昨日、知人が「森がやめることになって、よかった~。あの人が開会式でえらそ~にスピーチをするなんて、絶対にイヤだもん」と言うので、「確かに!」と激しく同意してしまった。(**)
<昨日まで知らなかったんだけど。五輪組織委の会長って、開会式で演説することが多いんだって。調べてみたら、前回のリオの時もしてたし。64年の東京五輪の時もしてたから、もしこのままだったら、森会長がスピーチしていた可能性はかなり大きかったかも。(・o・)yokatta,yokatta>
* * * * *
12日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の合同懇談会が開かれ、森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で引責辞任することを明らかにした。(・・)
懇談会の中で挨拶に立った森氏は、「私の不適切な発言が原因で大変混乱した。本当に申し訳ない」と謝罪して辞意を表明した。その後、自分の五輪・パラ開催への思いやこれまでの功績について語り、「あと半年。オリンピック・パラリンピックをなんとしても開催するつもりで準備している。そういう中で余計なことを申し上げた」と悔やんだ。
問題になった発言については、「女性を蔑視する気持ちは毛頭ない」と釈明したのだが。「これは解釈の仕方だと思うんですけど、わたしはそういう意図でものを言ったわけではないのだが、多少意図的な報道があったんだろうと思いますけど、女性蔑視だということを言われまして」とやや恨み節的な言葉もクチにしていた。^^;
尚、森氏は懇談会を途中で退席。その後の会見には出席しなかったため、記者の質問には答えなかった。(-_-;)
しかも、懇談会後の会見で、新たな問題が露見することになった。(@@)
武藤敏郎事務総長(77)が、森氏から後任として就任の要請を受けていた川淵三郎・日本サッカー協会相談役(84)が「辞退する」と申し出たことを明かしたからだ。(゚ロ゚)
7月の五輪開催まであとわずか。まずは2~3月に開催するのか、しないのか。開催するとしたら、観客はどうするのかなどのことをできるだけ早く決めて、準備を進めなければならないのに。その要になる組織委の後任会長がスムースに決まらないのである。(-"-)
森氏は10日に辞任を決意。11日に川淵三郎氏と会って、後任として会長を引き受けてくれるように要請した。
森氏と川淵氏は早稲田大学第二商学部の同窓生として懇意の関係で、森氏は川淵氏の実行力を評価すると共に、人間的にも信頼していたという。
森氏としたら、自分が20年近くにわたって尽力して来た仕事を、ろくに経験のない若手や女性に託すよりも、川淵氏に託したいと考えたのだろう。<川淵氏なら、自分の意見やアドバイスも伝えやすいしね。(・・)>
もともと川淵三郎氏の名は、後任候補として、スポーツ関係者の間で名が挙がっていたし。もし川淵氏が11日、取材に対してアレコレ話さなければ、そのまま川淵氏に決まった可能性もあったのだけど・・・。(~_~;)
<森氏から直接会って要請されたことは、オモテに出さず。組織委や関係者の中から、会長候補として推薦されたみたいな形をとればね。^^;>
しかし、昨日の記事にも書いたように、川淵氏が10日夜に武藤氏から電話が来てたことや、11日には森氏や武藤氏と会って、どんな話をしたか、かなり細かいことまでベラベラと話してしまった上、森氏を「相談役」にしたいとも発言したことが、関係者に問題視されることになった。(ーー)
昨日も書いたけど、そもそも引責辞任する人が、自分の後任を決めるのかどうなのかという問題があるし。しかも、本来オープンな形で組織委の推薦、投票で決めるべき会長を、森氏個人が勝手に決めて、密室で就任要請したことにも問題があるし。
さらに、森氏が相談役になったとすれば、会長が変わっても「森院政」が敷かれていると見られかねまい。(-"-)
<2000年4月、当時の小渕首相が入院&他界した際に、森氏が青木、村上、野中、亀井氏の「五人組」で密室談義を行ない、森氏を首相の後継者に決めた話を知っている人は、尚更に「また密室会議かよ~」って思ったかも。^^;>
何と森氏が川淵氏に要請した11日夜に、武藤事務総長が川淵氏に電話して、暗に色々と問題視されていることを説明。川淵氏はその話をきいて、会長への推薦は辞退せざるを得ないと考えたという。(~_~;)
* * * * *
森氏が川淵氏に会長を禅譲することに決めたという話は、すぐに関係差に広まったのだが。
それまで、会長人事は組織委に権限あることだとして距離を置いていた菅官邸や、閣僚、与党幹部、スポーツ団体幹部などが、こぞって反対の意向を示したという。^^;
もし森氏より1歳年上の川淵氏が後任になれば、いかにも高齢者同士で交代したという幹事を与えてしまうし。ここは、日本でも若い人や女性の地位が低くないということをアピールしたいところ。<まだ、全然低いけどね。(ノ_-。)>
菅首相も、もし後任を決める場合は「若手か女性がいい」と要望。IOCのバッハ会長も、「女性を共同代表にする」ことを提案していたという。
他の人たちも含め、五輪開催が間近なので、開催準備に携わって来た経験者の方が望ましいと考える人が多いのだが。今回の問題のマイナス・イメージを払拭して、海外にも組織委が一新した印象を与えるためにも、やはり若手や女性がいいという方向で、次期会長候補を探し始めているのだが。なかなかコレという人がおらず。
今、関係者は、必死で候補者を見つけているところだ。(@@)
五輪準備に携わっていたこと&女性ということで、橋本聖子五輪担当大臣が有料候補になっているのだが。本人は固辞している様子。
『「大混乱になるなぁ」。首相に近い自民党幹部は12日午後、川淵氏が会長辞退との報道に触れるとうめいた。自民中堅は「内閣支持率にも影響するだろう。バタバタ感が尋常じゃない」と話した。(朝日2.12)
<う~ん。まあ、橋本氏は「聖子」の名の通り、五輪の申し子(冬季4回、夏季3回出場)なので、落としどころとしては悪くないと思うけど。
ただ、橋本氏は、父のスパルタ指導で育ったストイックなタイプの選手だったし。南下目上の人の指示に従いやすい、自分でものを決められない、森氏的に言えば「わきまえた」人に見える。ここからすばやい判断力や決断力、強いリーダーシップが求められる会長には、mew個人は向いていない気がする。(フィギュア選手とのハグ、キス写真を撮られたことも気になるしね~。^^;)>
森会長の辞任表明に関する記事を・・・。
『女性蔑視発言が世界的に問題となっていた森喜朗氏(83)東京五輪・パラリンピック組織委員会会長職からの辞任を表明した。12日に都内で行われた理事・評議員の合同懇談会の冒頭で一連の問題発言を謝罪し、「今回、私の不適切な発言が原因で大変な混乱を起こしてしまいました。多くの皆様にご迷惑をおかけしました。今日をもちまして会長を辞任します。五輪を開催するための諸準備に私がいることで妨げになってはいけない」と述べた。(スポーツ報知21年2月12日)』
『淡々と自身の実績などを語った一方で、未練や不満を漏らした。
引責辞任への引き金になった女性差別発言については「女性蔑視の気持ちは毛頭ないし、これまでも障害のある人、ない人、全て同じように扱ってきた」と釈明。さらに「余計なことを申し上げたとか、これは解釈の仕方と言うとまた悪く書かれてしまいますけど、意図的な報道もあったんだろうと思います。女性蔑視などと言われまして、女性の皆さんをできるだけたたえてきましたし、発言をしてもらおうと絶えず(理事会を)進めてきました。あえてお名前まで申し上げて『(理事の)谷本(歩)さんどうですか?』など本当にお話いただいたと思います」と続け、「この一言でこうなったというのは、私の不注意もあったかもしれないが、長い83年の歴史の中で一番情けないことを言って、皆さんにご迷惑をかけた」と陳謝した。
また、「老害」と批判されてきたことについても「老害、老害、というが、年寄りは下がれというのは良い言葉じゃない。老人も、日本の国、世界のために頑張っているから、老人が悪いように言われるのは極めて不愉快」と不快感を示すなど最後まで意地を示した。
前日にはIOCのバッハ会長、調整委員会のコーツ委員長とも約1時間ほど電話で会談し、バッハ会長から「ここまでよくしっかりやってくれた。2020の大きな成果だ」とのねぎらいの言葉を受けたことを明かした。失言により失職したことで「組織委員会は約8年になるが、小学校で終わったような感じ」と未練も見せた。
10分を予定していた冒頭のあいさつは15分に及び、最後は「遅滞ないように運用していかないと思った。私がいることでご迷惑をかけたら努力は無になる」・・・。(同上)』
* * * * *
そして、川淵氏に関する記事も。
『懇談会後に取材に応じた川淵会長は、就任要請を受けた11日に後任として大々的に報道され、五輪へのビジョンも語っていたことを踏まえ、「森会長にも大変迷惑をかけた。僕が全て悪かった」と話した。
前日11日、組織委の武藤敏郎事務総長から「2、3回電話がかかってきて、遅くまで話をした」と説明し、人事が白紙に戻る可能性を感じとったという。「別に俺、候補にも何にも選ばれてないのに、なんか変だよな。全てマスコミの皆さんが誤解するような言動したことに対する自分の責任ってことを感じて辞めたってのが一番いいんじゃないの? みんな俺が悪い」と語った。
報道陣から、武藤敏郎事務総長との具体的な電話の内容を問われると、「要するに僕がマスコミに書かれていることに対して、しんどいわけだよな。どういう白旗を挙げようかと武藤さんと(話しを)してて。武藤さんもこうした方がいいって、絶対言わないもんね。なんとなく言うように誘導した。そうでもないな。こうやって俺がしゃべることが良くない。サービス精神旺盛だから、どんどんしゃべっちゃうと、その中の一部を切り出してみんな書くわけでしょ? もう、十分しゃべった」と締めて、取材対応を終えた。(同上)』
もしここで、政界やスポーツ界が権限争いなども含めバタバタして、次期会長がなかなか決まらなかったり、国内外の人たちが期待できないような人が候補になったりした場合は、国民
の五輪への思いは一気に離れる可能性が大きいし。そうなれば、五輪・パラ開催を中止せざるを得なくなるかもな~と思うmewなのだった。_(。。)_
THANKS
【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】