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桜名簿、官僚6人の処分は形ばかり+案里の出馬のきっかけは安倍の私怨か+伊方原発で運転差止の仮処分


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】  


 最初に、いいニュースを一つ。"^_^"

 広島高裁が17日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止める仮処分を決定をしたというのだ。(・o・)

 この仮処分は、伊方原発が接している瀬戸内海の島に住む3人の山口県民の要求に応じたもの。2017年3月に山口地裁岩国支部は差し止め請求を認めず、高裁に抗告していた。

 広島高裁は、住民が主張していた地震や火山の危険性、活断層の存在などに対して、四国電力の対応が不十分だとして、差し止め請求を認めた。
 
<何か安倍政権になってから、政府よりの判決が多かった感じがあったのだけど。(司法まで安倍官邸の支配下にあるのかという声が出ていたほどで。)去年ぐらいから、チョット風向きが変わりつつあるかも?司法の大きな使命の一つは、権力なき弱者を救うことにあるのだし。今回の判決も、日本の実情を科学的な視点からとらえた上、住民の危険性、不安に配慮しよい判決だと思う。(・・)>

『愛媛県にある四国電力の伊方原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、広島高裁は17日、住民側の請求を認めて、運転を認めない仮処分の決定を下した。

 主な争点となったのは、“地震”や“火山”などがどう影響するのか。住民側は、原発付近に大きな断層があり、大地震が発生すれば、甚大な被害が出ると主張。また、約130キロの地点にある阿蘇山が噴火した場合の危険性を主張していた。

 広島高裁の森一岳裁判長は、“地震”について、活断層がある可能性は否定できないとしたうえで、「断層から原発の敷地まで2キロ以内と認められる。四国電力は十分な調査をしないまま、活断層が存在しないとし、原子力規制委員会が問題ないと判断したもので、その過程に、誤りや欠落があったと言わざるを得ない」とした。“火山”については「阿蘇山が最大規模の噴火をした場合、四国電力が想定している噴出量は過小であって、そのような過小な想定を前提とした、原子力規制委員会の判断も不合理である」とした。

 伊方原発3号機は、定期検査のため、先月から運転を停止しているが、仮処分はすぐに効力が生じるため、検査が終了しても稼働できない見通しとなっている。四国電力は「運転停止を命じる決定が出されたことについて極めて遺憾であり、到底承服できるものではない」としている。(ANN20年1月17日)』

『運転差し止めの期間は、同支部で係争中の3号機の運転差し止め訴訟の判決言い渡しまでとした。四国電は不服申し立てをする方針を明らかにした。
 3号機は、19年12月から定期検査に入り、現在は停止中。3月末の送電再開を予定しているが、計画に影響を与えそうだ。(中国新聞20年1月17日)』

 住民側の弁護団事務局長を務める中村覚弁護士は「阪神大震災から25年のこの日に、地震を理由とした決定を裁判所が出してくれた」と感慨を込めていたとのこと。(毎日1.17)

 それこそ日本は活断層だらけで。、どの地域に震度6~7レベルの震災が起きても不思議はないと言われているのだから。<昨日も南海トラフの地盤がずれていたことが発表されたばかりだし。>
 良識ある司法、行政、立法に関わる人々、何よりできるだけ多くの国民が、脱原発を目指してくれるといいな~と改めて思ったmewなのである。(**9
 
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 そして、「桜を見る会」の話を・・・

 昨日の記事に書いたように、菅官房長官や内閣府は、ようやく「桜を見る会」の招待者名簿の管理が法違反であったことを認めることに。
 また、今週には、内閣府が国会に提出した推薦名簿の一部(「閣総」=「内閣官房内閣総務官室総理大臣官邸事務所」)の文字を勝手に消したことが判明した。

 mewは、これらの違法行為が判明した以上、少なくとも内閣官房TOPの菅官房長官は責任をとって辞職すべきではないかと。「桜を見る会」の前夜祭や招待者に関して様々な問題、疑惑のある内閣TOPの安倍首相も、辞めてもいいのではないかと思うのであるが。

 内閣府は17日、首相主催の「桜を見る会」に関する文書を公文書管理法などに違反して不適切に取り扱ったとして、歴代の人事課長6人を処分したとのこと。
 ネット・ニュースのタイトルに「6人を処分」とあったので、「お~っ」と思いながら見てみたら、全員、厳重注意処分を受けるにとどまっており、「は~(sigh)」という感じだった。_(_^_)_、<これは公務員の処分6段階の中で、一番軽いものだ。>

 安倍内閣は、これで招待者名簿に関する調査や処分が終わったとして、早く幕引きをはかりたいのだろうけど。そうは行くまい。(・・)

『歴代人事課長6人を厳重注意 「桜」文書の不適切管理 内閣府

 内閣府は17日、首相主催の「桜を見る会」に関する文書を公文書管理法などに違反して不適切に取り扱ったとして、歴代の人事課長6人を厳重注意処分とした。

 これを受け、6人は今夏の賞与も減額される。

 野党は20日召集の通常国会で、「桜を見る会」の問題を引き続き追及する方針。安倍政権としては、召集前に一定のけじめを付ける必要があると判断したとみられる。

 処分を受けたのは、現職の吉岡秀弥人事課長のほか、いずれも元人事課長で内閣府の田和宏内閣府審議官、井野靖久経済社会総合研究所長、小野田壮賞勲局長、嶋田裕光政策統括官、野村裕経済社会総合研究所総括政策研究官。

 内閣府によると、吉岡氏は昨年11月に「桜を見る会」の推薦者名簿を国会に提出した際、推薦部局欄にあった「内閣官房内閣総務官室」との記載を白塗りで消していた。内閣府は「極めて不適切」と処分理由を説明している。

 内閣府は公文書管理法などに違反し、2011~17年分の招待者名簿を行政文書ファイル管理簿や廃棄簿に記載していなかった。田和氏ら5人は当時、名簿の管理責任者だった。(時事通信20年1月27日)』 

* * * * *

 また菅長官は、内閣府が「わからない。記憶にない」と説明しながら、実は昨年12月から管理簿への未記載などを把握していたと発表した。<「自分は報告を受けていなかった」とも。(-_-;)>

『菅官房長官は午後の記者会見で、内閣府の担当部署が管理簿への未記載を把握したのは先月17日だったことを明らかにしたうえで、「私が公文書管理法違反に該当するとの報告を受けたのは今月10日だ」と述べました。
 そのうえで記者団が「内閣府が、すぐに菅官房長官などに報告しなかったのは、行政機関として不適切ではないか」とただしたのに対し、菅官房長官は「内部的に報告すべきだった」と述べ、問題を把握した時点で速やかに報告すべきだったという認識を示しました。(NHK20年1月17日)』

 蓮舫氏が、このように怒っていたのだが。官邸もグルになっての隠蔽作戦だった可能性は否定できないと思う。

『国会答弁で内閣官房の推薦者名簿は全部廃棄したと、衆議院でも参議院でも言った翌日に、院に提出していた資料ですから、そこに内閣官房の推薦者名簿が残っていたら、答弁がうそだった、虚偽だったということが明らかになるから消したとしか思えない」(立憲民主党 蓮舫 参院議員)
(TBS20年1月16日)』

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 最後に、公選法違反で地検の捜査を受けている河井夫妻の話を・・・。

 広島地検は15日に、自民党の河井克行衆院議員(前法務大臣)、妻の案里参院議員の事務所などを、公選法違反の容疑で捜索。
 また秘書などの自宅を捜索したり、克行氏の元秘書を含め、妻の選挙に関わった秘書に一斉に事情聴取を行なったという報道も出ていた。
 広島地検も、ここまで動いた以上、立件しないわけには行かないだろう。(・・)

 ただ、20日に通常国会が始まれば、現職議員は不逮捕特権があるので、河井夫妻を逮捕しにくくなる。2ヶ月以上も雲隠れしていた河井夫妻が、15日には東京に出て来ていて<妻はまだ「適応障害」の疾病中だというのに?>、20日からの国会に出席する意向を示していたのも、不逮捕特権を意識してのことかも知れない。^^;

 まあ、別に夫妻を逮捕しなくても、捜査を続けて起訴をすることはできるし。秘書が有罪になれば、連座制によって、当選が無効になるのだけど・・・。

 もし広島地検が、河井夫妻を逮捕をするために不逮捕特権の例外となる「院の許諾」を求めた場合、果たして多数を握って決定権がある安倍自民党は、どのように対応するのか。mewは、その点にも注目している。

* * * * *

 というのも、河井克行氏はもともと菅長官の側近で、安倍首相とも懇意の仲だし。それもあってか、安倍・菅氏らの官邸サイドは、昨年の参院選で、かなり強引に妻の案里氏に出馬をさせたからだ。(@@)

 参院選の広島選挙区には、もともと自民党の溝手顕正氏、無所属(国民党)の森本真治氏の2人の現職議員がいて、次の参院選もこの2人で決まりだと見られていた。

 しかし、安倍自民党は、2人区の選挙区で勝ち目のあるところは、2人の候補を立てるべきだという党の方針を強調して、県連や溝手氏らの反対を押し切って、河井案里氏の擁立を決めたのであるが。
 実は、そこまで強引に2人めの候補を立てたのは、安倍氏や菅氏が、溝手氏を好んでいなかったからだ。<安倍氏は、かつて恩を感じたお友達はずっと大切にするが、かつて嫌悪感や恨みを覚えた人は、どんどん排除するのよね。^^;>

『「県連の反対を押し切って、官邸主導で2人目の擁立を決めたのは、溝手さんへの嫌がらせとしか思えない。2007年の参院選で惨敗した安倍総理が続投にこだわった時に、防災担当相だった溝手さんが公然と批判したことや、野党時代にも『もう過去の人』とこき下ろされた恨みを総理は忘れていない。本来なら溝手さんには参院議長の道があったのに、それも総理の反対で実現しませんでした」(岸田派議員)(日刊ゲンダイ19年7月10日)』

<『2012年2月25日の読売テレビの番組で、早期の話し合い解散を主張した安倍晋三元首相[15] について、「もう過去の人だ。主導権を取ろうと発言したのだろうが、執行部の中にそういう話はない」と述べ、不快感を示した。』wikipediaより>

 参院選中には、安倍首相&菅長官も、現地で応援。(一応、溝手氏の応援もしたらしいけど。)自民党の広島県連や支持団体が分裂する中、河井陣営にかなり肩入れしていたと言われている。^^;<河井氏らも期待に応えて、何とか当選したいと、優秀なスタッフ集めに力を入れていたとの話も。>

 その結果、森本真治氏が1位で当選。自民2名で票が割れる中、河井案里氏が2位になって初当選。参院で当選5回(30年)を続けていた溝手氏は、2位の河井氏と少差ながら落選することになったのである。_(。。)_

 そのような経緯を考えると、安倍・菅の官邸サイドは河井氏を擁護したいところであるのだが。
 自民党の議員の中には、河井夫妻を強く批判している人が少なくないことから、官邸の対応の仕方によっては、安倍、菅コンビの方にも非難の目が向けられるおそれがあるのではないかな~(期待込み)と思うmewなのだった。(@_@。

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by mew-run7 | 2020-01-18 07:46 | (再び)安倍政権について

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