【テニス全英OP・・・7位の錦織圭は2回戦で55位のノリー(23・英)と対戦。地元ナンバー2の若手との試合はセンターコートで組まれたため、観客の声援に飲まれないかチョット心配になったけど。錦織は全体的に好調さをキープしており、落ち着いた試合運びで、6-4,6-4,6-0で勝利。4年連続で3回戦に進んだ。
錦織と同じ山では、第9シードで昨年ベスト4だったイズナーが2回戦で敗退した。あと隣の山では、実質TOP10(?)のバブリンカも2回戦で負けて、4~6位を含め上位陣が次々と姿を消しているのだけど。TOP3は堅調だ。(@@)】
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『れいわから創価学会員が出馬。安倍改憲への協力に反対+国交副大臣、大地震後も赤坂クラブで』の続報を・・・。
山本太郎氏率いる「れいわ新選組」は、3日、参院選公認候補として、全身の筋力が低下する筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者である介護事業会社副社長の船後靖彦氏と、社会教育指導員の渡辺照子氏を擁立すると発表した。
山本氏自身も含め、これで同党は当初の目標通り、今度の参院選で10人の候補者を擁立したことになる。(**)
しかも、山本氏はここで思い切った作戦をとった。(++)
山本氏は13年の参院選では、東京選挙区から出馬して当選。今回も東京選挙区から出れば、当選する可能性は大きいと見られていた。
しかし、山本氏は今回、比例区に回り、東京選挙区には先日の記事で取り上げた沖縄の創価学会員の野原善正氏を出馬させると発表したのである。(・o・)
まあ、山本氏が全国比例に回るのも一つの手だと。その場合、1~2議席は獲得できるのではないかという見方も出ていたのであるが。
何と山本氏は、先日、擁立した木村英子氏と船後靖彦氏の重度障害を持つ2人の候補者を、優先的に当選が決まる「特定枠」に登録。自分は3番目の候補者になる方法を選んだのだ。^^;
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参院の比例区は非拘束名簿式で、投票用紙には政党名、または候補者名を書くことができる。そして、本来であれば、より多くの記名投票を得た候補者から当選が決まって行くことになっているのであるが・・・。
詳しいことは後述するが、自民党は自党の都合のため、今回から「特定枠」なる制度を開始。各党が特定枠に届出をした候補者は、記名投票の数に関係なく、優先的に当選が決まることになったのだ。(-_-)
ということは、れいわの場合、もし山本太郎氏が多数の記名投票を得たとしても、特定枠にはいった2名の候補者が1番め、2番めに当選が決まることになるわけで・・・。
もしれいわが3人が当選できるぐらいの票数を得られなければ、山本氏は落選することになってしまう。_(。。)_
<比例で3人が当選するには、300万票ぐらい必要だと見られている。>
野党はこの制度に反対したこともあって、どこもこの特定枠を利用せず。こんなズッコな(節操のない?)制度を利用するのは、自民党だけかと思っていたのだが。
れいわが、敢えてこの制度を利用したことには、「ほ~、こういう逆利用の仕方をするのか」とチョット感心させられる面もあったが。正直を言って、かなり驚いてしまったところがあった。(@@)
う~ん。れいわのこの戦略はどうなのだろう。(~_~;)
mewは、山本氏は東京、比例、どちらで出ても構わないと思っていたのだが。もし山本氏が比例に回る場合、まさか創価学会員の野原氏を、東京選挙区で出すとは思っていなかった。(゚Д゚)
野原氏は、もともと沖縄の人だし。東京選挙区では、公明党の山口代表が出馬しているので、(山口氏は党TOPだし、ハト派の婦人部にも人気があるし)創価学会員の方を得にくいと考えていたからだ。(・・)
それよりは、全国区の比例で出馬した方が、野原氏自身、またれいわとしても、沖縄をはじめとして全国各地の学会員や、反原発、辺野古反対、改憲反対などの有権者の票を集めやすいのではないかと思っていたのである。(++)<全国の学会員の心を揺さぶりたかったしね~。>
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それに、れいわの今後の活動のことを考えたら、やはり山本氏はできるだけ確実に当選できるようにした方がいいと思っていた。
それゆえ、もし比例で出るなら、当然にして、1位当選できる形で出馬すると思い込んでいたし。チョット賭けに出て冒険したとしても、2番手にはつけていた方がよかったのではないかと。今でも、3番手は思い切り過ぎたのでじゃないかと思ってしまう部分がある。(~_~;)
まあ、自分を3番手に置くことで、れいわへの関心を集めたり、ある種の危機感を抱かせたりして、投票へのモチベーションを上げることができるかも知れないし。
また大型の車椅子を使用し、介助者のサポートを必要とする重度障害者の候補が当選した場合、国会は彼らが議場はもちろん、議員が使用する様々な場所をバリアフリー化したり、介助その他のサポートの制度をととのえたりする必要があるわけで。それは、日本の国会に新たな歴史の1ページを開かせることになるし。
国会議員はもちろん、一般国民の様々な障害者への意識や理解にもつながるだろう。(・・)
ただ、このような方法をとったことが、結果としてプラスになるのかどうか。<国会や国民の意識向上なんかも含めると、単に何人当選したかだけで、評価はできないと思うのだけど。>
プラスの要素が増えるように、応援したいと思う。(**)
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『政治団体「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員(44)=東京選挙区=は3日、東京都内で記者会見し、参院選(4日公示、21日投開票)比例代表で優先的に当選する「特定枠」に、介助が欠かせない重度身体障害者の舩後(ふなご)靖彦氏(61)と木村英子氏(54)を擁立する方針を明らかにした。両氏が当選した場合、国会内の幅広いバリアフリー化が求められることになるとみられる。
また、山本氏は、自身については、東京選挙区からではなく比例代表で立候補すると表明した。同区には新人で創価学会員の野原善正氏(59)を擁立する。山本氏は「山本が議員を続けるためには2人を当選させたうえで自分も票を獲得しなければいけない」と強調。自身の知名度を生かして票を掘り起こし、複数当選を目指す考えだ。
舩後氏は全身の筋力が低下する難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者。商社マンだった41歳の時に発症し、現在は自力でほとんど体を動かせないという。特殊な意思伝達装置などを使いながら看護・介護サービス会社の副社長を務める。3日の記者会見で出馬の理由を問われると、介助者を通じて「私の信条は人に尽くすことだからだ」と述べた。
また、木村氏は生後8カ月で脳性まひを患い、両足や左手がほとんど動かず、車椅子生活を送っている。ヘルパーなどの助けを借りながら行政に障害者支援の強化を求める活動に取り組んできた。
舩後、木村両氏は、現状の国会では、議場での登壇や記名投票、議事堂内の移動は困難。さらに舩後氏は意思疎通に特殊な機器が必要であるなど、両氏が当選した場合は、移動手段や質疑方法など幅広い検討が求められそうだ。【宮原健太、田辺佑介】(毎日新聞19年7月4日)』
ただ、れいわが「特定枠」を利用したことで、自民党が自党のために強引に設けた「特定枠」なるとんでもない制度について、多くの国民が知るきっかけになるかも知れない。(・・)
自民党は、一票の格差に関して「違憲状態」とする最高裁の判決を受けて、格差の倍率を調整するために何と参議院の定数を6人増やすことに。しかも、人口の少ない島根と鳥取、徳島と高知が2県で一つの選挙区とされる「合区」にされたことで、一方県から立候補できなくなった議員が確実に当選できるようにするため、比例区で出馬した場合に(記名投票で上位になれなくても)優先的に当選できる「特定枠」を設けたのである。<数の力で強引に法改正したことは言うまでもない。>
尚、産経は「ほかの6党は比例票の上積みに得策でないと判断」したと書いているが。それ以前に、ほかの6党は、こんな自民党の都合のためにずっこな制度を用いることに問題を感じたので、利用しないのでないのだ!(`´)<で、れいわは、そんなズッコな制度をうまく逆利用してみせたと言えるだろう。>
『新設の比例特定枠、主要政党では自民のみ 選挙運動に制約も
今回の参院選から新設され、比例代表で各党が優先的に当選させたい候補者を事前に指定する「特定枠」について、主要7政党のうち利用したのは自民党だけだった。公職選挙法上、特定枠候補は選挙運動に大幅な制約があり、ほかの6党は比例票の上積みに得策でないと判断したようだ。(中略)
参院選の比例代表は、有権者が政党か候補者の名前を書いて投票する。これまでは政党の得票に応じて配分される議席の中で、候補者が個人名の票数を競う「非拘束名簿式」だった。
特定枠候補はこれと切り離して上位に扱う。個人票は所属政党の票とみなし、票数に関係なく名簿順に当選が決まる。いわば政党の獲得議席のうち、特定枠候補の分は「指定席」で、残りの「自由席」をめぐり特定枠以外の候補者がしのぎを削る仕組みだ。
特定枠に上限数はないが、事務所設置や演説会、選挙カーの使用、ポスターやビラの掲示・配布など比例候補としての選挙運動はできない。ただ、電子メールでの投票呼びかけは政党の運動とみなし、認められる。
特定枠は、参院定数を6増する改正公職選挙法に盛り込まれた。自民党が「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区対象県で公認を得られない現職を救済する狙いで国会に法案を提出し、昨年7月、与党の賛成多数で成立した。立憲民主党や共産党などの野党は衆参両院の特別委員会の審議で「自民党の党利党略だ」と批判し、委員長の不信任動議を出すなど成立に抵抗した。(清宮真一)(産経新聞19年7月4日)』
<面白いことに、特定枠の候補者は「選挙事務所の設置、自動車などの使用、文書図画の頒布や掲示、個人演説会は認めない」とされており、一般的な選挙運動を行うことができない。自民党の特定枠にはいる予定の候補は、もともと知名度が低いし、現実問題として、全国的な選挙運動を行なうのも難しい。そこで、(選挙区を譲って比例に回ってくれたお礼も兼ねて?)最初から選挙運動を禁じてしまうことで、余計なお金や労力をかけず、確実に当選できるようなルールにしたんだよね。(-_-;)>
どうかメディアは、何故、このような「特定枠」制度が作られたのか、きちんとわかりやすく国民に説明して欲しいと思う。(・・)
また、山本太郎氏やれいわの候補者たちが、彼らの主張をしっかりと国民に訴えて行けるように、国民が色々なことに気付いたり、考えたりするきっかけになるようにと願っているmewなのだった。(@@)
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