堀江氏逮捕に思うこと(7.5) ~チョット雑感~
2006年 02月 11日
それを読んでいるようだという話をきいた。
<追記・ネットのニュースでは、百科辞典の差し入れを要請したと書かれていた。>
前にも少し書いたが、堀江氏の親は彼にお金の大切さを教えようとして、お小遣いや
子供の欲しがる物は与えず、そのかわり知育や教育には熱心で、小さい頃から地球儀や
百科辞典(天体望遠鏡も?)などは積極的に買い与えていた。堀江少年は、友達も少なく
親も共働きで家には祖母しかいなかったので、帰宅すると百科辞典を読みあさり、その
大部分を記憶してしまっていたのだという。
彼が、宇宙旅行を夢見るようになったのも、百科辞典でアポロ計画の話を読んだこと
がきっかけになったのだそうだ。
今、拘置所で一人になり、もう一度改めて百科辞典を読みたいと思った堀江氏は、
その原点から自分を振り返ろうとしているようにも感じられた。
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ちなみに、バブリ~な生活をしていた堀江氏が拘置所での生活に耐えて行けるのか
と余計な心配をするメディアもあるが・・・。<しかも、拘置所生活評論家として鈴木
宗男氏がしばしば登場するのには、何だかな~と思わされたりするが>
私は、そこそこ大丈夫なのではないかと思っている。 彼は、幼い頃から孤独な
時間に慣れているし、下の作文にも見られるように、その覚悟もあると思うからだ。
(6)でも書いたように、食事の面も大丈夫のような気がする。強いて言えば、PCが
手元になく、ネット&メール生活ができないのは少しツライかも知れないが、それも
直に慣れることだろう。ジム通いも続けており、身体もそこそこ鍛えてある。
<追記・さっき新しい電話帳が届いていて、ふと気付いた。百科辞典はコソッと筋力トレー
ニングをするのにも、使えるかも知れない?!>
彼は身上調書には署名したものの、供述調書に類するものの作成や書名には一切
応じていないという。それに応じなければ、起訴後も保釈されない可能性が高いこと
を知りつつ、自らの主張を押し通しているらしい。
それがいいことかどうかは別にして、意外に骨っぽいやつだという評価がなされる
かも知れないと思ったりもする。
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堀江氏が87年に、中学の卒業文集に載せたという作文の一部を見つけた。
「人は死を背負って生きている」という書き出しから始まり、「最近、時のたつのが早いと
感じるが、この調子でいくと加速度的に・・・いつの間にか年をとってしまっているという
ことにもなりかねない・・・」、
「いつ人は死ぬかわからない。つまり人の世は無常なのである」
「いくら貯金をしても死ねばなににもならないので、私は貯金はすすめない」
「人のことなど考えても、人(他人)は一緒に死んでくれないのである。つまり人間は一人
ぼっちで生まれ、一人ぼっちで死んでいくのである」
そして最後は「こういうことはさっぱり忘れて、自分の生きたいように生き、人生をエン
ジョイしましょう。はっ、はっ、はっ」と締めくくっていたという。
中3でこんなこと書くなんて・・・と思う人もいるかも知れないけど。早熟な少年なら
これぐらいのことは考えるだろう。正直なところ、私も同じようなことを、もっと幼い
頃に、日記に書いた記憶がある。<ただし、貯金のことなどは思いもしなかった。>
以前に彼には、愛情や金銭に飢餓感があるかも知れないと書いたが、ここからもそれ
は伺い知ることができる。そして、おそらくは大きくなっても、基本的にはこのような考えを
胸に抱いたまま、少し行き(&生き)急いでしまっているような感じもした。
これを見て、ふと思ったのだが。彼の小さい頃、家で面倒を見てくれた祖母は、今
どうされているのだろうか。(もしご健在だったら申し訳ないのだが)もしかしたら、
これを書く以前に亡くなっていたりはしないだろうか?
(ご存知の方がいらしたら、教えて頂きたい。)
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堀江氏&ライブドアの犯罪の容疑がかかっている事柄に関しては、以前にも書いたよう
に、私のあずかり知れぬ世界の話なので、このブログでは触れるつもりはない。
ただ、メディアやブログ等を通じて伝えられる話を見ると、「う~ん」と思ってしまう
部分がある。
粉飾決算、裏金、闇資金、政治家、国内外のよからぬ組織、マネーロンダリング、海外
の銀行、不正な株式譲渡・株式操作、関係者の自殺or他殺 etc,etc,・・・
何だか、ここ何十年の間に何回もあったようなXX疑惑事件などに出て来た話ばかりでは
ないだろうか?
堀江氏は、時代の最先端を行っていたようで、彼やライブドア社が犯したり、関わった
りしたかも知れないといわれる犯罪は、何十年も前から見られる旧態依然&ものによって
は古典的なものとさえ言えるものばかりなのである。
(ただし、スピードや効率化された手段は違うかも知れないが。)
それは、政財界などの既存の体制と闘っていたように見えた彼が、結局は目標実現の
早道として、政財界やその他の組織を利用しようとしたことにも共通している部分がある
ように思われる。
検察がどこまで明らかにしようとするかはわからないが・・・日本は、このような面を
見ると、思ったより進歩していないのかも知れない。
THANKS