的少数者の形態がなかったとは考えていない」と切り出し、「晩餐会に国賓のパートナーが同性だった場合、むしろ入れても良いという意見もある。長い時間を掛けてLGBTの問題を認知を広げてきた流れの中で、大変残念な発言だ」と述べた。
そのうえで、井出氏は「いずれも差別を助長しかねない、問題ある発言だ」として、自民党の閣僚経験者らベテランたちの最近の発言を取り上げた。具体的には、山本幸三・前地方創生相のアフリカをめぐる「あんな黒いの」との発言や、多産の女性への表彰を求める山東昭子参院議員の発言。これら一連の発言について、安倍晋三首相の見解をただした。
首相は「ご指摘の発言は政治家個人の見解を述べたもので、政府の立場でコメントは控える」と述べるにとどめた。井出氏は首相が自民党幹部の人事権を持つ総裁であることを念頭に、「自民党総務会長に任命したのはどなたかと伺いたいところだ」と不満をにじませた。(朝日新聞17年11月28日)』
『河野太郎外相は28日午前の衆院予算委員会で、12月の天皇誕生日の祝賀レセプションの招待者や外務省が招く賓客について、「法律婚・事実婚あるいは同性、異性にかかわらず、配偶者またはパートナーとして接遇するよう指示した」と明らかにした。希望の党の井出庸生氏の質問に答えた。(同上)』<指示したってことは、これまではダメな場合もあったってこと?>
『安倍晋三首相も「そういう方(首脳の同性婚相手)がパートナーとして来日された場合は、総理主催の夕食会にはお越しいただければと考えている」と述べた。ただ、国賓として宮中晩餐会に出席できるかどうかは明言しなかった。(同上)』
『「ご指摘の発言については、政治家個人としての見解を述べたものであって、政府の立場でコメントすることは控えたいと思います。いずれにせよ、政府としてはLGBTと言われる性的少数者に対する偏見、人種差別、女性に対する偏見等はあってはならないと」(安倍首相)
安倍総理はこのように述べたうえで、「一人一人の人権が尊重される豊かで安心できる成熟した社会を実現するため、教育や啓発の充実、個別事案に対する適切な対応に努めてまいりたい」と強調しました。(TBS17年11月28日)』<宮中晩餐会など皇室関係の話は、また別の事案ってことなのだろう。^^;>
以前にも書いたように、戦前志向の超保守派の多くは、伝統的な「家族の形態」「男女の役割」を重視し、基本的に事実婚も同性婚も認めておらず。(LGBTも理解に乏しい人が多い。
逆に、自民党の憲法改正草案では、13条から「個人」という言葉を消して、24条にわざわざ「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」という条項を設けているほど。<つまり昔のように、個人よりも家や家族を尊重しろってことね。^^;>
いわゆるウヨ系の超保守ピーポーの中には、いまだにヘイトスピーチを正当化している人もいるし。日本から人種や性別に関して、偏見や差別がなくなるには、まだまだ長い年月がかかりそうだな~と、ついついぼやいてしまうmewなのだった。_(。。)_
THANKS