総裁選の勝利を確信している安倍首相は、20日の選挙で当選した後、23~24日頃から国連総会に参加するために米ニューヨークに出発する予定を立てている。(・・)
しかも、訪米となれば当然、仲がいい(と思い込んでいる?)「ドナルド」(=トランプ大統領)と会談を行なうと共に、ゴルフを楽しまなければなるまい。
実際、政府は早くも、25日前後にゴルフの予定を入れるべく調整を行なっているという。(~_~;)
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https://mewrun7.exblog.jp/27524459/
ところで、これは『安倍、米紙にトランプとの不仲を暴露される~「真珠湾忘れない」と圧力&秘密の日朝交渉に不快感』のつづきになるのだが・・・。
ところで、8月末にワシントン・ポスト紙が、トランプ大統領が6月の首脳会談の際に、安倍首相に、対日貿易赤字の問題を持ち出して「真珠湾攻撃を忘れない」と言ったと報道したのであるが。実際は、どうだったのか、何となくうやむやにされてしまっている。^^;
多くのメディアが8月末にWPの記事についてを報じたものの、そのあとは全くと言っていいほど、この件に触れずにいる。 _(_^_)_
同じフジ産経グループのFNN(フジTV系列)や産経新聞だけは、そのあとも懸命に、この記事を否定する報道(釈明?)を行なっているのだが、何だか言っていることがチグハグしていて、で筋が通らないのである。<フジと産経は同グループ。ここは、超保守派&その代表である安倍首相の機関紙の役割を果たしている(と解されている)。>
安倍首相も、産経新聞のインタビューに「誤報だ」と主張したようなのだが。何故、国民の前で、きちんと否定しないのかも不思議だ。(@@)
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まず、8月29日のFNNプライムの記事を。この記事は、6月の会談でトランプ大統領が真珠湾発言を行なったことを前提にして、それを言った趣旨が違うのだと(妙に言い訳がましい?)説明をしている。(・・)
『トランプ氏「真珠湾」発言 安倍首相に“不満"
アメリカのトランプ大統領が、「真珠湾攻撃を忘れていない」と述べて、安倍首相に対し、対日貿易赤字への不満を示していたことがわかった。
6月にアメリカで行われた日米首脳会談で、トランプ大統領は「アメリカが日本の防衛費を負担して、対日貿易赤字も解消されなければ、ダブルパンチになる」と不満を表明した。そのうえで、「真珠湾攻撃を忘れていない。日本も昔はもっと戦っていただろう。日本も周辺国ともっと戦うべきだ」と述べた。
発言は、「日本が自国の防衛を強化して、アメリカの防衛費の負担を減らすべきだ」と、暗に求めたとみられる。安倍首相は、「日米貿易は、アメリカにもプラスになっている」などと説明し、理解を求めた。
この「パールハーバー発言」は、そもそもアメリカの新聞「ワシントン・ポスト」が、トランプ大統領が安倍首相に対して、「真珠湾攻撃はひきょうだった」と非難する、「アイ・リメンバー・パールハーバー」、つまり、「真珠湾攻撃を忘れないぞ」という言葉を使って、通商問題で譲歩を迫ったと報じたことが始まりだった。
しかし、関係筋などによると、この時トランプ大統領は、「日本はかつて真珠湾を攻撃したほどの軍事強国であったじゃないか」と。「防衛費をもっと増やすべきだ」という意味で発言したもので、通商問題で日本を非難する意味ではなかったとしている。
また、トランプ大統領は、「パールハーバー」と発言したものの、「あのひきょうな攻撃を忘れないぞ」という批判的な意味、言い方はしていないとのことだった。外交上、際どい言葉は、異なる解釈を生み出すケースがあるため、そうした言葉が波紋を生んだケースだといえそう。
また、メディアとの関係もある。トランプ大統領に対して批判的なメディアは、そういうふうに報道したというベースも忘れてはいけない。(FNN18年8月29日)』
ところが、9月2日の産経新聞は、安倍首相にインタビューしたところ、「全くの誤報だ」と主張したという記事を掲載したのだ。<トランプ流に言えば「フェイク」ってことね。(・・)>
首相は「報道されているようなやりとりを大統領との間で行ったことは一切ない」と語ったというのだ。<ってことは、FNNプライムの報道や説明も誤りってこと?^^;>
『トランプ氏の「真珠湾」発言 首相「全くの誤報」
安倍晋三首相は1日の産経新聞とのインタビューで、6月の日米首脳会談でトランプ大統領が「真珠湾攻撃を忘れないぞ」と発言したとの米紙ワシントン・ポストの報道について「全くの誤報だ」と否定した。
首相は「私はさまざまな機会にトランプ氏といろいろな話をしているが、報道されているようなやりとりを大統領との間で行ったことは一切ない」と語った。
報道は、米国の対日貿易赤字を問題視するトランプ氏が、牛肉や自動車の対日輸出を促進するような2国間貿易協定の交渉に応じるよう要求したとも伝えた。(産経新聞18年9月2日)』
<尚、菅官房長官も誰にどう確かめたか知らないが、真珠湾発言を否定している。
『菅義偉官房長官は29日の記者会見で、米紙ワシントン・ポストが報じた真珠湾攻撃に関するトランプ氏の発言について「指摘のような事実はない」と否定した。外務省幹部も「確認したがそのような発言はなかった」と語った』という。(毎日8.29)>
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じゃあ、トランプ大統領は真珠湾攻撃に関する発言は、安倍首相が主張するように、一切していなかったのか?(@@)
そうしたら、今度は9月4日の産経新聞に、こんな記事が出ていたのだ。(゚Д゚)
『トランプ氏「真珠湾」発言報道 日時や文脈、全く異なる
トランプ米大統領が6月の日米首脳会談で安倍晋三首相に対し、日本の通商政策をめぐり「真珠湾攻撃を忘れないぞ」と発言したと米紙ワシントン・ポストが報じた問題で、発言があったのは首脳会談の場ではなく、日時や場所、文脈も全く異なることが3日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。
ワシントン・ポスト紙は8月28日、首相が6月7日にホワイトハウスを訪れた際に、トランプ氏が真珠湾攻撃に触れた後、米国の対日赤字について激しく非難したと伝えていた。ところが実際は、真珠湾への言及があったのは4月18日に、米南部フロリダ州で両首脳がゴルフを開始する場面だったという。
政府高官によると、トランプ氏は「日本は、米国をたたきのめすこともある強い国じゃないか」と真珠湾攻撃を持ち出してジョークを述べた。日本を脅かしたり不快感を示したりしたわけではなく、むしろ日本を称賛する文脈だった。
ワシントン・ポスト紙の報道を受け、日本国内では「(日米関係はかつてないほど強固という)首相の訴えの信憑(しんぴょう)性が揺らぐ」(時事通信)、「対日貿易赤字の削減を目指し圧力を強める狙いがありそうだ」(共同通信)などといった報道が相次いだ。
また、首相と自民党総裁選を争う石破茂元幹事長は報道を受けて講演で、「友情と国益は別だ」とくぎを刺し、国民民主党の玉木雄一郎共同代表はツイッターで、「良好に見える安倍トランプ関係だが冷却しているという」とつぶやいていた。(産経新聞18年9月4日)』
あれれ?(・o・) 安倍首相は「私はさまざまな機会にトランプ氏といろいろな話をしているが、報道されているようなやりとりを大統領との間で行ったことは一切ない」と言っていたはずなのに。^^;
4月に安倍首相が訪米して、18日にフロリダのトランプ氏所有のゴルフ場でゴルフをした時に、やっぱ真珠湾攻撃に関する発言があったわけ?(~_~;)
しかも、政府高官によると、トランプ氏は「日本は、米国をたたきのめすこともある強い国じゃないか」という意味でのジョークで。日本を脅かしたり不快感を示したりしたわけではなく、むしろ日本を称賛する文脈だったなんて。(>_<)
真相がバレて、野党などからの批判を交わすために、アレコレ妙な記事を出して、話を捻じ曲げたり、うやむやにしようと画策したりしているとしか思えまい。(~_~;)
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ちなみにトランプ大統領は、以前にも真珠湾攻撃のことについて言及している。
昨年11月、ハワイの真珠湾を訪問した際に、ツイッターに「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」などと書き込んでいるのである。(**)
『トランプ氏「リメンバー・パールハーバー」
【ホノルル=黒見周平】トランプ米大統領は3日、ハワイの真珠湾(パールハーバー)を就任後、初めて訪れた。
メラニア夫人とともに、旧日本軍に撃沈された戦艦アリゾナの上に立つ「アリゾナ記念館」で犠牲者の名前が刻まれた壁に向かって献花し、黙とうをささげた。
その後、トランプ氏はツイッターに、「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」などと書き込んだが、現地では事前に調整されていた記者団への対応をしなかった。今回は日本への初訪問を控え、歴史問題で厳しい質問を受けるのを避けた可能性がある。(読売新聞17年11月4日)』
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また、安倍首相と親しいせいか、6月に行なったG7の首脳会合の中では、こんな(脅し的な暴言)ジョークもクチにしている。^^;
<トランプ氏は西欧の首脳とうまく行っていない&貿易関税で戦っているので、シンゾーはイラ立った時に当たったり、いじったりするのに、ちょうどいいポチなのかな?)
『トランプ氏「日本に移民送れば晋三は退陣」 G7で暴言
「晋三、日本に大量移民を送れば、君はすぐに退陣するぞ――。トランプ米大統領がカナダ・シャルルボワでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、安倍晋三首相に対し、移民問題に関して暴言を吐いていたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が15日報じた。トランプ氏はG7で通商問題を巡って他国と亀裂を深めていたが、不満や放言は他の問題でも炸裂(さくれつ)していたようだ。
同紙がG7に参加していた欧州連合(EU)関係者に聞いたところによると、各国の首脳が移民問題を話し合っていた際、トランプ氏が安倍首相に「晋三、君の国には移民問題はないだろう。しかし、私は2500万人ものメキシコ移民を日本に送ることができるぞ。すると君はすぐに退陣だ」と語ったという。
トランプ氏はG7で、移民に対し、より厳しい姿勢を打ち出したかったとみられる。(朝日新聞18年6月16日)』
これらを考えれば、トランプ大統領が6月の会談で真珠湾攻撃の発言を行なうのも不思議なことではないと思うのだけどね~。(・・)
何か安倍首相の周辺は、やたらに安倍氏の外交力やトランプ氏との新密度をアピールしたがるのだけど。(近いうちに書く予定。)安倍首相は3選後も、トランプ大統領と仲良しのふりをして、ゴルフを楽しみ、お貢ぎ外交を続ける気なのかと思うと、ゲンナリしてしまうmewなのだった。_(。。)_
THANKS