堀江氏逮捕に思うこと(6) ~受験&ゲームで、数字と攻略法にこだわる世代~
2006年 02月 07日
ので貼っておきたい。(コチラ) これを見ても、ちょうど67~74年生まれが18歳になった
85~92年の7年間だけ、両者のグラフがぶつかっており、受験競争がかなり厳しかったで
あろうことがわかる。当時、有名四大は現役合格は難しく、大部分の学部では1~2浪生の
方が人数が多かったという。>
そして、この世代のもう一つの大きな特色を書いておかなければならない。それは、彼らが
いわゆる「ゲーム世代」「ヴァーチャル世代」の走りになっているということである。
<これは70年以降に生まれた者に顕著な傾向であると思われる。>
70年代後半になって、子供も遊べるようなゲームセンターや家庭用TVゲーム機器が登場し
80年代にはいってファミコンや小型ゲーム(ゲームボーイなど)が瞬く間に普及した。
<ちなみに、大人でも夢中になった人が多い「スペースインベーダー」は78年、ファミコンで
大ヒットした「スーパーマリオ」は85年に登場している。>
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ファミコンの普及は、子供の遊び方や様々な意識を大きく変えたと言われている。
友達と遊ぶにも、誰かの家に何人かで集まりゲームをすることが多くなって来た。今のよう
に対戦ゲーム形式ではないので、誰か一人がゲームをやり、他の者は漫画を読んで待って
いるという光景がよく見られた。お互い何面をクリアしたか、何点とったかなどで競い合い、
ゲームの攻略法の研究に熱心な者も多かった。
また、この頃から友達とは遊ばず、家族ともあまり交流せず、一人で長時間ゲームに興じ
る子供も出て来た。ファミコンの普及は、友達との遊び方も含め、子供たちのコミュニケー
ション能力の発達を阻害し、低下させるきっかけになったとも言われている。
そして、ゲーム機やソフトがそれなりに高価であったことから、それらを欲しさに金銭的な
面を意識する子供も増えて来た。新しいゲームが欲しい、それがないと友達との話題につい
ていけなくなる、仲間はずれになる・・・小中高生の間で、ゲームをカツ上げするという事件が
起きることも稀ではなかった。また、経済的にそこまで余裕のない家や、教育方針によって
ゲームを禁じられたり、制限されたりした家の子供は、かなりの不満を抱いていたという。
特に80年代後半のバブル期にはいってからは、次々と新しい高価なゲーム機やソフトが
販売されるようになり、特にお正月にはお年玉をもらった子供たちが1万円札を何枚も持って
販売店に押しかける光景が見られた。
逆に言えば、この頃から、大人たちが子供を相手に商売する時代になり始めたとも言える。
お金になれば何でもあり、の風潮が始まっていたようにも思う。
この世代は、学校のランクや偏差値に敏感な者が多く、いまだに当時のランク等を覚えて
いる者もいる。(ただし、今は随分と変わっているが)。たかが偏差値の1つ、2つの違いに
こだわったり、その数字のアップダウンに一喜一憂していた者も少なくない。
ゲームも然りで、何面クリアしてどの段階まで行ったか、何点とったか、数字を意識して、
目標を作り達成感を得る者が多かったように思う。またどこをどうすれば多くの点数がとれ
るか、何か裏技や特別な方法はないかなど、攻略法を考えたり会得するのに熱心な子供が
少なくなかった。
今20~30代の経営者の中に数字にこだわる者が多かったり、株式投資でもPERやら何
やら数字でも評価を重視したり、またあらゆる者に格付け、ランク付けをしたがったりする
風潮が見られるのも、様々な分野でマニュアルや攻略法を意識する傾向にあるのも、もしか
したら、受験競争やゲームの影響があるのかも知れないと思ったりもする。
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さて、少しばかり堀江氏の少年期のことも考えてみたい。
以前に書いたこととダブるものもあるのだが・・・彼は72年に福岡県八女市でサラリーマン
の父、お見合い結婚をし、共働きをしていた母の間に一人っ子として生まれた。その地域
では、もしかしたら経済的には余裕がある方の家だったかも知れない。
堀江氏が子供時代を含めて色々と語ったインタビューが<コチラ>にある。興味のある方
はこちらを読んで頂きたいのだが、その記事や他の取材などを参考にポイントとなりそうな
ことを書いてみたいと思う。
堀江氏の父親は、確か、今62歳ぐらいであり、戦中に生まれている。そして、(5)にも書いた
ように育った時代の影響もあってか、親としての威厳を重んじ、子供は厳しく教育しなければなら
ないという方針を貫いていたようだ。それがお小遣いを与えない、中学時代は朝、新聞配達をさせ
てから、学校までの20kmの片道を自転車で通わせたりということに繋がったのだと思われる。
だが、知育や教育には熱心で、小さい頃から百科事典や地球儀を買い与えたり、進学校で
名高い私立の中高に通わせたり、当時はまだおそらくかなり高価であっただろうパソコンも買い
与えたりしている。<新聞配達で得たバイト代をパソコン購入の一部に当てたという話もある>
また堀江氏が言うには、父親は機嫌が悪いと、理不尽と思われる暴力をふるうこともあったよう
で、それが小さい頃には恐怖であったという。
<私は昨年ぐらいにTVの取材に応じる父親を見たことがあるが、まだ家には当時のパソコン
や自転車が残されており、「何度か自転車が壊れたが、自分で修理してずっと使わせた」という
ことを誇らしげに語っていたのが印象的だった。何だかとても(5)に書いた当時の父親像と重な
ってしまう感じの人だった。>
母親は、堀江氏いわく「無関心」だった人で、料理に手をかけない人だったため、彼はファミレス
で食事をする機会があった時に、この世にこんなにおいしいものがあるのかと驚いたという。
彼は幼少時から非常に頭がよく、小学校でも成績優秀で、10分ぐらいでテストを
解いてしまい、あとは教室の後ろにある図書コーナーの本を読んでいたらしい。友達は
少なく、自分の世界を持っていた少年だったという。家では、地球儀や百科事典を見て
過ごしていたようだ。
小4の時の文集には、「趣味はお金集め」「夢は宇宙旅行」(特技はナシ)と書き、
スペースシャトルに似たような形の飛行機の絵を描き添えていた。小6の頃、将来は
「社長になりたい」と言っていた、という話もあった。
「僕は、小学生の頃とか協調性で良いって書かれたことはほとんどないですよ(笑)。
それはコンプレックスでもあったんですけどね。でもそこで、こういう自分に対して
自信もありました。おかしいと思うことに対して、協調性を持つ必要はないと思って
ましたからね」と彼は言う。
また、子供の頃、親が彼の将来に備えて、保険に加入しようとしていた時のこと。彼は
自分が死んだら、親に生命保険がはいることを知り、「何で命に値段がつくんだ!」と
叫んだという。「人の命に値段があることが、本能的に受け入れられなかった」そうだ。
堀江氏の父親のようなタイプは、この年代の人には珍しくない。それが、父親として
の務めだと信じ、彼なりの愛情をもってやっていたことなのではないかと察せられる。
だが、それが親の自己満足に終わり、子供には思いが通じていないというケースも少な
くない。当時、実家周辺はまだ田舎だったらしいこと、友人の中にはもう少し若く柔ら
かい父親を持つ人もいたと思われることから、「何故、うちだけがor自分だけが、こん
な厳しくされるのだろう」と堀江少年が思ったとしても不思議はない。
当時はまだ、親の権限が強い家庭が多く、地域社会の目や学歴主義への意識もあった
ため「中高時代はとりあえず、そこそこマジメに過ごす。そして、大学生や社会人に
なったら、ようやく自分の好きなように生活できる」という観念が強い頃だった。
それゆえ、地方で生まれ育った私の知人の中には「ともかく親の納得する大学にはい
って、早く東京に行き、思い切り自分の時間を過ごし、自分らしい生活がしたい」と
思って、ストレスに耐えていたという人が多い。
<注・親の納得する大学にはいらないと、スンナリと上京させてもらい、仕送りを送っ
てもらうのが難しかった、という人が少なくない。>
もしかしたら、堀江氏も同じような心境を抱いていたのかも知れない。
「温かい家庭がどんなものなのか、まったく知らないままに子供時代を過ごした」「八女
に懐かしさも、感謝もありません。友達もいないし、用事もありません」
中高時代、あまり勉強に熱心でなかった彼は、高3になって、東大に行こうと決意する。
「東大」というブランドが欲しかったのだという。
この時、彼はまず東大の入試を研究して、有効な攻略法を考え、そして半年間、気合と根性
でガムシャラに受験勉強したらしい。
90年春、彼は東大に合格し、故郷を出る。
<つづく> THANKS
お陰様で、何百位かで始まったランキングが、十何位まで上がっています。m(__)m
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おかげで?今でもやってます。今のゲームはよりリアルになってますね
R15とか指定になるのもわかるような気がします。
しかし、子供の頃・学生の頃感じたこと・受けた教育等はズーッと人生に影響を与えますね。ホリエモンも学生時代に何かを掴んだ・決心したんでしょうね。教育の大切さをつくづく感じます。先生は人格で選んで欲しいですね。特に小学生時代の先生は・・私は今でも夢に見るんです、学生時代の事を・・かなり波乱でしたから・・他人から見ればたいしたことないか?
あまりテレビを見なかったので「ひょうきん族」の影響も受けなかったんでしょうかね?(笑)
あと、中高生時代はアイドル全盛期でしたね。
今も元気な松田聖子さんには敬意を表したいです。
魔の七年間でっか・・・そんなヒドかったかな?・・・って、うわ、年がバレてまう!ええと、ええと・・・コホン、そう、バブル期における人格形成の問題ですね、分かりますよ~!( マジメ~な顔をしています )
ぼく個人の記憶では、ヤな時代でした。
大人は、『 ジャパン・アズ・ナンバーワン 』って感じで、なんか、自己満足のカタマリでした。なら、代わりの考え方は、といえば、何一つなかったんです・・・冷戦は崩壊寸前で、生き残りのサヨは、ガキのぼくらに理解できないムズかしい言い訳ばかりで、そういう生き残りが、環境問題を主張していた気がします・・・
だから、90年代に成人したぼくらは、「カネでヒトの心は買える」と言ったホリエモンの偽悪趣味が、なんとなくわかる。ぼくらの見た大人は、学生時代に大学解体!と叫びながら、バブルの時はリゲイン野郎です・・・そのヒトたちに、今の若い者は世界観がダメダメゆわれても、「そうでっか」と無視したくなる気持ちが、ぼくらにはあるんです。
CONさまも、ゲーム世代なんですね~。(笑)
何を隠そう、mewはファミコンを一回もやったことないんです。
<ゲーセンとかは付き合いで遊んだりしましたけど。>
妹は、ドラクエとかアレコレやっていましたけど。
何故、やらなかったかっていうと、ハマるのがコワかったんですよね。
私、知恵の輪一つで、3日ぐらい準徹夜するような子だったので。
これはハマったら、自分は1ヶ月は寝ないかも知れないって。(苦笑)
<それは今の趣味や生活を考えても、わかるでしょ?(^^ゞ>
本当に青少年期の社会環境や教育は大事だと思います。
イヤなことがあると、ずっと残りますしね~。
悪いことだって、しょっちゅう見ていれば、平気になっちゃうし。
最近の大人は、何でそれを考えてくれないんでしょう。
ひょうきん族のときは、まだ生まれてないからわからないけど~。
牛の吉田くんが、好きでした。(・・)
EPOの曲も好きだった。うっふふふ~♪って。
松田聖子って、もう40いくつなんですよね~。
最近、イクエちゃん、イヨちゃん、チエミちゃんなんかも、子供がいながら
バンバン活躍していますしね~。早見優ちゃんや香坂みゆきちゃんも。
この頃のアイドルぐらいから、女性は強くて元気だったのですね。
ちゃんとお父様にコメントの件を報告いて下さったでしょうか?(笑)
QKさんのブログの切り口も面白いですよ。写真もGOODです。
あの頃の大人のやっていたことを考えると、ホリエモンやライブドア
なんて何のそのって気もしますよね~。
東京都の資産だけで、アメリカ全土が買えるとか言ってた人がいたし~。
それで、今さらエラそうな顔して「拝金主義はいけない」とか言われても
ピンと来ないところはありますよね。
そんな恨みつらみ(?)も、これから書いてみたいと思います。
いやいや、姉さん 凄いぜ 全く・・・。
全体的に大人な構成で、俺なんかがコメントできるとこじゃねぇが
とりあえず、お祝いコメントをっちゅうことで邪魔させてもらった。
これからも密かにROMさせてもらうぜ^^
って、今、見たら11位に落ちてたよ~~~。(苦笑)
でも、お祝いコメントを下さって、嬉しかったです。
どうかひそかにROMと言わず、気楽に何か書いて行って下さいませ。
お侍さんらしく、世の中のムカつくものを斬って下さるとか。
p.s.
お願いだから、その「姉さん」はやめて!
年齢や身分(?)を誤解されたら、どうするんですか。
でも、この間「姉さん」ってきくと、吉本を思い出すって言った人がいたです
<けど、mewはお笑い系でもないし~~~。>
主観ではなく客観的な数字による評価を気にするんですねぇ。
絶対評価ではなく相対評価なわけですから、比較対象のいる“群れ”に身を置かねばならないくせに競争優位を求め、無理をしてしまうんでしょうね。
確かに、この世代はランキングも好きかもです。
というか、日本人は世代を問わず、ランキングとか序列付けが好きかも知れません。
近時、マーケティングが重視されるのも、そういう傾向があるからでは
ないでしょうか?
今、公立中学の成績は絶対評価なんですけど・・・。あまり主観的に評価
するといけないというので、テストはもちろん、宿題の提出とか何回手を
上げたかとか授業態度とか、全て点数化orABC評価をつけて、それで
ランクを決める先生が多いのだそうです。
ただし私個人は、ふだんは「超主観的」な生活を送っていて、絶対評価
であれ、相対評価であれ、外部の評価にほとんどこだわらない人間
だったりします。
TBはきちんと届いていました。
こちらからもお送りしました。
(nikidou・com)で本日 きっこの日記の きっこさんが
正体を告白しています。至急重大事なので見に言ってください。在日:破壊行動部隊が暗躍しています。韓国人ノービザのスピードも献金でしょう。求人倍率が上昇し、ウォン高の円安:で日本で稼ぎ韓国で金を回して二重に稼げますから・・。議員年金廃止と交代で議員恩給復活だからね。素早い動きで怖いです。
私個人は、きっこさんの正体には興味がないのですが。彼女への注目度は
大きいようですね。
熱の入った現代社会分析、感心することしきりでございます。今回の事件にはわたしも考えさせられる部分が多く、こちらの論点ともしばしばシンクロするので、どこにトラバさせてもらおうか?と永らく迷っておりました(苦笑)。
取り急ぎ、当方の前書き(のような)記事にバックさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
はじめまして。
ちょうど同じ時間頃、私もそちらのブログを拝見しに行って、コメント&
TBをさせて頂いておりました。
<論点が同じものが多かったので、3つもTBして来てしまいました~>
私も、今回の件は、このまま終わらせるのではなく、色々と考えて
今後に活かして行かなければならないと思っています。
冗長&拙文で、読みづらいとは思いますが・・・^^;。
これからもよろしくお願いいたします。
お互いの家を行き来してファミコンやらゲームウォッチやらやり込んでました・・・懐かしい。
少なからずゲームや受験の影響もあるでしょうが、確かに格とか、物事を上手くやってく攻略法はないか、などと考える者が多いというのは感じますね。
結局のところ人生に攻略法や裏ワザなんてものは無いのになぁ。ホリエモンたちは裏ワザ見つけたつもりで喜んでたんでしょうけど。
そうそう、スーパーマリオは1985年ですよ。さっき引っ張り出してきたスーパーマリオのカセットに1985Nintendoと書いてありました。
ようこそいらして下さいました。
うまのてさんも魔の7YEARSなのですか?
スーパーマリオの件・・・さすが、昔の物(失礼)に強いうまのてさん
ですね。<しっかり押入れにしまってありますし。(笑)>
早速、本文を訂正しました。
彼らから見たら、何か倍々でポイント・アップして行くような裏技を開発
している気分だったのかも知れませんね。
起業で儲ける攻略本も色々と出していましたし。
私も某分野における攻略法を会得したいです。