2日続きで、新型コロナウィルスによる肺炎(以下、新型肺炎)の話になってしまうのだが・・・。
昨日は、東京で新たに8人の感染者が判明。うち7人は、既に感染がわかっている70代のタクシー運転手と1月18日に屋形船で新年会を行なった個人タクシー運転手やその同居者、屋形船の関係者だという。ただ、誰が最初かはわからないが、これぞという感染経路はわかっていない。
<屋形船の従業員が1月15,6日頃、武漢市から来た中国人と接触したとの情報がある。既に屋形船のキャンセル、タクシー乗り控えが始まっている。経済対策も必要。>
残る一人は40代の会社員だが、具合が悪い中、仕事を続け、新幹線で愛知まで出張していたとのことで、他に感染させている可能性が否定できない。
和歌山では、先日、感染が発覚した医師のいる病院で、同僚の医師や患者2名の感染が新たにわかった。医師は感染したと思われる後も仕事を続けており、多くの患者や病院関係者に接触しているという。
名古屋市で60代の男性が感染、発病していることもわかった。男性はハワイへに渡航中の3日に症状が出ていたという。こちらも皆、感染源が特定できない。
もしかしたら今週以降は、全国各地で次々と感染者が見つかって、いちいち、どこどこで誰がどうしてという具体的な報道ができなくなるかも知れない。_(。。)_
さらに横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、新たに67人の感染が確認されたとのこと。閉じられた空間で、船内感染がどんどん拡大しているようで、クルーズ船の感染者は計285人となった。
このクルーズ船はもともと米国籍なのだが。米国は、日本の対応があまりに不十分で、米人乗客の安全が守れないとして、チャーター機を派遣。全員を下船させて、帰国させる準備を進めているという。(-_-)
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今、大きな問題だと言われていることが二つある。
一つは、上にも書いたように、感染ルートがわからない感染者、発症者が次々と出ているということだ。(・・)
加藤厚労大臣も15日、「感染経路が判明していない事例がある。以前とは状況は異なっている」と発言。WHO関係者も感染源のことを問題視して、「今一番、世界中が心配しているのが日本だ。ここで頑張って食い止めてほしい」と訴えていた。
もう一つは、安倍首相をはじめ政府与党のTOPが、この問題の重大性をまだ十分に理解できず、今でも尚、対応が不十分な上、後手後手に回っていることだ。
安倍首相は12日の国会で、和泉首相補佐官が4回の海外出張で、同行させた女性官僚とコネクティングルームに宿泊していたことを質問された際、「コネクティングルームうんぬんというのは承知をしておりません・・・私、この数日間、ずっとコロナウイルス対策等々に没頭しておりますので」と答弁したのだが。
官邸で短時間、関係閣僚などから情報を得たり、対策本部の会議に出たりはしているものの、あとは新型肺炎の対策には、ほとんどタッチしておらず。
予定通り、北方領土の会に出たり、経済関係者や麻生大臣らと会食したり。休みの日は、ほとんど自宅で過ごしていて。<先週は美容院にも行っていたし~。>
これで「何でコロナウイルス対策等々に没頭していると言えるのか」とツッコミたくなる国民も多いことだろう。(`´)
ちなみに、自民党は二階幹事長が主導して、10日の役員会で、新型肺炎の対応に当たる中国政府に対し、党の議員1人5千円ずつ集めて、支援金を送る方針を決めたとのこと。
少なくとも10日の時点では、二階幹事長は、日本はさしたることはない、中国を支援しないとと、日本の状況を軽く見ていたことがわかる。<二階氏の地元・和歌山でも、大変なことになっているのに。^^;>
『 国内感染、新たな局面へ 厚労相「経路わからない事例」
新型コロナウイルスの国内での感染の広がりが本格化してきた。加藤勝信・厚生労働相は15日、記者会見し、「感染経路が判明していない事例がある。以前とは状況は異なっている」と述べ、国内感染が新たな局面に入ったとの認識を示した。和歌山の病院で医師や患者らの院内感染の可能性が高いことがわかったほか、東京では屋形船での新年会の参加者らで新たに8人の感染を確認した。
厚労省によると、和歌山、愛知、千葉、北海道、神奈川の少なくとも5地域で感染経路が追えない国内感染が起きているという。政府は16日夕、専門家らによる会議を開き、国内感染の状況について科学的評価をして対策を示す。(朝日新聞20年2月15日)』
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『WHO専門家「いま一番、世界中が心配しているのが日本」
新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で、進藤奈邦子・世界保健機関(WHO)シニアアドバイザーは14日、横浜市で開かれた日本環境感染学会の緊急セミナーで講演した。中国では新たな感染者が減りつつあるとして、「今一番、世界中が心配しているのが日本だ。ここで頑張って食い止めてほしい」と述べ、感染拡大防止に全力で取り組むよう訴えた。
進藤氏は新型コロナウイルスについて、「感染力は季節性インフルエンザよりも高いというデータがある。軽症者は発症から3日までがウイルスの排出量が多い」などと特徴を説明し、注意を促した。その上で、「日本でワクチンや治療薬の治験ができないはずがない。いいデータを出して世界に提供してほしい」と話した。(読売新聞20年2月14日)』
『新型コロナウイルスをめぐり、世界保健機関(WHO)シニアアドバイザーの進藤奈邦子氏は14日、横浜市内で講演し、感染源が明らかでない患者が確認されたことに懸念を示した上で「感染拡大を食い止めてほしい」と呼び掛けた。
進藤氏はWHOで新型コロナウイルス対策に当たっており、同市で開かれた日本環境感染学会で講演した。
国内では中国への渡航歴がなく、渡航歴のある人との接触歴も明らかでない感染者が13日に相次いで判明した。感染源が分からない場合、地域で感染が連鎖している可能性が高いことを示す。
進藤氏は報道陣に対し、「本当に感染源を追えないのかまず調べ、封じ込めを頑張ってほしい」と語った。(時事通信20年2月14日)』
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『米、待ちきれず救出へ「日本政府、逆に感染広げている」
新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員について、米政府が自国民をチャーター機で帰国させる方針を示した。米国内では感染拡大を防げなかった日本政府への批判が強まっていた。
同船は3日夜に横浜港に到着した。香港で下船した男性が感染していたことが分かり、乗客乗員約3700人を乗せたまま、横浜港に停泊。その間に感染が200人以上に広がった。
米メディアは情報不足で感染におびえる乗客の声を伝えるとともに、「(日本政府の検疫は)感染をとどめるものではなく、船内で感染を広げているという証拠が山ほどある」(ジョンズ・ホプキンス大公衆衛生大学院のトム・イングルスビー氏)といった専門家の見方を紹介していた。
また、議員からも米政府が自国民を救出に動くべきだとの声が上がっていた。政治専門サイト「ポリティコ」は14日、「中国・武漢に次ぐ、世界で2番目に大きいコロナウイルスの集中場所だ」という議員の言葉を紹介した。(朝日新聞20年2月15日)』
『自民、中国に支援金 議員一人5000円
自民党は10日の役員会で、新型肺炎の対応に当たる中国政府に対し、支援金を送る方針を決めた。
党所属国会議員全員を対象に歳費から一律5000円を集める。二階俊博幹事長は記者会見で「友好関係にある隣国を支援するのは当然だ」と述べた。近く総務会に諮り、了承を求める。(朝日新聞20年2月10日)』
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女性自身2月14日も、mewと同じ疑問を覚えたようで、『散髪に会食、休日は…安倍首相「コロナ対策に没頭」は本当なの?』という記事を出していた。
ちょっと長い記事なので、一部を*1に記載するが。同誌は、『安倍首相は“コロナウイルス対策に没頭していた”のか。2月7日以降の各メディアの報道をもとに、安倍首相のスケジュールをまとめてみた』として、安倍首相の行動をチェック。
とりあえず、休みの日も、官邸に行って、ごく短時間(30分とか1時間とか)、関係閣僚や官僚から情報を得たり、協議をしたりはしているのだけど。
2月8日(土)は、朝から私邸で過ごし、午後4時前に官邸に到着。30分ほど加藤勝信厚生労働相(64)や菅義偉官房長官(71)らと会談するなどした後、報道各社のインタビューを受け、官邸を出発。午後5時ごろには私邸に着き、以後の外出はなし。
2月9日(日)も朝から私邸で過ごし、午後4時前に官邸に着き、加藤厚生労働相らと会談。午後4時半には官邸を出発し、渋谷にある行きつけの美容室で散髪をした後、午後6時半には帰宅。
2月11日(火・祝)も、午後2時前まで公邸で過ごし、午後2時過ぎから、加藤厚生労働相や菅義官房長官らと会談。午後3時半前には官邸を出発して、そのまま私邸に帰宅。
これで、2月12日(水)の衆院予算委員会で、「この数日、コロナウイルス対策等々に没頭」と発言したのには、「はあ、どこが?(゚Д゚)」という感じ。<辻元氏に「意味のない質問だよ」の野次を飛ばしたのも、この日。^^;>
尚、2月13日(木)は、朝からさまざまな会議、面談に出席するなど公務に励んでいたようだが。午後7時過ぎには、都内のホテルで精神科医らで作る首相の後援会「晋精会」の会合に出席。午後7時40分には麻生太郎副総理(79)と細田博之元幹事長(75)と一緒に、都内の中華料理店で行われた麻生派と細田派の当選3回の議員を中心とした懇親会に出席したという。
<魔の3回生との会合か~。4月解散のうわさもあるけど。新型肺炎が終息しない限り、ムリでしょうね。(-"-)>
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ちなみに昨日15日は、午後1時37分に私邸発。1時50分に官邸着。2時2分、菅義偉官房長官や加藤厚労大臣、今井尚哉両首相補佐官などの官邸スタッフや関係閣僚、官僚が執務室にはいって会合。午後3時6分に官邸を出て、午後3時24分に私邸に戻ったようだ。
う~ん。これでは、トランプ大統領や米国政府も、あのシンゾーの日本政府に米人乗客の対応は任せてはおけないと思ってしまうかも。(~_~;)
まあ、安倍首相にはさほどの知識もないし、有効な対策を考えることができるわけでもないので、ずっと公邸にいればいいってもんじゃないけど。
安倍首相は、自然災害の時も、ゴルフを続けたり、別荘に行ったりと、妙に悠長に構えている&他人事みたいなところがあるし。対応も後手後手&不十分で、被害の拡大を防止できないケースもあるので、それを知っている人は、尚更に不安になるかも知れない。
国の対策が悪ければ、多数の国民の命や健康が失われ、国民の経済的な損失も拡大するおそれが大きい問題であるだけに、どうか「何とかなるだろう」と呑気に構えないで欲しいと願うmewなのだった。(@_@。
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