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日本がアブナイ!

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戦争の「反省」は天皇だけ。追悼式で安倍含め三権の長は「反省」なし。遺族が丸山批判の謝辞


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】  


 昨日8月15日には、日本武道館で政府主催の全国戦没者追悼式が行なわれた。(・・)

 今回、初めて戦没者追悼式に出席した今上天皇は、父である明仁天皇(現上皇)の思いを受け継ぎ、「おことば」の中で「過去を顧み、深い反省」という言葉を踏襲した。

 安倍首相は、今年も「反省」の言葉は用いず。加害責任などにも一切、触れていない。
 鳩山由紀夫元首相のツイッターで知ったことに、今回、「追悼の辞」を述べた三権の長(首相、衆参議長、最高裁長官)は、誰も「反省」の言葉を使っていなかったという。(-_-;)

『鳩山由紀夫@hatoyamayukio 8月15日

 戦没者追悼式に参列して献花をしてきた。令和になって最初の式典で、天皇陛下は戦争に関して「深い反省」というお言葉を述べられた。総理、衆参議長、そして最高裁長官が追悼の辞を述べたが、誰も反省の言葉はなかった。過去の戦争の歴史に真摯に向き合っておられたのは天皇陛下お一人だった。』

<参院議長、最高裁長官の式辞は見ていないが。首相と衆院議長の式辞には、確かに「反省」の言葉はなかった。>

* * * * *

 毎年のように同じことを書いてしまうのだが・・・。

 明仁天皇が「おことば」の中に、初めて「過去を顧み・・・深い反省」という言葉を用いたのは、戦後70年を迎えた2015年の戦没者追悼式の時である。(**)

 何故、明仁天皇が急に「深い反省」を用いるようになったのか。

 mewは、その最大の理由の一つは、安倍首相が13年から加害責任に関する言葉や「反省」という語をカットしたこと。そして、この追悼式の前日に、日本の戦争責任を認め、謝罪と反省を述べた「村山談話」を上書きするような「安倍談話」を発表したことにあると思う。(-"-)
 
 明仁天皇は、日本の国民や政治家が、先の大戦への「反省」を忘れることを強く懸念したのではないかと察する。(++)

* * * * *

 1993年、細川護熙首相(以下、当時)が、初めて、追悼式の式辞で近隣諸国の犠牲者に「哀悼の意」を表明。さらに94年の村山富市氏は、アジア諸国への加害責任について触れた上、「深い反省」という言葉を用いて以来、歴代の首相は20年にわたって、「哀悼の意」や「深い反省」という言葉を踏襲して来た。<安倍首相も第一次政権時、07年の式辞では、加害責任に言及し、「反省」という語も使っていたのよね。(-"-)>

 しかし、もともと安倍首相&超保守仲間は、先の大戦においては、日本はアジア諸国を欧米列強の侵略から守るために戦ったのであって、日本が侵略したわけではないと独特な歴史認識を有していて。それゆえ、日本には加害責任もないし、謝罪や反省も必要もないと。いつまでも屈辱的な謝罪外交を続ける方がおかしいという立場をとっている。

 そして、そのような考え方に基づいて、安倍首相は第二次政権にはいって、13年の追悼式からは「反省」や近隣諸国への「哀悼の意」などの言葉を使うのを辞めたのである。(-"-)

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 また、戦後50年を迎えた1995年、村山元首相が日本の植民地支配と侵略や、アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛などを与えたことを認めた上で、「痛切な反省」や「心からのおわび」を示した「村山談話」を発表したのだが。

 安倍首相らは、自分たちの歴史認識とは合わない「村山談話」を評価せず。何とかこれを消してしまいたいと画策。2015年に、戦後70年を迎えたのを機に、わざわざ「安倍談話」なるものを作成して閣議決定を行い、発表をしたのである。

 超保守派らは、この新たな談話発表によって、「村山談話」やそこに記された事実、反省、おわびなどが上書きされることになったと。そして、今後は、未来志向の安保、外交政策をすべきだと主張している。(>_<)
<平和維持のためなら実力行使もOKの「積極平和主義」を目指すとか言ってたし。^^;>

 おそらく明仁天皇は、このような安倍首相&超保守勢力の姿勢に問題を感じたと思われ・・・。
 日本の国民、そして世界、とりわけ近隣諸国の国民のことを意識して、安倍首相が示さないのであれば、自らが「おことば」の中で、日本が先の対戦の「反省」を忘れていないことを示そうと考えたのではないかと察する。(・・)
 
 そして、その思いを今上天皇もしっかりと引き継いだのであろう。"^_^"

* * * * *

『天皇陛下お言葉全文 全国戦没者追悼式
 
 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来七十四年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。

 戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。(産経新聞19年8月15日)』

* * * * *

 尚、安倍首相は、今回の追悼式の式辞で、初めて広島・長崎の原爆や沖縄戦の犠牲者のことに触れていたのだが・・・。
 安倍首相は、多くの被爆者が要望している核兵器禁止条約に署名を拒否し続けているし。多くの沖縄県民が反対している辺野古への米軍基地移設(新設)も強行しようとしているわけで。
 それでは、被爆地や沖縄の人々の心には響かないだろう。(-_-;)

『先の大戦では三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行末を案じ、戦陣に散った方々、終戦後、遠い異郷の地にあって亡くなられた方々。広島や長崎での原爆の投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などで無残にも犠牲になられた方々。今、全ての御霊の御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。』

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 ところで、昨日の追悼式では、異例なことに、遺族の代表が謝辞の中で、N国党の丸山穂高衆院議員の(ものと思われる)発言を強く批判したという。

『終戦の日の15日、北海道根室市で開かれた戦没者追悼式で、戦没者遺族代表が、今年5月の国後島へのビザなし交流に参加し、北方四島を戦争で取り戻すことの是非に触れた丸山穂高衆院議員(大阪19区)の発言について、厳しく批判した。特定の政治家の発言を批判するのは極めて異例だ。

 批判をしたのは、同市戦没者遺族会会長の菅原秀敏さん(79)。式の最後の謝辞で「戦争体験がなく、その悲惨さを知らない35歳の国会議員の発言には、一家の支柱を戦争で突然失い、きびしい生活を余儀なくされた戦没者遺族の一人として大きな驚きと怒りを禁じ得ません」と述べた。

 菅原さんの父親は1944年7月にフィリピンに向けて輸送船で航海中、米潜水艦の攻撃を受けて戦死した。「4人の子どもが残され、母親と悲しむいとまもなく、窮状が過酷を極めた日々を生きた」という。根室市の職員として消防長などを務めつつ、遺族会の活動を続け、70年と89年には同市での全国遺族会青年部による北方領土研修会の開催も手がけた。(朝日新聞19年8月15日)』

* * * * *

 しかし、その丸山議員は、昨日、こんなツイートをしていたとのこと。<mewも、ぶんXっていいですか?(`´)>

 NEWS23では、15日の終戦記念日を前に高木さんの「最後の講演」を特集していたのだが。

『講演の中で高木さんが「丸山っていう代議士が北方領土に行って、4島を取り返すそれには戦争しかない。もうぶん殴りたいぐらい」と憤りを露わにした。この発言に丸山氏はツイッターで「反戦平和を訴える「ガラスのうさぎ」の著者高木敏子氏がTBSの番組で丸山穂高をぶん殴りたいくらいって発言に苦笑。戦争は怖い!戦争はダメ!だから、戦争に関して発言した議員をぶん殴りたい!って、、こりゃこの世から未だ戦争がなくならない訳だ」とつづっていた。

 高木さんは1977年に「ガラスのうさぎ」を出版。同書は1945年3月10日の東京大空襲で母と妹2人を亡くし、同年8月5日に神奈川県の二宮駅で米軍による機銃掃射で父を亡くした体験をつづった。高木さんはこれまで1300回以上、講演してきたが体調面の理由で8月6日の二宮での講演を最後にすると番組は報じていた(スポーツ報知19年8月15日)』

* * * * *

 最後に恒例の靖国参拝情報を・・・。今年は安倍内閣の閣僚は、ひとりも靖国神社に参拝せず。

 安倍首相も参拝は見送り、例のごとく、代理人に玉串料を託したのであるが。何と今年の代理人は、バリバリの超保守ウーマン・稲田朋美元防衛大臣が務めていた。今は「総裁特別補佐」なる役職についているらしい。(・o・)

 超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーも集団参拝していたのだが。少し前まで100人ぐらいいたのに、今年は約50人だったとのこと。^^;<この中には、先ほどの丸山氏も参加していた。
 また、先日、結婚発表で注目された小泉進次郎氏も参拝。あとN国党の立花代表も(あくまでも私人として)初めて参拝をしたという。(~_~;)

 そして、来年の戦没者追悼式には、心から平和を望み、先の大戦に対する「深い反省」をあらわしてくれる首相に代わっているといいな~と願っているmewなのだった。(@@)

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by mew-run7 | 2019-08-16 02:15 | 平和、戦争、自衛隊

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